金塊争奪戦というテーマ上、殺伐とした描写も多いゴールデンカムイですが、だからこそフチの温かい人柄が沁みる!
ということで今回はゴールデンカムイの癒しキャラのひとり、フチについてご紹介していきます。
金塊を巡る物語が進む中で、今後アシリパがフチに再会できるのかもひとつの見どころ。
今のうちにアシリパの大事な家族・フチの人柄を押さえておきましょう!
目次
【ゴールデンカムイ】アシㇼパの祖母
フチはアシリパの祖母。
『フチ』とは名前ではなく『祖母』というアイヌ語なので、「おばあちゃん」と呼んでいる感じです。
アシリパが杉元を連れてきた時に温かくもてなしたり、怪我をした谷垣も手厚く看病するなど、初見の和人も快く受け入れる人情味に溢れた穏やかな性格。
和人の言葉は分からないため、アシリパなどの通訳を介して杉元ら和人と会話しています。
アイヌ語で話す他に、アイヌの伝統や風習を重んじる、口承文芸も豊富に語ることができる、など作中で最もアイヌを感じられるキャラクターとなっています。
【ゴールデンカムイ】孫が心配で仕方ないフチ
フチの悩みはアシリパが山に入ってばかりいること。
物心つく前に母を亡くしたアシリパは父ウイルクの影響で山で過ごしていることが多く、女の仕事(縫い物や編み物など)が出来ません。
それではアイヌの夫を持つことも難しく、アシリパの将来を不安に思うフチは「孫が心配で私はこの世を去ることができない」と嘆いています。
【ゴールデンカムイ】フチだけ口の刺青が大きい理由は?
アイヌの女性には口の周りに刺青を彫る風習がありました。
フチも大きな刺青をしています。
他の女性より大きめな刺青となっている理由は、亡き夫が村で一番偉かったため。
偉い人の奥さんほど大きな刺青をするそうで、そのためにフチはひと際大きな刺青を施しているのです。
つまりフチは村で一番偉い女性ということですね。
【ゴールデンカムイ】フチは杉元を信頼している?
アシリパの客人ということで初めから杉元をもてなしてくれたフチですが、杉元に対して会って早々「アシリパを嫁に貰ってくれ」と言うほどに気に入ったようです。
女仕事の出来ないアシリパの将来を憂いているというのもありますが、ウイルクもレタラもいなくなってから塞ぎ込んでいたアシリパの明るい笑顔を取り戻してくれた杉元に自然と信頼を寄せているのでしょう。
杉元が旅立つ時、「アシリパは私の宝もの。いつまでも一緒にいてください」と手を握り見送ったのでした。
【ゴールデンカムイ】フチの家族構成は?
フチは6年前に夫を亡くしているため、今は孫のアシリパと2人暮らし。
アシリパの両親はすでに亡くなっていますが、フチにとってアシリパの母が娘でウイルクが義理の息子という形ですね。
同じ村にはアシリパの叔父であるマカナックル夫婦とその娘のオソマちゃんが住んでいます。
村で確認できる家族は彼らだけですが、他にも多くの兄弟姉妹や親族が北海道各地に住んでおり、アシリパたちの行く先々で助けとなっています。
15番目の妹まで登場しているので、彼らの子や孫たちも含めれば相当な数の親族がいそうですね。
【ゴールデンカムイ】インカラマッの不吉な占い
アシリパの旅立ちを温かく見送ったフチでしたが、インカラマッの来訪によって穏やかだった生活に暗雲が漂います。
占いを得意とするインカラマッがアシリパの凶事を警告したのです。
そしてその影響からかフチは「アシリパと2度と会えなくなる」という夢を見てしまいました。
以前にも娘が亡くなる予言のような夢を見たことがあったフチ。
アイヌは占いの結果や夢を深刻に捉えるということもあり、フチは大事な孫娘に関わる不吉な占いと夢を信じ寝込んでしまいます。
そのフチを想い「必ずアシリパを無事に連れて帰る」と立ち上がった谷垣をカムイの加護を捧げ見送るも、その後人知れず自らの死装束を作り始めていたのでした。
死期が近づくのを意識したアイヌの老人は家族に隠れて死装束を用意するというのですが、占いからくる不安ゆえの行動なのかそれとも本当に死期を悟っているのか…少し不安な描写ですね。
【ゴールデンカムイ】鶴見中尉が置いていった赤ん坊とは?
ある日フチの家の前にお金とともに赤ん坊が置かれていました。
それは第七師団によって保護された“稲妻強盗”坂本慶一郎と“蝮のお銀”の子ども。
そんな凶悪夫妻の子どもであるなど知る由もありませんが、フチは彼を自分のコタンで大切に育てていく様子を見せていました。
アイヌは自分が死ぬとき残された者に“送る”儀式をされないと死後の世界に行けないとされており、自分の子供じゃなくても大切に育てるそうです。
「子は親を選べない」と語る鶴見がフチの元に届けたことで、凶悪夫婦の子どもがアイヌの環境でどのように育っていくのか気になりますね。
【ゴールデンカムイ】2巻の表紙はフチになる予定だった!?
フチが初登場したのは第11話。
その頃野田先生がTwitterで
“ゴールデンカムイ2巻の表紙はフチおばあちゃんにしよう。うん。絶対売れる”
と呟いていました。
実際に表紙を飾ったのはアシリパです。
2巻ですしメインヒロインを押しのけておばあちゃんが表紙になるわけがないですが(笑)、そんなことを呟くほどフチは自信をもって送り出された愛されキャラだということです。
まとめ
小柄で大らかなフチの可愛らしさに癒やされますし、アイヌ語しか話せないところでも愛おしさが増していますね。
しかし作中でしばらく登場していないので現在のフチの様子が気になるところ。
金塊を手にするにはアシリパが重要なカギとなっているので、ヘタするとフチが鶴見に人質にされてしまうのでは?との懸念もされています。
赤ん坊を預けた以上そんな考えは無いとは思いたいですけどね。
今アシリパはフチへの想いを押し込め目的のためにひたすら前へ進んでいますが、果たして無事にフチと再会できるのか、フチの再登場に期待しましょう。

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