実写映画2作目『キングダム2 遥かなる大地へ』の公開を目前に控え、劇中で描かれる蛇甘平原編より第49話『伍』が原先生の解説付きで復刻掲載!
なんと第49話が掲載されたのは、もう15年前です。
どんな内容だったのか、今回はそのネタバレと原先生解説を一部ご紹介しながら『キングダム2 遥かなる大地へ』の予習をしていきます。
場面は王都奪還編の功により身分を得た信が、さっそく秦兵として戦場に向かうところ。
つまり信の初陣であり、後の飛信隊メンバーとなるキャラクターたちも登場しますので注目です!
目次
『キングダム』49話!のネタバレ
それでは『キングダム』49話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
信の初陣の概要
映画『#キングダム 運命の炎』
┃┋ 7月28日(金)公開❗️ ┋┃信
━━━━━━━━━━━━━━
天下の大将軍を目指す少年📜亡き友・漂と交わした
夢に向かって乱世を突き進む。#山﨑賢人#いま運命が動き始める◤ キャラクタービジュアル解禁⚔️ ◢ pic.twitter.com/lm69XmMhKq
— 映画『キングダム 運命の炎』公式アカウント (@kingdomthemovie) June 14, 2023
信が参加するのは、秦と魏の国境にある滎陽(けいよう)を狙った魏攻めの戦い。
黄河沿いにある滎陽は両国にとって最重要拠点の1つです。
そのため魏は後方の隰城(しょうじょう)・汜(し)・京より三軍を集結させ、秦も各地域の軍を結集させながら滎陽を目指し、互いに15万を超える軍容となりました。
この年(紀元前245年)最大の戦となるこの戦いが、信の初陣になります。
※『史記』に「麃公が戦った」と記されているこの戦いが、王騎が亡くなる前年に起きたということで信の初陣に採用したそうです。
蛇甘平原の戦いというのは原先生が命名。
尾平・尾到が初登場
道中、信が「チンピラ兄弟」と呼ぶ同郷の尾平・尾到兄弟に遭遇します。
信は漂が亡くなったあの日から城戸村には帰っていないため、信もすでに死んでいると思われていたようで再会を喜びました。
信がいない間に村では漂の葬儀が行われ、村中どころか隣の村からも訪れるほどたくさんの人が漂の死を悼み涙していたそう。
それほど漂は皆から好かれていたと、3人は漂に想いを馳せました。
しかし信は漂の親友であるにもかかわらず、まだ墓参りには行かないつもりだと言います。
墓参りに行くのは2人の夢が叶ってから=天下の大将軍になってから。
尾平には「なれるわけないだろ」とけなされてしまいますが、尾到は王都奪還編を経た信の変化を感じ取っていました。
※ここが尾兄弟の初登場になりますが、同郷の仲間を出すことで「キャラの関係性の躍動感を出す」「漂のその後を描く」という狙いがあったそう。
また、羌瘣を出すことは決まっていたため「伍」を描く関係から兄弟というキャラ作りになったそうです。
咸陽で待つ嬴政
咸陽にて戦の報を待つ嬴政と昌文君。
今ではお馴染みの「信が戦場で活躍し、嬴政は咸陽で待つ」という構図はここから始まりました。
此度の相手となる魏は、代々秦の東への道を閉ざしてきた国。
魏は四方に敵国を構えているため戦い馴れしているのだと昌文君は言い、嬴政も「手強いぞ」と警戒しています。
特に警戒すべきは「中華で一二を争う屈強さを持つ戦車隊」と「四君の一派の存在」。
後の話で登場しますが、蛇甘平原の戦いの魏軍総大将は戦国四君のひとり信陵君の食客、つまり「四君の一派」である呉慶です。
そして蛇甘平原の戦いでは「戦車隊」の威力も描かれますので、この2つのキーワードは注目なのです。
嬴政と昌文君は厳しい戦いになるだろうと捉えており、だからこそ信らしい厳しい初陣になりそうだと考えていました。
※史実に残るこの「戦国四君」という数字を入れた肩書きがキャッチーだったことから、「六大将軍」「三大天」「魏火龍七師」などの名称を作ったそうです。
田有・中鉄が初登場
将校の呼びかけにより伍作りが始まりました。
伍とは、かつての秦丞相・商鞅が紀元前359年に施行した秦の歩兵に関する制度。
秦における歩兵の基本単位であり、5人1組で伍となります。
5人は運命共同体で、功や生死はこの伍の構成人員にかかっているため、強そうな者から誘われていきます。
そこで一二を争う人気者となっていたのが田有と中鉄でした。
※今は2人とも飛信隊を支え続けている頼れるメンバーですが、当時はこの時だけのモブキャラのつもりで描いたそうですよ。
羌瘣が初登場
王都奪還編の活躍が広まっているわけもなく…子供である信は伍作りに誘われませんでした。
ふてくされて横になった信は、隣に自分と同じように伍に誘われず炙り者になっていた人物を見つけます。
信は親しげに話しかけますが、信より小さいその者は信の言葉を無視し続け、信を苛立たせるのでした。
ということでこれが羌瘣の初登場シーンでした。
※羌瘣は初め王都奪還編中に登場させるつもりだったそう。
満を持して登場させるにあたって、信と尾平が場を動かしていくことを考えて羌瘣は無口な設定になったとのことです。
最弱の伍!?
◤ 運命を共にせよ― ◥
信・羌瘣と運命共同体
"伍"メンバー解禁⚔️尾平<びへい> #岡山天音
尾到<びとう> #三浦貴大
澤圭<たくけい> #濱津隆之コメントも到着►https://t.co/svt69jITpV
“最弱の伍”の信たちを待ち受ける強敵とは―映画『#キングダム2 遥かなる大地へ』#2022年夏公開 pic.twitter.com/ZPwTmPDP4O
— 映画『キングダム 運命の炎』公式アカウント (@kingdomthemovie) March 3, 2022
信は澤圭という男の伍に組まれることになります。
後に飛信隊メンバーとなる澤さんの初登場ですね。
澤は人気がなさすぎていつも人が集まらないほどの頼りない伍長でした。
頼りない伍長のもと、勧誘されずに売れ残っていた者たち(信・羌瘣・尾兄弟)が集められた『最弱の伍』が、信が初陣を共にする運命の伍仲間となりました。
※信と羌瘣が活躍するという後の展開を考え、スタートは最弱に見えた方が良いとのことで最弱の伍長・澤さんが誕生したそうです。
『キングダム』ネタバレ49話のまとめ
今回は原先生の解説付きということで、改めてどのような意図で物語が展開されたのか、あの魅力的なキャラクターたちや設定が生まれたのか、などなど創作秘話が知れて面白かったです。
第49話は羌瘣・尾兄弟・澤・田有・中鉄といった馴染みのメンバーが登場した、飛信隊の原点とも言える内容でしたね。
しかもその始まりは「最弱の伍」だったということで、蛇甘平原から始まる信の快進撃が際立つ流れとなっています。
また信はエピソードごとにどんどん成長し立場を変えていくため、一歩兵として従軍する姿が見られるのは蛇甘平原の戦いだけなんです。
王都奪還編にて大王を救う活躍を見せた信ですが、今後どんどん将として目線が高くなっていくことを想定していたため、焦らず一歩兵からスタートさせ歩兵の最前線の視点を描いたそうですよ。
本編ではいよいよ将軍まで登り詰めた信の最初の戦が描かれた蛇甘平原編。
その運命の初陣が描かれる実写映画2作目『キングダム2 遥かなる大地へ』は2022年7月15日公開ですので楽しみにしていましょう!

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