幼い頃のホークスは、極貧生活の中で虐待を厭わない父の鷹見、傍観するだけの母の遠見絵と過ごしてきました。
壊れた2人を反面教師とするホークスが大事に抱えているのは、エンデヴァーのぬいぐるみでした。
確かに燈矢の告発は本当の事かもしれない。
それでも、ホークスは自分の原点でもあるエンデヴァーを助けようと、何らかのリアクションを起こすつもりでした。
その翼は何のためにある?
ホークスの背中は盛り上がりを見せており、両翼の復活を予感させます。
目次
『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』300話のネタバレ
それでは『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』第300話『地獄の轟くん家2』の要点をまとめてみました。
ついに迎えた記念すべき300話。
今回のタイトル「2」のない方は249話で、デクたちが轟家にお呼ばれした時の一触即発?の食事会でした。
ヴィランとの全面抗争、そしてタルタロス襲撃と、怒涛の展開に対して社会はどのように動いていくのでしょうか?
時間のない場合は目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
混乱の社会
都市部はパニックに陥っていました。
二日前の被害状況も把握できないまま、大量の凶悪犯が解き放たれる未曾有の事態。
さらに決定打となったのは、脳無の存在。
以前にホークスがエンデヴァーに語った噂話。
全国に広がる真偽不明の脳無の目撃談です。
人ならざる不気味な存在は、雄英高校に現れて以来深層下で人々の心を蝕み続けてきました。
“噂”の浸透は人々の抱く情勢不安の表れ。
今回ついに決壊したのは、まさに人々の溜まり続けたフラストレーションだったのです。
存在意義の問われるヒーロー
以前に爆豪に一蹴され紫安刑務所に収容されていたサイダーハウス。
彼もやはり脱獄していました。
飯と金だと店を破壊するサイダーハウスでしたが、逃げようとする目の前にサポートアイテムを手にする住人が立ち塞がります。
街は俺たちが守る。
ヒーローを見限った人々が自衛手段を求めた時に、「それら」は既に市場に出回っていました。
しかしながら、対ヴィラン戦闘訓練を受けていない一般市民の武装戦闘は周辺一帯を巻き込みむなど、さらなる被害を生み出していました。
サイダーハウスの目撃情報を得て、新宿に向かったウォッシュでしたが、到着したのは解決した後でした。
必要以上に破壊された街並み。
サポートアイテムを手にするウォッシュはやるせない気持ちになります。
しかも、このような事件が僅か二日の間に全国で頻発していたのです。
今頃到着して何をしていたと非難されるウォシュ。
ヒーローが減っていきます。
程々の活躍と程々の名声を得た者。
若かりし頃の活躍を貯金として、現役を続けてきた壮年男性の№9ヒーローのヨロイムシャが瞬速の引退表明をしたのです。
俺は求められなかっただけと思いつつも、記者会見はブーイングの嵐が起こります。
これに端を発し引退するヒーローが続出。
奇しくも“ヒーロー”がその意味を今一度問われることとなりました。
篩(ふるい)にかけられる時代になったのです。
リンドウの花とともに
そして人々は責任の所在について、エンデヴァー一人の肩に乗せることになります。
セントラル病院の前に跋扈する多くのマスコミ。
麻酔が効いているため虚ろな状態のエンデヴァーでしたが、生きている、自分という男を知るからこそ、燈矢が生き延びると分かっているに違いないと感じます。
息子の危機を目の前にして固まったエンデヴァーは、今までの態度を振り返りると、自分に全部返ってきただけだと実感します。
自分は生き延びても、エンデヴァーとしては死んだようなもの。
大量殺人者とはいえ実の息子と戦えないと涙を浮かべます。
そこに入室してきた焦凍は、呼び止められるも父の涙は見ないことに。
代わりに冬美と夏雄が顔を出しました。
父の姿に何を泣いていると咎める夏雄。
エンデヴァーは何度もすまないと謝罪しながら、遅すぎた後悔、罪悪感に心が持ちそうにありません。
すると「心が何?」と言い放つ一人の女性が最後に登場。
後悔も罪悪感、誰もがエンデヴァーよりも抱えていると話すその人は、エンデヴァーの妻である冷でした。
驚くエンデヴァーを気にすることなく前に出る冷は、轟家のこと、そして燈矢のことについて、話し合うつもりで来たようです。
『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』300-301話のネタバレのまとめ
脱獄囚のおかげで街は大混乱。
住人が結成した自警団による対策が、さらなる被害を拡大させているようです。
298話でデストロの分身が語った最後の言葉「種は既に蒔かれているのだ」は、どうやらサポートシステムのことでした。
遅れて参上するウォッシュを罵る住人たち。
誰もが一生懸命な中、やり場のない怒りをぶつけられるヒーローも辛いことでしょう。
ヨロイムシャのように引退を決め込むヒーローたち。
これを卑怯と思うか、仕方ないと思うかはまさに人それぞれ。
こんな時にオールマイトがいてくれたらと思いますが、皮肉にもオールマイトの銅像に掲げられたメッセージは“I AM NOT HERE”という「私はここにいない」という厳しい現実が悲しくもあります。
篩にかけられるヒーローですが、今後の行く末はやはりエンデヴァー次第になりそうです。
脱走者の中にはステインもいたようです。
話の後半は、そのエンデヴァーによる懺悔の数々。
長男の遅すぎる反抗期を目の当たりにして、エンデヴァーが一気に老け込んだ気がします。
因果応報といえばそれまでですが、意外とメンタルが豆腐過ぎ。
しかも後悔し始めてまだ時間的には1年も経過していないはずです。
普段があれだけイキっていた姿を知るだけに、父の涙を見てはいけないものだと背を向ける焦凍に気遣いを感じます。
しかし、そんなエンデヴァーに遠慮なしは妻の冷でした。
荼毘が燈矢と知ってショックを受けたかと思いましたが、リハビリから脅威の回復力で復活しました。
弱音を吐くエンデヴァーには同情の余地もなさそうな視線と、ズンッと病室入っていき腹を括った感じの様子は、まさに母は強し、と言った感じです。
冷が手にしているのはリンドウの花でしょうか。
今まで亭主の横暴に家族がどれだけ耐えてきたという思いはさておき、燈矢を除いて数年ぶりに揃った轟家。
次回の家族会議は福音をもたらすのか?
それとも修羅場になるのか?
必見です。

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