鶴見との接触の中ついに尾形の目的が明らかになりました。
それは第七師団長になること。
自分が第七師団長になって、花沢中将も勇作も大して立派なものではなかったと証明したい、確かめてやりたいのだろうと鶴見は考えました。
そして鶴見がかつて尾形を第七師団長に担ぎ上げてやると言っていたのに、満州やらウラジオストクやらアヘンやら鯉登・月島・宇佐美やらに手を掛けていたのが不満で邪魔をしていたようです。
そこには母に“自分を見て欲しい”と思っていたことから始まる、愛を求めすぎて歪んだ独占欲が見えました。
一方で列車内では牛山vs月島と土方vs鯉登が勃発!
第305話『迷い』はまず土方vs鯉登から描かれていきます!
目次
『ゴールデンカムイ』305話!のネタバレ
それでは『ゴールデンカムイ』305話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
生きんとすれば敗北?
土方歳三が死んだとされる場所に向かっているこの列車。
「歴史のズレを正せるか」と問うた土方から動き出しました。
顔面にまっすぐ向かってきた切っ先を鯉登は驚異の身体能力で躱しますが、土方はそのまま刀を振り上げ、容赦なく振り下ろします。
後方に跳びそれも素早く躱す鯉登。
しかし右肩が斬れています。
汗を流す鯉登に土方は警告しました。
「迷い」があるなら降りろと。
鯉登は“死人”になりきれていないのだと言います。
薩摩の太刀
土方の言葉で鯉登は思い出します。
鯉登の剣を「40年前に交えた薩軍たちの気合いには到底及ばぬ」と言っていた永倉の言葉を。
鯉登と薩軍の違い…その意味は、幼少期に父から受けた教えに答えがありました。
それは「自顕流は全身全霊で一の太刀を打ち込む」ということ。
避けられたことは考えない。
何故なら自顕流に“受け”はないからです。
避けられるかもしれないという迷いを捨て、死に物狂いで打ち下ろす。
迷いは相手が強いほど伝わると言っていました。
鯉登は鶴見にも「太刀筋はまっすぐ綺麗なのに」と言われていましたが、今その意味が分かりました。
薩摩の剣士は、初太刀に自分の全生命を懸けたから強かったのだと。
とはいえ、自分のような若輩のボンボンが命を懸けても、迷いを捨てても、この土方歳三は勝てる相手ではないということも理解しています。
しかし周りで血を流し倒れている第七師団兵士らを前に、鯉登は覚悟を決めました。
「皆のために、もっとたくさんの誰かのために勝たないといけない」
土方は迷いの去った鯉登の眼を受け止め、「かかってこい」と改めて刀を構えます。
続・牛山神話
一方で牛山vs月島(&第七師団)は相変わらずの牛山無双。
何も寄せ付けず堂々と車内を練り歩く牛山に、あの月島ですら「歯が立たない」と感じていました。
そんな月島に、血まみれの部下がこっそり手投げ弾を渡します。
さっそく牛山に投げつける月島。
ちなみにこの日本陸軍開発の手投げ弾は、頭部の撃針に衝撃を与えると爆発します。
つまり先端から対象に当たれば確実に爆ぜるということですね。
牛山にまっすぐ飛んでいく手投げ弾。
それは牛山の腹部に命中…かと思われましたが、なんと牛山は体に当たる直前、両手でがっしりと手投げ弾を掴んでいました!
そしてすぐさま投げ返す牛山。
月島は避けたものの、手投げ弾はその後方の壁に激突し大爆発を起こしました。
鯉登の太刀
その爆発音で土方が一瞬目を背けた時、鯉登の全霊の一太刀が土方に襲いかかってきました。
すると土方は足元にあった師団の銃の肩紐を足で掬い上げ、銃剣の切っ先を上げながら、上で刀を振り上げました。
銃剣はちょうど鯉登の顔面に達した高さ。
剣を振り上げ踏み込んでいるとはいえ、鯉登の能力なら避けることは出来ます。
しかし鯉登は頬を抉られながらそのままさらに踏み込んできました。
そして振り下ろされる覚悟の一太刀。
土方は思わず刀でそれを受けました。
ヒグマ車内へ
杉元は2両目に到達したところ。
ただし次は2両目にいた第七師団兵士たちが立ちはだかります。
杉元が車内を移動していた理由は、駅に着くまでに1人でも追っ手を減らそうとしていたからでした。
なので、この兵士たちも倒さなければなりません。
そんな2両目の戦いを感じ取り、後方のドア付近に集まっている1両目兵士たち。
その時、運転車両側から物音が聞こえ、1人の兵士が振り返りました。
するとそこになんとヒグマが!
いよいよヒグマも車内へ!
このままいくと杉元と接触か!?
『ゴールデンカムイ』ネタバレ305-306話のまとめ
【ゴールデンカムイ】305話 感想…ヒグマ!? https://t.co/Hii5pHiJ2p
— 漫画情報&相互 (@ProperCLckpvidw) February 9, 2022
今回はとにかく鯉登がかっこよかったですね!
確かに今の鯉登には、鶴見に不信感を覚えて以降かなりの迷いがありました。
兵士に対するその時々の指示は的確でしたし、月島をどうにかしたいという気持ちは感じられたものの、鯉登は自分が何をすべきか、この戦いの意味を見失い、剣の向けどころも彷徨っていました。
そもそも元々鶴見に憧れて陸軍に入っただけで、目的やそれに対する熱意などは持っていなかったんですよね。
しかしここで鯉登は薩軍とはまた違う、自分の一太刀に注ぐべき覚悟を見出しました。
「たくさんの誰かのために勝たないといけない」です。
武士道ですね!
と興奮する一方で、この状況だと今度は土方の命が危ぶまれます。
これまでの戦いで深く傷を負っている上に、命の乗った薩摩隼人の剣を受けてしまったわけですから。
若者に武士道を伝えゆくこと…それが土方の役目だとしたら、まさに歴史通りの場所で尽きてしまうのではないのかと不安でなりません。
他には爆発に巻き込まれていそうな月島が心配ですね。
アシリパ&白石は牛山後方の座席の下に隠れているという状況です。
さらにヒグマと杉元が接近中というところも見逃せません。
列車上部の鶴見&尾形の動きも気になりますね。
ひとつの列車に手に汗握るドラマが詰め込まれすぎて本当に息が詰まりますが、次回もどんな展開が見られるのか楽しみにしていましょう!

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