- ポップが大魔導士に覚醒した瞬間
- バーンの一言で絶望を知るポップ
- ダイが逃亡後にポップが支えた感動の場面
『ダイの大冒険』はキャラクターひとりひとりが主人公と言っても過言ではなく、彼らが出会い、ぶつかり、分かり合いながら織りなされていくこの物語は、最初から最後まで心揺さぶるシーンの連続です!
そこで今回は名シーンの多い『ダイの大冒険』の中から、独断でBEST10を選んでみました。
ダイ大ファンの方もこれから読もうとしている方も是非このシーンに注目です!
目次
【ダイの大冒険】10位 シグマ戦にてポップが覚醒!
【本日放送!】
このあと9時30分から、テレビ東京系列にて第60話「ダイとポップ」放送!
お楽しみに!■放送・配信情報https://t.co/Xi6YlKVUOc#ダイの大冒険 #ダイ #ポップ pic.twitter.com/iNcmRSgs9b
— 「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」アニメ公式 (@DQ_DAI_anime) December 4, 2021
魔法使いであるポップにとって、呪文をそのまま反射する盾“シャハルの鏡”をシグマはまさに天敵でした。
その上シグマは初めからポップの実力を認めていたために全く隙を見せず、オリハルコンの身体とスピードでポップを圧倒します。
しかしどんなにボロボロにされても、ポップは何度も立ち上がります。
何故ならベホマを使っていたから。
魔法使いが回復呪文を使うということはつまり“賢者”になったということなのか…シグマは驚きますが、ポップは「おれは賢者じゃねえ…!」と否定しました。
「…そう!おれを呼ぶなら大魔導士とでも呼んでくれっ!!」
大魔導士とは、師匠であるマトリフ自身が考えた肩書きであり、誰が聞いても恐れ入ってしまうような最強の呪文使いの名前。
それをポップは名乗ったのです。
メルルの勇気のおかげで賢者の力を得たために“賢き者”とは名乗れないという謙遜と師匠マトリフへのリスペクト、そしてマトリフと同じ最強の呪文使いとしての自負が感じられ奮えましたね。
ポップが“大魔導士”として覚醒した瞬間でした。
【ダイの大冒険】9位 「メラゾーマではない・・・メラだ」
大魔王バーンとの初対戦でのこと。
バーンの放った小さな火の玉に脅威を感じたポップは「みんなよける!メラゾーマだっ!」と警戒します。
実際にそれはバランの亡骸を爆炎に包み、一瞬で焼き尽くすほどの威力となりました。
それがダイにも向けられそうになり、ポップは同じくメラゾーマをもって抑え込もうとします。
が、バーンの火の玉は止まることなくポップの胸元に届き彼を爆炎で包み込んだのでした。
「あんな小さな火の粉なのに…!大魔王のメラゾーマはおれの何倍もの威力があるってえのかよおっ…!」
ポップも並みの魔法力ではないからこそ、大魔王との差を見せつけられた瞬間でした。
しかしバーンは更に絶望的な一言を告げたのです。
「…今のはメラゾーマでは無い…メラだ」
メラゾーマは『ドラゴンクエスト』の炎系呪文で(当時)最強のもの。
対しメラは最も初級の呪文です。
つまりバーンは最小レベルの呪文でポップの最大レベルの呪文を簡単に撃ち破ったのです。
勝てるわけがないと悟るに足る、大魔王バーンの恐ろしさがたった一言で伝わった絶望の名シーンでした。
ちなみにそんなバーンがメラゾーマを放つと、「カイザーフェニックス」という二つ名を持つ驚異的な火炎攻撃となります。
【ダイの大冒険】8位 バーンに敗北し逃亡するダイ
大魔王バーンに完膚なきまでに敗北したダイは、完全に自信を失ってしまいました。
剣まで折られ、圧倒的な力を前にもう自分の力ではどうにも出来ないと感じてしまったのです。
それでも勇者として、仲間に世界に亡き父に希望を託されるダイは、その期待に応えられないかもしれないというプレッシャーから逃亡してしまいます。
そして無意識に父と初めて出会ったテラン国に来て、涙を流すダイ。
すると追いかけてきたポップが優しく声を掛けました。
「とりあえず、ゆっくり泣いていてもいいぜ…」
しかしダイは、皆が再び一丸となって戦わなければならない大事な時に勇者である自分が逃げ出したことに対する罪悪感、大魔王に勝つための力が足りないことへの怒り、戦いで皆を失うことへの怖さなど、弱音をポップにぶつけてしまいます。
それでもポップは怒りも呆れもせず、「自分自身のためにここで戦いを投げちゃいけねぇんだ!」と伝え、自身の戦いへの意志を示し去っていきます。
最後に、ひとりの友として言葉を送ったのでした。
「お前がダイだから信じてるんだっ!勇者がなんだ!?竜の騎士がどうした!?おれにとって…ダイはダイだっ!!」
そしてダイは改めて覚悟を決め、再び仲間たちの元に戻るのですが、弱音を吐きながらも皆を奮い立たせたダイの姿は、やはり勇者だったのでした。
今まで皆を引っ張り誰よりも前に進んできたダイのありのままの心が描かれた上に、その彼の手を引いたのがポップだったというところが熱かったですね。
【ダイの大冒険】7位 バラン戦 ポップのメガンテ
勇者一行は、記憶を奪われてしまったダイを守るためにバランとの死闘を繰り広げます。
竜魔人となったバランには全く歯が立たず、クロコダインもヒュンケルもやられてしまいました。
しかし彼らの気も知らず、「せっかくお父さんに会えたのに邪魔しないでよ」とポップを止めるダイ。
それでもポップは自分たちの運命を変え、自分たちの支えとなっているダイを絶対にバランに渡すことは出来ず、こんな時アバン先生なら…と考え続けました。
するとポップに、ある方法が思い浮かびます。
ポップが思い付いた、今できる唯一の方法…それは「メガンテ」でした。
かつて自分たちを守るために師アバンが使用した自己犠牲呪文。
僧侶以外の者が使用すれば二度と蘇生できない自爆呪文ですが、ポップは自分の命を犠牲にしてまでダイを守ると決心したのです。
「…おれが死ぬところを見てもまだとぼけたツラしてやがったら…うらむぜ…」
ダイとの冒険を振り返りながら、ポップは皆の希望であるダイへ未来を託し、散ったのでした。
ポップのダイという存在への想いがこれ以上なく表れたシーンでしたね。
【ダイの大冒険】6位 ヒュンケル最期の戦い
罪を清算するために戦い続けた男の最後の戦いにも注目です。
最終決戦でダイたちが先に進むために魔界のモンスターの大群を一手に引き受けた上に、昇格したヒムと死闘を繰り広げ、辛くも勝利したヒュンケル。
しかしすでに満身創痍のヒュンケルの前に、新たにマキシマムとその軍団が襲来します。
ヒュンケルは「間違いなく…これがオレの最後の戦いだ」として、仲間たちをヒムに託し一人でマキシマム軍団に向かっていきました。
しかしヒュンケルは素手で彼らを撃破していったのです。
その時なんと『HP1』!!
すでに立っていることすらできないはずのヒュンケルは、その魂に宿る不屈の闘志で敵を圧倒し続けたのでした。
ヒムを人質に取られたことで劣勢になるも、瀕死のところでラーハルトに命を救われたヒュンケルは、ラーハルトに鎧の魔槍とともに使命と意志を託し、ようやく眠りについたのでした。
【ダイの大冒険】5位 ポップを立ち直らせたまぞっほ
『ダイの大冒険』の人気のひとつがポップの成長ぶりですよね。
その始まりに、ニセ勇者一行の魔法使い“まぞっほ”の言葉があるのを忘れてはいけません。
まぞっほは実はマトリフの弟弟子で、かつては正義を目指していた魔法使いでしたが、強い敵と出会うと仲間を見捨てて逃げてしまうような腑抜けだったそう。
おかげで今この有り様なのだと語るまぞっほは、クロコダインとの戦いに怯えダイとマァムを見捨てようとしていたポップにこんな言葉を送ります。
「勇者とは勇気のある者ッ!」
「そして真の勇気とは打算なきものっ!」
「相手の強さによって出したりひっこめたりするのは本当の勇気じゃなぁいっ!!」
師匠の言葉の受け売りだそうですが、ポップを若い頃の自分と重ねたまぞっほは、ポップに残っているひとかけらの勇気と、アバンの使徒である彼が仲間のためにその勇気をふり絞れる者だと見抜き、「小悪党にゃあなりたくなかろう…?」と背中を押したのでした。
人生の大先輩の経験が、これからの若者の未来を動かした瞬間でしたね。
【ダイの大冒険】4位 ポップの苦悩とマトリフのしるし
大破邪呪文ミナカトールでバーンパレスの結界を無力化する作戦を打ち出した勇者一行。
ミナカトール発動には魔法力の他に、邪悪に打ち勝たんとする5人の心が必要でした。
そして“アバンのしるし”となって使徒たちに渡されている輝聖石にはその心を感知して増幅する力があり、それぞれの“魂の力”に反応した時にしるしが輝きます。
その話に焦ったのが、盗み聞きしていたポップ。
ポップのしるしは光らなかったのです。
「…おれにはまだ本当のアバンの使徒を名乗る資格がないんじゃ…!?」
過る不安を何とか打ち消しながらあらゆる方法を試すも、やはりポップのしるしは光らず、最後には皆と違い平凡な生まれであることを嘆きました。
「おれだけがみんなと違うっ…!!」
苦悩するポップはマトリフの元に足を運んでいました。
ポップは「おれ自身の問題だ」として相談できずにいましたが、マトリフは彼の悩む様を嬉しそうに笑い、彼の強さを認めこう言いました。
「オレに“マトリフのしるし”とかいうのがあったらとっくにくれてやるところだ!」
そしてマトリフは、ポップが苦闘の道を歩んできたからこそ得たその強さに「自信を持て!」と告げ、「オレの自慢の弟子だっ!」とポップを見送ります。
師匠の言葉を受けたポップは、再び自身の“魂の力”に向かい合う決心をしたのでした。
マトリフがポップを正面から認めた名シーンです。
それによりマトリフにはこれ以上はポップ自身が切り開いていくしかないという寂しさも感じられ、ポップもまた自分自身で乗り越えていくしかないと気づき、何というか“卒業”を感じるところが胸に刺さりましたね。
【ダイの大冒険】3位 ミストバーンの最期
ミストバーンはヒュンケルの“闇”の師。
実はそこには、肉体をバーンに返した時のためにヒュンケルを自らの理想の肉体に育て上げるというミストの目論見があったのでした。
そして最終決戦時にミストはヒュンケルの肉体を乗っ取る機会を得て、彼の魂を闇の闘気で消そうとします。
しかしヒュンケルは光の闘気を魂の中に集中させており、その身体の中でミストを消滅させたのでした。
闇の師弟の長き宿命の日々を終えたヒュンケルは、“光”の師であるアバンに問いました。
「あなたにとって…オレはなんですか?」
するとアバンは迷わず答えました。
「決まってるでしょう…誇りです…!」
闇を纏い復讐に生きていたヒュンケルをミストは道具として見ていましたが、非道な過去を持ちながらも今は正義となり、アバンの使徒の長兄として光の闘士として最前線で戦い続けて来た彼を、アバンは誇りだと言ったのです。
それは長年に渡る確執とヒュンケルが抱えていた後悔を払拭する一言でした。
【ダイの大冒険】2位 ダイ・バランVSハドラー
【マンガ】
少年ジャンプ+にて『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』第192~194話更新!【今週の見どころ】
・“黒の核晶”を抱えた魔王
・ハドラーVSバラン!! 命懸けの大勝負
・目を合わさずとも伝わる覚悟#ダイの大冒険https://t.co/eI2IJl6pC4 pic.twitter.com/xiyyjnAEwQ— ダイの大冒険 ポータルサイト公式 (@dqdai_official) March 8, 2021
ダイとバラン、竜の親子がついに共闘したシーンも必見!
相手は超魔生物となり驚異的な力を得て、ダイを倒すことに執念を燃やすハドラーは強敵でした。
その上ハドラーの身体に“黒の核晶”が埋め込まれていると気づいた2人は、“黒の核晶”を起爆させないよう戦っていましたが、その中でダイがバランを庇い重傷を負ってしまいます。
それでも「親子なんだから最後の最後ぐらい本当に心と力を合わせて一緒に戦おう」と立ち上がるダイ。
するとバランは、ダイをラリホーマで無理やり眠らせてしまいました。
ダイを戦いから遠ざけ一人で戦う…それはデルムリン島でアバンがダイとポップにアストロンをかけたのと同じ行為。
そのことを知ったバランは「最後の最後で私にも人間らしい感情とやらが芽生えたのかもしれんな…」と自らの変化に笑い、涙を零しながら眠りにつくダイを抱きとめました。
その寝顔を見て「…相変わらず寝かしつけるのが下手だな…」と、かつてソアラと3人で暮らしていた日々を思い出すバラン。
結局最後まで不器用な接し方しか出来ませんでしたが、ここでようやく再び父としての優しい表情を見せたバランに心揺さぶられましたね。
そして人間らしい表情を見せた反面、確実にハドラーと決着をつけるために、二度とダイに見せないよう使うまいとしていた“竜魔人”になったこともグッときました。
【ダイの大冒険】1位 「◇の9」キルトラップ(発動~ハドラーの死)
ハドラーの生き様は『ダイの大冒険』屈指の見どころ。
特に念願のダイとの決着と、それ以降の彼の動きは名シーンしかありません!
死闘の後、キルバーンのキルトラップ発動により魔界の炎に包まれてしまったダイとハドラーとポップ。
ポップがヒャダルコで抑えるも、その炎の勢いに諦めかけてしまいます。
するとハドラーが「最後の最後まで絶望しない強い心こそが、アバンの使徒の最大の武器ではなかったのかっ!」と喝を入れ、今にも朽ちそうな己の身体をおして、ポップとダイの脱出の手助けをしたのでした。
しかしダイは脱出できたものの、ポップは自分たちと同じように仲間たちと力を合わせて誇りを懸けて戦い、最後まで必死に自分たちを生かそうとしてくれたハドラーに見とれ、彼を見捨てていくのを躊躇し逃げ遅れてしまったのです。
ハドラーは、ポップが自分のせいで一緒に死むことになってしまったことに悔し涙を流し、祈りました。
「神よ!人間の神よ!魔族のオレがはじめて祈る!もし本当にお前に人命を司る力があるのなら、こいつを…この素晴らしい男だけは生かしてくれ!!」
「オレのような悪魔のためにこいつを死なせないでくれっ!神よ!」
あれほど自分のために生きてきたハドラーが、ひとのために神に、しかも人間の神に必死に祈りを捧げます。
すると神に祈りが届いたのか、奇跡的な出来事が彼らを救いました。
それは死んだと思われていたアバンの復活!
ハドラーにとってアバンはかつての倒すべき敵であり、倒したはずの敵ですが、「おまえが…おまえの力こそがこれからのダイたちの戦いに必要なのだ!」とその生存を受け止め、こう伝えました。
「素晴らしかったぞ!おまえの残した弟子たちは…!オレの生き方をかえてしまうほどにな!」
そしてハドラーはダイたちと彼らを育てたアバンに素直に敬意を示し、宿敵アバンの腕の中で神に感謝しながらその人生を終えたのでした。
敵であったハドラーの死にポップは思います。
最後の瞬間のハドラーは、まぎれもなく自分たちの仲間であったと。
このシーンの感動はこれまでのハドラーとの戦いあってこそなので、これまでのすべてが名シーンと言って過言ではありません!
まとめ
勝手に選んだBEST10、共感していただけたでしょうか。
これでもまだまだ紹介し足りないのが『ダイの大冒険』の魅力。
名シーンの多い『ダイの大冒険』には、読者それぞれの人生に響いたり影響を与えたりという言葉や場面もたくさんあります。
是非ご自分のBEST10も見つけてみてください!
- ポップが大魔導士に覚醒する瞬間が感動的です
- バーンの火の玉はメラゾーマではなかった
- ダイが逃亡するシーンは心に響く
- ポップのメガンテは自己犠牲の象徴です
- ヒュンケルの最後の戦いが胸を打ちます
- ハドラーの祈りは感動のクライマックスです
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