森羅をはじめ特殊消防隊の面々が、謎の人体発火によって焔ビト化してしまった人々を鎮魂する炎炎ノ消防隊ですが、この物語に一部盗作疑惑が起きています。
それが「プロメア」という作品です。
真意のほどは明らかにされていませんが、この「プロメア」が炎炎ノ消防隊の内容を盗作したのではないかとインターネット上では炎上が止まりません。
今回は、炎炎ノ消防隊とプロメアの内容を比較しながらご紹介していきます。
目次
【炎炎ノ消防隊】プロメアは消防隊の活躍を描いたアニメ映画
まずその盗作疑惑が出ているプロメアですが、こちらは『天元突破グレンラガン』などでタッグを組んだ今石洋之さんと、中島かずきさんが監督と脚本をつとめた消防隊の活躍を描いたアニメ映画になります。
2017年7月のAnime Expo 2017にて制作が発表され、2019年5月に公開されました。
消防隊の活躍を描いたアニメ映画ということもあり、総務省の消防庁ともタイアップされ、消防職団員募集のポスターにも起用されています。
ストーリーは、ざっとまとめると以下のような形です。
突然変異で炎を操る「バーニッシュ」という人種が誕生し、全世界の半分が焼失します。
その30年後、「バーニッシュ」の中でも攻撃的な一部の面々が「マッドバーニッシュ」として再び世界に襲い掛かります。
そのような中、マッドバーニッシュが起こす火災を鎮火するため、自治共和国プロメポリスの司政官でもあるクレイ・フォーサイトは、バーニッシュに対抗する専門の高機動救命消防隊「バーニングレスキュー」を結成します。
このバーニングレスキューの燃える火消し魂を持つ新人隊員がロと、マッドバーニッシュのリーダー格であるリオ。
この2人を中心に熱いバトルが繰り広げられる内容です。
【炎炎ノ消防隊】炎炎ノ消防隊は突然発火した人間を鎮魂するアニメ
一方で炎炎ノ消防隊は、先ほども触れた通り、森羅をはじめ特殊消防隊の面々が、謎の人体発火によって焔ビト化してしまった人々を鎮魂する物語です。
太陽暦佰九拾八年の東京皇国では、250年前の大災害を機に突如人体が発火し全身が炎に包まれ、自我をも失って「焔ビト」となってしまう人々が続出し、その脅威に苛まれていました。
この脅威に対抗して、一般市民を焔ビトから救い出し、且つその原因と解決策を究明するために「特殊消防隊」が組織されます。
幼い頃からヒーローに憧れる森羅は、焔ビト化した世界を救うため、特集消防隊の隊員となり、仲間たちと共に訓練と消防活動に励みながら、焔ビトの秘密の鍵を握る謎の組織「伝導者一派」との戦いを繰り広げていく内容となります。
【炎炎ノ消防隊】プロメアと炎炎ノ消防隊の中身が酷似している??
ここまで炎炎ノ消防隊とプロメアの内容をざっと紹介してみましたが、そのストーリーの流れが酷似しているのが分かるかと思います。
どちらも消防隊をテーマとしていますのである程度内容が似通ってくるのは致し方ないのかもしれませんが、過去の出来事が原因で炎に関する敵が存在したり、その敵に対応するための組織を作ったり、新人隊員が活躍したり、大筋の概要が似ているのは気になるところです。
【炎炎ノ消防隊】世界観やテーマ・デザインがそっくりで炎上?
プロメアが炎炎ノ消防隊の盗作だとして炎上したのには、以下のような世界観やテーマが似通っているのが原因のようです。
まずは、どちらも「炎を操る敵が出現する」です。
これは、炎炎ノ消防隊では「焔ビト」でプロメアでは「バーニッシュ」です。
2つ目は、どちらも「炎を操る敵を討伐する消防隊がいる」です。
これは「特殊消防隊」と「バーニングレスキュー」です。
3つ目は、どちらも「新人隊員が活躍する」です。
こちらも炎炎ノ消防隊では「森羅日下部」、プロメアでは「ガロ・ティモス」になります。
最後に4つ目として、どちらも舞台設定が似通っている点です。
炎炎ノ消防隊では「東京皇国に250年前に起きた大災害」、プロメアでは「自治共和国に30年前に起きた世界大炎上」という形です。
このような複数の件で似通った内容が使われていることから、プロメアは炎炎ノ消防隊の盗作なのではないかといわれています。
【炎炎ノ消防隊】特殊な消防隊や発火能力といった文言が疑惑を高めた
消防士に関する漫画やアニメ、映画などは実写も含めて数多くあります。
そのため、基本的な火災が発生して隊員が総力を挙げて鎮火に努めるというのは、どのような媒体でも起こる内容となります。
ただ、炎炎ノ消防隊のように特殊な消防隊が活躍したり、発火能力のある敵が出るような内容は、多少似通う部分が出たとしても先述のように多くの部分で同じような展開になることが低いと思われます。
それゆえに盗作と疑われるようになっています。
【炎炎ノ消防隊】炎炎ノ消防隊の作者が盗作疑惑にコメント?
プロメアが、炎炎ノ消防隊の内容を盗作したのではないかという疑惑のもう1つの要素が、炎炎ノ消防隊の作者、大久保篤先生のコメントにあります。
2019年6月12日発売の少年マガジンで、巻末コメントに大久保篤先生が「連載前の内容を知り合いでも話すのはやめておこう。どこで盗られるかわかったもんじゃない。」と書いたため、これはプロメアのことをいっているのではと話題になり、炎上につながりました。
ただ、大久保篤先生は、プロメアという名前は一度も出していません。
そのため、上記のコメントも何を指しているのかは分かりません。
【炎炎ノ消防隊】炎炎ノ消防隊よりプロメアの方が先に考案されていた
そもそも、炎炎ノ消防隊とプロメアを時系列でみますと、炎炎ノ消防隊のアニメの公開は、2019年7月になります。
これに対し、プロメアの制作発表は先述した通り2017年7月で、劇場公開は2019年5月です。
一見するとプロメアの方が先に考案されているのではとも思われますが、炎炎ノ消防隊の漫画連載スタートは、2015年9月になります。
プロメアの制作発表よりも2年前になりますので、プロメアが炎炎ノ消防隊の内容を盗作したと疑われてもしょうがありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
炎炎ノ消防隊の大久保篤先生がコメントを出してはいるものの、それがプロメアに対してのものかははっきりしておらず、真相は謎のままの今回の事象ですが、内容を見る限りではプロメアが炎炎ノ消防隊の内容を盗作したという疑惑は非常に高いようにも思われます。
とはいえ、たとえ盗作が真実だったとしても、炎炎ノ消防隊にはそれだけの魅力があることが改めてわかったようにも感じます。
まだまだ本編では謎が深まるばかりで楽しみが尽きない炎炎ノ消防隊を今後も応援してきましょう。
