アイヌの金塊を巡り熾烈な争奪戦が繰り広げられているゴールデンカムイ。
その在り処を標す暗号である刺青を集めているのが主に杉元一行、土方一派、第七師団の三勢力です。
各勢力とも時には対立し時には協力しながらそれぞれに刺青を確保しつつ、物語は樺太へと移りさらに金塊の核心に迫ってきました。
一体誰が金塊へ辿り着くのかとても気になるところですが、ここで一旦それぞれの刺青獲得状況をまとめておきたいと思います!
目次
【ゴールデンカムイ】刺青囚人は24名
刺青が彫られた囚人は全部で24名だと作中で明言されています。
では現在までに登場した刺青囚人を簡単におさらいしておきましょう。
後藤のおっさん
1巻第1話で初登場。
杉元と砂金獲りをしていた酒飲みのおっさんで、杉元に金塊の話を聞かせた後、ヒグマに襲われ死亡しました。
杉元が金塊を知るきっかけ、この物語の始まりとなる人物でした。
小樽からつけてきた男
1巻第3話で初登場。
小樽で刺青について聞き込みをしていた杉元とアシリパを尾行していた男です。
杉元たちの罠にかかり捕縛され、脱獄に関する話をしていた時に尾形によって射殺されました。
「のっぺら坊」というワードを初めて口にした人物ですが、白石も覚えていないほど影の薄い雑魚です。
白石由竹
1巻第6話で初登場。
くくり罠に掛かり捕まるも、杉元とアシリパがウサギに気を取られている間に脱走した脱獄王。
刺青囚人が24名であること、指揮したのが“土方歳三”であること、囚人たちがのっぺら坊に「小樽へ行け」と指示されていたことなどを語った人物です。
杉元が第七師団に捕まった際に金塊の分け前を条件に協力し、そのまま杉元たちに同行。
今ではすっかり杉元一行になくてはならない存在となっています。
土方歳三
名前は1巻7話、実物は2巻12話で初登場しました。
のっぺら坊と共謀し、刺青囚人の集団脱獄を指揮した人物です。
北海道を日本とロシアとの緩衝国として独立させるために金塊を狙っており、牛山ら同志を加えつつ刺青人皮を集めています。
三勢力のひとつを率いる重要人物です。
牛山辰馬
2巻12話で初登場。
小樽で土方に誘われ合流しました。
“不敗の牛山”として恐れられていた柔道家で、土方一派の戦闘面を支えています。
二瓶鉄造
3巻22話で初登場。
レタラによって怪我を負い行き倒れていた谷垣を助けた人物で、その後の谷垣に大きな影響を与えた人物。
金塊に興味はなく、脱獄後も猟師としての生き様を貫き、レタラとの死闘の末にメスのオオカミに噛まれ死亡しました。
津山
4巻31話で名前が登場。
33人殺害した凶悪犯ですが、名前が出た時点ですでに第七師団によって殺害され皮となっていました。
辺見和雄
4巻37話で初登場。
100人以上も殺してきた快楽殺人者で、脱獄後はニシン漁の季節労働者に紛れていました。
金塊に興味はなく、ひたすら人が死に抗う際の煌めきを求め脱獄後も殺人を繰り返していました。
杉元によって理想の死を遂げようとする最中にシャチに襲われ、見事煌めきながら死亡。
茨戸のおっ母が持っていた刺青
6巻56話で登場。
登場時すでに皮となっていたもので、茨戸の日泥一家のおっ母が隠し持っていました。
宿場町の抗争の中で尾形が獲得し、これを手土産に尾形が土方一派に加わりました。
家永カノ
6巻50話で初登場。
札幌世界ホテルを乗っ取り、気に入った客を喰らっていました。
綺麗な女性ですが本当は老いた男性(永倉新八くらい)で、天才的な外科医でもあります。
正体発覚後は土方一派に加わって行動していましたが、網走騒動後に第七師団に捕まり保護されています。
若山輝一郎
7巻65話で初登場。
ヤクザの親分で、苫小牧競馬場での八百長を無視したキロランケを追っていたところ、日高の空き家で杉元たちと遭遇し、共に3体の赤毛ヒグマと戦うことになりました。
最期は姫(仲沢)と手を握り合いながら死亡し、読者に謎の感動を与えました。
夕張の炭鉱事故で亡くなった囚人
8巻72話に登場した刺青人皮。
夕張の炭鉱事故で亡くなった遺体から江渡貝くんが回収したもので、ワンピースに仕立てられていました。
鈴川聖弘
9巻87話で初登場。
天才詐欺師で、脱獄後は樺戸の囚人を従えてアイヌの村を乗っ取っていましたが、杉元一行の訪問により正体がばれて捕まり、第七師団に捕まった白石奪還に駆り出されます。
犬童に扮し順調に交渉を進める中、鯉登に見破られその場で射殺されました。
坂本慶一郎
11巻102話で初登場。
“稲妻強盗”と呼ばれる連続強盗犯で、妻の“蝮のお銀”と土方一派の夏太郎・亀蔵とともに刺青人皮を狙いに行くも第七師団に包囲され、最後は鶴見の機関銃によって射殺されました。
姉畑支遁
11巻108話で初登場。
特殊な性嗜好を持つ学者で、最も読者を戦慄させた囚人。
ヒグマとの獣姦を成し遂げ腹上死しました。
都丹庵士
12巻119話で初登場。
盲目のガンマンで、杉元たちを犬童の刺客と勘違いし対立。
途中で土方の仲裁が入り、網走監獄に協力することになりました。
岩息舞治
15巻143話で初登場。
樺太に渡っていた囚人で、殴り合いにおいては圧倒的な強さを誇ります。
スチェンカによって杉元と解り合い、刺青を写させた後に大陸の西へと旅立っていきました。
土井新蔵
16巻152話で初登場。
幕末に“人斬り用一郎”として恐れられていた人物で、脱獄した後に妻を看取り、以後はヤン衆としてひっそりと暮らしていました。
土方に斬られ静かに息を引きとりました。
関谷和一郎
18巻172話で初登場。
元家畜獣医の毒殺犯で、毒によって人の“運”を観察していました。
土方と牛山も毒を以て監禁しましたが、最期は土方に斬られ死亡。
以上、現時点で19名ですね。
24名という数が本当に正しければ、残るは5名ということになります。
果たしてまだ生きているのか、どのタイミングで登場するのか注目していたいところです。
刺青囚人はクセの凄い強烈なキャラクターばかりですから、残り少ない分その辺も期待が高まってしまいますね。
【ゴールデンカムイ】江渡貝くんによって作られた偽物も存在
上記の他に、争奪戦においてとても厄介な刺青も存在します。
それは鶴見が江渡貝くんに作らせた刺青人皮の偽物で、6枚完成させています。
鶴見の元へ届いたのが5枚なので、もう1枚は恐らく江渡貝邸で土方が拾ったものでしょう。
杉元・土方は鶴見が偽物を作らせていたことを知りましたが、たとえ知ってもそれが本物か見極められなければ偽物人皮は依然として大きな効力をもたらします。
小樽にて坂本慶一郎をおびき出した際も偽物を利用していますし、江渡貝くんがこだわり抜いて作ったこの偽物人皮が物語中どこでどんな混乱を招くのか、重要なポイントのひとつとなりそうです。
【ゴールデンカムイ】杉元一行が集めた枚数は?
では三勢力がそれぞれ獲得した枚数を見ていきましょう。
まず杉元一行が自力で集めた刺青は、
後藤、雑魚、白石(写し)、二瓶、辺見、若山、鈴川(写していれば)、姉畑、岩息(写し)
の9枚のようです。
土方一派と手を組んだ際に写していれば土方、牛山、家永、都丹のものもあるでしょう。
しかし網走監獄の騒動後に今まで集めたものすべて第七師団に奪われてしまいました。
【ゴールデンカムイ】第七師団が集めた枚数は?
鶴見率いる第七師団が自力で集めたのが、
津山、夕張、鈴川、坂本、岩息(写し)
の5枚ですが、鶴見のことですからもしかすると他にもすでに確保している可能性もありますね。
偽物もあと4枚手元にあるはずです。
そして網走後に杉元の持っていた分をすべて回収していますので、少なくとも現在12枚所持しているはずです。
【ゴールデンカムイ】土方一派が集めた枚数は?
土方一派の元にある刺青は、
土方、牛山、家永、白石(写し)、茨戸、鈴川(写していれば)、都丹(写し)、土井、関谷
9人分ですね。
江渡貝邸で拾ったものと夏太郎が手に入れてきたもの、2枚の偽物も所持していると思われます。
杉元たちが樺太に渡っている間にも着々と回収を進めている土方一派。
他の2勢力が協力関係となった今、こちらがどれだけ集められるかがカギとなるかもしれません。
【ゴールデンカムイ】岩息舞治に再会した杉元一行
登場した囚人たちはこの三勢力に出会った後に殆どの場合は命を落とし皮となるか、白石や牛山らのように争奪戦の一行として加わっているのですが、岩息舞治だけはただひとり自由に動いています。
樺太で杉元らと出会った岩息は見逃されそのまま大陸の西の方へと向かいました。
しかしその後、亜港監獄近くの流氷原で早くも再会。
重傷の月島をソリの元へ運んだ後、スヴェトラーナとともに新たな旅に出ました。
彼とはまた再会することになるのか、再々登場に期待したいですね。
【ゴールデンカムイ】殺された都丹庵士
網走監獄の騒動後、都丹は引き続き土方に協力しており、第七師団の療養地である登別温泉に按摩として潜入し情報収集を行っていました。
しかし偶然刺青が第七師団の菊田特務曹長と有古一等卒の目に留まり、狙われることになってしまいます。
第七師団相手に大健闘した都丹でしたが、有古が意図して起こした雪崩に巻き込まれてしまいました。
そしてその後、有古の元で都丹と思われる刺青人皮だけが登場します。
これが本当に都丹のものだとすれば都丹は死亡したことになり、皮は第七師団が手にしたということになりますが、都丹の皮を巡りもうひと騒動ありそうな気がします。
【ゴールデンカムイ】アシㇼパがいなければ暗号は解けない?
各勢力ともだいぶ刺青を回収していますが、集めたところでアシリパがいなければそこに書かれた暗号を解読することができません。
のっぺら坊であるウイルクが、娘のアシリパにしかわからない暗号にし、すべてを託したからです。
だからこそ鶴見は網走で杉元一派の刺青を回収した後すぐに月島たちをアシリパ奪還に向かわせました。
多くの刺青を確保した第七師団は、もはや解読に着手する段階に来ているのです。
アシリパは樺太での旅で暗号に関する何かを思い出したようですが今のところ誰にも話していませんので、この後のアシリパの言動が非常に重要になってくるでしょう。
まとめ
物語も進み、気づけば刺青囚人も24人中19人と殆どが登場していましたね。
杉元と土方がどんな条件で協力していたのかなど曖昧な部分はありますが、各勢力自力で集めた枚数で言えば杉元一行が一歩リードしていました。
しかし網走監獄後に第七師団がそれを丸ごとゲット!
さらに杉元と協力してアシリパも手元に迎えたということになりますから、ここに来て第七師団が大きくリードしているということになります。
このまま第七師団の勝利か?!という勢いですが、そんなわけありませんよね。
核心に向かっているからこそ何が起きるか分からないのがゴールデンカムイ。
まだまだどんな展開が待ち受けてるかわかりませんので、引き続き衝撃に備えつつ楽しみましょう!

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