ゴールデンカムイを語る上で、何故かどうしても避けられないのが通称〝ラッコ回〟。
これはファンすらしがみつくので精一杯だった怒濤の展開で、あまりの濃密さに神回との呼び声も高い第115-116話のことです。
ここでは、その中で繰り広げられた男だらけのラッコ相撲をまとめてみました。
目次
【ゴールデンカムイ】谷垣達を夫婦と勘違いして老人がくれた肉
それは無事杉元たちと合流した谷垣とインカラマッが、海岸でこれまでの旅を振り返っていた時です。
インカラマッが谷垣のボタンを付け直していたり、なにやら良い雰囲気の二人の元に、彼らを夫婦だと勘違いしたアイヌの老人が肉をくれます。
それがラッコの肉でした。
ラッコの肉は初めてだと喜ぶ谷垣ですが、その時老人がアイヌ語でかなり重要な注意を付け加えます。
「必ず二人だけで食べなさい」
そこ言葉の意味を理解するインカラマッは赤面し、言葉を訳さないまま、アイヌ語がわからない谷垣とラッコ肉を置いてその場を立ち去ってしまいます。
これが伝説の始まりとなりました。
【ゴールデンカムイ】偶然鍋を囲むことになった四人の男たち
この回のタイトルが「蝗害」なのですが、その通り空に黒い帯が出来るほど大量発生したバッタが杉元たちのいる場所を襲いました。
蝗害のバッタは飢餓をもたらすレベルの脅威ですので、杉元・白石・尾形・谷垣の4人は、やむなく近くの番屋に避難することにします。
いつ収まるかわからない災害に、腹が減ってきた男たちが目を付けたのが、谷垣の持っていたラッコ肉。
その肉をグツグツ煮込み、美味しそうなラッコ鍋の完成です!!
【ゴールデンカムイ】ラッコ肉はアイヌの言い伝えでは夫婦の媚薬
肉をくれた老人が「必ず二人だけで食べなさい」と言っていた理由…それは、アイヌの言い伝えでラッコの肉が媚薬のような効果を持つものだからです。
ラッコの煮える臭いが欲情を刺激し、ひとりでいては気絶するほどなので、ラッコの肉を煮る時は必ず男女同数で部屋にいなければならないという言い伝えだそうです。
〝煮える臭い〟ということは、焼いたりするのは大丈夫なんでしょうかね。
まんまと鍋にして丁寧に煮込まれたラッコ肉を囲むのは男4人。
何も起きないはずがなく…。
【ゴールデンカムイ】ラッコ鍋から漂う妖艶な臭いは男たちを発情させる
独特の臭いがするラッコ鍋の妖艶な香りが充満してきた部屋で、男たちは次々と仲間が色っぽく見えてきます。
谷垣のボタンは2個も弾け飛び、胸毛の溢れた豊満な胸元が露わになります。
そこで生まれたのが白石の放ったこの言葉、
「このマタギ…すけべ過ぎる!!」
ここでスケベマタギが誕生しました。
さらには頭がクラクラすると言い出した尾形を3人がかりで早急に介抱…というか床に寝かせて服を上下脱がせます(文字にするとアウトですね)。
【ゴールデンカムイ】なぜか合流するキロランケも色気の虜に
そしてそこに何故か、キロランケがバッタを払いながら番屋に避難してきます。
バッタ避けに頭から被っていた服を取ると、そこには色気ムンムンの裸。
逞しい体に見とれる男たちとともに筆者もツバを飲み込みましたよねなんか勢いで(笑)
そして遅れて到着したキロランケもあっという間にラッコ鍋の餌食になります。
互いの色気に男たちの性欲も最高潮。
【ゴールデンカムイ】行き場のない欲情を相撲で発散
欲情を持て余し、いよいよ抑えきれなくなった男たちはついに服を脱ぎます。
何をし始めてしまうのかというところでしたが、杉元たちはその行き場のない欲情を相撲で発散させることにしました。
体を火照らせ汗だくで裸をぶつけ合う男たちの取り組みが続き、読者は腹筋が粉々に崩壊しそうなのを耐えながら、もはやただただ見守るしかない展開に。
【ゴールデンカムイ】全てが終わったあとの気まずさ
落ち着いた後の気まずさと言ったら…。
一心不乱の取り組みでようやく激情が抜けた男たちはイソイソと服を着ます。
「誰にも言うなよ」と意思を合わせている様子がなんかリアルでしたね。
かくして事件はようやく終わりを迎えました。
【ゴールデンカムイ】賛否分かれた神回を超えるギャグ回はこの先もある?
とにかく勢いのある展開でファンを飲み込んだラッコ回。
番屋に立ち込めるラッコ鍋の臭気と男たちから溢れる色気がすごく伝わってくるのでやはり原作必見です。
危うい内容が多々カットされたアニメ放送でも、この話は何故かほぼ原文ママで描かれ世間をザワつかせました。
この後すぐに温泉で全裸戦闘という畳み掛けもありましたが、このラッコ鍋を超える衝撃回は未だ出ていません。
ラッコ前に姉畑支遁の件もあり、この辺(コミックス12巻にまとまっています)は良い意味で疲れて身が持ちませんね。
さすがにここまでの神回はもう…とも言えないところがこの作品この作者です。
この先また唐突に何かが起こることは間違いないかと思います。
まとめ
男たちの熱い取り組みと女たちの真剣な会話の温度差によって体調を崩す読者が多数いたと言われる伝説のラッコ回の、ラッコ鍋サイドのまとめでした。
このインパクトが強すぎてなかなか頭に入ってこないのですが、何度か読んで耐性をつけた後に冷静に読むと、インカラマッの話の内容であったり、何故キロランケがあそこで登場したのかとか、谷垣とインカラマッのオチウとか、マンボウの味など、重要な話や気になることがたくさん盛り込まれているんですよね。
やはりこういった話の緩急のレベル、1話1話の濃さがゴールデンカムイの凄さです。
一体いつこのような回を挟み込んでくるか分かりませんので、覚悟してゴールデンカムイを楽しみましょう。

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