エンカウントした第七師団の兵士は瞬殺したものの、彼らの持っていた電報から鶴見も五稜郭に部下を集めていることが発覚。
しかし未だ金塊の場所は分からず、もし見つけたとしても運んでいる時間がないため、杉元たちは五稜郭での籠城戦を行うことに決めます。
さらに強力な援軍としてソフィア一味を召喚!
五稜郭は土方歳三が良く知る場所ですが、果たして第七師団をどう迎え撃つのでしょうか!?
第283話『神の刺青』は、その準備が描かれる中で、また新たな情報が目白押しです!
『ゴールデンカムイ』282話!のネタバレ
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野田サトル「ゴールデンカムイ」283話より引用
それでは『ゴールデンカムイ』282話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
五稜郭は戦闘向きの城郭
杉元たちが金塊を探しつつ第七師団を迎え撃つことに決めたここ五稜郭。
ここが「どうして星型なのか」について土方が説明してくれます。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」283話より引用
「答えは“戦うため”だ」
五稜郭は『稜堡式城郭』といって、室町時代頃に西欧で発明されたものを取り入れて作られたのだと土方。
星の尖っている部分の内側がそれぞれ“稜堡”なのですが、そこから両隣の稜堡まで広く見渡せて、敵が攻め寄るであろうポイントを両サイドから効率よく射撃できるという隙の無い設計なんです。
「稜堡すべてに兵を配置することで全方位に死角を作ること無く攻撃できるように考えられている。戦闘に特化した城郭なのだ」
この五稜郭の造りに関しては分かりやすく説明してくれているサイトもあるのでそちらでも確認して頂ければと思いますが、とにかく五稜郭は防衛側に有利な要塞だということです。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」283話より引用
「でもこのまんまじゃ駄目だろ?さらに塹壕が必要だぜ」と杉元。
土方は「そのとおり…新しい時代の戦争を経験した人間は分かっているな」と返します。
例えば五稜郭は海からも近いですから、また鶴見が鯉登平二(海軍)を連れてきて大砲ぶち込んできたら、いくら五稜郭が良設計でもたまったもんじゃないですよね。
杉元らはソフィア一味が来るまでの残り6時間、戦闘準備と金塊の捜索を並行して行うことにしました。
アシリパはソフィアを信じている
ソフィアたちとの協力は、札幌でソフィアの方から持ち掛けたようですね。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」283話より引用
「アシリパ追いかけて船でキタ」と。
そして小樽に総勢120名の仲間と日本軍と戦う武器もあると聞き、土方が「小樽で仲間を連れて午後の列車で函館まで来てほしい」と指示したのでした。
「ソフィアがよく土方歳三と協力する気になったもんだな」と杉元。
ソフィアたちパルチザンは極東ロシアの少数民族のために戦い、キロランケもそれに命を懸けました。
ウイルクが土方と同じ多民族国家を考えていたとして、簡単に方針を変えるだろうかと杉元は疑問に思うのです。
土方はそれでも「手を組まねば我々の勝ち目は薄い」と考え手を組んだようです。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」283話より引用
白石さえも懸念する中、アシリパは「私はソフィアを信じていいと思う」とハッキリ言いました。
ソフィアの意思
実際にソフィアは何を考えて土方と手を組んだのか。
ソフィアは列車の中で仲間たちにこう語っていました。
「我々はこの土地で移民として足元を固め力をつけよう」
これは『同志ウイルクが望んだ北海道の多民族国家』であると。
「そしていずれこの北海道からロシア極東へ勢力を広げる」
これは『同志ユルバルス(キロランケ)も望んだ極東連邦国家』であると。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」283話より引用
「ウイルクとユルバルスの遺志、私は無駄にしない」
ソフィアはウイルクとキロランケの遺志をソフィアなりに受け継ごうと決めたんですね。
「私がそう決めた。ついて来るか決めてくれ」
ソフィアは皆に強制はしませんでしたが、前回の列車で大騒ぎしているシーンを見ると仲間たちはこれからも進んでソフィアについていくつもりのようですね。
尾形も函館へ
ソフィアたちの様子を戸惑いながら眺めている乗客たち。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」283話より引用
その中にやはりというか…尾形がいました。
尾形も杉元のように居眠りをいているようですが、彼が見ていたのは幼い頃母に寝かしつけられていた時の夢でした。
しかも子守歌が何故か『とおりゃんせ』。
「行きはよいよい帰りはこわい~」ってやつですね。
果たしてどんな展開を暗示しているのでしょうか。
そして札幌停車場ではやはり杉元の懸念通り、鶴見が列車を手配していました。
「ご協力まことに感謝いたします」と悪い笑顔を見せる鶴見。
そのうえ乗務員が何やら微妙な顔をしているので、強引な手口を使った、あるいは何か函館に向かう以外の別の目的に列車を利用しているのかもしれません。
鶴見は乗っていないように見えますから。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」283話より引用
そしてその列車でしょうか、ヴァシリが乗り込んでいます。
神の刺青
杉元たちは夜を徹して金塊探しです。
杉元・白石・土方がある建物の中を掘っていました。
これは土方の指示。
堀に隠した可能性もあるのに頑なに建物の中を探す土方に、杉元は何か確信があるのだろうと感じます。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」283話より引用
なので「この期に及んでまだ俺たちに隠してることがあるのかよ!!」と、すべての情報の共有を求めました。
一方で牛山と門倉はまた別の場所を掘っている様子。
恐らくどこかしらの稜堡ですね。
「陸軍の使っていた物置の土嚢の袋がたくさんあった」なんて話していると、夏太郎の引率でいよいよソフィア一行が五稜郭に到着しました。
さて話は戻り、土方が建物の中に目星をつけている理由について。
土方は説明するにあたって服を脱ぎました。
忘れかけていますが土方も刺青囚人のひとりですからね。
初めて見る土方の刺青ですが…その心臓部になんと『神』の文字が!
暗号を解いた時、この『神』の字がちょうど今いるあたりの兵糧庫に重なっていたのだそうです。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」283話より引用
「ここに必ず何かが埋まっている」
果たしてウイルクが土方の心臓に掘った『神』は金塊の場所なのでしょうか!?
『ゴールデンカムイ』ネタバレ282-284話のまとめ
土方も脱ぎ、いよいよという感じですね。
ここに金塊があるとは思えませんが、確かに「必ず何かが埋まっている」気はします。
ウイルクが土方とアシリパが一緒にいることを前提に考えていたならば更なるヒントだと思いますが、次回で何か出てくると良いですね。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」283話より引用
そして今回はソフィアの決意表明がかっこよかった。
最終的に仲違いのようになってしまったウイルクとキロランケですが、若い頃から見て来たソフィアがこうして2人の意志を繋げようとしている姿が熱いです。
パルチザンとしてよりは2人の友人としてソフィアが個人的に決断した感じですね。
もちろん極東ロシアの少数民族のためというのは変わっていないでしょうが、今のソフィアは、ウイルクとキロランケの2人が未来を託したアシリパにソフィア自身も希望を見ている気がします。
なのでアシリパが信じている通り、心強い助っ人になってくれると思います。
そしてソフィア一味が到着したということは尾形も函館に到着しているということ。
銃撃戦に強い五稜郭に尾形が来て更なる波乱の予感です。
そろそろ尾形の目的が見えてくるかな。
さらにヴァシリも列車に乗ったようですし、金塊目的ではない彼の動きはここにきて更に面白いものになるかもしれませんね。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」283話より引用
そして鶴見が手配した列車は不穏ですから杉元たちの予定外の事態が起こりそうです。
鶴見は列車に乗らなかったように見えるので、別の場所に向かっている、あるいは本文にも書いたようにもしかしたら鯉登平二と共に海路で函館へ来る可能性もあります。
一体次回は何が描かれるのか、また楽しみに待ちましょう!

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⇒『ゴールデンカムイ』284話!ゴールデンカムイ完結!?金塊は・・
⇒『ゴールデンカムイ』282話!ソフィアも参戦!最終決戦は五稜郭・・
⇒『ゴールデンカムイ』281話!ロシア領事館でまさかのニアミス・・
土方はウィルクが一番本当のことを話せる囚人だったし、簡単に死なず生き残ると思ったからこそ「神(カムイ)」の字を託したんでしょうね。