李牧が考えていた桓騎の弱点とは、奇策以外の手段を知らないこと。
そのため「桓騎は現在の状況下でも何をしていいか分からず動けないのだ」と捉える李牧は、このまま数の差でじわじわ追い詰めていくつもりです。
ところが突如、桓騎軍が陣形を組み始めました!
出来たのは×の形をした謎の布陣。
果たしてこの未知の布陣で劣勢を覆せるのでしょうか!?
第725話『異様な陣形』は、これを仕組んだ桓騎の狙いに注目です!
目次
『キングダム』725話!のネタバレ
それでは『キングダム』725話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
何をしているか分からない…
今日は木曜日、ヤンジャン発売日ですが、キングダムは休載頂いております。
すみません。m(__)m没カット桓騎ベタ入れました。(^-^; pic.twitter.com/fa3Hh4kybz
— 原泰久 (@HaraYassa) March 2, 2023
秦北東部軍ももう限界。
「俺たちを無駄死にさせている」と、援軍もよこさないに桓騎に苛立ちすら覚えていました。
しかし率いる風范は、自分たちは桓騎将軍が脱出するための盾であり、将軍が助かれば我らの犠牲は大いに意味を持つと叱咤します。
前話の壁と同様にかっこいいですね。
しかし北東部軍の兵たちには、全く動かない桓騎自体もう諦めてしまっているように見えました。
その時、突如桓騎本軍が動き出したのです。
風范は「桓騎様は栄えある現秦国六大将軍の一角。諦めるわけがなかろう」と笑いました。
もちろん壁も桓騎軍の動きに気づきますが、突然陣を作り始めたことはもちろん、彼らが見たこともない形に動いている様子に戸惑いました。
何せ同じ平地にいる現場の者たちからはその全貌が認識できないのです。
それは馬南慈や舜水樹ら趙軍もであり、彼らが桓騎軍の動きに困惑し気を取られている間に壁は乱戦を脱出する様子。
認識できないのは配置についた桓騎兵も同様でした。
動きを止めた戦場
つまりこの戦場で陣の形を把握しているのは、仕掛けた桓騎と引いた場所から見ている李牧だけ。
異様な陣形に言葉を失う李牧は、恐らく陣形を知らない桓騎が独自に考え出したものであるということだけしか分からず、とにかく思考するしかありませんでした。
現場の趙軍も命令が下るまでひとまず待機する様子。
李牧に「桓騎軍に不可解な動きが合ったら“誘い”の危険がある」と言われていたためです。
つまり激しい乱戦だった戦場がここでしばし動きを止めました。
秦趙両軍、大将の指示を待つしかありません。
桓騎の陣形はハッタリ?
しばらくして李牧は気づきました。
あの陣形はただのハッタリで、深い意味は無いのだと。
この陣形にあるのは“谷の罠”と“足の弱点”だけだと李牧は言いました。
これは皆すぐに気づいたかと思いますが、桓騎を狙って十字の谷の部分を攻めれば挟撃に遭う=谷の罠。
十字の先、つまり足の先端を囲い攻めれば簡単に潰せる=足の弱点ということです。
この陣形にあるのはただそれだけ。
500年の争乱の間に生まれ精錬されてきたあらゆる陣形戦術の中にこの陣形がないということは、有効性がないからだと李牧は言います。
狙いがあるとすれば、趙軍が異様に反応して包囲の形を崩すこと。
そこで李牧は、慌てず“足の弱点”を攻めていくよう指示を出しました。
桓騎軍謎の動き
李牧の指示通り、趙軍は謎の陣を先端部分からじわじわ崩し始めました。
このままだと桓騎は時と兵を浪費していずれは中心まで辿り着かれてしまいます。
摩論が「やっぱり!」と焦り出した時、桓騎が黒桜を動かすよう指示しました。
すると中央の一角にいた黒桜隊がいわゆる“谷”の中間地に出てきました。
そして×の2つの先端のちょうど真ん中あたりで足を止める黒桜隊。
趙軍は先端部分への攻撃をいったん中止し、黒桜隊の動きに備え隊列を組み直しました。
しかし黒桜隊は何もせず、趙軍も李牧の忠告があるだけに警戒するだけで何も出来ません。
止まる戦場。
しばらくすると桓騎はそのまま黒桜隊を下げてしまいました。
そして桓騎は「次、厘玉」と中央の別方向に位置していた厘玉隊を同じように出させました。
動きもまったく一緒で『谷の中間地に出る→趙軍が先端への攻撃を止め陣形を組み直す→しばらくして戻る』であり、それが終わると今度はまた別方向の朱摩隊に同じことをさせたのでした。
桓騎の狙い
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ふさけているのかと摩論や趙軍がイライラのピークに達した頃、摩論は桓騎の背後にあるものを見つけ驚愕しました。
それは夕陽。
つまりいつの間にか日が暮れかけているのです。
同じ頃、李牧も夕陽を見て「まさか…」と焦っていました。
ロクでもない陣形でただ一部の隊を行ったり来たりさせているだけのように見えた桓騎の謎布陣でしたが、桓騎はしっかりと「時間の無駄遣い」をしていたのでした。
『キングダム』ネタバレ725-726話のまとめ
陣形自体すでに面白いものでしたが、さすが桓騎と思わせられる面白い使い方でしたね。
これは桓騎が「誘いかもしれない。過剰に反応したら術中にハマるかもしれない」と警戒されていたからこそ成功できたものでしょう。
崩そうと思えば簡単に崩せたはずですが、罠ではないかという警戒心が趙軍の足を止め、時間を消費していました。
李牧は桓騎を研究したからこそ「桓騎の動きに過剰に反応してはいけない」という答えを出していたわけですが、桓騎はその理解を上回ったということです。
日暮れに気づき今から全力で攻めたとしてももう夜戦になってしまいますし、恐らく趙軍はもはや一度退くしかないでしょう。
李牧は万全の準備のもと31万の奇襲をかけたものの、初日で決着つけられずということになります。
しかし包囲の状況は変わらず、ただ日が暮れただけでは圧倒的不利は変わりませんので、問題はこの後ですね。
夜は元野盗の得意な時間でしょうし、李牧も動きを把握しきれないでしょう。
逃亡だったり、宜安に奇襲などこの戦に勝つための下準備であったり、桓騎であればすでに色々考えていそうなのでどんな動きをするのか楽しみです。
日暮れまで持ち越したとなると飛信隊&楽華軍の動きも変わりそう。
さすが桓騎、一気に戦況を変えてみせましたが、果たしてここからどう展開していくのか、李牧と桓騎の読み合いにますます注目です!

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