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誰が誰を好きなのか
結論から言うと、アスタが想うのはシスター・リリーだけです。最終回の392話でも誰とも結ばれず、ノエルとミモザが「これから」を競う形で終わりました。
アスタには、ノエルを含む5人が好意を寄せています。魔力ゼロで暑苦しく、低身長で筋肉だけがバキバキ。一見すると女性から好かれる要素が薄いのに、アスタは作中で最もモテています。ただし本人はまったく気づいていません。一方で、2026年5月1日に完結した最終回では、周りの何組かがはっきり結ばれました。この記事では、相関図と、最終回で決まったカップルを順に見ていきます。
この記事でわかること
- アスタに好意を寄せる5人と、それぞれのきっかけ
- 最終回(392話・2年後)で結ばれたカップルと、アスタの結末
- ユノとヤミを中心にした、もう二つの相関
- なぜアスタだけが最後まで決まらなかったのか(カイの読み)
相関図を一枚にまとめます
矢印の向きだけ先に置いておきます。物語の大半で、ブラッククローバーは片想いばかりで、両想いがほとんどありません。
| 想っている人 | 相手 | きっかけ |
|---|---|---|
| アスタ | シスター・リリー | 育った教会のシスター。求婚を断られ続ける |
| ノエル・シルヴァ | アスタ | 見下していた相手の優しさに触れて |
| ミモザ・ヴァーミリオン | アスタ | ダンジョン攻略で共闘して |
| レベッカ・スカーレット | アスタ | 合コンで酔っ払いから助けられて |
| マリー | アスタ | 遊ぶうちに。ゴーシュに命を狙われる原因 |
| サリー | アスタ | 反魔法という能力そのものへの興味から |
| チャーミー・パピットソン | ユノ | 王都襲撃のときに一目惚れ。「救食の王子」 |
| ベル | ユノ | 宿主とともに自我が芽生え「ユノの彼女」と名乗る |
| バネッサ・エノテーカ | ヤミ | 籠の中の運命を「自分で選べ」と言われて |
| シャーロット・ローズレイ | ヤミ | 荊の呪いを解かれて。約9年想い続けている |
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この表を縦に見ると、矢印がアスタとユノとヤミの3人に集まっています。
そして3人とも、向けられた好意に気づいていません。アスタはリリーしか見ておらず、ユノは無関心、ヤミは口説いた覚えすらない。
好かれる側が全員「戦いのことしか考えていない男」でそろっているのが、最終回までのこの物語の恋愛でした。
その線が最終回でどう動いたかを、次で見ます。
最終回で結ばれたカップルは誰か
最終回は390話から392話の一挙3話で、392話「不諦の果て」はアスタが魔法帝になってから2年後を描きます。そこで結ばれた姿が描かれたのは、アスタの周りの人たちでした。
| 二人 | 最終回(2年後)での姿 |
|---|---|
| アスタ | 誰とも結ばれない。ノエルとミモザが、この先も争うと誓い合う |
| ヤミ・スケヒロとシャーロット | 恋人として公に。ヤミは団長を退き、黒の暴牛の団長はナハトに |
| チャーミーとリル・ボワモルティエ | 結婚し、2年で7人の子どもがいる |
| フィンラルとフィーネス | 結ばれ、第一子を授かっている |
| ガジャとロロペチカ | 結婚している |
ヤミとシャーロットについては、シャーロットが結婚したわけではないと照れ、ヤミがその先を見ていると返す場面が置かれています。約9年の片想いが、最後に言葉で返ってきた形です。
いちばん驚かれたのはチャーミーでした。物語の大半でユノを「救食の王子」と呼んで追いかけていた人が、2年後には水色の幻鹿の団長リルと家庭を持っています。前触れが少なかったので、急な展開だと受け取った読者も多い組み合わせです。
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最終回の表を見て気づくのは、結ばれたのが全員「脇にいた人」だということです。
ヤミも、チャーミーも、フィンラルも、アスタの物語を横で支えてきた側でした。
主人公の恋を決めない代わりに、周りの人生を先に進めて見せている。
2年という時間が経ったことを、団長の交代と子どもの人数で伝えているのだと読んでいます。
アスタが想っているのはシスター・リリーだけ
アスタはユノと同じ日に、最果ての村ハージ村の教会の前に捨てられていました。二人はそのまま孤児として教会で育ちます。
その教会で働いているのがシスター・リリーです。アスタはリリー一筋で、将来の嫁にすると決めて何度もプロポーズしています。そしてそのたびに断られてきました。
断りの言葉はいつも同じです。「わたしはみんなのシスターだから」。最終回までを通しても、アスタとリリーが結ばれる場面はありません。
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リリーの断り文句は、実は拒絶になっていないと思っています。
嫌いだとも、あなたでは駄目だとも言っていません。言っているのは「自分は役割を持つ人間だ」という一点だけです。
これは、魔法帝という役割へ向かうアスタ自身の姿勢とまったく同じ形です。
二人は同じ理由で結ばれず、同じ理由で相手を尊敬している。断られ続けているのに関係が悪くならないのは、そのためだと読んでいます。
アスタに好意を寄せる5人
ノエル・シルヴァ。クローバー王国の王族の出身ながら魔法が苦手で、アスタとは「黒の暴牛」の仲間になります。はじめは下民の出であるアスタを見下していましたが、一緒に任務をこなすうちに優しさに触れ、好きになっていきます。アスタの前ではうまく喋れず、きつく当たってしまうのが物語の大半のノエルでした。
ミモザ・ヴァーミリオン。最強の魔法騎士団と言われる「金色の夜明け」の所属です。アスタと共闘してダンジョン攻略を果たして以来、想いを寄せています。植物魔法の使い手で回復を得意としますが、アスタと肩を並べて戦いたいと攻撃魔法も覚えていきます。最終回でノエルと「これから」を誓い合うのは、このミモザです。
レベッカ・スカーレット。「黒の暴牛」のメンバーで、合コンでアスタと出会います。酔っ払いに絡まれたところをアスタが追い払ったことがきっかけです。アスタのファーストキスの相手はレベッカで、「白夜の魔眼」から彼女の妹たちを救った際に奪っています。
マリー。「黒の暴牛」のゴーシュにとって最愛の妹です。シスターテレジアに預けられていますが、アスタと遊ぶうちに好きになり、将来のお婿さんになる人だとまで言います。おかげでアスタは、写真を持ち歩きフィギュアまで作ろうとする兄ゴーシュに命を狙われる羽目になります。
サリー。テロ集団「白夜の魔眼」に所属していたマッドサイエンティストで、アスタ曰くイカれ女。敵ですがアスタの能力に強い興味を持ち、捕らえた際には血を吸うなどしています。のちに生贄にされたあと復活し、アスタから命に別状のない範囲で研究に協力すると言われて共闘するようになります。
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5人の「好きになったきっかけ」を並べると、全員がアスタに助けられたか、一緒に戦った人です。
アスタは口説いていません。目の前の相手を放っておかなかっただけです。
だからアスタの側に自覚が生まれない。
最終回でノエルとミモザが告白ではなく「競う」ことを選んだのも、この相手には言葉より並んで立つほうが届くと知っているからだと思っています。
ユノを中心にした相関
アスタのライバルであるユノにも、物語の途中までは二人が好意を寄せていました。
チャーミー・パピットソンは、白夜の魔眼による王都襲撃の際にたまたま出会い、ユノに一目惚れします。以後は「救食の王子」と呼び、会うたびに食べ物を渡すようになります。
もう一人はユノに付いた精霊のベルです。当初は自我を持っていませんでしたが、ユノと共に成長するなかで自我が芽生え、自身を「ユノの彼女」と名乗るようになりました。騒がしい性格で、同じくユノに好意を寄せるチャーミーとは喧嘩をします。ユノが普段は見せない笑顔をアスタに見せると、やきもちを妬きます。
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ユノに向いた2本の矢印が、どちらも「与える側」なのが面白いところだと思っています。
チャーミーは会うたびに食べ物を渡し、ベルは魔力そのものを預けています。
ユノは何も返しません。
そしてチャーミーは最後に、渡したものを受け取ってくれる相手と家庭を持ちました。一方通行をやめた人が、いちばん早く幸せになっている。ここは素直に良い終わり方だと読んでいます。
ヤミを挟んだバネッサとシャーロット
「黒の暴牛」団長のヤミには、同じ団員のバネッサ・エノテーカが想いを寄せています。
バネッサは魔女王の娘ですが、魔法が発動するまで籠の中に監禁されていました。外の世界を見たいと思いながら、籠の中が自分の運命だと諦めていたところへ、武者修行中のヤミが魔女の森に迷い込みます。運命が嫌いだと言い放ったヤミは、どうすればいいか尋ねるバネッサに、自分で選べと告げました。バネッサはヤミについていき、それ以来惹かれています。
一方、魔法騎士団「碧の野薔薇」団長のシャーロット・ローズレイもヤミに想いを寄せています。時間を止める荊の呪いをかけられ、茨の檻に閉じ込められそうになったところをヤミに助けられました。このときヤミに惹かれたことで、解呪の条件である「男に心を奪われる」が満たされます。以来、約9年にわたって想い続け、最終回でようやく恋人として並びました。
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ヤミの二人に共通しているのは、ヤミ本人に救った自覚がないことだと思っています。
バネッサには「自分で選べ」と言っただけ。シャーロットは結果として呪いが解けただけ。
それでも二人にとっては、人生が変わった瞬間でした。
そして最後に選ばれたのは、9年間ひとことも言えなかったシャーロットのほうでした。自分で選べと言われたバネッサが、選ばれる側ではなかったのは皮肉だと感じます。
一人だけ、すれ違い方が違う男
ノエルにはキアトが想いを寄せており、Wデートをした場面もあります。ノエルは気持ちに気づいているはずですが、進展はありません。当のノエルはアスタを想い、アスタは「好きっちゃ好き」のスタンスのまま、心はシスター・リリーに向いています。
そんななかで、一人だけ異なる振る舞いをするのがダンテ・ゾグラティスです。冷徹でありながら女好きという一面を持ち、自分にふさわしいと認識した女性には、相手の気持ちに関わらず強引に迫ります。
バネッサの容姿と特異な魔法を気に入り、同じく「黒の暴牛」のグレイの魔法にも目を付けて迫っています。しかも自分のものと認識した相手には、他者に魔法を使われることさえ嫌がります。
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ダンテがなぜここまで嫌な描かれ方をするのか、この相関図の中に置くとよく分かります。
この作品の恋心はすべて、相手の意志を尊重した結果としてすれ違っています。リリーは役割を選び、ヤミは自分で選べと言い、アスタは誰の好意にも気づかない。
ダンテだけが、その尊重を最初から持っていません。
強いから悪役なのではなく、この物語が大事にしているものを唯一踏みにじるから悪役なのだと読んでいます。
まとめ|相関図と最終回をどう読むか
アスタが想うのはシスター・リリーだけで、アスタへは5人が好意を寄せていました。最終回でもアスタは誰とも結ばれず、ノエルとミモザが「これから」を競う形で終わります。
決め手だけ並べておきます。
- アスタが想うのはシスター・リリーだけ。求婚は断られ続けた
- アスタにはノエル・ミモザ・レベッカ・マリー・サリーが好意を寄せる
- 最終回でアスタは誰とも結ばれず、ノエルとミモザが競うと誓う
- ヤミとシャーロットは恋人に。チャーミーはリルと結婚し7人の子ども
- フィンラルとフィーネスは第一子を授かり、ガジャとロロペチカは結婚
僕はこう読む
アスタの恋が決まらなかったことを、描き残しだとは思っていません。
魔法帝になるのが夢だった少年の話に、結婚の場面は要らなかったのだと思います。
周りの人生を先に進めて、主人公の恋だけを開けたまま置いた。
11年かけて「生まれで決まらない」と言ってきた作品が、最後に「誰と結ばれるかでも決めない」と言ったように読めます。
ノエルとミモザのどちらが先に届くのか、それとも最後までリリーなのか。答えを描かなかったことを物足りないと見るか、まだ続いていると見るかで、この結末の味がずいぶん違って見えます。
——あなたはアスタの相手を、ノエルだと思いますか。それともミモザだと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
アスタが誰とくっつくのかと、最終回の392話で決まったカップルについて置いておきます。
Q. 最終回でアスタは誰と結ばれましたか
A. 誰とも結ばれていません。392話の2年後でもアスタの恋は決まらず、ノエルとミモザがこの先もアスタをめぐって争うと誓い合う形で終わります。
Q. 最終回で結ばれたカップルは誰ですか
A. ヤミとシャーロットが恋人になり、チャーミーとリル・ボワモルティエが結婚して7人の子どもを持ちます。フィンラルとフィーネスは第一子を授かり、ガジャとロロペチカは結婚しています。
Q. アスタは誰が好きなのですか
A. 教会のシスター・リリーです。将来の嫁にすると決めて何度もプロポーズしていますが、みんなのシスターだからという理由で、そのたびに断られています。
Q. アスタのファーストキスの相手は誰ですか
A. レベッカ・スカーレットです。白夜の魔眼からレベッカの妹たちを救った場面で交わされています。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月25日


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