- イザベラのグランマ就任後のシスターたちの本音が明らかにされた。
- マチルダがイザベラを蹴落とす計画を立てたが失敗した。
- イザベラが提案した農園潰しにシスターたちは困惑した。
12月18日公開の実写映画と「約ネバ展」開催を記念した特別番外編。
前回は『自由の空を求めて』というクローネが主役の話でしたが、第2弾となる今回は『母の決意』ということでイザベラ編です。
話は他のシスター目線で描かれており、本編よりもさらにイザベラの強さと優しさが伝わってくる内容となっています。
第170話のママ・シスターの反乱に至る前の話で、本編ではあまり描かれなかった大人たちの苦悩にスポットが当てられているので注目です!
目次
『約束のネバーランド』特別番外編第2弾!のネタバレ
それでは『約束のネバーランド』特別番外編第2弾!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
シスターたちの本音と建前
鏡のイザベラ pic.twitter.com/v7QXMPuqZi
— 出水ぽすか(ポ~ン)🦉🎃🦈 (@DemizuPosuka) February 27, 2021
時はイザベラのグランマ就任直後。
グランマとなったイザベラと会った4人のシスターは、それぞれこのように言葉をかけます。
「尊敬しています」
「先輩の飼育成績が桁違いだったということです」
「子供の頃からすごい子だったって」
「先輩の下で働けるなんて光栄です」
しかしこれは建前。
4人だけとなった時、「化物よ」などイザベラに対する本音がどんどん出てきます。
特に本音として込み上げてくるのが、脱走者を出したというのに何故生きているのかということ。
自分たちも必死に上り詰めてきたのに、大ミスを犯して大損失を出した大罪人が頂点に立つことが納得できないのです。
彼女たちはイザベラには「グランマ就任、心からお慶び申し上げます」と言いつつも、腹の中にはこんな思いを抱えていたのでした。
「蹴落としてやる。今度こそ」
マチルダの目論見
2046年2月、イザベラのグランマ就任から1ヶ月。
イザベラはすでに脱走による損失を回復してきました。
カリキュラムの変更によって年間出荷数を減らすも、一割の食用児のスコアを上げることで質を大幅に上げたのです。
わずかひと月でこの成果を出したイザベラに管理者の鬼も満足そうです。
「やはり生かすべきはイザベラだった」
それでもイザベラが脱走者を出してしまったことを踏まえ、先述のシスターのひとり・マチルダに「念のため警戒を怠るな」と指示します。
マチルダは前グランマ・サラに付いていた補佐官(シスター)でした。
マチルダはイザベラが有能で完璧だと認めつつも、その裏に“叩けば必ず出る何か”があると確信していました。
イザベラは支給品にない物品を発注したりクローネの排除について詮議もないことなどから、サラの頃から妙に優遇されている節があり、“規則を犯して利益を上げていた”とも考えられるのです。
「“きっかけ”があればいい」
マチルダは何かきっかけを掴みイザベラを蹴落とそうと考えています。
マチルダ計画実行!しかし…
「怪しい動きがないなら作ればいいのよ」とマチルダは考えました。
完璧なイザベラは絶対に隙を作りませんが、マチルダをそのまま補佐官にしている以上やれることはあります。
マチルダはこれまで本部で築き上げてきた人脈を武器に、まずは先述の他の3人のシスターと連携し動き出しました。
計画ではシエナとスカーレットが“噂”を流し、マチルダがイザベラを見張っているジェシカからの報告を受けイザベラの部屋に侵入して、何かイザベラの信用が落ちるような偽装文書?を置いてくる予定です。
そして計画通りジェシカからの連絡が入りました。
マチルダはイザベラの部屋に侵入します。
すると…なんとドアを開けた先にイザベラが!
「イザベラが部屋を出た」と連絡してきたジェシカもいました。
そしてシエナとスカーレットの姿も…。
3人のシスターが顔を強張らせている中、イザベラが笑顔でマチルダを招き入れます。
「ごきげんようマチルダ。座って」
有無も言わさぬ威圧感です。
イザベラはマチルダもイスに座らせお茶を出すと、マチルダの持っていた捏造文書(通信記録のようです)を眺め「上手につくってあるわね」と褒めました。
マチルダたちの計画はすべてバレていたのです。
イザベラの提案
問題は4人の処遇。
この4人は成績も最上位で業務も能力も優秀、今最もママに近いと言われているシスターでした。
「惜しいわね」と語るイザベラに「殺される」と悟るシスターたち。
しかしイザベラは思いもよらない言葉を口にしました。
「私と一緒にGF農園を潰さない?」
イザベラはエマたちがフィルたちを置いていったことから、エマたちが1年半から2年の間に帰ってくることを推測し「それまでに準備を整えなければ」と考えていたのです。
4人への提案はこのためのヘッドハンティング。
「私への攻撃の一切を不問にするわ。だから私の計画に加担しなさい」
一瞬言葉を失ったシスターたちでしたが、その言葉を受け入れることは出来ません。
たとえ今回の件で死罪に問われようと、イザベラの裏切りを訴えて農園に加担した方がまだ賢いし道があると思うからです。
生き延びた先がまた誰かを蹴落とす道だとしても、彼女たちにはそれしか生きる道はなく、“自分を守るため”今までそうして全部を捨ててきたのですから。
イザベラの掴んだ勝利への鍵
反論するシスターたちに同意しながら、イザベラは「あなたたち自分が生んだ子供を覚えている?」と1冊の資料(アルバム?)を取り出しました。
開くとそこにはエマたちの笑顔の写真が。
「あなた達が産んだ子は私が育てていた第3プラントにいたの」
イザベラがレイを生んだようにマチルダたちも子どもを生んでおり、しかもイザベラの下で育っていたのです。
そしてイザベラは彼らが生きていることと、一部は例の脱獄者たちだということを伝えました。
マチルダたちにとって出産は自分が生き延びるために必要だったこと。
だから現在子どもがどうだろうと「関係ない」はずでしたが、マチルダは妊娠時に子どもがお腹を蹴った時の喜びを思い出し涙が溢れてきました。
(あの子まだ生きてるんだ!)
改めてイザベラは出荷のない世界を作りたくないかと問いかけます。
自分たちに必要なのは怯え競うことではなく団結すること。
「不屈と団結こそが勝利の鍵。私はそれを子供達に教えてもらったわ」
イザベラは全責任を取ると断言し、改めて4人に協力を仰ぎました。
母たちの決意
「いいわ。その話私は乗る!」
他の3人が未だ戸惑っている中、マチルダが一番に協力を宣言しました。
今までの我慢やキャリアが無駄になろうともこの世界を潰そうという意志を抱いたのです。
ただし条件として、この先計画がダメになったとしても自分たちを裏切らない保証が欲しいと迫りました。
するとイザベラはあるメモを彼女たちに渡します。
「その時はこのメモを上に提出しなさい」
それを見ると他の3人も納得。
こうしてママ&シスターの反乱計画が動き出したのでした。
ちなみにイザベラが渡したメモというのは、レイからの“遺書”だったようです。
“鉄の女”と呼ばれたイザベラが自分の弱みになるようなメモを大事にとっておいたことについて、マチルダはこう感じていました。
「唯一残った宝物のように」「背負うべき罪の証のように」
イザベラの望んだ未来
【#約ネバ展 CHARACTER FILE No.4 イザベラ】
エマ達を育てたGFハウスの飼育監(ママ)。子供達の幸せを心から願い、可能な限り長生きできるよう本物の愛情を持って育てている。飼育監としての評価は非常に高く、農園上層部からの信頼も厚い。脱獄計画実行時、最後には子供達を見送ったが…。#約ネバ pic.twitter.com/vKfrWaYjMc— 約束のネバーランド展【公式】 (@yakuneba_ten) July 13, 2020
マチルダは何故この計画を立てたのかイザベラに聞いてみました。
するとイザベラは「つい身勝手に想像するの」と答えます。
イザベラが想像しているのは、農園の無い世界にエマたちが生きていて、愛する人たちと笑って、大人になって、普通に愛することが出来る風景。
それは自分が出来なかったことを子に押し付ける大人のエゴのようなものですが、それがイザベラの望む未来なのです。
その未来を叶えるためにイザベラは動き出したのです。
そして世界を変え、食用児たちはまさにイザベラが望んでいた未来へと歩み始めました。
マチルダ、ジェシカ、シエナ、スカーレットは、その未来への一歩をくれたイザベラの墓に報告します。
「みんな元気に笑顔で暮らしていますよ先輩」
イザベラはその未来に行くことは出来ませんでしたが、彼女はしっかりと夢を叶えてみせたのでした。
『約束のネバーランド』ネタバレ「母の決意」のまとめ
イザベラの想いは本編でも伝わってきましたが、今回は反乱までの彼女の決意に満ちた行動が見られてグッときましたね。
子供たちの脱獄後は処分を受け入れ、ようやく解放されると思ったところにグランマとしての要請が来て生かされてしまったという感じでしたが、きっとその後すぐにこうした“世界を変えよう”という前向きな考えに切り替えたのでしょうね。
すべては子供たちの自由な未来のため。
今回の話はイザベラの死により深みを与えてくれましたね。
そしてエマたちの影響を受けて動き出したイザベラも良かったですが、シスターたちの葛藤もリアルで面白かったですよね。
子どもたちの奮闘の裏に、子どもたち以上に苦しんできた大人たちの決意があったことを知ることが出来たかと思います。
今回の2週にわたる特別番外編では、イザベラとクローネという実写映画でも見どころとなりそうな2人の大人について深掘りされ、約ネバの世界をより感じることが出来たのではないでしょうか。
実写映画はもちろんですが、「約ネバ展」ではエマたちのその後を描く会場限定読み切りが読めるそうなので是非足を運んでみましょう!
- マチルダの反乱計画が発動
- イザベラが育てた子供の正体
- 母たちの決意が描かれる
- イザベラの新たな未来を模索
- シスターたちの葛藤と本音
- 子供たちの自由を求める闘い
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わたしは約ネバを2021年に知ってハマったので、約ネバ展行けませんでした…マチルダやジェシカは漫画で出ていたので知っていましたが、こんな話があったなんて……あああもっと早く知っていれば…