救いと絶望の連鎖を止める唯一の方法が「死」であると主張するハウメアの考えをシンラは否定。
しかしハウメアは「人類の命の支えともいえる彼女たちも受け入れた」のだと言い、一柱目とアイリスが串刺しになっている姿を見せたのでした。
アイリスの無残な姿に怒りがこみ上げるシンラ。
しかし怒りをもってハウメアを殺害することは、シンラが否定した“死による救済”に他なりません。
ショウの言葉で冷静になり、“復讐ではなく人を守るために”戦う決意をするシンラ。
そしてショウの時止めの中、2人でハウメアに攻撃を仕掛けましたが、何故か攻撃が当たりませんでした。
第289話『一つとなりて』は、さらなる絶望へ進む衝撃展開です!
目次
『炎炎ノ消防隊』289話!のネタバレ
それでは『炎炎ノ消防隊』289話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
柱たちの能力を取り込んだ!?
時止めの中動けるのはショウとシンラだけのはず。
しかし2人の攻撃はハウメアに当たりませんでした。
一体なぜなのでしょうか。
「私は何もしていませんよ。私はここに存在しここにいました…そう…常にここに存在する絶望のように」とハウメア。
そこでショウはこう考えました。
「こんなことができるのはただ1人…インカの能力か…」
すると「他の柱の魂も私と共に…」とハウメアはスミレの能力も駆使してきました。
ただでさえアドラバーストによって強力だった柱たちの能力を、ハウメアは取り込み使用できるということのようですね。
現在のハウメアが如何にチートかということです。
人のために戦う
「わたし(聖女)の代わりにあなた(救世主)が死にますか?どちらにしろ絶望に向かう運命です」
無情に告げるハウメアにシンラは再び向かっていきますが、やはり攻撃は当たらず返り討ちに遭うのみ。
「無駄です…私に触れることができないと因果で決まっています」とハウメア。
こんなのどうすれば…しかもハウメアを倒してもシンラが敗けても絶望の世界だと言うのですから。
そうして答えを見出せないシンラに、ショウが「まずは冷静になることだ」と告げました。
「兄の絶望か死が世界を破滅させる大災害のトリガーなのは間違いない」
つまり大災害を最後に左右するのは救世主のシンラ次第ということ。
シンラも「俺が死なず、怒りに呑まれなければ…」と自覚し、再び“人のために戦う”ことを決意しました。
「定められた死も因果も!超えてみせる!」
復讐心を煽るハウメア
それでも変わらず攻撃は当たりませんが、シンラは「仲間のために…」と奮起します。
しかし「そう言って大事な人を守れましたか?」とハウメア。
その言葉にシンラはアイリスを失ったことを思い出し、再び怒りがこみ上げてきました。
「怒りの炎は相手の死をもってしか消せません」とハウメアは言います。
それでもシンラは、心配するショウに「大丈夫だ」と告げました。
復讐は自分を悪魔に変えることを理解しているからです。
しかし「あなたがヒーローになれたのも復讐の炎のおかげ」だとハウメア。
「果たして人命のためという耳障りの良い正義だけでここまで来られたでしょうか?」
人間の本心むき出し
シンラを揺らしていたのは、聖女の悪意のない絶対的復讐心。
全て正しい“それ”が心を苛立たせていました。
「俺は悪魔じゃない。消防官だ。人のため人命のために戦っている」
口ではそう言うものの、それは“人類の無意識の総意である神”を背負う聖女の言葉と重みが違うことを理解しているのです。
人類は、本心とはまるで違う建前と綺麗事で生きている。
元々本能的で野蛮なのに、それを文明の進化で抑えつけてきたにすぎない。
それではその本心とは?
『ぶっ殺すである』
シンラは単純で本能的なその境地にいました。
ハウメアの言う通り、相手の死をもってしか自分の救いはないと思うのです。
それが救いではないとわかっていても。
「何がなんでも殺す他ない」
シンラに悪魔の羽のような炎が生まれました。
シンラが死亡!?
「駄目だ兄!」と焦るショウ。
シンラは「大丈夫、キレてないよ」と答えますが、ハウメアに「シンラは嘘が下手ですね」と言われてしまいます。
「俺は皆のために戦うんだ」と変わらぬ姿勢を見せようとするシンラ。
するとハウメアが「それではあなた自身も守れませんよ?」と言い、なんとシンラの胸に穴を空けてしまったのです。
「あなたの死で大災害は完成し、人類は救われます」
そう言って涙を流すハウメア。
まさかの救世主死亡で滅亡へまっしぐら!?
『炎炎ノ消防隊』ネタバレ289-290話のまとめ
シンラが死んでもハウメアが死んでも絶望って一体どうすれば良いのか。
本当に人類には死という救済しかないのか…と考えさせられていたところで、とどめとも言えるシンラを穿つ一撃。
ショウの賢明なフォローが胸を打ちましたが、次回は『穿たれた希望』ということですし、もはや大災害一直線ですね。
しかし反面、シンラの復活が世界の救世となると予想されます。
と言っても一体ここからどんな展開になるのかはまったく予想がつきませんよね。
そのままシンラが覚醒復活するのか、それともまずはシンラ死亡(?)が世界にどう影響するのかが描かれるでしょうか。
ハウメアの圧倒的正義を前に為す術なく進行する大災害…この絶望の中で一体どんな展開になっていくのか次回も楽しみです!

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