『ワールドトリガー』の主人公の1人である三雲修は、あらゆる面で弱さが印象的なキャラクターです。
しかしその弱さを逆手にとって成長していく様子が魅力的で、思わず応援したくなります。
三雲修の強さはどのあたりにあるのか、その秘密に迫ります。
目次
【ワールドトリガー】三雲のプロフィール
三雲修は15歳の中学生で、ボーダー玉狛支部所属の射手(シューター)です。
もともとボーダー本部所属の訓練生でしたが、空閑と知り合ったことをきっかけに幼なじみの千佳と3人でチームを編成。
玉狛支部に転属し玉狛第二の隊長になりました。
トレードマークは父親のお下がりの眼鏡で、「メガネ」「メガネくん」などと呼ばれ本人もそれを受け入れています。
【ワールドトリガー】三雲は主人公にも関わらず弱すぎることが特徴
玉狛支部に転属した三雲は烏丸を師匠としてB級ランク戦に向けた訓練を始めました。
しかし優しく面倒見のよい烏丸も最初の手合わせで「おまえ、弱いな。本当にB級か?」と尋ねたほど弱いのです。
運動オンチで千佳より走るのが遅く、喧嘩になると最初の一発であっけなくやられてしまいます。
さらにトリオン量が少ないためボーダー隊員としても最弱のパワーしか持っていません。
主人公でありながらとにかく弱すぎるのが三雲の特徴です。
【ワールドトリガー】三雲はトリオンが少なすぎてオペレーターを勧められた?
三雲はトリオン量が少なすぎたため、入隊試験の際にオペレーターになるよう勧められた過去があります。
入隊試験に不合格だったと知った三雲は、試験の出来は悪くなかったのになぜ不合格なのか?と別室で職員に尋ねました。
室内ではトリガーを使う才能(トリオン量)が計測されており、数値から判断して防衛隊員として活躍するのは難しい、エンジニアやオペレーターはどうかな?という返答をもらいます。
三雲のトリオン量は空閑の7や千佳の38と比較しても少なく、B級以上の隊員では最も少ない2となっています。
【ワールドトリガー】三雲はアフトクラトルの最終局面で死にかけた??
三雲はアフトクラトルが三門市に侵攻した際の戦闘で生身の体に傷を負い、1週間も病院で眠っていました。
救助した隊員が驚くほどの大出血で、当初は集中治療室で治療を受けていましたが健康を回復しました。
死にかけたとされる理由は、迅悠一のサイドエフェクトによる予知では三雲が死ぬ可能性が高かったから。
結果的には本人を含めたみんなの努力が実って少しずつ未来の方向が変わり、三雲が死なないことになりました。
【ワールドトリガー】三雲の強さは自分の弱さを自覚していること
「ぼくはヒーローじゃない 誰もが納得するような結果は出せない」と三雲自ら発言しているように、本人は自分の弱さを誰よりも強く自覚しています。
玉狛第二の隊長になったのも、空閑と千佳が「修がリーダーじゃなければチームは組まない」「リーダーは修がいい」と言ったためです。
三雲は最初ガンナーになろうとしますが、師匠の烏丸のすすめもありシューターになりました。
その理由は少ないトリオン量でチームの勝利に貢献し、発想力を生かす戦い方を身につけるためです。
また、ランク戦を戦う中で自分の成長にも限界があるという指摘を受け、隊長として戦闘力のある隊員をスカウトし始めます。
結果としてヒュースが玉狛第二に加入し、遠征部隊の選考対象になるB級2位の成績を残すことができました。
他人に頭を下げて教えを乞うたり、助けてもらったりできるのは自らが弱いという自覚があるからでしょう。
【ワールドトリガー】三雲の発想力はA級にも匹敵する
三雲の発想力がA級隊員に匹敵すると思われるシーンがいくつかありますが、最初にそれを印象付けたのは風間蒼也との模擬戦です。
A級3位部隊の隊長である風間との対戦は24敗1引き分けという無残なものでした。
しかし、最後の1引き分けの三雲の読みは鋭く、師匠の烏丸も対戦相手の風間もその筋の良さを認めました。
「持たざる者が知恵と工夫でどこまでいけるか この先が楽しみだな」という風間の感想が三雲への評価をよく表しています。
【ワールドトリガー】三雲の発想と努力が報われてB級上位残留が決定する
三雲は1対1ならば簡単に倒せる隊員と考えられていますが、放っておくと面倒な相手とも認識されています。
相手チームを徹底的に研究し、味方を援護し敵を妨害するスタイルは三雲の発想力があってこそです。
特にその発想と努力が印象的だったのはB級1位の二宮隊に勝利したシーンでした。
二宮隊はかつてA級に在籍していた部隊で、最初に対戦した際は玉狛第二があっけなく敗れました。
しかしB級ランク戦最終戦では、三雲が放つ威力の低い特殊弾を通常弾と思い込ませることに成功し、二宮を油断させて倒します。
勝利を確信した三雲と師匠の烏丸の「勝った!」というつぶやきが印象的で胸が熱くなる場面でした。
この勝利が決め手となり玉狛第二はB級2位でシーズンを締めくくります。
自分が弱いことを徹底的に利用し、発想力を生かしてきた三雲の努力が報われた結果でした。
まとめ
『ワールドトリガー』の主人公の1人である三雲修は自分の弱さを徹底的に利用し、発想力を生かした戦いをするキャラクターです。
自分が強くなるための努力を積み重ね、周囲の人の助けを借りながら成長していく様子には思わず応援したくなる魅力があります。
この先どんな風に成長していくのか楽しみです。
