魔防隊の明確な敵として描かれているのが「八雷神」。
その中でも敵とは思えぬ可愛さで人気急上昇したのが空折(くうせつ)です。
しかし空折は可愛さとは裏腹に、和倉青羽の仲間である銭函ココと湯野波音を吸収してしまった恐ろしい能力の持ち主。
そして彼女との戦いは魔防隊の隊長すらも食べられてしまう壮絶なものとなりました。
それでは空折とはどんな存在なのか、特徴や能力、強さが分かる戦闘シーン、空折に吸収されたココたちの結末まで徹底的に紹介していきます!
目次
【魔都精兵のスレイブ】八雷神とは?
空折(くうせつ)は八雷神のうちの1柱。
八雷神は醜鬼たちを束ねている、「神」「人を滅ぼす存在」を自称する存在です。
メンバーは紫黒(しこく)、壌竜(じょうりゅう)、雷煉(らいれん)、空折(くうせつ)、鳴姫(なるひめ)、伏摩(ふくま)、若雲(じゃくうん)、大極(たいきょく)の8名。
彼らの上にいる「母」という存在が「最低でも一日千人の誅殺」を望んでいるそうなので、その邪魔となる魔防隊の殲滅を計画中のようです。
モチーフは恐らく『古事記』や『日本書紀』などに登場する、伊邪那美命の死体から生まれた「八雷神(やくさいかづちのかみ)」。
【魔都精兵のスレイブ】空折のプロフィール
空折の詳しいプロフィールは不明。
初登場は6巻43話で、7巻54話からは人型の可愛い姿で登場します。
第2回人気投票では第14位と敵としては最高位を獲得し、コミックス10巻の表紙も担当している人気キャラクターです。
モチーフは恐らく「八雷神(やくさいかづちのかみ)」のうちの1柱で、伊邪那美命にいた「折雷/裂雷」。
【魔都精兵のスレイブ】空折の特徴
空折は水色の髪に角の生えた少女。
紐と布をくっつけたようなだけのきわどい恰好に、両手が繋がった羽のような袖をつけています。
ただしこれはエサとする生きた人間を食べて孵化した姿。
後述しますが空折は食べて取り込んだ人間の影響を受けた外見になるという特性があり、美少女姿は銭函ココと湯野波音を吸収したことで生まれました。
原形は卵に鳥の手足が生えたような異形です。
【魔都精兵のスレイブ】空折の性格とは?
空折は外見だけでなく性格も取り込んだ者の影響を受けるため、銭函ココの妹気質(ココが「青羽姉」と呼ぶように空折も「紫黒姉」「壌竜姉」などと呼び慕っています)や単純な性格(挑発に乗りやすい等)が垣間見えます。
同じく美しさを物事の基準にしたり、美しいエサしか受け付けないなど、湯音波音の美意識も備えています。
また孵化したてだからか無邪気で子どもっぽく、精神的な幼さから慢心していたりキレやすかったりする面も。
その一方で、美しい精神力を見せた上運天美羅を素直に認めるなど大人びた表情も見せます。
エサの影響を受ける上に成長の著しさもあり、性格が一貫していないという印象ですね。
そのため合理的な動きが取れないのが欠点です。
ちなみに笑い方が「るっはっは」で可愛い!
【魔都精兵のスレイブ】空折の能力とは?
空折の能力は吸収。
空折は生きた人間をエサとして育つという特性があり、吸収した人間が能力持ちであればそのまま空折も能力を使えるようになります。
お腹が減るたびに吸収できるらしく、特性上は無限に強くなれる強力な存在です。
作中では銭函ココ、湯野波音、上運天美羅を吸収しており、ココのヌルヌル、波音の透過、美羅の分身を使用。
吸収された人間は空折の中で電池として生き続けます。
また羽織物に羽がついており、抜いた羽根を刺すことで相手を痺れさせることや、羽根を飛ばすことで弾丸のような威力を持つ遠隔可能な攻撃にすることが可能です。
【魔都精兵のスレイブ】空折の強さとは?
それでは作中の活躍から空折の強さを見ていきましょう。
空折の力は横浜決戦編で見ることが出来ます。
vs上運天美羅
神罰キックで牽制した後、まずは分身で数を増やした美羅に対して、羽根を飛ばして一斉討伐。
そしてココから引き継いだ能力で顔をヌルヌルにし、美羅のパンチを受け流しています。
紫黒作の醜鬼デッキ
まだ戦闘を禁じられていた空折は、美羅相手では処刑ではなく戦闘になってしまうと判断し、紫黒が作ってくれた醜鬼カードを街に放ち混乱を呼びました。
また、それにより美羅の体力を大幅に削りました。
全力形態での戦闘と勝利
醜鬼を放ち撤収するつもりでしたが、美羅の「美しくねー奴」という挑発に乗り再び美羅との戦闘に。
しかし美羅の気迫と高い戦闘技術に翻弄され、空折は「人間は感情の起伏で予想以上の力を叩き出す」という紫黒の言葉を思い出し、慢心を捨て全力形態に変化しました。
それでも美羅が圧倒して見せますが、やはり先のvs醜鬼で消耗させられていたこともあり、最終的に空折が勝利。
空折が美羅を喰い吸収しました。
vs魔防隊
美羅を吸収した空折は京香&優希を圧倒。
その上で「他の八雷神の全力形態は私より強いよ」と言い戦慄させました。
青羽が参戦すると、空折は美羅の能力により無数に分身した上で、横浜の上空に巨大醜鬼を召喚。
それに対し山城恋が巨大醜鬼を、東海桐花&麻衣亜が多数の分身体を撃破し、天花、青葉、京香&優希が空折本体&分身体に挑む総力戦に発展しました。
vs京香&優希「天進」
空折は「天進」した京香&優希に対し、腕だけ分身させ千手観音のような姿になった大技『百万神罰』で応戦します。
しかしその神の連撃を突破され傷をつけられた上に、吸収しきれていなかった美羅が分身体の1人として反抗を見せ、焦る空折。
激昂した空折は手を龍のように変化させ京香&優希を仕留めようとしますが、2人の天進時の合体奥義『隷刃の太刀』に敗れてしまったのでした。
結果としては敗北してしまったわけですが、魔防隊隊長クラス数名を相手取った実力はかなりヤバイです!
【魔都精兵のスレイブ】空折は死亡した?
京香&優希との戦いに敗れた空折は、吸収していたココ・波音・美羅を取り出され元の卵型の姿に戻ってしまいます。
追い詰められた空折は京香を吸収しようと襲い掛かりますが、逆に一刀両断され消滅。
これにて空折は完全に倒されてしまいました。
が、なんと空折は優希の精神世界に住み着いていました!
「人間の交合」に強い興味を持ち、横浜決戦前に優希を襲っていた空折。
その際、優希に「神の滴」を飲ませていたのですが(9巻73話)、それが肉体を失った空折の唯一の存在場所となったのです。
肉体が無くなったことで「外の世界に影響を及ぼすことは一切できない」と悲しそうに語った空折でしたが、代わりに優希にたびたびちょっかいを出すようになったのでした。
【魔都精兵のスレイブ】空折に吸収された人物はどうなった?
空折は銭函ココ、湯野波音、上運天美羅を吸収していましたが、彼女たちは空折の中で生きていました。
吸収した人間が電池となるため、生かしておかないと意味がないからです。
そのため空折が討伐された際には、3人とも無傷で助けだされました。
まとめ
空折は初めて魔防隊と本格戦闘を行った八雷神です。
隊長クラス数名を相手取った上に「他の八雷神は自分より強い」と言い、今後魔防隊が戦っていくことになる八雷神の恐ろしさを知らしめた存在となりました。
一方で敵とは思えぬ愛らしさの持ち主であり、横浜決戦で敗北して八雷神としての活動は出来なくなりましたが、優希の「中」に宿るという他の誰とも違うポジションを獲得し、特別なヒロインへと昇格。
精神世界のためやりたい放題であり、制服姿など様々な恰好でも楽しませてくれそうなので今後も登場シーンに期待していましょう!
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