炎炎ノ消防隊の中では、何かと月にまつわる内容が多く盛り込まれています。
そもそも、森羅たち特殊消防隊の敵である伝道者一派は、アマテラスのもとにアドラバーストを有する8人の柱を集め、過去の大災害を再び起こそうとしていますが、それは250年前の大災害によって生まれたのが太陽で、大災害を起こして地球を第二の太陽することが目的でした。
また、炎炎ノ消防隊の中では太陽暦を用いているほど、太陽に関しては強く表現されているものの、一方でその対なるものとして月も表現されています。
伝道者一派を太陽とするのであれば、特殊消防隊が月になってくるのでしょうか?
今回はそんな月にフォーカスして紹介していきます。
目次
【炎炎ノ消防隊】炎炎ノ消防隊には何かと月が意味深に登場する
炎炎ノ消防隊の中で何かと意味深に登場してくる月ですが、それは頻繁ではなく、技の名前など作中に予期せぬタイミングで少しずつ表現されています。
そもそも太陽は、伝道者一派いわく、もともと地球と同じであり、再び大災害を起こすことで今の地球も第二の太陽にすることを目論んでいます。
これは第三特殊消防隊の大隊長でもあったドクタージョバンニが、ヴァルカンとの対話の中で、「この地球は二つ目なのだ・・・今空に浮かぶ太陽は、昔の大災害で生まれたものだからな」と発言しています。
伝道者一派によって皇国の人々にも聖陽教会の信仰をもとに大陽を崇拝させていたことからも、太陽に対する思いは強く見て取れます。
一方で月に関してはそこまで明確な描写はなく、これは太陽の信仰や、大災害を食い止めるカギになることも推察されます。
太陽=伝道者に対抗するシンボルとして月=特殊消防隊という構図なのかもしれません。
【炎炎ノ消防隊】作中最強の紅丸の必殺技が紅月
炎炎ノ消防隊の中で強力な火力と戦闘力で作中最強ともいわれているのが、第七特殊消防隊の大隊長でもある新門紅丸です。
この紅丸の扱う必殺技には、月に関する名前が多く使われています。
その1つが「紅月」です。
もともとは第七特殊消防隊の中隊長、相模屋焜炉の技で、焜炉も過去にこの「紅月」を使って焔ビトの鬼を倒したこともあります。
凄まじい火力を用いて大爆発を起こし、敵を消滅させるほどの大技です。
また、この「紅月」以外にも、紅丸は居合手刀を用いた「火月」や「月光」など、月を名前に付けた必殺技を多く持っています。
【炎炎ノ消防隊】紅丸が火鉢鬼を日輪紅月で鎮魂する
また紅丸は、紅月の更に火力を高めた最上級の大技として「日輪紅月」という必殺技もあります。
紅丸が、第七特殊消防隊の管轄する浅草の拠点で月を見ながら縁側で酒を飲んでいると、そこに死んだはずの先代の棟梁でもある新門火鉢が現れます。
これは、アドラと現世の距離が近くなったことによって生まれたドッペルゲンガーなのですが、火鉢は紅丸と戦うことになります。
焔ビトの鬼化して、強力なパワーを持つ火鉢でしたが、最後は紅丸の最終奥義でもある「日輪紅月」によって鎮魂されます。
この最終奥義にも月の名称が含まれていたり、火鉢が登場する際には紅丸が月を見ていたりと、月には特殊な要素が含まれている可能性が高くあります。
【炎炎ノ消防隊】コミカルな月が登場する?
炎炎ノ消防隊において、月の存在がより大きくなるのは、紅丸が「日輪紅月」を使って先代の火鉢のドッペルゲンガーを倒した後からになります。
紅丸が火鉢を辛うじて鎮魂した後、空を見上げるとそこには真っ赤な月が出現します。
しかもこの月には顔があり、不気味に笑うのでした。
【炎炎ノ消防隊】不気味に笑うお月さんの正体とは??
火鉢を倒した紅丸の前に突如現れた不気味に笑うお月さん。
これには同時に別の場所にいた第一特殊消防隊の中隊長カリムや、第五特殊消防隊の大隊長の火華も驚きます。
他の特殊消防隊の隊員たちは月の姿に盛り上がってもいましたが、火華と第八特殊消防隊の科学者リヒトは違った視点でこの月を捉えていました。
この不気味に笑う月は、今までの姿とは異なり、これはアドラの影響を強く受けた結果、自分たちの思うイメージを月が投影していることに気づきます。
アドラは人間のイメージの集合体であるとし、その最終結末は「死」であると悟ります。
【炎炎ノ消防隊】象日下部の能力は月や宇宙に干渉する
伝道者一派の中で3柱目として灰焔騎士団の団長をも務める象(ショウ)は、森羅の弟でもあります。
アドラバーストを有しており、アドラリンクの時に宇宙の熱が膨張する力を利用し、時間を操ることができる第三世代の能力を持っています。
このアドラリンクを用いて宇宙に干渉することができるため、アドラにも影響をもたらし、不気味な月を生み出す原因にも一役買っているのかもしれません。
まとめ
今回は、炎炎ノ消防隊で今後重要なカギとなってくる月について紹介しました。
第七特殊消防隊の紅丸大隊長が、先代のドッペルゲンガーを倒したあたりから突如出現するようになったコミカルな顔をした月ですが、それまでは太陽暦や地球を第二の太陽にするなど、太陽にばかりフォーカスされていましたので衝撃的でした。
この不気味な月に関しては、第五特殊消防隊の火華大隊長や、第八特殊消防隊の科学者リヒトが、アドラの影響を強く受けた結果、自分たちの思うイメージを月が投影しているのだと解説していますが、いまだはっきりとしたことは分かっていません。
月とは太陽と対なるものとして表現されます。
太陽が伝道者だとすると、この月は皇国の民や特殊消防隊の代わりとなるのでしょうか?
謎が深まるばかりの炎炎ノ消防隊の今後にも期待です。
