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オーベールとは何者なのか
結論から言うと、オーベール・コルベットは北神流の剣士で、北神に次ぐ「北帝」の称号を持つ人物です。北神三剣士の一人で、奇抜派では最強とされています。
そしてもう一つ、読者を困らせる顔があります。エリスに剣を教えた師匠でありながら、後に敵として立ちはだかることです。
この記事でわかること
- 北帝という称号がどの位置か
- 孔雀の入れ墨と髪型の印象
- 剣士なのに忍者のように戦う理由
- エリスとの最悪な初対面
- 暗殺を2回とも失敗した本当の原因
- 最期に言い残した一言と、声優
北帝は北神のひとつ下です
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 称号 | 北帝。北神流で上から2番目 |
| 立場 | 北神三剣士の一人。奇抜派で最強 |
| 声優 | 小西克幸 |
| 通り名 | 孔雀剣の遣い手 |
| エリスとの関係 | 剣の聖地で指導した師匠の一人 |
| 最期 | エリスとギレーヌの光の太刀で斬られる |
北神流の位は、下から順に決まっています。
初級、中級、上級、北聖、北王、北帝、そして北神です。オーベールはその上から2番目にいて、頂点の北神だけが上になります。
北神流は、剣の技そのものを競う流派ではありません。
生き方や戦い方を軸に置いていて、自分に合った戦法を各自が探します。
だから同じ北神流でも、中身がまったく違います。オーベールが所属する奇抜派は、そのなかでも特に型から外れた集団でした。
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北神流が「戦い方」で位を決める流派なのが、この人物の鍵だと思っています。
剣神流なら、強い斬撃を放てる者が上に行きます。
北神流では、どうやって勝ったかまで込みで評価されます。
だからオーベールは、卑怯と言われる手をいくらでも使えました。
技の美しさではなく、生き残る形そのものが実力だからです。
この前提を外すと、後半の彼の行動が全部ちぐはぐに見えます。
孔雀の入れ墨とパラボラの髪です
見た目は、作中でも指折りに目立ちます。
頬には色鮮やかな孔雀の入れ墨が彫られていました。髪型はパラボラアンテナのように、大きく外へ開いています。
服も派手です。
虹色の華やかな上着をまとい、腰には剣を4本も差しています。
そして柑橘系の香水を愛用していました。汗や血の匂いを残さないための用心だとすれば、これも戦いの支度に入ります。
孔雀剣の遣い手、という通り名もここから来ています。
戦い方は剣士より忍者に近いです
これだけ派手な見た目で、戦い方は真逆でした。
剣で正面から斬り合う場面は、ほとんどありません。地形を使い、魔道具を使い、隙を突いて仕掛けるのが本来のやり方です。
布で景色に同化して身を隠すこともします。
失敗したと見れば、即座に引き上げます。
技にも、その性格が出ています。北神流・赤墨は赤い球を破裂させ、飛び散った液体で相手の足を止める技でした。
奥義の朧十文字は、隙を突いて放つ形で使われています。
一撃で仕留めるのではなく、少しずつ体力を削って最後に刺す。
卑怯と呼ばれる手段にも、まったくためらいがありません。
エリスとの初対面は最悪でした
オーベールがエリスと会ったのは、剣の聖地です。
エリスはルーデウスのために強くなろうと、毎日ひたすら稽古していました。そこへ現れたのが、孔雀の入れ墨とパラボラの髪をした男です。
挨拶をしようとしたオーベールに、エリスが浴びせた一言がこれでした。
「通行の邪魔だからどけ」
全身から出ている殺気に、オーベールは思わず剣を抜きます。
エリスも抜いて、そのまま戦いに入りました。
エリスの光の太刀を、オーベールは片手で押さえます。隙を見て剣を蹴り飛ばしましたが、エリスは素手のまま飛びかかってきました。
剣の腹で頬を叩いても、突進が止まりません。
左手に絡みつかれた瞬間、オーベールは本気で恐怖を覚えます。
ここで止めなければ自分が殺される、という状態でした。
止めに入ったのは、剣神ガル・ファリオンです。
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北帝が、修行中の少女に本気で怖いと思った場面です。
実力ではオーベールが上で、実際に何度も止めています。
それでもエリスは、剣を失っても素手で来ました。
技量で測れない相手だと、この一戦で分かってしまったはずです。
後に彼が彼女の目を気にするようになる下地は、ここにあります。
師弟になる前に、先に一度負けを感じていたと読んでいます。
ガル・ファリオンの依頼で師匠になりました
オーベールが剣の聖地にいたのは、偶然ではありません。
剣神ガル・ファリオンに呼ばれていました。目的は、エリスに稽古をつけることです。
理由もはっきりしています。
エリスが倒そうとしている相手が、龍神オルステッドだからです。
オルステッドは北神流も使います。北神流を知らないまま挑んでも勝ち目がないので、経験を積ませる必要がありました。
こうしてオーベールは、聖地を去るまでエリスを徹底的に鍛えます。
短い期間でしたが、エリスは北神流の称号である北聖を取得しました。
顔を合わせた最初が最悪だっただけに、この師弟関係は歪んだ形で始まっています。
暗殺は2回とも失敗しています
時が進み、オーベールはルーデウスたちの前に敵として現れます。
そして2回、暗殺に挑んで2回とも失敗しました。奇襲を得意とする北帝が、どちらも仕留めきれていません。
1回目は赤竜の上顎付近です。
ウィ・ターと組んで襲撃しましたが、オーベールだけがなかなか姿を見せませんでした。
ようやく動いたのは戦闘の途中で、道に掘っておいた穴から出てきます。背後からルーデウスに斬りかかりましたが、ザリフ製の籠手を飛ばされて回避に回りました。
向き合ったまま、それ以上は攻めません。
そして駆けつけたギレーヌを見て、撤退を選びます。
去り際には香辛料入りの催涙弾を投げ、追ってきたギレーヌの足を止めます。
そのまま護衛の兵士を倒しながら、シルフィとエリスへ近づきました。防御の薄いシルフィをエリスが庇ったところへ、剣に炎をまとい、口に含んだ油を吹きかけます。
ルーデウスが魔術で炎を防ぎ、エリスがオーベールの胴体を切断しました。
ところが手応えの正体は丸太で、身代わりの術でした。オーベールはエリスの強さに感心し、また戦おうと挨拶して消えています。
2回目は王都アルスの夜道でした。
ウィ・ターとナックルガードが先に仕掛け、オーベールはまた姿を見せません。
見つけたのはルーデウスです。城壁の色に似せた布を発見し、岩砲弾を最速で放ちました。オーベールは避けきれず足を貫かれ、片足でバランスを取りながら応戦します。
それでも深追いはしませんでした。
鉤爪を取り出し、城壁を登って逃げています。
失敗の理由はエリスの目でした
2回の失敗には、はっきりした原因があります。
その場で指摘したのは、水神流のレイダ・リィアでした。アスラ王国のシルバーパレスで、二人は最後の戦いに臨みます。
レイダは奥義・剥奪剣界を発動し、オーベールに命令しました。
アリエルとペルギウス、そしてルーデウスの首を刎ねろ、という内容です。
ところがオーベールはためらいます。その瞬間、彼はじっとエリスのほうを見ていました。
レイダは唾を吐き、こう突きつけます。
相手にエリスがいたことが、そもそもの大失敗だったという指摘です。2回の襲撃が失敗したのも、エリスの前で剣士として振る舞いたかったからだと言い当てました。
卑怯な手が得意なのに中途半端で終わるのか、と馬鹿にされました。
その後、オルステッドが乱入して戦いは一気に荒れます。
オーベールが向き合ったのは、エリスとギレーヌでした。ここで彼は、得意の卑怯な手段を完全に封印します。
使ったのは北神流の技と、自分の体だけです。
指摘された直後に、指摘どおりの戦い方を選んだことになります。
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レイダの指摘が正しいほど、オーベールの株が上がるのが面白いところです。
彼は勝つために手段を選ばない人物として描かれてきました。
その男が、教え子に見られている前でだけ手を抜いています。
勝ちより、剣士として見られることを優先したわけです。
北神流は生き方で位を決める流派なので、これも一つの答えでしょう。
卑怯者と呼ばれた男が、最後に守ったのは名前のほうでした。
最期はダリウスに気を取られた一瞬でした
アスラ王国では、上級大臣ダリウスが失脚します。
第一王子グラーヴェルを推していたところ、次期国王が第二王女アリエルに決まったためです。龍神オルステッドまで姿を見せ、ダリウスに残された道は逃亡だけになりました。
オーベールはその逃亡に同行します。
追ってきたのは、ルーデウスとエリス、そしてギレーヌの3人でした。
命乞いをしたダリウスは相手にされず、オーベールに勝てと命じます。オーベールは勝った場合の特別報酬を約束させてから、戦いに入りました。
まず赤墨でエリスとギレーヌの足を止めます。
ルーデウスが魔術で拘束を解いた隙に、奥義の朧十文字を放ちました。
ルーデウスは土盾で防ぎ、そこへダリウスの火球弾が飛びます。エリスがそれを真っ二つに斬り、オーベールは短剣でエリスの脇腹を突きました。
代わりにギレーヌの剣が肩へ食い込みます。
バク宙で距離を取り、まだ戦える状態でした。
勝負を決めたのは、ルーデウスの一手です。
ダリウスへ岩砲弾を放ち、オーベールはそれを易々と斬ります。ところがそれは炸裂岩砲弾で、欠片がダリウスのそばで爆発しました。
破片が目に入り、ダリウスが苦しみ出します。
オーベールは思わず、そちらへ目をやりました。
その隙にエリスとギレーヌが突撃します。
エリスの光の太刀が腕に食い込み、続くギレーヌの光の太刀は防げませんでした。肩口から脇腹まで斬り裂かれ、オーベールは「見事だ」と口にして倒れます。
そのまま血だまりの中で動かなくなりました。
僕はこう読む
死因になったのが、雇い主を気にした一瞬だったのが効いています。
撤退の判断がこの作中でいちばん早い男でした。
その人物が、逃げ道を捨てて他人のほうを見て死にます。
報酬の約束を取り付けてから戦いに入る現金さも描かれていました。
それでも最後は、契約より目の前の怪我人に反応しています。
「見事だ」は負けの言葉ではなく、納得した人の言葉だと思っています。
声優は小西克幸です
アニメでオーベールを演じるのは小西克幸です。
『無職転生Ⅲ』の追加キャストとして、公式から発表されました。派手な見た目と、いざとなると引く慎重さを併せ持つ役どころになります。
孔雀の入れ墨やパラボラの髪が動く姿は、原作読者が長く待っていた場面です。
エリスとの初対面も、この配役で見ることになります。
まとめ
オーベール・コルベットは北神流の剣士で、北神に次ぐ北帝の称号を持ちます。北神三剣士の一人で、奇抜派では最強とされる人物です。
頬の孔雀の入れ墨とパラボラのような髪型、柑橘系の香水が特徴になります。
戦い方は剣士というより忍者に近いものでした。地形と魔道具を使い、赤墨で足を止め、朧十文字を隙に放ちます。
剣の聖地ではガル・ファリオンの依頼でエリスを鍛え、北聖まで取得させました。
その後は敵として2度の暗殺に挑み、2度とも失敗します。理由はレイダ・リィアが指摘したとおりで、エリスの前で剣士として振る舞いたかったからです。
最期はダリウスの怪我に気を取られ、エリスとギレーヌの光の太刀に斬られました。
アニメでの声優は小西克幸です。
僕はこう読む
オーベールは、負けた理由が全部「弟子」に集約している人物です。
初対面で恐怖を覚え、鍛え、そして見られながら戦いました。
卑怯な手を封じたのは命令でも誓いでもなく、目線一つです。
勝てば報酬、負ければ死という場所で、それを選んでいます。
敵として描かれているのに、読後に残るのが誇りのほうでした。
この作品で一番、剣士らしく死んだ剣士だと思っています。
だからオーベールの評価は、二つに割れます。手段を選ばない暗殺者と取るか、最後まで剣士でいようとした男と取るかです。
——あなたは、オーベールをどちらで見ますか。卑怯な手を得意とする刺客のほうだと思いますか。それとも、教え子の前で意地を通した剣士だと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
オーベールについて、よく出てくる疑問をまとめました。
Q. オーベールの強さはどれくらいですか。
A. 北神流で上から2番目の「北帝」です。頂点の北神だけが上で、奇抜派では最強とされています。
Q. オーベールは死亡しましたか。
A. しています。ダリウスの怪我に気を取られた隙に、エリスとギレーヌの光の太刀で斬られました。
Q. エリスとはどういう関係ですか。
A. 師匠の一人です。剣の聖地でガル・ファリオンの依頼を受け、エリスに北神流を教えました。
Q. なぜ暗殺に2回も失敗したのですか。
A. エリスの前で剣士として振る舞いたかったからです。レイダ・リィアがその点を本人に指摘しています。
Q. オーベールの技には何がありますか。
A. 赤い球で足を止める北神流・赤墨と、隙を突いて放つ奥義・朧十文字が描かれています。
Q. オーベールの声優は誰ですか。
A. 小西克幸です。『無職転生Ⅲ』の追加キャストとして公式に発表されました。
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最終更新:2026年9月19日


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