「無職転生~異世界行ったら本気だす~」の書籍版・7巻は全編書き下ろしであり、web小説版にはない物語です。
魔大陸の旅を終えたルーデウスの前からエリスが去り、心に痛手を負っていた頃を描いています。
ティモシーはそんな書籍版・7巻に初登場する、冒険者パーティ「カウンターアロー」のリーダーを務める魔術士です。
物語でパーティのリーダーともなれば、さぞかし強いリーダーシップを発揮する人物かと思いきや、パーティの実権を握っていたのは他の人物だったようです。
今回はティモシーについて。
プロフィールから「カウンターアロー」での活躍から解散まで、そして結婚相手も詳しくご紹介します。
【無職転生】ティモシーは2人いる!?「冒険者ティモシー」のプロフィールは??(小説Ver)
実はティモシーは作中に2名登場しています。
1人は「カウンターアロー」の冒険者ティモシー。
もう1人は剣神ガル・ファリオンの直弟子でジノの父親である剣帝ティモシー・ブリッツ。
同名ではありますが全くの別人なので注意が必要です。
本記事では前者の「カウンターアロー」を率いる冒険者ティモシーについて紹介していきます。
ティモシーはラノア王国の名前もないような村で生まれ、魔法都市シャリーアで育ち、冒険者となりました。
魔法都市育ちのためか魔術を得意としており、冒険者パーティ「カウンターアロー」のリーダーを務めています。
性格は温厚で人当たりも良く、大金が入れば気前よく他の冒険者たちにご馳走するなど世渡り上手な印象です。
特に新しく訪れたギルドでいきなり大きな成果を上げれば、そのギルドの古参の冒険者たちから、やっかみを受けることもしばしば。
彼のふるまいは、そういったやっかみを避ける、彼なりの処世術なのかもしれません。
【無職転生】ティモシーはどんな見た目をしている??(小説Ver)
ティモシーは、美しいブロンドの髪が特徴的な、優しそうな見た目をした男性です。
(ルーデウスは陰気な風貌だと感じていますが・・・)
赤茶色のローブを身にまとい、長いスタッフ(杖・メイスのようなもの)を手にした、見るからに魔術師と言った恰好をしています。
人当たりのいい外見をしているので、性格や彼の処世術も相まって、それなりに冒険者からの信頼は高そうです。
【無職転生】ティモシーがリーダー・「カウンターアロー」とは??(小説Ver)
「カウンターアロー」は、アスラ王国のミルボッツ領の冒険者やその他の生き残りが寄り合って結成されたBランクパーティです。
メンバーはティモシーをはじめとした5名で構成されています。
- ティモシー:リーダー、攻撃魔法を得意とする魔術師
- スザンヌ:副リーダー、前衛を務める戦士
- パトリス:初級の風魔法を使う魔法戦士
- サラ:中衛を担当するアーチャー
- ミミル:ヒーラー
リーダーはティモシーですが、実質的なまとめ役は副リーダーのスザンヌです。
彼女は、ドレッドヘアが特徴的な、浅黒い肌を持つ女性で、姉御肌な性格をしています。
温和なリーダー・ティモシーに代わってパーティの実権を握っていましたが、そのことによるパーティの軋轢もなかったようなので、適材適所といったところでしょうか。
実際に戦闘においても統率のとれた良いパーティだったようです。
ルーデウスもリーダーより副リーダーが実権を握るのはよくある話だと語っていました。
ちなみに「カウンターアロー」はエリスと離れ離れになった後のルーデウスが一時期身を寄せていたパーティでもあります。
その縁もあってか作中でたまに「カウンターアロー」のメンバーが再登場するのを目にすることができます。
ルーデウスと「カウンターアロー」のメンバー・サラがいい雰囲気になったり、別の冒険者パーティ「ステップトリーダ」のメンバー・ゾルダートたちとの出会いのきっかけになったり。
「カウンターアロー」はB級パーティでありながら、ルーデウスの冒険に縁の深いパーティなのです。
【無職転生】ティモシーとラスターグリズリーとの戦いとは??(小説Ver)
ラスターグリズリーは中央大陸北部に生息する熊の魔物です。
中央大陸北部では一般的な魔物として知られているようです。
ランクはB級相当で、通常の熊と違い、群れで行動し冬眠をしません。
その代わり、冬場は食料の貯蔵をするために人を襲うことがあり、討伐の対象となっています。
討伐のセオリーは夜襲をすること。
昼間に偵察をして、ラスターグリズリーの数を確認しておくとなお良いようです。
「カウンターアロー」が引き受けたのは、このラスターグリズリーの群れを討伐するという、Aランクのクエストでした。
もともとルーデウスが単体で受ける予定のクエストでしたが、パーティを前提としたクエストだったこともあり、たまたまその場に居合わせた「カウンターアロー」がルーデウスと協力して受注することになりました。
これが「カウンターアロー」とルーデウスの出会いのきっかけです。
Aクラスのクエストとはいえ、練度の高いパーティ「カウンターアロー」とA級冒険者であるルーデウスにとっては簡単なクエストだったようで、順調にクエストをこなしていきます。
しかし偵察を怠ったことが原因でラスターグリズリーの数を見誤り、あわやパーティ全滅の危機に陥ります。
しかしルーデウスが「獄炎火弾(エグゾダスフレイム)」で群れのほとんどを倒したことでその危機を逃れることができました。
このクエストをきっかけに「カウンターアロー」の面々とルーデウスはかなり打ち解けられた様です。
【無職転生】ティモシーは魔術師!!得意な魔術はなに??(小説Ver)
ティモシーは、魔法都市で育ったためか、攻撃魔術が得意な魔術師です。
中でも火系統の魔術が得意なようで、とりわけ中級魔術の「大火球」を得意としています。
字面どおり大玉サイズの火球を放つ魔術です。
中級とはいえ、ルーデウスに精度・スピード・威力共に素晴らしいと言わしめる練度です。
「カウンターアロー」の戦闘においても戦術の要となる魔術でした。
詠唱は「汝の求めるところに大いなる炎の加護あらん!暴れ狂う炎よ、巨大な恵みを焼きつくせ!『大火球』」
【無職転生】ティモシーはなぜ「カウンターアロー」を解散させた??(小説Ver)
「カウンターアロー」が解散した理由は、メンバーのミミルが戦闘中に命を落としてしまったことにあります。
安全なラノア王国領土内では低級のクエストしかこなせないために、レベルの高いクエストを求めて北方大地に進出した「カウンターアロー」。
ミミルが亡くなったのは、その北方大地に生息する肉食のスノウバッファローに襲われ、戦闘をしたときのことでした。
ミミルは、パーティの中でも「ヒーラー」という、ある種後方支援に必須な役割でした。
特に「カウンターアロー」は、それぞれの役割をきっちりと決めた組織的な動きが強いパーティだったため、ミミルを失った被害は甚大でした。
これがパーティ解散のもっとも大きな理由です。
またティモシーとメンバー間の結婚があり、冒険者を引退する決断をしたことも理由の1つでしょう。
生き残った「カウンターアロー」のメンバーはそれぞれの道に進んでいくことになります。
【無職転生】ティモシーの結婚相手はだれ??(小説Ver)
「カウンターアロー」解散の理由の1つに、ティモシーとメンバー間の結婚があったとお話しました。
その相手は、副リーダーであったスザンヌです。
ドレッドヘアが特徴的な女性で、職業は戦士、「カウンターアロー」のまとめ役をしていた人物です。
ルーデウスをパーティに誘ったのもスザンヌでした。
結婚後、ティモシーとスザンヌは冒険者を引退してティモシーの故郷である魔法都市シャリーアで暮らし始めます。
その後2人の子供を設けました。
余談ですが、スザンヌは一時期ルーシーの乳母役を務めることになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「カウンターアロー」のリーダーであるティモシーについてご紹介しました。
ティモシーはB級冒険者でありながら、ルーデウスに素晴らしいと言われるほどの魔術の練度を持ち、チームワークのとれたパーティ「カウンターアロー」を率いる有能な魔術師だったようです。
実権こそ副リーダーであるスザンヌが握っていましたが、作中での「カウンターアロー」の活躍を見るに、パーティにとってそれが一番良い役割分担だったのかもしれません。
パーティメンバーであったミミルの死をきっかけに「カウンターアロー」は解散してしまいましたが、ティモシーにはスザンヌと2人で幸せに暮らしてほしいですね。
