一行は鶴見らが来るまで五稜郭での籠城戦の準備と金塊探しを並行して行うことに。
ソフィア一派も函館に到着。
そしてソフィアらの乗る列車に尾形も乗っていたことが発覚しました。
一方で鶴見は札幌で列車を手配し、何やら不穏な表情。
ヴァシリも列車に乗り込んでいて、嵐の前の静けさ漂う夜、様々な動きがありました。
そんな中、第284話『私たちのカムイ』は、ついに金塊の行方が発覚!?
新たな真実に一同卒倒です!
目次
『ゴールデンカムイ』284話!のネタバレ
それでは『ゴールデンカムイ』284話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
ついに何かを発掘!
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野田サトル「ゴールデンカムイ」284話より引用
“「負けたことがある」というのがいつか大きな勝算になる”という堂本監督(スラムダンク)の名言を受けた煽りから始まりましたが、箱館戦争での敗北の経験をもって土方は着々と籠城戦の準備を進めていました。
箱館戦争時、五稜郭の城郭はまだ完成ではなく、たくさんの堡塁(敵の攻撃を防ぐための小規模な要塞)が必要だったそう。
「堡塁があればあの戦いは変わっていたかもしれない」と土方は呟きます。
一方、兵糧庫での穴掘りを続けている杉元一行。
掘れども掘れども石しか出てこない状況に、白石は「神」に刺青に本当に意味があるのか疑問を抱いてきていました。
すると杉元は「わかんねぇけど『シン』とか『ジン』とか同じ読みの漢字が他の刺青人皮に無いのは気になる」と答えます。
果たして「神」の字の場所にあるここには本当に何か埋まっているのでしょうか…。
すると午前3時30分。
アシリパが掘り進めていた場所で、石とは違う感覚が!
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野田サトル「ゴールデンカムイ」284話より引用
掘り進めて見ると何やら保冷ケースほどの木箱が出てきました。
「なんか出たぁ!!」
「神」の場所にあったのは紙?
皆が集まったところで箱を開けてみると、そこにはチエトイ(珪藻土を砕いたもの)が詰まっていました。
白石が「そんなバカな!」と土をかき分けていくと、今度は動物の胃袋に包まれた何かが出てきます。
粘土と胃袋…つまりこの箱は徹底的に防水を考えられていたということ。
堀の池には隠せないものというわけですね。
そうまでして何が入っていたのかというと…
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野田サトル「ゴールデンカムイ」284話より引用
「冊子?」
中から出てきたのは金塊ではなく一冊の冊子でした。
見てみるとそれは『土地の権利書』でした。
どうやらウイルクたちが目にしたのもこれだったようです。
権利書の中身
土地の権利書は何を意味しているか…一行は永倉を中心に読み解いていきます。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」284話より引用
アイヌはロシアと軍艦の取引をしていましたが、取引相手のロシア将校もろとも沈没し白紙になってしまいましたよね。
その頃、箱館では蝦夷共和国がつくられていました。
彼らが財政に苦しんでいたことが有名かと思います。
そこでアイヌは、蝦夷共和国の榎本武揚と『北海道各地の開拓の進んでいない広大な土地の権利書』を金塊で買う契約をしたのだそう。
ちなみに契約日は土方が二股口で戦っていた頃(榎本は五稜郭)らしく、契約のことは知らなかったそうですよ。
金塊を受け渡す直前になって蝦夷共和国は無くなってしまいましたが、榎本は明治政府にアイヌとの契約を引き継ぐよう動きました。
新政府も資金が欲しかったので承諾。
金塊だけ受け取ったら契約など無かったことにしようとしていたのかもしれませんが、榎本は「英・仏・普・蘭・伊・米」各国の大使を引き継ぎの契約の場に立ち会わせたのです。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」284話より引用
「榎本さんは蝦夷共和国を支援してくれようとしたアイヌの恩に報いたのか、官軍への負けた腹いせかもしれないな」とキムシプ。
とにかくこの権利書には『土地をどう使用するかは権利者に委ねられる』と書いてありました。
政府には都合の悪い権利書。
一方的に破棄すれば他国からの信用を落とします。
ゴールデンカムイ、完!
そこで白石は気づきました。
「じゃあ金塊は…?全部政府に支払っていたってことなのか!?」
震える声で疑問を投げかける白石とは反対に、当時キムシプから概要を聞いたウイルクは「すばらしい…」と称賛していました。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」284話より引用
「アイヌとして生きる娘にこれ以上無いものを託せる」
そしてアシリパもまた、金塊の使い道は“森のある土地を買い占めるしか無い”と考えていたようです。
戦うこと無くアイヌを守る方法はこれだけだと。
「森を守ればカムイを守れる。私たちの文化はカムイがあってのものだから」
伐採された木々を見た第242話でアシリパは「アイヌのためにやるべきことがようやくわかってきた」と言っていましたが、“金塊で森を買い占める”ことを頭に浮かべていたということですね。
「ようやく見えてきていたアイヌのために私がやるべきこと、それはすでに昔のアイヌたちによって成し遂げられていた」
目指していた金塊は、アシリパの目指していた目標通りに先人たちによってすでに使われていたことが明らかになりました。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」284話より引用
「災厄をもたらすといわれた黄金のカムイは、私たちが本当に必要とするカムイに置きかわっていたんだ!!」
とアシリパは目を輝かせます。
鶴見が襲来する爽やかな朝
ズドォン!!と一斉にずっこける一同。
ここまで追ってきた金塊がすでに使われていたのだからガッカリです。
アイヌの金塊がアイヌによってアイヌのために使われていてアシリパやウイルクたちにとってはめでたしめでたしですが、他の者にとっては腰が抜ける結果となってしまいました。
問題は何故ウイルクが権利書をここに隠していたのかということ。
「権利書が狙われていたのかもしれない」とアシリパは推測しました。
というわけで金塊騒動は一件落着。
一同は鶴見たちが来る前にすぐに撤退することにしました。
すると土方があることに気づきます。
それは土地購入に一万貫しか使われていない、つまり金塊が半分しか使われていないということ。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」284話より引用
「一万貫(約37トン)の金塊がまだ残ってるってこと?」
涙で前が見えていなかった白石の目の色が変わりました。
しかしそこで突如「ドンッ!」という爆発音が!
稜堡のひとつに煙があがっています。
「おはようございます!!」
なんと鶴見が爽やかな笑顔で予想時刻よりも2時間早く襲来してきました!
もはや開戦必至!?
『ゴールデンカムイ』ネタバレ284-285話のまとめ
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野田サトル「ゴールデンカムイ」284話より引用
なるほど権利書とは。
アイヌのためにアイヌによって使われていたとなれば満足ですね。
アイヌの未来を考えるアシリパと蝦夷共和国再建を目指す土方が協力して、アイヌと榎本の契約に辿り着いたのが感慨深い。
というかそのつもりでウイルクは土方に声を掛けたのでしょうかね。
といっても一件落着というわけにはいかず(読者としてはまだ物語が終わらなくてホッとしますね)、問題は大きく2点残りました。
1つは残りの金塊の行方。
本当にあるのであれば、金塊探しはまだまだ続きそうです。
ここに門倉の刺青がカギになっていればいいなあ。
もう1つは権利書争奪戦。
権利者が誰になっているのかも気になりますが、これを奪えば土地ごとかっさらえるわけですから金塊はなくとも鶴見は手に入れたいですし、契約を破棄しようと考えていたと思われる中央も当然狙いたいところですよね。
尾形の狙いは中央として初めからここにあったのかもしれませんね。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」284話より引用
少なくともすべてがこの五稜郭に集まってきた以上、やはり次回からは激しいバトルになってしまうのでしょうか。
今回大きな真実が明かされ衝撃的でしたが、まだまだ多くは謎に包まれていますので、ここからさらにどんな展開になっていくのか楽しみです!

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