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【炎炎ノ消防隊】黒野は味方なのか?敵ではありません。最後まで生き延び、新世界でもナタクのそばに!

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黒野は、味方なのでしょうか

結論から言うと、最終的には味方側です。伝道者一派を「人蝕」で一掃し、暴走したナタクを言葉で救い、最後まで生き延びて新世界でもナタクのそばにいます。

ただし性格は最後まで直っていません。弱い者いじめを生きがいにする人物が、結果として人を救っている——この記事では、そのねじれを見ていきます。

この記事でわかること

  • 最終的にどちら側についたか
  • ナタクとの関係と、その結末
  • 「灰の死神」と呼ばれる理由
  • 右腕が炭化している灰病のこと
  • 黒煙で繰り出す3つの技
  • 紅丸からの評価

伝道者一派を、気づく間もなく殺しました

黒野の立ち位置が分かる場面が、はっきりあります。

能力開発研究所でアドラバーストに目覚めたナタクを捕らえるため、白装束=伝道者一派が襲撃してきたときです。

大人数で一気に襲いかかる伝道者一派に対し、黒野が繰り出したのが究極の技「人蝕」でした。自身の黒煙を吸い込んだ敵を、体内から燃やし尽くす技です。

結果、伝道者一派は気づく間もなく殺されました。

ここで押さえたいのは動機です。黒野は正義のために戦ったのではありません。研究所は自分の遊び場で、ナタクは自分のいたぶる相手だからです。それでも結果として、柱を伝道者一派から守ったことになります。

最後まで生き延び、新世界でもナタクのそばにいます

結末についても書いておきます。

黒野は物語の最後まで生存しています。そしてシンラが作り変えた新世界でも、ナタクのそばに在り続けている——守り人のような立ち位置です。

最終決戦後の描写も印象的でした。ショウとナタクがイヤホンを片方ずつつけて何かを聴いていて、それを黒野がたしなめているような場面です。ナタクとショウは同じ制服、黒野は日誌のようなものを持っている——3人が同じ学校の生徒と先生の関係になっているようにも見えます。

一時は大暴走を起こしたナタクも、黒野の言葉によって救われ、灰島重工の管理下に戻ることになりました。

僕はこう読む

黒野がナタクにかけた「弱いままでいてくれ」という言葉が、この人物の全部だと思っています。
ナタクは「やらなくちゃいけない」という強迫観念に囚われていた少年でした。そこへ、いちばん歪んだ理由から「強くならなくていい」と言う大人が現れた。
黒野の動機は最悪です。強くなられたら、いじめられなくなるからです。それでも、その言葉はナタクに必要なものでした。
正しい人が言えなかったことを、いちばん腐った人が言えてしまった。この作品が黒野を最後まで生かし、新世界でもナタクのそばに置いたのは、そこを認めたからだと読んでいます。

灰の死神と呼ばれる、灰島重工の主任です

黒野優一郎は、灰島重工の能力開発研究所で主任を務める29歳の男です。細身の長身で、猫のような鋭い目をしています。

灰島重工は、東京皇国の7割を占めるともいわれるほど、ありとあらゆる産業を牛耳っている企業です。特殊消防隊の装備も扱う一方で、怪しい動きも目についていました。

そのひとつが能力開発研究所です。表向きは能力者のコントロールを訓練する場所とうたっていますが、実態は伝道者一派と同じく、アドラバーストを持つ人物を探すために子供たちを研究材料にしている施設でした。

そこで特殊能力を持った子供たちのデータ取得と訓練を行っているのが黒野です。

そして性格は弱い者いじめを生きがいにしています。訓練と言いながら子供たちにシゴキを加えるさまは異常とも呼べるほどで、強さも相まって最狂とも言われる人物です。だから「灰の死神」と呼ばれています。

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右腕が炭化しているのは、灰病です

黒野は普段、右腕に包帯を巻いています。それを取ると、右腕は灰病に侵されて黒く炭化しています。

  • 灰病とは、発火能力を使いすぎた能力者がかかる病気
  • 炭化とは、身体の細胞がどんどん破壊され、最終的に炭のようになってしまうこと
  • 治療法は確立されていない。能力を使うほど黒く変色していく

同じ病に侵されている人物が、第七特殊消防隊の中隊長相模屋焜炉です。ただし焜炉はそこまで重度ではありません。

違いははっきりしています。焜炉は灰病の進行を抑えるため、発火能力を酷使しないようにしていました。対して黒野はお構いなしに使い続けています。

そのため、右腕はどんどん黒く炭化し続けているのです。

黒煙で繰り出す、3つの技

灰病に侵されながらも能力を制限しない黒野。その中身は灰を操る黒煙によるものです。

  • 蝕隠レ……自身の黒煙に身を隠し、相手に気づかれずに攻撃する。かつて研究所にいた森羅への訓練でも使っていた
  • 右ノ蝕……黒煙の感知能力を活かし、自分の間合いの外にいる敵にも黒煙を通して攻撃する。再会した森羅もこれに苦戦した
  • 人蝕……黒煙を吸い込んだ敵を体内から燃やし尽くす究極の技

これ以外にも黒煙で武器を作り出すことができます。剣術や武術にも精通しており、作中最狂——あるいは最凶——と言われる所以です。

ただし弱点もあります。灰病の影響から、長時間の戦闘には不向きです。能力を酷使すれば右腕の炭化がさらに進むため、使い続けることができません。

紅丸からは「灰島のやばいやつ」と認識されています

黒野の強さは、作中でも1、2を争うとされています。

右腕の炭化を気にもせず、弱い者いじめに快楽を感じる異常さも相まって、他の登場人物からも一目置かれる存在です。

作中で以前から最強といわれていた第七特殊消防隊の大隊長新門紅丸も、黒野のことは知っており、「灰島のやばいやつ」と認識していました。

戦闘員として働くことを、本人が望んでいません

これだけの戦闘力があれば、灰島重工だけでなく特殊消防隊でも伝道者一派でも十分に通用します。

ところが黒野自身は、戦闘員として働くことを望んでいません。

理由は身も蓋もないものです。いまの能力開発研究所にいれば、いくらでも子供たちに弱い者いじめができるからでした。

そしてその弱い者いじめが、思わぬ結果を生みます。いたぶられ続けたナタクが、自身の能力をコントロールできるようになったのです。ある意味で、ナタクは黒野に感謝しています。

まとめ|黒野をどう読むか

黒野は最終的に味方側で、最後まで生き延びています。

決め手だけ並べます。

立場

  • ナタクを狙って襲撃した伝道者一派を「人蝕」で一掃した
  • 暴走したナタクを言葉で救い、灰島重工の管理下に戻した
  • 最後まで生存し、新世界でもナタクのそばにいる
  • ただし正義のためではない。研究所が自分の遊び場だから守っただけ

人物

  • 29歳。灰島重工能力開発研究所の主任で、通称「灰の死神」
  • 右腕は灰病で炭化。治療法は無く、能力を使うほど黒くなる
  • 同じ灰病の相模屋焜炉は能力を控えているが、黒野はお構いなしに使う
  • 紅丸からは「灰島のやばいやつ」と認識されている

能力

  • 蝕隠レ(黒煙に身を隠す)/右ノ蝕(間合いの外へ攻撃)/人蝕(体内から燃やす)
  • 黒煙で武器も作れる。剣術や武術にも精通
  • 弱点は長時間の戦闘に不向きなこと。使うほど炭化が進む

僕はこう読む

黒野が「いいやつ」と検索されるのは、読者がこの人物を許してしまったからだと思っています。
やっていることは擁護できません。子供を研究材料にする施設で、訓練と称して虐げている。それでもナタクは能力を制御できるようになり、暴走から救われ、最後は同じ場所にいる。
この作品は、灰島も聖陽教も「正義の顔をして人を燃料にしていた」と描いてきました。そのなかで黒野だけが、正義の顔をしていません。楽しいからやっている、と隠さない。
嘘をつかない悪人が、いちばん人を壊さずに済んだ。皮肉ですが、この作品の筋は通っています。

そのうえで、まだ残る問いがあります。黒野の右腕が、その後どうなったのかは描かれていません。灰病に治療法は無く、能力を使うほど炭化が進むはずです。新世界でナタクのそばにいる黒野の腕が、どこまで進行しているのか。ここは語られていません。

——あなたは黒野の右腕が、新世界では治っていると思いますか。それとも炭化したままだと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。

よくある質問

黒野優一郎弱い者いじめを生きがいにしながら結果的に人を救うため、味方かどうかで評価が割れやすい人物です。切り分けて拾っておきます。

Q. 黒野は味方なのですか
A. 最終的には味方側です。ナタクを狙う伝道者一派を「人蝕」で一掃し、暴走したナタクを言葉で救いました。最後まで生き延び、新世界でもナタクのそばにいます。

Q. 黒野はなぜ「灰の死神」と呼ばれるのですか
A. 灰島重工の能力開発研究所の主任でありながら、弱い者いじめを生きがいとし、黒煙で相手を体内から燃やすほどの力を持つためです。作中でも最狂と評されています。

Q. 黒野の右腕はなぜ黒いのですか
A. 灰病です。発火能力を使いすぎた能力者がかかる病気で、細胞が破壊されて炭のようになります。治療法は確立されておらず、黒野は能力を制限しないためどんどん進行しています。

Q. 黒野の技には何がありますか
A. 黒煙に身を隠す「蝕隠レ」、間合いの外の敵を攻撃する「右ノ蝕」、吸い込んだ敵を体内から燃やし尽くす「人蝕」です。黒煙で武器を作ることもできます。

Q. 黒野とナタクの関係は何ですか
A. 研究所でナタクをいたぶっていた相手ですが、その結果ナタクは能力をコントロールできるようになりました。暴走したときも黒野の言葉で救われ、新世界でもそばにいます。

Q. 黒野はなぜ戦闘員にならないのですか
A. 能力開発研究所にいれば、いくらでも子供たちに弱い者いじめができるからです。戦闘力は十分にありますが、本人が戦闘員として働くことを望んでいません。

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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月9日

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