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【ゴールデンカムイ】ウェンカムイとは??アイヌの自然観・生命観を知りたい!!

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ゴールデンカムイアニメ第1期の記念すべき第1話のタイトルは『ウェンカムイ』でした。

ウェンカムイはアイヌ文化を知る上で重要な存在であり、その在り方はゴールデンカムイの中でも杉元やアシリパの生き方や刺青囚人の1人のエピソードにも深く関わっています。

それではウェンカムイとは何なのか、作中のエピソードと合わせて解説していきます!

 

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【ゴールデンカムイ】ウェンカムイってなに??まずは「カムイ」を知ろう!!

ゴールデンカムイ/©野田サトル

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カムイとは?

作品タイトルをはじめ作中には「カムイ」とつく様々な単語が登場していますよね。

この「カムイ」というのはアイヌ語で「神」のような高位な霊的存在のことを指します。

神といっても日本の「八百万の神」に近いもので、カムイは動植物や自然、天候などの自然現象、生活に欠かせない道具などありとあらゆるものに宿り、人間に様々な恩恵や厄災をもたらすと考えられています。

そしてアイヌの信仰では人とカムイが互いに関わり影響を及ぼし合うことで世界が成り立っているとされており、人はカムイに感謝・畏怖しながらカムイと共に生きているのです。

カムイは本来、神々の世界(カムイモシリ)に住んでおり、その姿は人間と同じだとされていますが、人間の世界(アイヌモシリ)にやってくる際には使命に応じた姿に変えてくるそう。

例えば作中では動物神としてヒグマの姿で現れる山の神(キムンカムイ)、シャチの姿で現れる海の神(レプンカムイ)、シマフクロウの姿で現れる村を守護する神(コタンコロカムイ)などが描かれています。

 

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ウェンカムイとは?

ウェンカムイとは「悪い神」のこと。

人間に恩恵をもたらすピリカカムイに対し、病気をもたらす疫病神など人間に災厄をもたらすカムイがウェンカムイと呼ばれます。

ゴールデンカムイでは人を襲って食べたヒグマがウェンカムイとして描かれています。

アシリパ曰く「ヒグマは一度人を殺すと罰として人しか食べられなくなる。人間を恐れない凶暴で危険なウェンカムイになる」そうです。

 

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【ゴールデンカムイ】ウェンカムイが送られる「テイネポクナモシリ」とは??

ゴールデンカムイ/©野田サトル

キムンカムイはアイヌモシリに来る際、ヒグマとして肉や毛皮や油など捨てるところがないほどたくさんの恵みをお土産としてもってきてくれます。

人はそれをありがたく受け取り、代わりに杢弊や食べ物といったお土産をもたせ、感謝と共にカムイの魂をカムイモシリに送り返します。

しかし人を殺しウェンカムイとなったヒグマは肉も皮も取りません。

そしてウェンカムイはカムイモシリではなくテイネポクナモシリへ送られることになります。

テイネポクナモシリとはテイネ(じめじめした)ポクナ(下方の)モシリ(世界)で、アイヌでいう地獄です。

「人間を殺せば地獄行き」

これはウェンカムイの成れの果てを表す言葉ではありますが、ゴールデンカムイのテーマ1つにもなっていますね。

 

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【ゴールデンカムイ】ウェンカムイに殺された人間!!その意味するものは??

ゴールデンカムイ/©野田サトル

ヒグマに若い女性が喰われた時には「キムンカムイの妻としてカムイモシリに連れていかれた」というように、キムンカムイに襲われた人は良い意味で送られることが多いようです。

作中ではアシリパが「私の住む地方では“カムイに好かれたから連れていかれた”と考えられている」と語っています。

 

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【ゴールデンカムイ】ウェンカムイに囚われた男!!松田平太

ゴールデンカムイ/©野田サトル

しかし22巻に登場する刺青囚人の1人・松田平太は、ウェンカムイを“人間に罰を与える存在”だと捉えていました。

それは幼少期にアイヌから聞いたウェンカムイの話を間違った解釈で覚えてしまっていたからです。

キラウシの地方ではウェンカムイを斃したら細かく斬り刻んで山にばらまき「改心しろ」と説教するそうなのですが、おそらくヒグマが人間を襲い最後にバラバラにされるというような話が幼少期の平太には恐ろしく聞こえ、トラウマに近い恐怖心と共に曲解されていったのでしょう。

そしてある日平太は、砂金を掘ってもその日のうちに散在してしまう欲深い家族に“罰を与えて欲しい”と考え、ヒグマの習性を利用し家族を襲わせました。

ヒグマはウェンカムイとして斃されてバラバラにされたそうですが、その日以来平太はウェンカムイに囚われることになります。

ウェンカムイが生き返って家族を罰し、最後には平太も罰せられ、殺された平太は今度は自身がウェンカムイとなって罪のない誰を襲い、最終的にバラバラの肉片になって山に飛び散る…という妄想に憑りつかれるようになったのです。

しかもウェンカムイとなって襲うのは現実の話で、平太は毛皮を被り実際にヒグマとなって誰かを襲うことになります。

誰かを殺すことでようやく元の平太に戻るのですが、再び妄想のウェンカムイが現れ、このサイクルを何度も繰り返すのだと言っていました。

確かにヒグマは怖いですが、アイヌの話をちゃんと聞いていればウェンカムイが決して罰を与えるために人を殺しているわけではないと分かったはず。

しかし生半可な知識となってしまったために、平太の中で間違ったウェンカムイが育ってしまったのです。

アシリパはアイヌの文化を“正しく伝えること”の大切さを痛感したのでした。

 

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まとめ

ゴールデンカムイ/©野田サトル

ウェンカムイは山の神であるキムンカムイ(ヒグマ)が人を襲って悪い神になったということであり、人に毛や皮を利用されずカムイモシリに送り返されないためテイネポクナモシリ(地獄)に行くことになります。

神から人だけでなく人から神にも罰を与えるというような形が、カムイと共に生きるアイヌ独自の自然観を感じますよね。

人とカムイが互いに影響し合っていることをちゃんと理解していれば、松田平太のようにただ恐れ怯えることはないはずです。

平太のエピソードはウェンカムイを通して“正しく伝えること・正しく理解すること”の重要さも教えてくれました。

またウェンカムイの“人を殺したら地獄行き”という在り方は、日露戦争でたくさんの命を奪った罪を受け止めている杉元にある種の救いを与えていたり、「いざとなれば杉元と一緒に地獄へ落ちる」というアシリパの覚悟にも繋がっています。

ウェンカムイはアイヌ文化を丁寧に描くゴールデンカムイのアニメ第1話のタイトルに相応しく、作品の根底を成しているのです。

 

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