長野樹はどんな選手なのか?
結論から言うと、AチームとBチームを何度も行き来したボーダーライン上の選手です。実力が足りないのではなく、必要な穴に応じて呼ばれたり外されたりを繰り返しました。
主役ではありません。それでもユースという場所の厳しさを、いちばん正確に表している選手です。順に見ていきます。
この記事でわかること
- 長野樹がAとBを行き来し続けた選手であること
- ハーフタイムに1年生へ怒った理由
- 審判へ暴言を吐いてしまった場面
- Aへ昇格した本当の理由
- 最終戦でAに残り、記念撮影に写っていること
2軍でも、エスペリオンの看板を背負っています
長野樹の性格が出るのが、ハーフタイムの場面です。
試合内容に納得できなかった長野は、ロッカールームでバンッと音を立て、バカな試合をしやがってと激しく怒ります。
平が指摘したとおり、当時のアシトたちにはプロの意識がありませんでした。長野の主張はこうです。2軍とはいえ、エスペリオンの看板を背負っている。
上級生にとって、チームへの愛着は1年生の比ではありません。この怒りは筋が通っています。
審判に暴言を吐いてしまいます
もっとも、勝気さが裏目に出る場面もありました。
相手チームが6バックに切り替えたことで、長野の気持ちが焦り出します。
ファールの判定に対して当たっていないと審判へ反論し、そのまま暴言まで吐いてしまいました。
ついにはプレーが荒いと審判から中傷され、怒る長野を平が抑えるところまでいきます。
試合の結果は、トライアングルを構築したアシトを中心に4連続得点での大逆転勝利でした。
勝利の祝いは、海堂電機による焼肉です。本当は全員攻撃に参加したかったとぼやく竹島に対し、長野は一人だけ残して悪かったと言いつつ、最後は豪快に笑い飛ばしました。
僕はこう読む
長野樹という選手を、読者の立ち位置に近い人物として置いていると思っています。
アシトのような天才ではありません。義経や栗林のように、格が違う先輩でもない。怒って、焦って、審判に噛みついて、後で笑って流す。普通の人です。
ユースを描く作品では、たいてい上へ行く選手が主役になります。ですが実際の育成組織にいる大半は、長野のような選手のはずです。
だから彼が怒るのは正当だと思います。2軍でも看板は同じ。その意識を持っている人が、1年生の緩さに耐えられるわけがない。
アオアシがユース漫画として信用できるのは、こういう人を丁寧に描くからだと読んでいます。
Aへの昇格は、穴埋めでした
ここが長野の立ち位置をよく表しています。
久留米戦後に発表されたAとBの入れ替えで、長野は平・黒田・朝利らとともにAへ昇格しました。
ただし、事情があります。
義経の負傷により、本来Aに必要だったのはFWでした。ところがBに適任者がいません。そこでCBの阿久津が、闘莉王ばりにFWで出場することになります。
長野の昇格は、その阿久津のコンバートに伴うDFの補充だったということです。
自分の働きで上がったわけではありませんでした。
そして、上げ下げが続きます
その後の扱いを並べると、この選手の呼び名が分かります。
| 時期 | 長野の扱い |
|---|---|
| 久留米戦後 | Aへ昇格(阿久津のコンバートに伴う補充) |
| 昇格後 | Aでの活躍は一切なし。Bでの活躍もなし |
| 武蔵野戦後 | アシトや冨樫に代わりBへ降格 |
| 柏商戦 | すぐAへ復活。アシトと一緒にサブ入り |
| 最終戦 | Aに残留 |
望コーチからは、変則的にBで出場する可能性も示唆されていました。結果として、上げ下げの激しいエレベーター選手になっています。
長野自身に落ち度はありません。チーム事情の都合で、位置が動き続けただけです。
最後はAに踏みとどまりました
終盤も、出番は簡単には来ません。
主力選手をごっそり日本代表に持っていかれたエスペリオンですが、試合は続きます。
VANS戦では、交代選手として長野を中盤に投入する案が浮上しました。ところが最後は伊達のアドバイスにより、大友が馬場と交代します。
もっとも、大友のバックパスの意図を読めず、落ち着くようにと見当違いの声援を送っていた長野を見ると、ピッチに入らなくて正解だったとも言えます。
船橋戦以降、福田が1年生の起用を控えたことで、長野の出場機会は増えました。ガノン戦の掲示板ではスタメンです。
そしてプレミアリーグの最終戦まで、Aに踏みとどまりました。
優勝の記念撮影をよく見ると、阿久津の後ろに長野が顔を出しています。
僕はこう読む
記念撮影の隅に写っている、というのがこの選手の答えだと思っています。
物語の中心にはいません。決定的な活躍もしていない。ゴールもアシストも語られない。それでも、最後まで残りました。
ユースは毎年切られる場所です。上がれなかった選手は消えます。長野はAとBを行き来しながら、切られずに最終戦のピッチサイドにいた。
これは十分な結果だと思います。目立たないことと、通用しないことは別です。
アオアシが優れているのは、優勝の場面で主役だけを大写しにせず、後ろに顔を出している選手まで描いていることです。そのチームは、その全員で勝っています。
まとめ|長野樹をどう読むか
長野樹はAとBを行き来し続けた、ボーダーライン上の上級生です。
経緯を並べます。
- 2軍でも看板は同じだとして、1年生の緩さに激しく怒った
- 焦りから審判に暴言を吐き、平に抑えられる場面もある
- Aへの昇格は、阿久津のFWコンバートに伴うDF補充
- 最終戦までAに残り、優勝の記念撮影にも写っている
僕はこう読む
長野樹という選手を、読者の立ち位置に近い人物として置いていると思っています。
アシトのような天才ではありません。義経や栗林のように、格が違う先輩でもない。
怒って、焦って、審判に噛みついて、後で笑って流す。普通の人です。
そして記念撮影の隅に写っているのが、この選手の答えだと思います。ゴールもアシストも語られない。それでも最後まで残りました。ユースは毎年切られる場所です。長野を目立たなかった選手と読むか、残ること自体が難しい場所で残った選手と読むかで、あの一枚の意味が変わってきます。
——あなたは長野樹を、最後まで目立たなかった選手だと思いますか。それとも、切られる場所で残り続けたこと自体が結果だと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
AとBを行き来した選手なので、どの時期の話かで印象が変わります。細かい点を拾っておきます。
Q. アオアシの長野樹はどんな選手ですか?
A. エスペリオンユースの上級生で、AチームとBチームを何度も行き来したボーダーライン上の選手です。
Q. 長野はなぜAチームに昇格したのですか?
A. 義経の負傷でFWが必要になり、CBの阿久津がFWへコンバートされました。そのDFを補充するための昇格です。
Q. 審判に暴言を吐いたのはなぜですか?
A. 相手が6バックに切り替えたことで焦り、ファールの判定に反論するうちに感情が抑えられなくなったためです。平に止められました。
Q. 長野は最後どうなりましたか?
A. プレミアリーグの最終戦までAチームに残りました。優勝の記念撮影では、阿久津の後ろに顔を出しています。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年8月25日


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