- 文化祭編は第七巻中盤から読める
- 新菜がクラスメイトと交流を深める
- 新菜が応援されて活き活きする瞬間
個人的に一番好きな場面で、友人に聞いてもほとんどが好きな場面として挙げる「文化祭編」。
新菜が多くのクラスメイトと会話し交流していくことで、今まであった他人との壁が崩れていく描写も多く描かれています。
そしてなんといっても衣装作りです。
今までは可愛い女性キャラクターのコスプレをしていましたが、今回は文化祭の男装ミスコンのために海夢はホストキャラクターのコスプレをします。
女性(むしろギャル?)な海夢は、どのような工夫をして男性らしくなるのでしょうか?
またクラスメイトが沢山描かれていますが、どのキャラクターも海夢並みに可愛く、もっとフューチャーしてほしい気持ちにもなります!
目次
【着せ恋】文化祭編は何巻で読める?
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文化祭編は単行本では第七巻の中盤から第八巻の最後で読むことが出来ます。
話数でいうと第51話から第63話です。
文化祭編は「着せ恋」では初めての長編ですが、一話一話で内容がまとまっています。
そのため一話ごとにじっくり読むことも出来るので、通勤時間などの短い時間でもスラスラ読めるので多くの方が楽しめるはずです。
【着せ恋】文化祭編の概要について!
「着せ恋」のメインストーリーとしては「海夢の好きなキャラクター衣装を新菜が作る」という構図で、文化祭も例に漏れずこの形となっています。
ただ追加要素として多くのクラスメイトと交流をする文化祭を通して、新菜の心の壁が崩れていき海夢以外のクラスメイトとも親交を深めていきます。
今までは同じ「コスプレ」を通して乾姉妹やあまねさんとは仲良くなりましたが、共通点の少ないクラスメイトと協力することで「文化祭総合1位」を目指していきます。
【着せ恋】文化祭の準備!
文化祭はクラスごとに集客数やミスコンの結果に応じて、得点が与えられます。
そして新菜のクラスは総合順位1位を目指して文化祭に取り組みます。
新菜と海夢はミスコンの衣装作成はメインとし、それ以外のクラスメイトが出し物(たこ焼き)の準備をする形となります。
そして文化祭の準備パートは主に2つの構成になっていると感じます。
クラスメイトに期待される新菜
文化祭の準備期間は2週間で、作業時間も朝礼前と昼休み、放課後のみです。新菜は海夢の「生ホス(生徒会長はNo.1ホスト)の麗様」のコスプレ衣装をこの期間で仕上げなければなりません。
さらにクラス担任からは「内装などの力仕事は男子中心で」と、言われているため衣装作りに割ける時間は限られてしまいます。
そのため新菜は生地など材料の買い出しを海夢に任せ、自分一人で内装準備を手伝うために教室に向かいます。
しかし教室に入った新菜にかけられた言葉は、
クラスメイト:「何か用? 何しに来たの?」
新菜:「内装やろうと…」
クラスメイト:「いいよ! 五条はいなくて!」
という冷たい言葉でした。
新菜もショックで呆然としていると、クラスメイトはさらに以下の発言をします。
クラスメイト:「ミスコンの服作らねーとだろ!」
最後の発言で分かる通り、クラスメイトは新菜を邪魔者扱いしたのではなく、気遣って言っていたのです。
新菜は担任の言っていた「内装などの力仕事は男子中心で」に、自分がカウントされていると思っていました。
しかし、クラスメイトは時間のかかる衣装作りに集中してもらう考えでした。
責任感の強い新菜と、当然のように気遣いのできるクラスメイトの間ですれ違いが起きていたのです。
このすれ違いが解消された後は、クラスメイトに衣装作りを応援され、買い出しに向かった海夢を嬉しそうに追いかけていきます。
この場面の見所としては、やはり新菜がクラスメイトから応援されるシーンです。
文化祭前の新菜はクラスの中でも孤立しており、海夢としか交流がありませんでした。
しかしこれをキッカケに新菜も、自分がクラスメイトととして認められていることを自覚し、嬉しそうに海夢を追いかけていきます。
学校内では寂しそうな描写が多かった新菜が、学校で活き活きした表情が描かれているので、私もニコニコしていました。
他人に頼るようになる新菜
コスプレ衣装はおおよそ完成させることが出来た新菜と海夢。
ですがより男性らしく見せる方法と、小道具としてのレインボーローズに苦戦します。
こんな時に助けてくれたのがクラスメイトです。
より男性らしく見せるため新菜は、男子のクラスメイトである森田に手伝ってもらうようにお願いします。
森田は海夢の隣に立ち、2人を見比べながら海夢の立ち方や動きを男性のように矯正していきます。
その結果、衣装だけでなく「立ち振る舞い」も男性ホストらしくなり、より完成度の高いコスプレとなりました。
レインボーローズの作成では、女子クラスメイトの成蘭(せいら)の力を借ります。
始めに新菜と海夢は、市販の白いバラをスプレーで着色して、レインボーローズを作ろうとします。
しかし途中で色が混ざり、バラが黒ずんでしまいます。
そんな時に被服室を訪れたのが成蘭です。
彼女は失敗して黒ずんだバラを見て、海夢達がレインボーローズを作ろうとして失敗したことを察します。
そして「あたし 作れるけど レインボーローズ」と、言います。
準備期間も残りわずかで、急いでいた2人は成蘭に作り方を教えて欲しいと頼みます。
成蘭は軽いノリでOKし、材料を買うと言い、被覆室を出ていきました。
戻ってきた成蘭は白いバラを買っており、その茎を縦に四等分にします。
そしてその四本の茎を色の付いた試験管に入れました。
「あとは待てば完成!」といい放ち、海夢はその簡単さに驚いていました。
この二つの出来事を通して新菜は、人に頼ることへの抵抗が薄くなりました。
今まで彼は気を遣いすぎて「相手の迷惑では?」と考えていましたが、それは自身の決めつけでもっと単純でいいのだと感じます。
悪い意味でも気を遣ってしまう新菜が、考え方を変え、周りとの交流を深めていくキッカケになるシーンなので私の印象に残っています。
【着せ恋】文化祭の当日!
文化祭当日1日目海夢は体格を男性らしくするために、矯正下着を着用したうえでコスプレ衣装を着ます。
しかし矯正下着無しのサイズ感で衣装を作っていたため、少し胴回りが大きいサイズになってしまいました。
そのため、サイズを修正するために新菜は文化祭1日目を費やします。
2日目(ミスコン当日)文化祭1日目でなんと衣装のサイズを直した新菜。
ミスコン開始の30分前、13:30までに海夢にメイクをする必要があります。
人が少なく集中できる被服室でメイクをしようとします。
しかし、クラスメイトがメイク姿を見たいと集まってしまい、新菜の手は力んでしまいます。
そんな時に海夢が「ごしょー君、大丈夫?」と、声をかけます。
この一言で新菜の集中力が回復します。
クラスメイトの期待に応えたい。
そして海夢を自分の手で1位にしてみせる、という強い意志。
新菜は無事に時間までにメイクを終わらせることができました。
全校生徒が体育館に集まり、ミスコンが始まります。
そして海夢の名前が呼ばれ、ステージ横から海夢がコスプレして登場します。
海夢は完璧なメイクに加えて衣装も着こなしており、「生ホス」という作品を知っている生徒たち(主に女子)は悲鳴に近い声を出していました。
ミスコンの司会者から「注目ポイントはどこですか?」と聞かれた海夢は、「ごじょー君が作ってくれた衣装とメイクです!」と笑顔で答えていました。
これを聞いた新菜は今にも泣きそうな顔になり、海夢をミスコンで優勝させるための努力が報われたと感じたのでしょう。
しかし直後にミスコンのアピールタイムとなり、海夢はシャンパンコールで大騒ぎし、新菜の涙は引っ込んでしまったようでしたwww
そしてミスコンで海夢が優勝したことにより、クラスは文化祭総合一位となりました。
文化祭編は見どころが満載ですが、なんといってもミスコン当日である2日目が一番面白いと感じています。
今回は大まかにまとめてしまっていて、文化祭2日目の注目ポイントも省いている部分があります。
なので是非皆さん自身で確かめてください!
【着せ恋】文化祭が終わって!
ミスコン本番!海夢はクラスを1位にするために麗様のパフォーマンスを披露する。
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文化祭ではミスコン優勝に加えて、クラス総合得点でも一位を獲得してクラスはお祭り状態です。
文化祭の打ち上げのためにカラオケ(ラウンドワンのような複合施設)も予約していたようで、クラス全員で行く流れになりました。
しかし新菜は「ミスコンで優勝したのは喜多川さん… 文化祭初日は衣装の直しをしてただけだし…」と、自分が参加していいのかと気後れしていました。
そんな新菜の表情を見たクラスメイトは「主役が来ないでどーすんだよ!」と、ミスコン優勝の立役者である新菜に参加を促しました。
今までクラスにうまく馴染めず、孤立気味だった新菜は初めてクラスメイトに笑顔を見せてカラオケに向かいました。
カラオケ内で新菜が歌を披露することはありませんでしたが、男子とは漫画のことで会話をし、女子とはコスプレ用の化粧品などの話をしていました。
新菜自身も楽しんではいるようでしたが、大人数でワイワイすることに慣れておらず一人で部屋の外で休憩していると、海夢も外に出てきました。
海夢は新菜が一人で帰ったのだと勘違いしていたようで、外で休憩している新菜を見てホッとしていました。
その後は二人だけでミスコンのパフォーマンスの話をしながらクレーンゲームをしたり、プリクラを撮ろうとしていました。(ツーショットのプリクラは撮れていません)
文化祭もミスコンも優勝でき、新菜はクラスに馴染むこともできて、読んでいてとても幸せな気持ちになります!
【着せ恋】文化祭編ファンの感想は!?
こちらでは文化祭編を読んだファンの感想を書いていきます。
ネタバレを含むものもあるので、先に自分で読みたい方は注意してください。
- 文化祭を通して何の偏見も無く付き合ってくれる友人も出来て、教室で1人だった1巻の五条君が嘘のよう
- 新菜が前に踏み出せなかったのは勇気が無かったからで、そこを強引に引っ張りだした海夢もいい仕事したね
- レインボーローズでの五条君のモノローグと、ミスコンのメイクをする五条君にやられた
- 文化祭を通じて頼り頼られ、その経験で五条君がいい意味で力抜けるようになった
- ミスコンの壇上で、素直な笑顔で新菜を褒める海夢に惚れた
- メイク前はガヤガヤしていたクラスメイトを、職人としての集中力だけで黙らせた新菜がかっこよかった
以上のように感想としては調べた限りポジティブな意見ばかりで、神回といってもいいでしょう。
人によって心を動かられるシーンが違うと思うので、自分の心に一番響くシーンを探してみてください。
まとめ
今まで孤立しており、クラスメイトと関わりが無かった新菜。
しかし文化祭のミスコンで、海夢の男装コスプレ衣装を作成することになります。
この文化祭を通じて新菜は他人に頼ることに慣れ、クラスメイトとも親交を深めていきます。
新菜自身の活躍としても、人生で初めて「一番にしてみせる」という強い気持ちを抱き行ったメイクシーンは、多くの読者の印象に残っています。
この場面以外にもたくさんの素晴らしいシーンがあるので、みなさん自身で探してみてください。
- 文化祭編は第七巻から読める
- 新菜が他人に頼る成長
- ミスコンで海夢が優勝
- クラスメイトとの絆が深まる
- 衣装制作の緊張感が魅力
- 文化祭の盛り上がりが最高
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