ミオとは何者なのか?
結論から言うと、海外のキャラバンから来た薬師です。6巻収録のハウアーユードコカに登場し、誕生日に死ぬ病に挑みました。7年前にもオースを訪れています。
本編には関わりません。それでも、この作品でいちばん多くの謎を残した人物です。順に見ていきます。
この記事でわかること
- ミオが6巻ハウアーユードコカに登場する薬師であること
- 所属するキャラバンがどういう集団なのか
- 誕生日に死ぬ病がどう決着したか
- 7年経っても姿が変わらない理由
- アビスが深くなったと見抜いた場面
ミオはどんな人物なのか
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 立場 | 海外から来たキャラバンの薬師 |
| 初登場 | 単行本6巻「ハウアーユードコカ」 |
| 容姿 | ピンク色の長い三つ編み、薄緑色の瞳、眼鏡、白基調の服 |
| 訪問 | 7年前と、リコたちが潜った後の2回 |
| 面識 | リコ、ラフィー、レグ(犬のほう) |
落ち着いた雰囲気の人物です。本編の内容にはまったく関わりません。それでも言動が多くの謎を残しているため、考察の対象になり続けています。
2回目の訪問では、ベルチェロ孤児院のナットとジギーに案内を頼み、オースの街を回っていました。
ミオのキャラバンとは何なのか
所属する集団についても、はっきりした説明はありません。
ただ、作中の情報から推測できることがあります。世界各地を回って情報を集めている集団のようです。各地で仕入れた食べ物や香辛料を、別の地域で売って収入を得ている描写もありました。
航海の形も特徴的です。一艘の大きな船ではなく、役割ごとに分けた船団で動いています。
いちばん大きい船を先頭に、中くらいの船が8艘ほど、さらに小さい船がいくつも後ろに続くという編成です。
誕生日に死ぬ病に、飛び込みます
この短編の中心になる出来事です。
ミオは、ラフィーが経営する飲食店で昼食をとっていました。その間、ナットたちとラフィーが雑談しています。
そこで出た話が、誕生日間近のキユイが風邪をひいていること、そして街で誕生日に死ぬ病が流行っていることでした。
これを聞いたミオは、すぐにベルチェロ孤児院へ向かいます。
未知の病に、通りすがりの立場でいきなり挑んでいるということです。恐怖がないはずはありません。それでも動きました。
キユイは、アビスから離れて回復しました
孤児院で高熱にうなされるキユイを見たミオは、原因は分からないもののキャラバンの施設なら治療できる可能性があると判断します。
そしてキユイをキャラバンへ連れて行きました。ジルオも同伴しています。
ところが、海上のキャラバンへ移動して治療を始めようとした矢先に、キユイの体調が回復してしまいます。熱が出たこと自体がおかしいと思えるほど、健康になりました。
ミオの見立てはこうです。アビスの呪いが関係していて、アビスから離れたから回復したのではないか。
あまりに非科学的で、本人も信じ切れていませんでした。ですが上昇負荷という説明のつかない現象がある世界です。結局、呪いが関係しているという結論に落ち着きます。
僕はこう読む
この短編がこわいのは、治ったのに何も解決していないところだと思っています。
キユイは助かりました。けれど原因は分かっていません。ミオは薬師です。専門家が、自分の知識の外側でしか説明できなかった。
そして残るのは、オースの街に住んでいる限り、その病はまた誰かに起きるという事実です。
メイドインアビスは、深く潜るほど代償が大きくなる作品として知られています。ですがこの話が示すのは、地上にいる子どもにも、すでに呪いが届いているということでした。
アビスの縁で暮らすとはこういうことだと、いちばん静かに突きつけてくる回だと読んでいます。
7年経っても、姿が変わっていません
ミオの謎として、いちばん語られるのがここです。
7年前の訪問と、リコたちが潜った後の訪問。その間で、外見年齢がほとんど変わっていません。
ラフィーの店で食事を終え、孤児院へ向かうミオの後ろ姿を見たラフィーは、こう言っています。あの人、7年前と全然変わっていないけど、そういうお薬でもあるのかねぇ、羨ましいわぁ。
ミオは、オースの街にとってほぼ唯一の外部から来た大人です。海外には不老の薬がある、という可能性も否定できません。
ただし、単純にもともと若く、見た目が変わるほど年を取っていないだけとも考えられます。童顔ということです。
ここは作中で答えが出ていません。薬なのか、童顔なのか、どちらとも決められないのが現状です。
アビスが深くなったと見抜きました
2回の訪問で、ミオが残した成果を並べます。
| 時期 | やったこと |
|---|---|
| 7年前 | 記載なし。おそらく観光 |
| 2回目 | 偶発的ながら、キユイの誕生日に死ぬ病を治した |
| アビスが7年前より深くなっていることを発見した |
注目すべきは後者です。
アビスは地上から地下を観測できず、深度はいまだに明らかになっていません。
それなのにミオは、一目見ただけでこう言いました。7年前に見た時より深い。世界中見て回ったけど、お前さすがだよ。
なぜ深さが分かったのか。もっとも有力とされているのは、ミオに特殊な能力があるという考察です。
アビスの呪いは人間の感覚を奪うもので、一般的な五感にのみ作用します。ミオがそれ以外の感覚を持っているなら、説明がつくという筋道です。
僕はこう読む
ミオが本編に出てこないことこそが、この人物の価値だと思っています。
メイドインアビスは、アビスの内側を描く作品です。読者もリコたちと一緒に潜っていく。外の世界がどうなっているかは、ほとんど語られません。
そこへ、世界中を回ってきた人間が一人だけ現れます。そして世界中見て回ったけど、お前さすがだよと言う。
この一言で、アビスが世界のなかでどれだけ異常な場所かが決まります。比較対象を持っている人が、初めて評価を下した瞬間です。
本編に関わらないから信用できる、という珍しい人物だと読んでいます。外から来た人の感想ほど、正確な物差しはありません。
まとめ|ミオをどう読むか
ミオは海外のキャラバンから来た薬師で、6巻「ハウアーユードコカ」に登場します。
分かっていることを並べます。
- 誕生日に死ぬ病に挑み、キユイをキャラバンへ連れて行った
- キユイはアビスから離れたことで回復し、呪いの関与が示唆される
- 7年経っても姿が変わらず、不老の薬か童顔かは不明
- 一目見ただけで、アビスが7年前より深くなったと見抜いた
僕はこう読む
この短編がこわいのは、治ったのに何も解決していないところだと思っています。
キユイは助かりました。けれど原因は分かっていません。
専門家が、自分の知識の外側でしか説明できなかったのです。
そして本編に出てこないことこそが、この人物の価値だと思います。メイドインアビスは、アビスの内側を描く作品で、外の世界はほとんど語られません。ミオを短編限りの脇役と読むか、外の物差しを持ち込んだ唯一の人と読むかで、あの結末の意味が変わってきます。
——あなたはミオを、短編に一度出ただけの脇役だと思いますか。それとも、外の物差しをアビスに持ち込んだ唯一の人だと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
7年経っても姿が変わらない薬師という点が、いちばん引っかかるところだと思います。分かる範囲から確認しておきます。
Q. メイドインアビスのミオとは誰ですか?
A. 海外のキャラバンに所属する薬師です。単行本6巻の短編ハウアーユードコカに登場し、本編には関わりません。
Q. 誕生日に死ぬ病はどうなりましたか?
A. ミオがキユイを海上のキャラバンへ連れて行ったところ、治療を始める前に回復しました。アビスから離れたためではないかと考えられています。
Q. ミオは歳を取らないのですか?
A. 7年前と外見がほとんど変わっておらず、ラフィーも驚いています。不老の薬か、単に童顔なのかは作中で明かされていません。
Q. なぜアビスが深くなったと分かったのですか?
A. 作中では説明されていません。ミオに特殊な感覚があるのではないか、という考察がもっとも有力とされています。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年8月25日

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