明日はいよいよ白銀御行が留学のため、アメリカに旅立つ日です。
前日の夜、御行は雲鷹に呼び出されていました。
四宮家と四条家の争いが解決して以来の再会です。
果たして雲鷹の狙いとは?!
それでは第256話『かぐや様は見送りたい 前編』の考察を始めていきます。
目次
『かぐや様は告らせたい』256話!のネタバレ
それでは『かぐや様は告らせたい』256話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
呼び出された御行
雲鷹はまずは本題に入らず、明日の旅立ちについて話し始めました。
対する御行は用もないのに雲鷹が自分を呼び出すはずがないことを知っていました。
御行は自ら呼び出された理由について考察した結果を伝えます。
今回の四宮家のお家騒動で、御行は青龍から”かぐやとの手切金”として10億円をもらっていました。
でもかぐやとは無事に復縁。
普通に考えて、この10億円は返済しなくてはいけないお金でしょう。
御行は雲鷹が現れたのはその取り立てだと考えたのです。
雲鷹は「いくら使った?」と質問してきました。
かぐや救出作戦では、youtuberへの支払いやヘリの手配などにお金を使いました。
その額、ザックリ5千万ほどです。
雲鷹はその金額を聞いて鼻で笑いました。
大金の使い方
御行は大金を手にしても1割も使えませんでした。
お金を使うのは意外と難しいものなのです。
お金は手元にあるだけでは無意味。
大金を右から左に有意義に使える力…それこそが権力の正体です。
お金の使い方を知らない人間は、せっかくの大金を単なる贅沢のために使う豚になるか、他人に貪られる鴨になるか…そのどちらかだと雲鷹は断言しました。
御行は雲鷹の話を聞きながら少し弱気になっていきます。
「俺には過ぎた大金です」
もらった理由と金額…全てが御行には重いお金です。
とにかく、かぐやと別れていない以上、使った分は返す必要があると御行は考えていました。
青龍がいつ取り立てにくるかわかりませんからね。
その時に手元にお金がなかったらそれこそ終わりです。
このお金は担保もなしに使うには危険なお金でした。
しかし、御行の考えを聞いた雲鷹はここである提案をしてきたのです。
御行への投資
「その10億は俺が肩代わりしてやるよ」
まさかの雲鷹の提案に、御行はうまく答えることができません。
雲鷹は御行の夢が”父親の会社の復興”であることを知っていました。
「お前への投資だ」
御行はアメリカにある世界最高レベルの大学に留学するわけです。
そこには多くの優秀な人材が世界中から集まってくるでしょう。
アメリカでは学生が起業することも珍しくありません。
雲鷹は、御行の手元に残る大金を軍資金にしてアメリカで挑戦してみることを勧めてくれました。
その上、仮に失敗してもお金を返せというつもりも利子を取るつもりもないと明言してくれました。
もしもそんな好条件に御行が負い目を感じると言うのなら、成功した時にでも気持ち上乗せして返してくれたらいい…と優しい気遣い付きですw
御行には雲鷹がここまでよくしてくれる理由がわかりません。
でもその答えも実にシンプルなものだったのです。
権力を身につけろ!
「お前は俺の弟になるんじゃないの?」
そう…雲鷹はとっくに御行を身内だと捉えていたのです。
御行は雁庵の病室に訪れた時に婚姻届まで用意していました。
そこまでの本気を見てきた雲鷹は、御行とかぐやはいずれ結婚するものだと考えたのでしょう。
だからこの大金は”結納金の先払い”のようなもの。
もし本当に四宮家の縁者になると言うのなら10億程度のお金は右から左に簡単に流せる権力が必要になってきます。
これはその練習といったところです。
(練習レベルで本当に10億円動かしちゃう四宮家って怖いですが…)
雲鷹は特に御行には権力を持ってほしいと願っていました。
「四宮家に抗えるだけの権力を持つことは、本当の意味でかぐやを救うと言うことになる」
四宮家は多くの人間が関わっています。
中には欲にまみれた人間もたくさんいます。
またいつ抗争が起きても不思議ではないのです。
そんな時に、御行に権力という名の力があれば、かぐやを守り抜くことができるでしょう。
雲鷹はここまで話すと、その場を去ろうとしました。
これで話しておくべき話はおしまいです。
去り際、最後の最後に雲鷹は釘を刺しました。
もしも御行がアメリカで別の女にかまけたり、四宮家にそぐわない豚や鴨になったら…。
「容赦なく取り立ててやる」
アメリカに行っても負けるな、という雲鷹流のエールにも聞こえますね。
御行もその気持ちを汲み、雲鷹に感謝を伝えました。
「達者でな」「雲鷹兄さんも」
2人は気持ち良く別れたのでした。
その本当の心のうちを隠したまま…。
雲鷹の本心
御行と気持ちのいい別れを終えた雲鷹はしたり顔で微笑みました。
あの10億円をプライドの高い青龍が返せと言ってくる可能性はほぼゼロ。
つまり、雲鷹にとってはリスクなしで御行に投資ができたのです。
御行がその大金を元に事業で成功すればリターンが期待できますし、仮に失敗しても四宮家長女の夫にデカすぎる程の貸しを作れます。
雲鷹は1円たりとも使わずに…です。
世の中は楽してお金を稼ごうとする輩で溢れています。
それ自体は当たり前のことです。
「だから…鴨になるなよ、御行」
御行には聞こえていませんが、これが本当の意味での雲鷹のエールになりました。
それにしても、四宮家は身内間でもビジネス臭が半端ないですねw
雁庵の教えは脈々と子供たちに引き継がれているようです。
御行の本心
雲鷹が去ったのを見届けた御行は深く息を吐きました。
御行にとって、今回の雲鷹の動きは想定内でした。
もともと御行は自分が子供のふりをすれば、抜け目のない雲鷹なら弱みにつけ込んでくると踏んでいたのです。
その予想は的中…。
でもおかげで御行はもしも青龍が取り立てに来ても雲鷹を盾にすることができるようになりました。
これは大きいですよね!
本当に会社を興すとしたら株式の10%程度は持っていかれるかもしれませんが、それで手元にある大金がクリーンで安全なお金になるなら安いものです。
御行こそ、何の努力もせずに大金をゲットできたのですから万々歳でしょう。
むしろ、アメリカに発つ前に雲鷹が来てくれたことは御行にとって最高のタイミングとなりました。
「利用して悪いね…でもお互い様だから許してくれるよな?」
御行は雲鷹と自分、それぞれが自分のメリットのために利用しあっていることも全て見切っていましたw
御行は雲鷹より10歳以上年下であることを考えると、優秀すぎですねw
かぐやは乙女モード
その頃…かぐやは…明日旅立つ御行への想いで溢れていました。
みんなで空港へ行って御行を見送る…。
よく映画で見かけるあのシーンです。
かぐやの妄想は広がり、御行から「帰ってから結婚しよう」と言われるところまでw
乙女な妄想で悶絶しつつ、冷静になろうと努めていました。
期待し過ぎて痛い目を見るのはイヤなものです。
御行の門出となる大切な日に、一人で勝手にガッカリなどしたくありません。
(でもま!なんやかんや婚約くらいはあるんじゃないかしら?!)
乙女モードが先行中のかぐや…。
とにかく決めていることは、明日は絶対に笑顔で御行を見送ること、まずはそれだけです。
そして迎えた御行留学の当日…。
そこにかぐやの姿はなくて?!
まさかの大寝坊?!
空港では御行の見送りのために集まったメンバーたちがスマホや腕時計を手にして心配そうにしていました。
御行が旅立つその日に、まさかのかぐや不在!!
一大事にみんなどうしていいかわかりませんw
その頃、かぐやはようやくお目覚め…。
「…今何時?」
かぐや、大寝坊です汗!
今から準備をして間に合わせることはできるのでしょうか?!
『かぐや様は告らせたい』ネタバレ256-257話のまとめ
今回は、 雲鷹との交渉と留学当日のハプニングのお話でした。
御行のアメリカ留学がいよいよ明日と迫った日の夜…御行を雲鷹が訪ねてきました。
雲鷹は御行に大金を右から左に有意義に使える力を身につけてほしいと思っていました。
せっかくの大金を単なる贅沢のために使う豚や他人に貪られる鴨になられては困るのです。
雲鷹は青龍が御行に手切金として渡した10億円を肩代わりしてやると大盤振る舞い。
これはいずれかぐやと結婚して弟になる御行への先行投資です。
…表向きは、ですが。
雲鷹はプライドの高い青龍が御行にお金の返却を求める可能性はないと分かっています。
わざわざいい兄を演じることで、自分が1円も出さずにリターンを得られるようにしたのです。
雲鷹は強いですが、御行も負けていません。
弱い子供を演じながら、10億円の後ろ盾を得ました。
これでもしも青龍に返却を要求されても雲鷹を盾にすることができますからね。
残されていた大金の処理も無事に終わり、御行はいよいよ留学に向けて期待を膨らませていることでしょう。
明日の空港ではきっとかぐやに笑顔で見送られて旅立つものだと考えていたでしょう…。
ところが…!かぐやがまさかの寝坊?!
最後の見送りに間に合わないかもしれません…w
甘い時間も、見送りもなし?!
2人の恋の行方はどうなってしまうのでしょうか?
次週もますます目が離せませんね♪

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