「血のハロウィン」は「8・3抗争」の後に起こった『東卍(トーマン)』と『芭流覇羅(バルハラ)』の抗争です。
この抗争は重要人物である場地(バジ)圭介の裏切りや死亡と、彼を巡る『東卍』の絆が描かれる作中屈指の人気エピソードであり、『東卍』やマイキーを知るうえで必ず把握しておきたい重要エピソードです。
ただしこの抗争には過去のしがらみやそれぞれの想いなど様々な要素が絡み合っています。
そこで今回はその辺を含めながら「血のハロウィン」の原因、それぞれの目的やタケミチのミッションなどを徹底的に解説していきたいと思います!
目次
- 1 【東京リベンジャーズ】「血のハロウィン」とは?
- 2 【東京リベンジャーズ】タケミチのミッションとは?
- 3 【東京リベンジャーズ】『芭流覇羅(バルハラ)』の総長は誰?
- 4 【東京リベンジャーズ】羽宮一虎(ハネミヤカズトラ)とは?
- 5 【東京リベンジャーズ】場地(バジ)はなぜ『東卍』を裏切った?
- 6 【東京リベンジャーズ】千冬(ちふゆ)の思いとは?
- 7 【東京リベンジャーズ】稀咲(きさき)の狙いとは?
- 8 【東京リベンジャーズ】場地(バジ)は死亡した?
- 9 【東京リベンジャーズ】一虎(カズトラ)は死亡した?
- 10 【東京リベンジャーズ】マイキーが出した答えとは?
- 11 【東京リベンジャーズ】「血のハロウィン」後の変化
- 12 まとめ
【東京リベンジャーズ】「血のハロウィン」とは?
「血のハロウィン」は2005年10月31日に起きた『東卍』150人vs『芭流覇羅(バルハラ)』300人の大規模抗争のことです。
結果は『東卍』の勝利に終わり、羽宮一虎が逮捕され、場地圭介が死亡。
『芭流覇羅』が『東卍』の傘下に加わり、『東卍』に半間修二を隊長とする新たな「陸番隊」が設立されました。
「血のハロウィン」のポイントは以下のとおり。
- 羽宮一虎と場地圭介という『東卍』創設メンバーが敵になったこと
- 稀咲(きさき)鉄太が抗争を仕組んでいたこと
なぜ一虎と場地が『東卍』の敵になったのか、稀咲が何のために抗争を仕組みどのような結果を得たのかを理解すると、『東卍』という存在や今後の展開まで深く楽しむことができます。
【東京リベンジャーズ】タケミチのミッションとは?
タイムリープ前の「血のハロウィン」では『東卍』が敗北しています。
その結果、『東卍』は『芭流覇羅(バルハラ)』に乗っ取られ、『芭流覇羅』を母体とした新生・『東京卍會』(東卍の正式名称)が出来ました。
そして現代で猛威を振るう、マイキーが総長で稀咲が総長代理の極悪組織になっていったわけですね。
『東卍』が敗北した理由は、マイキーが一虎を殺害し闇落ちしたからです。
それは、一虎が場地を刺殺 → 激昂したマイキーが一虎を撲殺、という流れで発生。
この際稀咲が身代わりを用意したためマイキーは捕まらず、そのまま闇落ちして『東卍』が『芭流覇羅』に乗っ取られることになったのです。
そこで考えられるのは、一虎が場地を殺さなければマイキーは過ちを犯さず、稀咲の思惑も阻止できるはずだということ。
というわけでタケミチのミッションは「場地を守ること」になりました。
【東京リベンジャーズ】『芭流覇羅(バルハラ)』の総長は誰?
『芭流覇羅(バルハラ)』は『東卍』が『愛美愛主(メビウス)』を潰した「8・3抗争」後、『愛美愛主』の仮総長だった半間修二が『愛美愛主』のS63組&H1組を、羽宮一虎が反『東卍』勢力をまとめて創ったチーム。
約300人の構成員から成り、「首のない天使」と呼ばれています。
『芭流覇羅』が「首のない天使」と呼ばれている理由は、率いているのが副総長の半間とN0.3の一虎であり、チームのトップである総長を誰も見たことがないからです。
なのでその玉座に座するのは、『東卍』にいながら裏で糸を引く稀咲鉄太だと思われました。
が、実はその稀咲によりマイキーをトップに据えるために空けられていました。
【東京リベンジャーズ】羽宮一虎(ハネミヤカズトラ)とは?
『芭流覇羅(バルハラ)』の羽宮一虎が、『東卍』やマイキーとどのように関係しているのかをまとめます。
羽宮一虎は『東卍』の創設メンバー
『芭流覇羅』No.3の羽宮一虎は、元々『東卍』の創設メンバーのひとりで、他のメンバーと同じくマイキーを慕っていました。
『東卍』と決別したのは2年前のマイキーの誕生日。
マイキーに欲しがっていたバイクをプレゼントしようとした一虎は、バブが置いてあったバイクショップに盗みに入り、そこの店主に見つかったことで撲殺してしまいました。
その店主はマイキーの兄・真一郎だったのです。
佐野真一郎が死んだのは一虎に殺されたからだったわけですね。
『芭流覇羅(バルハラ)』となり『東卍』と敵対した理由
知らなかったとはいえマイキーの兄を殺してしまった一虎は、パニックになり「全部マイキーのせいだ。だからマイキーを殺さないと」と考えました。
この思考になったのは一虎が幼少期、DVに遭っていた母に「敵か味方か」の選択肢しか与えられなかったから。
そのせいで歪んだ性格になっていた一虎は、自分を肯定するためにマイキーを「敵」にするという思考に至ったのです。
そして少年院を出所後もマイキーのせいで苦しんだのだと逆恨みし続け、『芭流覇羅』としてマイキーを潰しに動き出しました。
「血のハロウィン」はそんな“一虎のマイキーへの恨み”が稀咲に利用され起きた抗争なのです。
【東京リベンジャーズ】場地(バジ)はなぜ『東卍』を裏切った?
場地圭介がどういう人物か、なぜ『東卍』を裏切る行動に出たのかをまとめます。
場地圭介も『東卍』創設メンバー
8・3抗争が終わった後、壱番隊隊長だった場地圭介が『東卍』を裏切り『芭流覇羅』へ入隊してしまいます。
場地も『東卍』創設メンバーのひとり。
その上マイキーと幼馴染でもあったため、彼の裏切りはマイキーを大きく動揺させました。
ちなみに場地は一虎とも親しく、真一郎のバイクショップに盗みに入った際も一緒にいましたが、一虎が庇ったため少年院には入っていませんでした。
『芭流覇羅(バルハラ)』となり『東卍』を裏切った理由
場地の『芭流覇羅』入りは“マイキーより一虎についた”という裏切り行為に見えましたが、実は場地には他に明確な目的がありました。
それは稀咲を倒すこと。
場地は稀咲が「パーちんを出所させる代わりに参番隊隊長に任命してくれ」と持ち掛けている場面に遭遇し、稀咲が『東卍』を乗っ取ろうとしていることに気づいたのです。
場地の裏切りは「どんな理由があっても参番隊隊長はパーだけなんだ」という想いから。
『東卍』を大事に想うからこそ、『東卍』を守るために『芭流覇羅』に入ったということですね。
【東京リベンジャーズ】千冬(ちふゆ)の思いとは?
壱番隊副隊長の松野千冬(ちふゆ)は、『芭流覇羅(バルハラ)』に入隊するための“踏み絵”として場地にボコボコにされてしまいます。
しかし千冬は稀咲を探ろうとする場地の意図を感じ取っており、「場地さんの力になりてぇ」と考えていました。
場地は千冬にとって「初めて付いて行こうと思った人」であり、ずっと傍で見てきたため、たとえ裏切りと思える行為をされてもその中にどんな考えがあるのか分かったのです。
そのため千冬も自分なりに稀咲を探ることにし、稀咲に敵意を見せたタケミチと手を組むことになりました。
タケミチと千冬の名コンビが生まれたのはここからでした。
【東京リベンジャーズ】稀咲(きさき)の狙いとは?
稀咲の狙いはマイキーに取り入り『東卍』を乗っ取ることです。
稀咲の恐ろしいところは、抗争の結果に関係なくその計画を進ませられる策を巡らせていたこと。
- 『東卍』敗北 → 『芭流覇羅(バルハラ)』として『東卍』を吸収
- 『東卍』勝利 → 活躍して『東卍』内部から成り上がる
半間に『芭流覇羅(バルハラ)』を作らせ、稀咲自身が参番隊隊長として『東卍』に入隊した時点で、「血のハロウィン」はすでに稀咲の手中にあったわけです。
【東京リベンジャーズ】場地(バジ)は死亡した?
「場地を守る」というタケミチのミッションは失敗します。
場地は「血のハロウィン」中に稀咲に攻撃を仕掛けますが、千冬に「ここで稀咲をヤるのはマイキーを裏切る事であり、東卍の為に稀咲をヤるなら今じゃない」と止められてしまいました。
そして同じく場地を守ろうとするタケミチと揉み合っている隙に、一虎によって刺されてしまったのです。
一虎が場地を刺したのは、半間から「やはり場地は裏切り者だ」と聞かされ“裏切り者=敵=殺す”となってしまったからです。
しかし場地は「カスリ傷だ」として立ち上がり、なんと稀咲の率いる『東卍』参番隊50人を一人でなぎ倒しながら再び稀咲の元へ辿り着きました。
場地を救えたのかと思われましたが、やはり傷は深く、稀咲を倒す前に場地は「ここまでか…」と崩れ落ちてしまったのでした。
【東京リベンジャーズ】一虎(カズトラ)は死亡した?
場地が刺されたことで、ブチギレたマイキーが一虎をボコボコにし始めます。
それは誰にも止められないほどの怒りでした。
このままではマイキーが一虎を殺し、タイムリープ前に見た最悪の未来に繋がってしまいますが、タケミチはその光景を見ながらただ自分の無力を感じるしかありませんでした。
状況を変えたのは場地。
なんと場地は瀕死の状態で立ち上がり、「一虎には殺されねぇ」と自らナイフで腹を刺したのです。
それは“あくまでも自分で死んだのであって、マイキーが一虎を殺す理由はない”という意図。
場地は一虎に負い目を感じてほしくなかったから、マイキーに一虎を許してほしかったから、自らの命をもって2人を救おうとしたのです。
これもまた大好きな『東卍』を守るため。
実は場地は『東卍』の創設者であり、そこには「一人一人がみんなの為に命を張れるチームにしたい」という想いがありました。
マイキーは、場地に『東卍』を託されたタケミチの説得と服から落ちた場地のお守りでその想いを思い出し、一虎を殴る手を止めました。
ここでパトカーが近づき、一虎がマイキーに殺されることはないまま抗争は終幕。
一虎は「自分でケジメをつけたい」として逮捕されました。
【東京リベンジャーズ】マイキーが出した答えとは?
「血のハロウィン」はマイキーの節目ともなった抗争なので、マイキー視点でも少しご紹介。
マイキーは「知らなかったとしても今さらどうにもなんなくても、兄貴を殺した一虎だけは一生許せねえ」
と、一虎が少年院から出てきたら真っ先に殺そうと思っていたほど彼を憎んでいました。
そんなマイキーを諭していたのが場地であり、「血のハロウィン」はマイキーにとって場地を『東卍』に連れ戻す戦いのはずでした。
その場地が刺されたことでマイキーは一虎殺害への気持ちが止められなくなります。
しかし場地が込めた『東卍』の魂を思い出したマイキーは、「血のハロウィン」後にこんな答えを出し、ドラケンから一虎に伝えられました。
「これからも一虎(オマエ)は東卍の一員だ。オマエを許す」
「血のハロウィン」はマイキーにとって、一虎が真一郎を殺害してしまったことに対して気持ちの整理をつけるきっかけになったわけですね。
【東京リベンジャーズ】「血のハロウィン」後の変化
「血のハロウィン」の結果、『東卍』に関わる人物に起こった変化をまとめます。
『東卍』の変化
『芭流覇羅(バルハラ)』が『東卍』の傘下に加わり、『東卍』は450人の大所帯に。
元・『芭流覇羅』メンバーは半間を隊長として新たに設立された「陸番隊」になります。
そしてその際、“半間とマイキーを繋いだ”として稀咲が名を上げました。
結局は稀咲の思惑通りになってしまったのです。
しかし一方で、千冬の指名によってタケミチが場地の後継者・壱番隊隊長になりました。
その後の一虎
一虎はその後出所し、現代ではタケミチの協力者になりました。
「関東事変」後には『東卍』メンバーと一緒にパーちんの結婚式に参加したり、千冬の経営するペットショップを手伝っていたりと、しっかりと「東卍の一員」になっていることが分かります。
まとめ
「血のハロウィン」は場地圭介という『東卍』にとって大きな存在を失うことになった悲しい抗争であり、彼の『東卍』を想う心が『東卍』の初心を呼び起こしました。
ここでタケミチに託された場地の遺志こそが、物語におけるタケミチの目的(『東卍』を極悪組織にさせない)ではないかという点でも、「血のハロウィン」は絶対に欠かせません。
他にも場地と千冬の関係や、一虎の改心など、語れなかった見どころがまだまだありますので、ぜひ「血のハロウィン」をじっくり読んでくださいね!

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