赤坂アカ×横槍メンゴ「推しの子」106話より引用
アクアが有馬かなを救うためにとった行動は、世の中の関心を一気に自分たちに向けさせるというものでした。
おかげで有馬のスキャンダル記事は世に出ることもなく、収束していきます。
でも、その代わり…アクアとルビーの絆に大きな亀裂が入ろうとしていました。
それでは第106話『決裂』の考察を始めていきます。
目次
『推しの子』106話!のネタバレ
それでは『推しの子』106話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
インパクト
12年前に殺された伝説のアイドル・アイは、再び注目を集めていました。
コメンテーターやファンがインタビューに答え、アイと隠し子の双子について勝手な意見を語りました。
トレンドワードでもアイに関連するキーワードが上位を占め、世の中はアイ一色となっていたのです。
再び掘り返された事件は多くの人に大きなインパクトを与えました。
この情報をリークしたアクア本人は、週刊誌のインタビューに応じ「この件が表沙汰になる前に自分の口から説明させて欲しかった」と語りました。
…そしてアクアとルビーの知名度はこの件で爆発的に伸びることになります。
2人ともアイと顔がそっくりなこと、ルビーはアイが所属していた「B小町」として母と同じようにアイドル活動をしていること、全てが結びついていきました。
世間はこの件について好き勝手に騒ぎたてます。
多くの声は興味本位、応援、納得、といった肯定的なものでした。
ただ、中には否定的な声も聞かれました。
「正直幻滅しましたよ。アイは伝説でしたから。夢を壊された気分です」
かつてのガチファンの中には、隠し子がいた=男がいた、ということに嫌悪感を抱く人もいたのです。
あかねはテレビの中から溢れてくるアイに関するニュースを見ていました。
「アクア君はもう止まらないんだね」
でもアクアと別れたあかねには今更どうすることもできません…。
ルビーの怒り
一方、自宅に戻ったアクアを待っていたのはルビーの激しい怒りでした。
ルビーはアクアにつかみかかり、真意を問いました。
「必要なことだった、有馬にとって、俺たちにとって」
アクアは冷静に言いました。
ルビーの怒りはそんなことではおさまりません。
自分たちの存在はこれまでアイがアイドルとして隠し通してきた嘘です。
アクアのしたことは、アイの墓を暴くような真似であり、アイのアイドルとしての名誉を傷つけました。
「こんな事して平気なの?!」
「平気な訳ない」
アクアにとっても痛みを伴うやり方だったのは間違いありません。
それに、ルビーを深く傷つけることもわかっていました。
だからこそ、アクアは最初にルビーに確認を取ったのです。
“痛みを伴うとしても仲間を救う方法があるなら救うか?”
確かにルビーは「当然」と答えました。
ただし、それがアイと自分たちのことをバーターに有馬の記事を握りつぶすことだとは思いもしませんでしたが…。
どちらも転生者であり、秘密を共有する強い絆で結ばれたアクアとルビーに大きな亀裂が入ろうとしていました。
生きている人のために?
ルビーはアクアがやろうとしていることに気づけず、今回のリークが起きてしまいました。
半ば感情に任せて「ママはどう思うんだろうね?息子に裏切られて」とアクアに迫ります。
でもアクアだってアイを知り尽くしています。
(生まれ変わる前から大ファンですしね!)
アイなら「遂にバレちゃったね」と笑い飛ばすでしょう。
そして、アクアは核心に迫ります。
「アイはもう死んだんだ」
ルビーにとって、その言葉は辛い一言でした。
アクアは「この情報は今生きている人のために使うべきだ」と判断していました。
アクアの考え方を理解したルビー。
結果だけ見れば、アクアの考えは正しいのかもしれません。
これで有馬は守られるし、自分たちの知名度だって上がりました。
「良いことずくめだね」
ルビーはそう言い残してアクアを置き去りにしようとしました。
アクアがルビーに手を伸ばすと、ルビーは冷たく「触らないで」と突き放しました。
その冷たさは、アクアが思わず怯むほどでした…。
兄妹の絆
ルビーにとってアクアは、どんな時でもアイが1番でアイのためにがむしゃら。
誰よりもアイのことを大切にしていました。
ルビーはアクアのそんなところに「家族としての絆」を感じていました。
でも…今回の件でルビーはある確信を得ていました。
「アクアはもうママを大事だなんて思ってないんでしょ?」
アクアが否定しても、ルビーはもう聞く耳を持っていませんでした。
瞳に黒い光を宿したルビーはアクアを許しませんでした。
「嘘吐き嘘吐き嘘吐き」
「私はもうアクアのことを家族だなんて思わないから」
アクアに今のルビーを引き留めることはできませんでした。
床には割れた皿の破片が飛び散っています。
ルビーの怒りを体現したような部屋で、アクアはつぶやきました。
「必要なことなんだよ…俺が居なくなった後もお前がこの世界でやっていくためには」
ルビーはアクアが有馬のためにママを捨てたと思っていますが、アクアはルビーのことも考えていたのです…。
いずれアクアは復讐を果たすつもりでしょう。
当然、芸能界には居られなくなります。
そうなった時、心残りはルビー。
だからこそ、今のうちにアイドルとしての地位を確立させてあげたかったのかもしれませんね。
美談
アクアとルビーがアイの隠し子であることを公表して1週間、2週間、1ヶ月が過ぎても有馬の記事が表に出ることはありませんでした。
その理由について、有馬は考えるまでもなくわかっていました。
(アクアが私を守ってくれたんだ)
あの記事は世間の話題をかっさらい、色んな人がさまざまな論争を繰り広げました。
そして、ルビーは会見を開きました。
アイが死に際に「ルビーは大きくなったらアイドルかな」と言ったことで、今の自分がいること。
今の夢は”母が立てなかったドームの夢を叶えること”だと語りました。
ルビーは美しい親子の絆をうまく表現していました。
この会見は大成功。
世間を騒がせたビックニュースは、最終的に『母の願い』に応えるために活動する子供たちという絶対的な真実を持って、美談として決着したのでした。
素直になりたい
アクアとルビーの注目度は爆上がり!
今やテレビに引っぱりだこのタレントになっていました。
有馬やMEMちょもルビーのおこぼれで仕事が増え、忙しい毎日を過ごしていました。
だから、有馬がアクアに会うのは久しぶり。
…今日こそ有馬はアクアにお礼を言おうと決めていました。
ずっと距離を感じていた想い人を前にして、有馬は素直になれるのでしょうか?!
アクアはまだ塩対応を続けるのでしょうか?!
『推しの子』ネタバレ106-107話のまとめ
今回のお話は、 アクアがリークしたビックニュースのその後のお話でした。
有馬の記事を消すために、バーター記事としてアクアが提供したのは…自分たちがアイの隠し子である事実でした。
世間はこのニュースに釘付けになり、有馬の記事は1ヶ月経っても表に出ることはありませんでした。
有馬が救われた一方、ルビーは深く傷ついていました。
アイドルとしてアイが守り抜いてきた秘密を、あろうことか息子であるアクアが暴いたのですから…。
アクアはアイより有馬を選んだ。
ルビーがそう思っても仕方ないのかもしれません。
ルビーはアクアに「もう家族だなんて思わない」と告げて去っていきました。
アクアはそれでも、これが最善の選択だと信じています。
この先、アクアが居なくなった後もルビーがこの世界にいるために…。
アクアが何を考え、今後どう行動するのか注目ですね。
何にしても、このニュースは世間に大きなインパクトを与え、アクアとルビーを一躍時の人にしました。
おかげで2人はテレビに引っ張りだこ。
さらにルビーのおこぼれで有馬とMEMちょも大忙し。
有馬がアクアに会うのも久しぶりのことでした。
有馬はアクアが自分を守ってくれたことを知っています。
赤坂アカ×横槍メンゴ「推しの子」106話より引用
距離を置かれていた想い人、アクアに今日こそ素直にお礼を言いたい!
2人の距離は縮まるのでしょうか?!
そして、亀裂が入ってしまった兄妹の絆は復活するのでしょうか?!
次週もますます目が離せませんね♪

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