アストレア家の家系図は、どうなっているのでしょうか
結論から言うと、初代剣聖レイドに始まり、前剣聖テレシアと婿のヴィルヘルム、その息子ハインケルと妻ルアンナ、そして孫の当代剣聖ラインハルトという流れです。
そして、この家が険悪になった原因ははっきりしています。剣聖の加護が、ハインケルを飛ばしたことです。この記事では、その一点から関係をほどいていきます。
この記事でわかること
- アストレア家4世代のつながり
- ヴィルヘルムが婿だということ
- ラインハルトの母ルアンナがどうなっているか
- 剣聖の加護が一度に一人しか受けられないこと
- ハインケルが飛ばされた意味
- ヴィルヘルムとラインハルトの溝の理由
4世代を、一枚に並べます
第1世代
- レイド・アストレア……初代剣聖。400年前の人物で、三英傑のひとり
先代
- テレシア・ヴァン・アストレア……前剣聖。12歳で剣聖の加護を継いだ
- ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア……テレシアの夫。通称「剣鬼」。婿としてテレシアの家に入ったため「ヴァン・アストレア」を名乗るようになった
現当主の代
- ハインケル・アストレア……テレシアとヴィルヘルムの息子で、アストレア家の現当主。剣聖の加護は受けられなかった
- ルアンナ・アストレア……ハインケルの妻。「眠り姫」と呼ばれる病にかかり、ラインハルトが2歳のときから眠り続けている
当代
- ラインハルト・ヴァン・アストレア……ハインケルとルアンナの息子。当代剣聖で、王国の近衛騎士
つまりヴィルヘルムから見ればラインハルトは孫、ハインケルから見れば実の息子にあたります。剣聖を輩出し続けてきた一家ですが、その加護がこの4人の関係を決めています。
剣聖の加護は、一度に一人しか受けられません
アストレア家に代々受け継がれるのが「剣聖の加護」です。
ここが重要なところで、この加護を受けられるのは、アストレア家でも同時に一人だけと決まっています。テレシアの世代でも兄弟など候補はいましたが、選ばれたのはテレシアでした。
加護の効果は、次のとおりです。
- 相手の殺気・隙・攻撃の種類が分かる
- 武器を持つと最適な攻撃角度が瞬時に分かる
- 剣士としての能力が最大まで引き出される
- 代々伝わる「龍剣レイド」を抜けるのは剣聖だけ
その龍剣レイドは、抜けば剣才を最大まで引き出す剣です。ただし抜くべき時が来ないと抜けないという縛りがあり、原作ではテレシアの亡骸と戦った際に抜く場面が描かれています。
この家が壊れた原因は、加護がハインケルを飛ばしたことです
ここが核心です。
剣聖の加護は、テレシアからラインハルトへ直接移りました。アストレア家の次の世代として受け取る位置にいたのはハインケルです。ところが加護は、その一代を飛び越えて孫の世代へ渡ったのです。
ハインケルにしてみれば、自分のものになるはずだったものを、息子に奪われた形になります。しかも褒められるのは息子だけ。これが父子の対立の根本になり、家そのものを壊しました。
いまの2人の呼び方が、そのまま関係を表しています。ハインケルは息子を「怪物」と呼び、ラインハルトは父を「副団長」と呼びます。親子の絆と呼べるものが、ほとんど残っていません。
僕はこう読む
この家の不幸は、誰も悪いことをしていないところにあると思っています。
ハインケルは、アストレア家の名に恥じない剣士になろうと剣の鍛錬をし続けました。実際その剣才もなかなかのものだったとされています。怠けた結果として飛ばされたのではありません。
そして息子のラインハルトは、5歳の時点で父を凌駕してしまいます。加護を受け取る前の話です。
父が20年かけて積んだものを、子が5歳で越えていく。そこに加護まで乗った。誰も手を抜いていないのに、努力がまるごと意味を失う——アストレア家はそういう装置として置かれていると読んでいます。
ラインハルトが強すぎるのには、2つの理由があります
剣聖の加護を受けるだけでも規格外なのですが、ラインハルトの場合はそこに2つ重なっています。
- もともとの剣才がずば抜けている……5歳の時点で父ハインケルを凌駕する実力を身につけた
- 剣聖以外の加護も受けられる……死んでも生き返る「不死鳥の加護」、風魔法を8割吸収する「風避けの加護」など、必要なタイミングで欲しいだけ
この2点だけでも一般の人間を遥かに上回るのに、そのうえで剣聖の加護まで持っている。赤毛の美青年で、性格は誠実かつ温厚、他者への思いやりに溢れた完璧超人——公式の紹介文がそのまま実態です。
ヴィルヘルムとラインハルトの溝は、白鯨から始まっています
祖父と孫の関係も、うまくいっていません。
きっかけはテレシアの死です。白鯨討伐戦の直前、剣聖の加護がラインハルトへ移ってしまいました。加護があれば白鯨や魔女に勝てたかどうかは分かりません。それでもこの事実はラインハルトに負い目を負わせ、ヴィルヘルムの心にも影を落としました。
決定的になったのが水門都市プリステラの戦いです。敵側に利用され、テレシアの亡骸が襲いかかってきました。
ヴィルヘルムがそれを止めようとするなか、ラインハルトは騎士として斬り捨てます。この一件が、2人の溝を決定的なものにしました。
剣聖以外に、英雄の一族はいません
三英傑は剣聖レイド、賢者シャウラ、神龍ボルカニカの3人です。
では剣聖以外にも一族があるのか——いまのところ原作に存在しません。
- 神龍ボルカニカ……龍族でまだ生きているが、子孫の龍は登場していない。強いて言えばルグニカの王族が盟約を結んでいる
- 賢者シャウラ……年齢400歳で原作に登場済み。家族や一族はいない
- 荒地のホーシン……カララギ都市国家の建国者。アナスタシアが家名として名乗っているが、直接の関係は無い(身分が低く家名が無かったため、目指す存在にあやかった)
ちなみに400年前、初代剣聖レイドは神龍ボルカニカ、フリューゲルとともに嫉妬の魔女サテラに立ち向かい、東の洞窟に封印して世界を救ったとされています。ただしリゼロの歴史で語られている内容と三英傑の関係は食い違っており、ここは原作でもまだ語られていません。
まとめ|アストレア家をどう読むか
アストレア家は初代レイド→テレシアとヴィルヘルム→ハインケルとルアンナ→ラインハルトという流れです。
決め手だけ並べます。
家系
- ヴィルヘルムは婿。テレシアの家に入って「ヴァン・アストレア」を名乗るようになった
- ハインケルは2人の息子で現当主。ラインハルトはその息子で、ヴィルヘルムの孫
- ラインハルトの母ルアンナは「眠り姫」の病で、ラインハルトが2歳のときから眠り続けている
剣聖の加護
- 同時に一人しか受けられない。テレシアは12歳で継いだ
- 殺気・隙・攻撃の種類が分かり、最適な攻撃角度も瞬時に分かる
- 「龍剣レイド」を抜けるのは剣聖だけ。ただし抜くべき時が来ないと抜けない
確執
- 加護がテレシアからラインハルトへ直接移り、ハインケルは飛ばされた
- ハインケルは息子を「怪物」、ラインハルトは父を「副団長」と呼ぶ
- 白鯨討伐戦の直前に加護が移り、テレシアが死亡。ヴィルヘルムとの溝の始まり
- プリステラでラインハルトがテレシアの亡骸を斬り捨てたことで、溝は決定的に
僕はこう読む
この一族の全員が、剣聖の加護に対して別々の恨みを持っているのが恐ろしいところです。
テレシアは加護を望んでいませんでした。ヴィルヘルムは妻を剣聖という立場から解放したかった。ハインケルは剣聖になれなかった。そしてラインハルトは、その3人の下で飛び抜けた才と加護を受け取ってしまった。
誰ひとり、加護を素直に喜んでいません。ふつう名家の血筋は誇りとして描かれます。この作品はそれを4人ぶんの別々の傷にして配りました。
強さを配る仕組みが、そのまま家族を壊す仕組みになっている——アストレア家はそういう設計だと読んでいます。
そのうえで、まだ残る問いがあります。ルアンナがなぜ「眠り姫」の病にかかったのかは、明かされていません。ラインハルトが2歳のときから眠り続けている——つまりハインケルは、母を失い、妻も失ったに等しい状態で、加護を飛ばされたことになります。この病に理由があるのかどうかは、まだ描かれていません。
——あなたはハインケルの荒れ方を、加護を飛ばされたことだけが原因だと思いますか。それとも、眠り続ける妻のほうが大きいと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
アストレア家は4世代にわたるうえ、ヴィルヘルムが婿であることが見落とされやすい一族です。関係を切り分けて拾っておきます。
Q. アストレア家の家系図はどうなっていますか
A. 初代剣聖レイドに始まり、前剣聖テレシアとその夫ヴィルヘルム、2人の息子で現当主のハインケルとその妻ルアンナ、そして息子で当代剣聖のラインハルトという流れです。
Q. ヴィルヘルムとラインハルトはどういう関係ですか
A. 祖父と孫です。ヴィルヘルムはテレシアの家に婿として入り「ヴァン・アストレア」を名乗るようになりました。ラインハルトは、その息子ハインケルの子にあたります。
Q. なぜハインケルは剣聖になれなかったのですか
A. 剣聖の加護は同時に一人しか受けられず、テレシアからラインハルトへ直接移ったためです。次の世代として受け取る位置にいたハインケルは飛ばされました。
Q. ラインハルトの母は誰ですか
A. ルアンナ・アストレアです。「眠り姫」と呼ばれる病にかかり、ラインハルトが2歳のときから眠り続けています。
Q. 剣聖の加護とは何ですか
A. 相手の殺気や隙、攻撃の種類が分かり、武器を持てば最適な攻撃角度が瞬時に分かる加護です。代々伝わる「龍剣レイド」を抜けるのも剣聖だけとされています。
Q. ヴィルヘルムとラインハルトはなぜ不仲なのですか
A. 白鯨討伐戦の直前に剣聖の加護がラインハルトへ移り、テレシアが命を落としたことが始まりです。さらにプリステラで、ラインハルトが騎士としてテレシアの亡骸を斬り捨てたことで溝が決定的になりました。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月8日


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