本ページはプロモーションが含まれています
柴家はどんな家族なのか
結論から言うと、母を病気で亡くし、父がほとんど家に帰らなくなった3人兄妹の家です。空いた父の席に長男の大寿が座り、躾と称して弟と妹に暴力を振るいました。
並びは長男の大寿、長女の柚葉、次男の八戒です。大寿は黒龍十代目総長、八戒は東卍弐番隊副隊長として、それぞれ別のチームの看板になっていきます。
柴家がこじれた原因は、力の差ではありません。父親のいない家で、誰が親の役をやるのかという一点だけです。
この記事でわかること
- 母が残した言葉と、父が家にいなかった経緯
- 長男の大寿が父の役を引き受けるまで
- 柚葉が守っていた側で、八戒がついた嘘
- 稀咲が柴家に差し込んだナイフ
- 聖夜決戦のあと、4人がどうなったか
母が残した言葉と、父の不在
柴家で姿が描かれている親は母だけです。3人が小学生のころ、八戒がまだ小学校に上がる前に病気で亡くなっています。
亡くなる前、母は病室で柚葉を抱きしめました。「私が柚葉を守るね」という言葉が、そのまま柚葉の役目になってしまいます。
その後の柚葉は、母の墓前で腫れ上がった顔のまま話しかけています。「いつかまたギュッてしてネ」と言った時点で、家の中はもう変わっていました。
父については、作中に姿が出てきません。八戒によると母の死後も父子家庭ではあったものの、父はほとんど家にいなかったそうです。
僕はこう読む
母の言葉が「柚葉を守る」だったところに、この家の作りが出ていると思っています。
守られる側として名前を呼ばれた子が、そのまま守る側に回っています。
母の役を継いだのは長男ではなく、抱きしめられた本人でした。
父が家に帰らなくなった時点で、空いた席は2つあったということです。
親の役が2つとも子どもに回り、しかも別々の子どもに回りました。
柴家4人の立場と結末
4人の位置を先に並べておきます。母の死をはさんで、それぞれの役目がはっきり分かれます。
| 誰 | 柴家での役目と結末 |
|---|---|
| 母 | 3人が小学生のころ病気で他界。姿が描かれている唯一の親 |
| 長男・大寿 | 父の役を引き受け、躾と称して暴力。聖夜決戦後に引退して家を出る |
| 長女・柚葉 | 母の役を引き受け、八戒を守る。稀咲のナイフで大寿を刺す |
| 次男・八戒 | 守られていた側。守ってきたと嘘をつき、最後に自分で立つ |
| 父 | 姿は描かれない。母の死後もほとんど家にいなかった |
僕はこう読む
この表で気になるのは、4人とも自分で役目を選んでいないところです。
母は言い残し、父は出て行き、残った3人が空いた席を分けました。
長男が父を、長女が母をやって、末っ子だけが子どものまま残っています。
だから八戒は、守られていることを認めるのがいちばん苦しくなります。
柴家で唯一「役目が無い」立場に置かれたのが、この家のいちばん弱い場所でした。
長男の大寿が父の役を引き受けた
大寿は1989年7月24日生まれで、体格から人目を引きます。身長195センチ、体重97キロ、血液型はA型です。
喧嘩のセンスとカリスマを併せ持ち、潰れていた黒龍を復活させました。特攻服を一新し、兵隊の力を金持ちに雇わせるやり方で黒龍を大きくしています。
意外なのは信仰です。敬虔なクリスチャンで、クリスマスの時だけ兵隊5人を離れて一人になり、教会で祈りをします。
その大寿が弟と妹に向けていたのが「愛ある躾」でした。母が死んで父が帰らない家で、自分が弟と妹を育てなければという思いが強すぎたのでしょう。
いちばん嫌ったのは、期待を裏切ることと家族の問題に他人が入ってくることです。思った通りに動かないことが裏切りになるので、弟と妹は日常的に制裁の対象でした。
暴力が柴家の日常でした
柴家は近所でもガラが悪いことで有名でした。同級生に柴家の子がいるのを、露骨に嫌がる家族もいたほどです。
中身は躾と呼べるものではありません。メシが不味ければ殴られ、挨拶がなければ1日中正座、大寿より遅く起きれば血を吐くまで蹴られました。
機嫌が悪い日は理由すら要りませんでした。目が合うだけで飛ばされるのが、柴家の朝から夜までです。
暴力で片づける癖は、下にも移っていきます。八戒も同じやり方で育ってしまい、三ツ谷に出会うまでそれを疑いませんでした。
僕はこう読む
この並びで怖いのは、どれも家の中の決まりごとの形をしているところです。
食事、挨拶、起きる時間。よその家でも言われることが並んでいます。
殴る理由が全部「しつけの項目」になっているので、外からは咎めようがありません。
大寿が他人の介入を嫌ったのも、そこを突かれると崩れるからでしょう。
暴力を家のルールに化けさせたところが、この長男のいちばん厄介な部分です。
長女の柚葉が母の代わりになった
柚葉は大寿の妹だけあって、運動能力が抜けています。兄弟で唯一の女子ですが、動きの激しさは兄弟の中でも引けを取りません。
母の死後は八戒の盾になり続けました。八戒の弱さを知りながら、その嘘にも黙って付き合っています。
本当のことを言えば八戒が追い詰められると分かっていたからです。誰にも頼らず口を閉ざしたのは、母との約束が残っていたからでしょう。
大寿の側から見ても、柚葉は頼れる存在でした。黒龍の集金役を任されていたので、危ない仕事を預けられる相手だったということです。
言葉遣いは荒く勝ち気に見えます。それでも中身は母に似ていて、家族のことしか考えていません。
次男の八戒がついた嘘
八戒は1991年9月4日生まれ、身長183センチ、体重78キロ、血液型はO型です。大寿と同じく高身長ですが、手足が長いモデル体型でした。
性格は逆です。気が優しく女性が大の苦手で、柚葉以外の女の子に話しかけられるとフリーズします。
幼いころから大寿の暴力を受けてきたので、強い相手に向かう勇気が育ちませんでした。「俺 弱いから」と自分でも分かっていて、それを隠すために嘘をつきます。
その嘘が、聖夜決戦の教会で崩れます。柚葉を大寿の暴力から守ってきたというのは嘘で、実は柚葉に守られていたと打ち明けました。
幼なじみの三ツ谷隆のことは「タカちゃん」と呼び、携帯の待ち受けにしているほど慕っています。その三ツ谷にも、八戒は守ってきた側だと思われたままでした。
僕はこう読む
八戒の嘘は、自分を強く見せるためのものではないと思っています。
守られていると認めた瞬間、柚葉が殴られ続けている理由が自分になります。
嘘をやめると、いちばん傷つくのが柚葉ではなく八戒の側でした。
だから三ツ谷にも柚葉にも、本当のことだけが言えません。
柚葉が黙っていたのも同じ理由で、2人は同じ嘘を別の側から守っていました。
三ツ谷とタケミチが家に入ってきた
柴家の外から最初に入ってきたのは三ツ谷隆でした。同じく家族に問題を抱えていた三ツ谷の「力は守るために使えよ」が、八戒の物差しを変えます。
嘘が分かったときも、三ツ谷は八戒を責めませんでした。「逃げてんのはオマエだけじゃねぇ」「みんな弱ぇ だから 家族がいる」と言って、弟として扱い続けます。
もう一人がタケミチです。最悪の未来を知っていたので、八戒の兄殺しを止めるために柴家の問題へ踏み込みました。
大寿の前で何度殴られても、タケミチは立ち上がり直しました。「八戒 頑張る事は辛くねぇよ」「一番辛い事は…孤独な事だ」という言葉が、そこで初めて届きます。
八戒はようやく嘘を手放しました。「オレを…助けてくれ」と言った八戒に、タケミチは「そんな嘘でオマエを見捨てねぇ!!」と返しています。
僕はこう読む
この2人がやったのは、強くしたことではないと思っています。
三ツ谷は家族という言葉を家の外にも広げ、タケミチは助けを求める口を作りました。
柴家に足りなかったのは腕力ではなく、弱いと言える相手のほうでした。
大寿が他人の介入をあれほど嫌ったのは、これが効くと分かっていたからでしょう。
家の中だけで役目を回していた3人に、外から4人目と5人目が入っただけの話です。
稀咲が柴家に差し込んだナイフ
先に和平協定が結ばれています。八戒が黒龍に入る代わりに柚葉を暴力から解放する、という取り決めを三ツ谷と大寿が交わしました。
そこへ稀咲鉄太が入ってきます。八戒を助けるためという名目で柚葉にナイフを渡し、大寿の殺害に仕向けました。
聖夜決戦は2005年12月25日、大寿が一人になるクリスマスに合わせて動きます。柚葉は背後から大寿を刺しますが、タケミチの掛け声で大寿が急所を外しました。
これがどれだけ大きい分かれ目かは、元の時間軸を見れば分かります。もともとは柚葉が大寿を刺殺し、その罪を被った八戒が出所後に十一代目黒龍総長になっていました。
柚葉と八戒は、お互いのために同じ結論に行き着いていたことになります。2人とも、相手を守るために大寿を殺す決意をしていました。
柴家のその後
聖夜決戦は東卍の勝利で終わりました。大寿はそのまま引退し、柴家からも出て行っています。
喧嘩別れではありません。八戒が自分で立てるようになったので、自分の役目は終わったと判断したからです。
そのときの言い方に、大寿らしさが残っています。「改心するつもりはねぇ でも暴力が全てじゃねぇことは認める」という一言でした。
新しい世界線の現代では、3人とも家の外で食べています。大寿は飲食店をたくさん持つオーナー、八戒は海外で活躍するトップモデルになりました。
柚葉は八戒のマネージャーです。母の代わりという役目だけが、形を変えて現代まで残った形になります。
僕はこう読む
大寿が家を出る終わり方が、この家にはいちばん合っていると思っています。
謝って残ったら、また親の役をやり直すことになります。
父の席から降りることが、この長男にできた唯一の償いでした。
八戒が外国で働き、柚葉がその横にいるのも同じ話です。
柴家は仲直りしたのではなく、役目の割り振りをやめて散らばりました。
まとめ
柴家は長男の大寿、長女の柚葉、次男の八戒の3人兄妹です。母は3人が小学生のころに病気で亡くなり、父はほとんど家に帰りませんでした。
空いた父の席に大寿が座り、躾と称した暴力が日常になります。柚葉は母の役を引き受けて八戒を守り、八戒は守ってきた側だと嘘をついていました。
そこへ三ツ谷とタケミチが入り、稀咲がナイフを差し込みます。聖夜決戦のあと大寿は引退して家を出て、3人はそれぞれの仕事で現代を迎えました。
僕はこう読む
この家に本当に足りなかったのは、大人が1人だったのだと思っています。
暴力をやめさせる力ではなく、役目を子どもに回さない誰かです。
大寿の暴力も柚葉の自己犠牲も、親のいない家で役を埋めた結果でした。
だから2人とも、自分のやり方を最後まで間違いだと思っていません。
柴家が終わったのは反省したからではなく、埋める役目が無くなったからです。
役目を埋めた2人のうち、どちらのやり方が柴家を持たせたのかは分かれるところです。大寿の暴力と柚葉の自己犠牲は、方向が逆でも同じ穴を埋めていました。どちらが無かったら、この家は先に崩れていたのでしょうか。
——あなたは、柴家を持たせていたのは大寿の力だと思いますか。それとも、柚葉の我慢だと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
柴家について、よく出てくる疑問をまとめました。
Q. 柴家は何人家族ですか。
A. 父・母と、長男の大寿、長女の柚葉、次男の八戒です。母は3人が小学生のころに病気で亡くなり、父は姿が描かれていません。
Q. 柴家の暴力はいつから始まりましたか。
A. 母が亡くなった後です。父がほとんど家にいなくなり、長男の大寿が「愛ある躾」と称して弟と妹を押さえつけるようになりました。
Q. 柚葉と八戒はどちらが守っていたのですか。
A. 柚葉です。八戒は自分が柚葉を守ってきたと言っていましたが、聖夜決戦の教会でそれが嘘だったと打ち明けています。
Q. 柚葉が大寿を刺したのはなぜですか。
A. 八戒を助けるためという名目で、稀咲鉄太からナイフを渡されたからです。タケミチの掛け声で大寿が急所を外し、未遂に終わりました。
Q. 聖夜決戦のあと大寿はどうなりましたか。
A. そのまま引退し、柴家からも出て行きました。「改心するつもりはねぇ でも暴力が全てじゃねぇことは認める」と言い残しています。
Q. 柴家3人の声優は誰ですか。
A. 大寿が杉田智和さん、柚葉が小松未可子さん、八戒が畠中祐さんです。
場地のタスキ、八戒の生死、長男の柴大寿へと続きます。
場地のタスキ特攻服のタスキは何を意味するのか?場地からタケミチへ渡ったもの場地圭介のタスキがタケミチへ渡ります
八戒は死んだのか柴八戒は死亡したのか?していません。兄の大寿を刺したのは妹の柚葉でした!刺したのは妹の柚葉でした
長男・柴大寿柴大寿は死亡したのか?生きています。死んだのは元の未来だけで、刺したのは柚葉!黒龍10代目総長の柴大寿は、どんな長男か?
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月22日


コメントを残す