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スライディンゴーとは何者なのか
結論から言うと、スライディンゴー(本名・常滑達行)はプロヒーローの顔をした異能解放軍の内通者です。最後は公安の一斉掃討でデステゴロに拘束され、死亡はしていません。
スライディンゴーは市街地で活動する明朗快活なヒーローで、轟と爆豪をまとめて抱きしめて褒めたこともあります。その同じ男が、個性の自由行使を掲げる組織の側にいました。裏切りが分かったのは224話です。
この記事でわかること
- スライディンゴーのプロフィールと声優
- なぜ異能解放軍に協力していたのか
- 泥花市と超常解放戦線で何をしていたか
- 拘束されたのは誰の手で、死亡したのか
- ヴィランではない敵が置かれた意味(カイの読み)
スライディンゴーのプロフィール
作中で分かっていることを、プロフィールとして一枚の表にまとめます。色を付けた行が、裏切りとその後の答えです。
| 項目 | スライディンゴー |
|---|---|
| 本名 | 常滑達行(とこなめ たつゆき) |
| 誕生日・年齢・身長 | 3月1日・36歳・187cm |
| 好きなもの | 読書 |
| 表の顔 | 市街地を中心に活動するプロヒーロー |
| 裏の顔 | 異能解放軍の潜伏解放戦士。のちに超常解放戦線でスケプティックの補佐 |
| 個性 | 作中で明かされていない。地面を滑るように移動する |
| その後 | 公安の一斉掃討でデステゴロに拘束。死亡はしていない |
| 初登場 | 原作23巻219話「ゴー!スライディン・ゴー!」。アニメは5期の第100話「新しい力とオール・フォー・ワン」 |
| 声優 | 宮園拓夢 |
見た目の目印は、ギョロ目に角ばったアゴ、大きな体格と鍛え上げられた肉体です。話し方は明朗快活で、動作もきびきびしています。コスチュームは黒のフェイスマスクに、紫地に黒の矢印が入ったスーツ、緑のマントとグローブです。23巻では、髪型が丸刈りで私服はスポーツウェア派だという素の姿も明かされました。
轟と爆豪を抱きしめた、表の顔
スライディンゴーが最初に印象を残すのは、ひったくり事件の場面です。現場に着くなり爆豪に「やや!?君は雄英のヤバイ子だね!?」と声をかけ、軽い調子で入ってきます。
ところが、轟と爆豪が制圧から盗品の奪還、避難誘導の依頼までを学生のうちに完璧にこなしたと知ると、「君たちは未来のトップヒーローだ」と絶賛し、二人まとめて抱きしめました。普段はポーカーフェイスを崩さない男が、感情を出した数少ない場面です。
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この抱擁の場面が、あとから一番効いてきます。
あれは演技ではなかったはずだと思っています。普段ポーカーフェイスの男が、あそこだけ崩れている。
それでいて、社会を壊す側にもいた。この二つが同時に成立しているところが怖い。
職務を果たし、後輩を称え、そのうえで思想は反対側にある。最初から二つとも本気だったのだと思っています。
裏切りの正体は、異能解放軍の潜伏解放戦士
ひったくり事件から約1か月半後、スライディンゴーはヴィラン連合の前に案内役として現れます。「私について来たまえ!!」と泥花市の解放区へ連れていく姿で、224話で解放軍側のプロヒーローだったことがはっきりしました。
同じ口調、同じ笑顔のまま、行き先だけが反対です。表の顔を何ひとつ変えずに裏の仕事ができるところに、潜伏の年季が出ています。
裏ではもう一つ仕事をしていました。リ・デストロが率いるデトネラット社の製品が闇市に出回ったとき、事後処理の名目で同社製だと分からないよう隠していたのです。ひったくり犯のアイテムを片づけたのも、表から見ればヒーローの仕事でした。読者からは「よく働くヒーロー」に見えていた場面が、そのまま隠蔽になっていたわけです。
よく混同されるのがホークスです。二人とも「潜り込む側」ですが、向きが逆です。
| 項目 | スライディンゴー | ホークス |
|---|---|---|
| 本当の所属 | 異能解放軍 | 公安 |
| 潜り込んだ先 | ヒーロー社会 | 異能解放軍(超常解放戦線) |
つまり、ホークスのような公安のスパイではありません。ヒーローの側から見れば、敵側の人間です。
なぜ裏切ったのか。異能解放軍の思想
この世界では、約8割の人間が個性を持っています。それを悪用する者がヴィランですが、異能解放軍はヴィランとは毛色が違います。掲げているのは「個性の自由行使」という思想で、個性の使用に制限をかける社会そのものを否定しています。
その思想に共感した、11万人ともいわれる解放戦士を抱える過激派の組織です。その中には、表の社会に身を置いたまま協力する潜伏解放戦士がいました。スライディンゴーもその一人で、プロヒーローとして市民を守りながら、思想としては個性の自由行使に共感していたことが、協力の理由です。
泥花市と超常解放戦線での役目
異能解放軍がヴィラン連合とぶつかった泥花市の戦いで、スライディンゴーは前線に出ていません。ほかの解放軍所属のプロヒーローと一緒に、市内の封鎖などの後方の任務に就き、通行止めをして外から人が入らないよう警備に徹していました。
戦いのあと、ヴィラン連合と異能解放軍がひとつになって「超常解放戦線」が生まれます。スライディンゴーは情報を扱う部隊である開闢行動情報連隊に入り、スケプティックを補佐するナンバー2になりました。補佐役として、プロヒーローの肩書きのまま敵の情報の中枢にいたことになります。
そこへ、公安のスパイとしてホークスが加わります。スライディンゴーは自分の方が立場は上だと少し上からの態度を見せましたが、スケプティックからは、チャート上位のホークスの方が入手できる情報は多いと返されています。
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ホークスにマウントを取った場面に、スライディンゴーの限界が出ていると思っています。
戦闘が強いヒーローなら、裏切ったときに真正面からぶつかる展開になります。この人は違います。
街を回り、情報に触れ、それを外へ流せる位置にいた。組織にとっていちばん役に立つ形の協力者です。
11万人という数字が効いてくるのはここで、もう「敵はどこか」ではなく「味方は誰か」の話になっていました。
ただ、チャート上位のヒーローが来た瞬間に情報屋としての価値が並ばれた。
本物のスパイが隣に座った時点で、勝負は見えていたのだと思っています。
拘束したのはデステゴロ。死亡はしていない
スライディンゴーがいつものように街をパトロールしていると、ほかのヒーローが一人も見当たりません。公安が超常解放戦線への一斉攻撃に合わせ、潜伏していた解放戦士たちを一斉に掃討するため、ヒーローたちを極秘に招集していたからです。その空っぽの街で、同じプロヒーローのデステゴロに確保されました。
戦線の情報が公安に筒抜けだったと悟った瞬間、それまでのポーカーフェイスが崩れ、動揺を隠せていません。抱擁の場面に続いて、二度目に表情が崩れたのがここでした。
拘束されたあとで命を落とした場面は描かれておらず、スライディンゴーは死亡していません。スライディンゴーの死亡を描いた場面は原作にありません。裏切った潜伏解放戦士が迎えた結末は、死亡ではなく逮捕です。
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捕まり方が、スライディンゴーのしてきたことの裏返しになっていると思っています。
解放軍のために情報を外へ流してきた男が、自分だけ知らされない側に回された。
同僚が消えた街を一人で巡回していた時間は、ずっと隠し事をされていた時間です。
ヒーロー社会が、彼と同じやり方で彼を捕まえたのだと思っています。
個性は明かされていない
スライディンゴーの個性は、作中で明確に説明されていません。滑走するときは両手を腰に当て、仁王立ちで両足を閉じた姿勢を取ります。この動きから見て、戦闘向きではなく、偵察や巡回に向いた個性だと考えられます。
スピンオフ『ヴィジランテ』の主人公も滑る個性ですが、こちらは三点以上の接地が条件です。スライディンゴーは直立したままの一点か二点で滑れます。あの仁王立ちは、ただのポーズではなく個性の形そのものです。
作者に愛された脇役
堀越耕平先生は、スライディンゴーのような人物を描くのが楽しいとコメントしています。初登場の219話はサブタイトルに名前が入り、23巻のカバーそでにもカラーイラストが描かれました。出番の少ない脇役としては、破格の扱いです。
まとめ
スライディンゴーは、本名を常滑達行という市街地のプロヒーローで、裏では異能解放軍の潜伏解放戦士でした。
- 個性の自由行使を掲げる異能解放軍の思想に共感して協力した
- 正体が明かされたのは224話。ホークスとは潜り込む向きが逆
- 泥花市では後方任務、超常解放戦線ではスケプティックの補佐
- 公安の一斉掃討でデステゴロに拘束された。死亡はしていない
- 個性は明かされていないが、地面を滑走する偵察向きのもの
- 初登場は原作23巻219話、アニメ5期第100話。声優は宮園拓夢
僕はこう読む
スライディンゴーを捕まえたのが、同じプロヒーローのデステゴロだったことが重いと思っています。
ヴィランに倒されたのではなく、隣で働いていた側に手錠をかけられた。
轟と爆豪を抱きしめた腕と、デトネラット製品を隠した手が、同じ一人のものだった。
ヒーロー社会が内側から割れていたことを、いちばん静かに見せた脇役だと思っています。
この裏切りを、正体を隠した敵と読むか、二つとも本気だった男と読むかで、あの抱擁の場面の重さが変わってきます。
——あなたはスライディンゴーを、最初から正体を隠していた敵だと思いますか。それとも、後輩への気持ちも思想も両方本気だった人だと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
本名の常滑達行としてのプロヒーロー活動と、11万人を抱える異能解放軍への協力が同時に成り立っていた男です。よく聞かれることに短く答えておきます。
Q. スライディンゴーはなぜ裏切ったのですか
A. 個性の自由行使を掲げる異能解放軍の思想に共感していたためです。プロヒーローとして活動しながら、潜伏解放戦士として協力していました。
Q. スライディンゴーはホークスと同じ公安のスパイですか
A. 違います。向きが逆で、ホークスは公安のために解放軍へ、スライディンゴーは解放軍のためにヒーロー側へ潜り込んでいました。
Q. スライディンゴーは死亡しましたか
A. 死亡していません。公安による一斉掃討でデステゴロに拘束されました。
Q. スライディンゴーの個性は何ですか
A. 明確には明かされていません。地面を滑走して移動する場面があり、戦闘より偵察や巡回に向いた個性だと考えられます。
Q. 声優は誰ですか
A. 宮園拓夢さんです。アニメでは5期の第100話「新しい力とオール・フォー・ワン」で初めて登場します。
11万人に協力したヒーローです。シンリンカムイも、紙肢のエッジショットも、完結の42巻も。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年10月25日


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