明治末期の北海道・樺太を舞台に男たちがアイヌ民族から強奪された金塊を求める中で、1番の異彩を放っていると言っても過言ではないのが、「第七師団」鶴見中尉こと鶴見篤四郎です。
今回はその狂気に満ちた風貌とキャラクターである鶴見中尉を詳しく見ていきたいと思います。
目次
【ゴールデンカムイ】鶴見篤四郎は過去に少年時代の宇佐美と出会っていた!!
「歩兵第27聯隊」上等兵の宇佐美時重は鶴見に心酔する武闘派の青年です。
この宇佐美は鶴見と同じく新潟出身で同郷になります。
また、鶴見とは同じ新発田の柔道道場に通っていた影響もあり当時から鶴見に心酔していました。
この事から12歳の時に鶴見をめぐる嫉妬により友人・高木智春を殺害するという事件を起こします。
これを庇ったのが、鶴見で自分の馬が蹴り殺したと主張します。
鶴見曰く攻撃性が高い上に忠実な性格で後悔や自責の念を感じない「生まれながらの兵士」だと評しています。
鶴見がこの時、宇佐美を庇った結果、高木の父が第二師団だった為に鶴見は第七師団に左遷される事になります。
【ゴールデンカムイ】鶴見篤四郎は元スパイ!!
圧倒的なカリスマ性と巧みな話術を持つ鶴見篤四郎ですが、「ロシア」ウラジオストクで長谷川幸一という偽名を使い写真師として「長谷川写真館」を営みながら、ウラジオストクでスパイ活動を行っていました。
この時、スパイとして活動していた鶴見篤四郎でしたが、平和な暮らしも手に入れていました。
【ゴールデンカムイ】鶴見篤四郎は長谷川幸一としてウイルク・ソフィア・キロランケに日本語を教えていた!!
この写真館を営みながらスパイとして活動する鶴見の前に現れたのが、皇帝爆殺事件の首謀者として逃亡を続けていたウイルク、キロランケ、ソフィアの3人でした。
ウイルク達はグリゴリー・フィリップ・ゾーヤの偽名を使ってロシア人を装っていました。
鶴見の前に現れたのは鶴見から日本語を学び、日本へ出国するための準備を整えようとしていたからです。
鶴見はこの3人が活動家である事を薄々感じながらも、日本語を教えていました。
ですが、3人の手配書を見た鶴見は危険な正体を知った事で3人にも「もうここへ来てはいけない」と言います。
【ゴールデンカムイ】鶴見篤四郎には妻子がいた!?二人の小指の骨が意味する真実とは??
鶴見はウイルク・ソフィア・キロランケに「長谷川写真館」にもう来ないように告げると同時に事態が急変しました。
何とオフラーナ(秘密警察)がやってきたのです。
自身達を捕まえに来たウイルク達は咄嗟に銃をとり、オフラーナを倒していきますがここである事実が発覚します。
オフラーナは「我々は日本人を捕まえに来た」と言い、鶴見イコール長谷川を捕まえに来たのです。
ウイルク達は一度、攻撃した事から鶴見と協力してオフラーナを倒していきます。
そんな中、ある女性が子供を抱き戦場と化した「長谷川写真館」に戻ってきます。
そう、鶴見こと長谷川はロシアで結婚しており、戻ってきた女性はフィーナとオリガだったのです。
そして、フィーナとオリガはソフィアが撃った流れ弾に当たり死亡してしまいます。
鶴見はこの後、大事そうにオリガを抱き上げた後、フィーナと子を丁寧にベッドに横たわらせ写真館に火をつけました。
痕跡を消す中で鶴見はフィーナとオリガの小指だけを持ち去ります。
【ゴールデンカムイ】鶴見篤四郎の過去がいつソフィアの記憶と繋がった??
日本語を教えてくれていた「長谷川写真館」の長谷川幸一の妻フィーナと子のオルガがオフラーナとの戦闘中に流れ弾で亡くなります。
これを自身の誤射だと考えていたソフィアは責任を感じ、自分だけが幸せになるわけにはいかないとロシアに残って革命活動を続けることになります。
その後、鶴見中尉と話しているソフィアはある事を聞かされます。
妻フィーナと娘オリガを撃ったのはソフィアの弾丸ではなく、ウイルクのものだったと明かします。
【ゴールデンカムイ】鶴見篤四郎の過去が金塊争奪戦へ向かう理由??
この後、帰国した鶴見中尉は金塊を狙う事になりました。
その目的はアイヌの金塊を軍資金としてクーデターを起こし、北海道に軍事政権を樹立することと自ら発言しています。
ですが、ウイルクの娘アシリパと対面した時に見せた狂気です。
この狂気は北海道を手に入れ、戦友や家族たちに安定した生活をさせる、戦友たちが眠る土地を手に入れるという綺麗事は真逆に見えます。
鶴見は妻子を殺された復讐の為に動いているといってもいい狂気を見せています。
ですが、鶴見はあくまで目的は国家のためと言い、その途中に個人的な復讐が存在しているだけだとも説明しています。
【ゴールデンカムイ】鶴見篤四郎の過去はコミックス14巻から読むことができる!!
未だに謎に包まれている鶴見篤四郎ですが、その過去は本格的な戦いになった14巻以降、「長谷川写真館」については19巻で読むことができます。
「ゴールデンカムイ」作中でも屈指のキャラクターで読むのは必見です。
まとめ
見事なカリスマと巧みな話術で色々な人々を虜にする「第七師団」鶴見中尉は「ゴールデンカムイ」作中でも屈指の狂気キャラクターです。
頭蓋骨から液体を垂れ流す狂気を持つ一方で、情報収集能力と情報操作能力を要する事で敵なのか味方なのかが状況次第という恐ろしい存在です。
その鶴見ですが、「ロシア」ウラジオストクでスパイとして活動していた時期もあり、またその時に結婚もしていました。
ですがこの後、ウイルク達と出会い、自らもスパイだと判明した事から始まった銃撃戦で妻フィーナと子のオリガを亡くしてしまいます。
鶴見はこの2人の小指だけ、未だに持ち続け、それを見ている時の表情は狂気とはかけ離れた顔を見せています。
この事から妻子の復讐かと思われながら、それを否定する鶴見中尉。
未だに金塊争奪戦へ向かう本当の理由が分からないままです。
「ゴールデンカムイ」作中きっての狂気キャラクター・鶴見中尉の真の目的が分かる時が来るのか。
この先を楽しみにしたいですね。

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