『キングダム』と言えば政と呂不韋の権力争いも見どころのひとつ。
王弟謀反編も王弟・成蟜の反乱と見せかけて、実はその裏で呂不韋が暗躍していました。
そこで本記事では、王弟謀反編における呂不韋の動きについてまとめました。
呂不韋がどのように暗躍していたのか、その目的や結末まで分かりやすくご紹介していきます!
目次
【キングダム】王弟謀反編のあらすじ
合従軍の興った翌々年の紀元前239年、突如趙軍が秦に侵攻します。
向かっていたのは秦北東の要衝・屯留でした。
これを王弟・成蟜が出陣し、僅か半日のうちに撃退。
ところがその5日後、咸陽に「成蟜が主犯格となり、屯留が反乱を起こした」という報せが届いたのでした。
急ぎ咸陽は壁率いる討伐軍と飛信隊を屯留に向かわせますが、そこで思わぬ反乱の真実が見えてきました。
なんと此度の反乱はすべて、呂不韋が仕組んだ策略だったのです。
【キングダム】王弟謀反編は何巻?
王弟謀反編が収録されているのはコミックス34~35巻です。
この時期は合従軍の戦いが終わった直後であり、各国が内政に尽力する中、趙では李牧に代わり郭開という大臣が権力を持ち始めたところ。
そして秦では、蕞での政の活躍により大王陣営の勢力が一気に強まったところでした。
【キングダム】呂不韋に成蟜は利用された?
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王弟の謀反かと思われた屯留の反乱ですが、実は成蟜が起こしたものではありませんでした。
真の首謀者は、屯留の城主代行を務めていた蒲鶮という男。
蒲鶮が屯留に来た成蟜を幽閉し、その間に成蟜の名を利用し反乱軍を興していたのです。
つまり成蟜は首謀者の汚名を着せられてしまっただけ。
しかもこの蒲鶮は裏で呂不韋と通じていたのです。
このために呂不韋は趙軍が侵攻してきた際、「大王様がご出陣なされては」と言いながら成蟜の出陣を促していました。
政の影響を受け、自身も戦場に出て同様の力を示そうという成蟜の心を利用したわけです。
【キングダム】呂不韋に瑠衣は利用された?
成蟜の出陣にはもう一つ、第一夫人である瑠衣が故郷の屯留に滞在していたことが理由にあります。
瑠衣は曾祖母の傘寿を祝うため10年ぶりに帰郷していたところでした。
成蟜は敵の侵攻先にいる瑠衣を救うためにも出陣したわけですね。
そして蒲鶮は瑠衣を幽閉し、いわば瑠衣を人質に取った形で成蟜を捕らえました。
つまり瑠衣は成蟜を屯留におびき寄せるために利用されたと言えます。
しかも瑠衣はこの反乱において重要な存在。
瑠衣の一族は屯留一帯の統主であり、瑠衣も「屯留の姫」と呼ばれ民にとても人気があったからです。
瑠衣の人気によりその夫である成蟜も人気が高かったため、成蟜の名のもとに反乱を蜂起させるのに屯留はうってつけだったということです。
【キングダム】呂不韋の狙いとは?
呂不韋の狙いは、政陣営(大王派)の勢力を弱体化すること。
反乱鎮圧を名目に、大王派の大きな力となっていた成蟜とその一派を葬ろうというのです。
しかも大王派の仲間内で同士討ちさせれば軍部も潰せるため、反乱鎮圧を大王派の軍に任せました。
そしてこの反乱は成蟜の名の元に行われることに大きな意味があります。
「王弟・成蟜の反乱」となれば、秦国内に王族への不信感を抱かせることが出来るからです。
すべては政争に勝利するため。
呂不韋は権力を得るため、秦という国を手に入れるための布石としてこの反乱を仕組んでいました。
【キングダム】呂不韋と蒲鶮の関係性とは?
実行役の蒲鶮は1年ほど前に屯留に現れたのですが、同時期にすでに呂不韋の指示を受けていました。
見返りは屯留と瑠衣を手にすること。
蒲鶮は極貧の中で生まれ育った経緯から、城を得るという強い野望を持っていました。
その野心が呂不韋にとって都合が良かったと言えるでしょう。
蒲鶮が1年かけて屯留一帯の有力者たちを金で手なずけていたため、成蟜の姿が見えずとも蜂起がスムーズに行われました。
【キングダム】呂不韋と郭開の関係性とは?
実は呂不韋は趙の大臣・郭開とも通じていました。
事の発端は成蟜が趙軍を討伐しに屯留へ向かったことと言えますが、その趙軍の侵攻も呂不韋の策だったわけです。
成蟜を裏切り反乱軍大将となった龍羽も、討伐軍大将・壁の首を取らせた後に趙国へ亡命させる段取りでした。
【キングダム】王弟謀反編の結末
反乱軍は大将の龍羽が壁軍に討たれたことにより鎮圧され、民は臨洮へ移住させられることとなりました。
首謀者の蒲鶮も成蟜によって討たれます。
真実が露呈し成蟜の疑いは晴れたものの、しかし蒲鶮との戦いの中で成蟜も命を落としてしまったのでした。
【キングダム】呂不韋の想定内
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今回の反乱はすべて呂不韋の策略でした。
成蟜が屯留へ出陣すること、成蟜の姿が無くても屯留一帯が蜂起すること、咸陽が大王陣営の軍を出すこと、すべてが予定通りだったわけです。
本来は龍羽が壁を討って趙へ亡命し、蒲鶮が“反乱軍の首謀者”である成蟜の首を差し出して反乱鎮圧の功を得るという段取りでしたが、この反乱は失敗に終わりました。
それでも呂不韋陣営と大王陣営の力の差により呂不韋が裁かれることはなく、自陣の勢力を減らしたわけではないので、呂不韋にとってはそれほど痛手ではありません。
まして大王派の大勢力の筆頭である成蟜を消せたのですから、十分な成果だったと言えるでしょう。
【キングダム】呂不韋の想定外
しかし呂不韋にとっての想定外もありました。
それは成蟜陣営がほぼ丸ごと大王陣営に残ったことです。
成蟜一派は、成蟜の遺志により瑠衣がまとめ上げ、政の下に一本化されました。
つまり削るはずだった大王陣営がより一丸となり、揺るぎない強敵になってしまったのです。
政と呂不韋の決着となる加冠の儀まであと1年、呂不韋は更なる画策を練っていくのでした。
まとめ
王弟謀反編はすべて呂不韋の手の内で行われました。
その目的は秦国を手にするために、大王陣営を弱体化させることでした。
史実にも残されている「成蟜の乱」を、政と呂不韋の政争に絡めたというのがとても面白いですね。
王弟謀反編は成蟜と瑠衣の活躍に目が行ってしまいますが、呂不韋側から見るとこれまた面白く反乱の流れを見ることが出来るので、是非呂不韋の策略に注目しながら読んでみてください!

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