修学旅行二日目、清水寺には四葉と五月が二人だけで見物に来ていました。
”三玖”に呼び出されたという風太郎は、半分以下の五人姉妹を見て寂しいなと感想を漏らします。
風太郎に五年前の事を思い出させようとする五月は、今がチャンス!とばかりに行動を起こします。
腕を組んでのツーショット写真という、五月自身では考えられないような大胆な行動の甲斐もあり風太郎は少しずつ、何かを思い出していきます。
部屋で落ち込み続ける三玖の下には二乃が。
二乃は三玖の考えを聞いた上で、真正面からぶつかる決意と想いを伝え部屋を後にしました。
「五つ子よ、あんたも可愛いに決まってんじゃん!」
”三玖”に変装した一花は矛盾に気付かれない為に、シスターズウォーを勝ち進む為に、嘘を重ねる決意をしてしまいます。
風太郎の手を引き走る一花、その足は一体どこへ向かうのでしょうか!?
Contents
五等分の花嫁』83話!のネタバレ
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春場ねぎ『五等分の花嫁』83話より引用
それでは『五等分の花嫁』83話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
壁ドン!?正体は!
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「来たことあるでしょ?」
春場ねぎ『五等分の花嫁』83話より引用
”三玖”に手を引かれ連れていかれた場所は風太郎の記憶にある場所でした。
「あぁ…小学生の頃にな」
風太郎の答えに”三玖”は聞き返します。
思い出の場所に来たことで蘇る記憶の景色を風太郎は語ります。
零奈に出会い振り回されるまま一緒に散策した事を。
風太郎の事を、必要と言ってくれた彼女との時間が楽しかった事。
気が付くとあっという間に陽は落ちて辺りは暗くなっていた事。
「それでどうしたの?」
”三玖”に問われた風太郎は結末を教えます。
「学校の先生が迎えにきてくれることになったんだ」
零奈の泊まっていた旅館の空き部屋でトランプをしながら待たせて貰い、来てくれた担任の先生にはひどく叱られた、と。
「今となってはいい思い出だ」
風太郎がそう語るのを聞いて”三玖”は口端を少し上げ、
「その子は…」
と話を続けようとしますが
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「もういいだろ」
春場ねぎ『五等分の花嫁』83話より引用
風太郎は話を打ち切りました。
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「お前に付き合うのもここまでだ、三玖…いや一花」
「え…?えっちょっとなんで急に」
春場ねぎ『五等分の花嫁』83話より引用
慌てる”三玖”に近寄って行きながら状況を整理したらその可能性が高い、と言い切り逃がさないように追い込むと、図らずも壁ドンの態勢になりました。
ドギマギする”三玖”のウィッグを風太郎は取り外します。
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「ほら正解だ」
春場ねぎ『五等分の花嫁』83話より引用
引き返せない…、降り注ぐ想い
「このタイミング…先日の三玖の正体もお前で間違いないな?」
崩れ気味だった空からは雨が降り始めました。
「あ、あれは私じゃ…」
「なぜ俺にあんな嘘をついた」
一花の言い訳に、間髪入れず風太郎は次の問いを重ねます。
雨足は地面をバチバチと叩く程強くなっています。
それも意に介さず風太郎は一花の目を真正面から見つめ逃がそうとはしません。
「さっきの話…フータロー君は五年前のその子が私たち五人の誰かだって知ってるんじゃない…?」
しばし沈黙のまま雨に打たれた後、一花がした質問に、風太郎は肯定の返事をします。
するとその答えを受けた一花は眉根を寄せ、頬を赤らめながら言いました。
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「…私だよ、私…、私たち五年前にあってるんだよ…」
春場ねぎ『五等分の花嫁』83話より引用
嘘じゃないよ…信じて、と続ける一花の瞳は暗く何も映していないように見えます。
そこへ見回りにきた学校関係者が、ホテルに戻れ、との指示を出してきました。
少し思案した後、風太郎は最後の質問をしました。
「五年前、俺とここで買ったお守りを覚えているか?」
弾かれたように答える一花。
「うん!今でも持ってるよ!忘れるわけないよ…」
答えを聞いた風太郎は、見下ろすように一花を見ます。
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「嘘、なんだな」
春場ねぎ『五等分の花嫁』83話より引用
確信を持った風太郎はそう結論づけると踵を返しました。
「…すまん、今はお前を信じられない」
風邪ひく前に帰るぞ、と先に戻り始める風太郎の背中を見送る一花は雨の中立ち尽くし、両手で顔を覆いました。
ホテルに戻ると前田と武田が風太郎の下に集まってきました。
突然の雨に文句を言う前田と風太郎の所在を確認する武田。
「まぁ…ちょっとな」
と、答えを濁す風太郎を武田は言及しませんでした。
そんなやりとりを知ってか知らずか前田が疑問を口にします。
「つーか明日どうするよ」
戻って来た一花がそんな彼らの背中を見つめていました。
五人姉妹集合!
「シャワー空いたよ、先頂いてごめんね」
ジャージに着替えた一花が部屋に戻ると、同じくずぶ濡れの四葉と五月、ベッドに座る二乃とベッドとベッドの間に座っている三玖、と眠るとき以外で久々に五人姉妹が勢揃いしました。
それぞれの考えがあり沈黙に包まれる部屋。
一花は五月の荷物を覗き込み、これ攻めてるね、とイジることで場を和ませようとします。
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「一花、三玖に言うことあるんじゃないの?」
春場ねぎ『五等分の花嫁』83話より引用
二乃に言われ、三玖を見る一花。
目が合い、何かを言いかける一花に三玖が先に謝罪の言葉を口にします。
そのいつも以上に物憂げで悲しそうな表情を見て、一花は言葉を飲み込んでしまいました。
「入るぞ」
コンコン、とドアがノックされ雨で予定が変わった為に”三十分後二階の大広間に集合”と伝える為、学級長の風太郎が五人姉妹の部屋を訪れました。
風太郎から目を逸らす一花。
三玖は顔を真っ赤にすると、風太郎から逃げる為にトイレに駆け込みます。
「…お前らまだ揉めてんのか、ちょっと話してみろ」
風太郎に聞かれ、二乃と五月が泡を喰います。
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「ふースッキリした!」
春場ねぎ『五等分の花嫁』83話より引用
タオルだけの四葉が一瞬出入りしたことにより、我を取り戻した一花の機転により風太郎の質問を”姉妹の日常茶飯事”ということにし、連絡事項を告げた風太郎は部屋を後にしました。
最後は運にっ!!
「…みんなハッキリさせよう、私たちはずっとフータロー君と二人きりになる機会を伺ってる」
風太郎が部屋を去ったあと、一花が皆に言いました。
最初からそう言ってる、と態度を変えない二乃は確認とばかりに五月に、あんたもなの?と聞きました。
…否定はできません、と機会を狙っていることを認める五月。
そんなやりとりも見た一花は、案を提示しました。
「このままじゃ誰の目的も叶うことはない、それは全員が望む所じゃないはず」
そう前置きした一花の案は、最終日三日目のコース別体験学習時の事についてでした。
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春場ねぎ『五等分の花嫁』83話より引用
コース別体験は、五つのメニューから一つを選んで各地に赴くカリキュラム。
五人姉妹はそれぞれ一つずつを選択し、偶然風太郎と一緒のコースになったものがチャンスを得る!といったものでした。
「最後は運に任せよう」
裸のまま話を聞いていた四葉は賛成、二乃は否、でした。
「散々出し抜き合ってきたくせに、あんたはいいの?たった五分の一よ」
嫌がる二乃に問われた三玖は、心の整理がついていない為、低い確率の方がいい…と賛成の意を示します。
残った五月も、最初からこうすべきだった、と賛成の為四対一で”運”に任せる案になりました。
渋々認めた二乃は、その案でいい、と認めた事を示すために次の流れを口にします。
「はぁ…指差しでいいわね、どうせいつもみたいにバラけるわ、せーのっ」
一花の気持ち…、風太郎と二人きりになるのは!?
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春場ねぎ『五等分の花嫁』83話より引用
用紙に「中野一花(E)」と記入する一花の脳裏に先程のやりとりが次々に浮かびます。
(おい上杉、明日のコースどうすんだよ、やっぱりEにしようぜ)
ホテルに戻ってすぐ歩いて行く風太郎達の会話が耳に入っていました。
(そんなつもりで言ったんじゃないよ)
”三玖”に変装した姿を見られ頂上で言われた四葉の言葉。
(私は祝福したかった…!)
二乃からぶつけられた真っすぐな言葉。
そして、
(一花、ごめんね)
悲しそうに眉根を寄せながら謝罪した三玖の言葉は貰ってから一時間も経っていません。
用紙を見つめる一花は薄く笑みを浮かべました。
「晴れて良かったね」
昨日の分まで楽しもうぜ、と口々に生徒が話す集合場所に教諭の声が響きます。
「Aコースの生徒は集合!」
キョロキョロと周りを見回す二乃はAコース。
(やっぱり…運任せなんてするんじゃなかったわ)
「上杉さーん、いませんよねー?」
Bコースの四葉が確認しますが風太郎はいないようです。
五月の選んだCコースにもいないようです。
Dコースは、武将の墓や本能寺を巡る歴史系のカリキュラムのようです。
適当にDコースを選んでしまった女子が、カリキュラムの内容を聞いて来た為答えてくれた女子が言います。
「あ、あなたも日本史が好きなんだね、一花さん」
急に問い掛けられた一花は、……お腹痛ぁ…、とだけ答えました。
「Eコースはこっちよ、出発するわよ」
Eの札を持った女性教諭の指示で生徒が集まります。
風太郎、前田、武田は班全員でここに参加しました。
五人姉妹、残った三玖はEコースです。
出発直前、お互いの姿を確認した風太郎と三玖の声が思わずハモりました。
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「あ」
春場ねぎ『五等分の花嫁』83話より引用
『五等分の花嫁』ネタバレ83-84話のまとめ
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春場ねぎ『五等分の花嫁』83話より引用
情報量も”愛”なのか一花の変装は風太郎に見透かされてしまいました。
三玖の評価では、社交的で適切に立ち回る事が得意な一花でしたが恋愛に於いてはそう簡単には行かないようです。
嘘を隠すための嘘が、矛盾が矛盾を呼んでしまい…風太郎に今はお前を信じられない、とまで言われてしまった一花。
その想いを現すように、ひどく強い雨が降り続いていました。
きちんと顔を合わせて五人姉妹で話し合い、最終日はそれぞれ五つに分かれての行動。
”運”が風太郎とのチャンスを持ってくる、という訳でしたが、言い出しっぺの一花には風太郎班の行き先に当てが…。
最終日、コース別に集まる面々。
あんなに降っていた雨はすっかり上がって、観光日和の三日目となりました。
”雨女”の気持ちもようやく晴れ上がった、ということでしょうか。
Eと記入した筈の一花は、歴史や日本史に関するDコースへ。
代わりにEコースに居たのは三玖でした、五分の一という少ない確率で掴めた”運”に後押しされて三玖は再び頑張れると良いですね!

⇒『五等分の花嫁』85話!『シスターズウォー七回戦(裏)』・・