フェアリーら災害隊の命と引き換えに“この世を絶望に導く確立者のドッペルゲンガー”が出現。
浅草の新門紅丸は自身のドッペルゲンガーの出現を感じ取り動き出しました。
当然シンラもドッペルゲンガーの討伐に向かおうとしましたが、「救世主の兄にしかできないこと」をというショウの助言により、聖女ハウメアと伝道者との決着に向かうことにしました。
そして一方ではナタクが黒野優一郎のドッペルゲンガーと接触し戦闘開始寸前。
第275話『マガイモノ』はナタクvs黒野ドッペルかと思いきや、やはりあの人が参戦してきました!
『炎炎ノ消防隊』276話!のネタバレ
それでは『炎炎ノ消防隊』276話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
勝てば本物になる世の中
前回黒野は「世の中本物か偽物かなんてどうだっていい」と言っていました。
それは世の中“紛い物が良し”とされていることも多く、人々がイメージしている姿が本物に成り代わっても何らおかしくないからです。
「だけど黒野さんの紛い物には違いない!」と反論するナタク。
しかし黒野ドッペルはむしろ“イメージの具現化である俺の方が、皆が知る黒野らしいのでは”と問います。
何故なら紛い物が本物に勝ってしまえば、入れ替わったところで大事な人以外そんなことはどうでもいいことだからです。
つまりやったもん勝ちがまかり通る世の中だということ。
「勝てばいいんだ…勝てば俺が本物になる」
紛い物が本物に成り代わっても気にする者などおらず、いつの間にかそれが世に染み渡るのだと黒野ドッペルは言いました。
黒野(本物)参戦!
ナタクの中の烈火が「怖いくらいなら認めちまおう!」と明るく呼びかけました。
黒野ドッペルはナタクのその揺らぎを感じ取ったようで、ナタクに「本物が消えてしまっては怖いかい?」と問います。
本物が無くて辛いのは世界で極僅かの本物を知る者のみ。
それを踏まえて黒野ドッペルは追い打ちをかけるようにナタクに告げました。
「本物の黒野が消えるのを想像して怖いよね。絶望するか?」
というわけでまず黒野ドッペルは本物の黒野を消すために動き出そうとするので、ナタクは必死に黒野ドッペルを止めに行こうといました。
が、ガシッと頭を掴まれて地面に投げ倒されてしまいます。
しかし掴まれたのは背後から…。
なんとナタクを投げ倒したのは本物の黒野!
早くも黒野と黒野が対峙しました。
一緒に来ていた大黒は「まあなんとかなるだろう」と動向を見守ります。
黒野は不服
さっそく黒野vs黒野が開始!
高温の黒煙が黒野の能力ではありますが「お前の煙は俺の煙でもある」らしくドッペルには通じません。
そしてドッペルが優勢に戦闘を進め、「もっと血が見てェんだ!!」と高笑いしながらまさに悪役といった感じに剣をペロンと舐めました。
それを見た黒野は、自分がこんな感じに見られているのかとショックを受けます。
「まるで三流の脚本家が書くサイコ野郎じゃないか…」
しかしドッペルがこうなった以上、黒野がこういうイメージを持たれていることは事実。
そしてもし本物の黒野に成り代わったとしても、他人にとってはどうでもいいことなのです。
確立者でないモブ=考えも倫理もないモブはそんなことしないのだと黒野ドッペルは主張し、高笑いしながら黒野を圧倒しました。
ドッペルとの違い
黒野は自分とドッペルの違いを2点挙げました。
1つは、黒野はいくら力があっても今はその力で人の道を外れたいと思っていないということ。
そしてもう1つは、黒野は善良なサラリーマンであってサイコではないということ。
ナタクなど子供をいたぶっているのはあくまでも“仕事”であり、会社の許可をもらって子どもを虐めているのだと黒野は言います。
「つまり俺は弱い者虐めを社会的に許されている」
ドッペルが言う“入れ替わることも許される”というのは、黒野曰く“許される”のではなく“何も知らないか興味がない”“気に留めないことを大人的と思っている”“元々そういった盗み癖のある種特有の人間性”のどれかなのだそう。
そもそもドッペルが許しを請わなければならないのは、そこらのモブではなく黒野本人なのではないのかと。
だからこそ黒野は改めてその答えを伝えました。
「この度は縁がなかったということで。この世からお引き取り願おう」
会社員としてハッキリお断りした黒野。
命を刈り取る形の武器を出し攻撃準備万端!
このまま黒野が強者のドッペルゲンガーのひとり・黒野ドッペルを撃破するのでしょうか!?
『炎炎ノ消防隊』ネタバレ276-277話のまとめ
黒野ドッペルは人々を絶望させるというより、ナタクを絶望させようとしていました。
確かに放射能を帯びた炎を持つナタクの絶望は大災害を進行させるにふさわしい脅威ですからね。
黒野の見た目は本物とドッペルゲンガーの見分けが付きにくく、まさに我々にモブとしての捉え方を説いている気がしました。
確かに黒野たちの言う通り『炎炎ノ消防隊』に興味のない人たちにとって、黒野というキャラクターが似た別人に入れ替わったとしても気づかないし興味もないでしょう。
そしてファンである我々もドッペルが黒野に入れ替わったとして、その先の話が面白ければただそれに夢中になるだけできっと入れ替わった事実を普通に受け止めていくはずです。
こういったモブたちの無意識が、紛い物がまかり通る世の中をつくってしまうというわけですね。
なので、ここでちゃんと違いを理解しておきましょう。
黒野は確かにドッペルゲンガーに表れているようなヤバい奴ですが、本物の変質者ながらもあくまでも会社員なんです!
これまでの出番で散々会社員らしさが描かれて来たのがここで効いていますよね。
黒野の会社員らしい言動は漫画を通じて知っていますが、きっと炎炎世界ではヤバい奴というイメージしか持たれていなかったのでしょう。
今回やはり黒野は本物でなければとハッキリ思わされましたので、力でも黒野がやはり本物だという証明をしてくれるよう期待していましょう!
何だか大災害が始まり始めてから世の中の真理を突く描写が多いですが、次回は『パクリかオマージュか』ということでやはり興味深い内容になりそうで楽しみです!

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