カリム・レッカ・フォイェン、3人の揺るぎない友情によりレッカのドッペルゲンガーを鎮魂し、第1特殊消防隊も試練を乗り越えました。
その頃、ゲームで同じような状況にぶち当たっていたアーサーも、「俺…世界平和のために親友を…」と涙ぐみながらも第2の試練を突破します。
ゲームと現実が連動しているように描かれてきた各々の試練。
果たして次はどんな試練が待ち受けているのでしょうか。
第261話は『騎士王が立つ』ということで、アーサーがついに動き出します!
『炎炎ノ消防隊』261話!のネタバレ
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大久保篤「炎炎ノ消防隊」261話より引用
それでは『炎炎ノ消防隊』261話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
ヴァルカンへの感謝
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大久保篤「炎炎ノ消防隊」261話より引用
勇者一行はいよいよ「竜王の城」までやってきました。
つまりついに物語は最終章…竜王ドラゴーンとの決戦、勇者の最後の戦いです。
「ヴァルカンがいなければここまでたどり着けなかった…」と改めてヴァルカンに感謝するアーサー。
「力になれてよかったよ」と返すヴァルカンにアーサーは言いました。
「ヴァルカンは強いな。常に冷静で…機関員としてではなく人として素晴らしい人間だ」
ど、どうしたアーサーかしこまり過ぎでは!?
と思いましたが、その言葉はDr.ジョヴァンニに身体を乗っ取られて以降行方を晦ましているユウの件を気にかけていたことから発せられたものでした。
アーサーはヴァルカンの居ても立ってもいられないだろう気持ちを理解しているからこそ、こうして最後まで付き合ってくれているヴァルカンを讃えたのです。
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大久保篤「炎炎ノ消防隊」261話より引用
ユウの名前を聞いたヴァルカンは思わず拳を握りましたが、アーサーの「あいつは大事な仲間だ」という言葉を聞いて拳を緩めました。
ヴァルカンとユウの出会い
ヴァルカンは「ユウが初めてオレの工房に転がり込んできた時…今でも覚えてるよ」と、ユウとの出会いについて話し始めました。
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大久保篤「炎炎ノ消防隊」261話より引用
ヴァルカンは祖父たちとジョヴァンニの件もあったため弟子は取らないつもりでいましたが、ユウはおもちゃを大事そうに抱えてニコニコしながら何度も押しかけてきたそう。
そんなユウをヴァルカンは“いいとこの坊ちゃんが面白半分で来た”のだと思っていました。
しかし街に出た時、ユウが路上で毛布に包まっているところを見つけ、そこで初めてユウが火事で両親を亡くしていたことを知りました。
孤児はたいてい聖陽教の孤児院に引き取られるようですが、ユウは行く気がなかったのです。
何故なら、独りぼっちになった自分を支えてくれたのは太陽神ではなくいつも大事に抱えていたガラクタ人形だったから。
だからユウはガラクタを作れる技師になりたくてヴァルカンの元を訪れていたのでした。
ヴァルカンはユウを受け入れることを決意。
ただし弟子は取らないと決めていたので「家族」としてですが、ユウは涙を浮かべながら喜びました。
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大久保篤「炎炎ノ消防隊」261話より引用
「今でも覚えてんだ、あの時のユウの笑顔を…」
ヴァルカンの涙
しばらくしてリサも加わり、彼らは3人家族になりました。
ユウは本当の弟のようにいつもヴァルカンの作業のマネをしていたそう。
だからヴァルカンは兄として、リサもユウも絶対に守って幸せにしてやると決めていました。
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大久保篤「炎炎ノ消防隊」261話より引用
「でもできなかった…守ってやれなかった…」
ヴァルカンは悔しそうに涙を流し、「チクショウ…」と泣き崩れました。
そんなヴァルカンの肩を抱き、「任せろ。俺がなんとかする」と伝えるアーサー。
ユウはもちろんドラゴンもシンラも、「ヴァルカンの造ってくれたエクスカリバーで俺がなんとかする!!!」と力強く宣言しました。
状況が変わらない…
第8は依然避難誘導しながら人々に希望を与えており、市民の顔にも安堵が戻りつつありました。
しかし目の前に未だ巨大な火災旋風がいくつも巻き起こっています。
同じ頃、マキパパ・皇国軍尾瀬大将も焦っていました。
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大久保篤「炎炎ノ消防隊」261話より引用
「どういうことだ…何も変わらない」
もはやいつものように眉毛がコマから飛び出る余裕もありません。
希望が消火剤になる予測でしたが、焔ビトも依然増加中であり、世界の状況はまるで良くなっていないのです。
一体どういうことなのでしょうか。
リヒトが確信した世界の仕組み
この事態にリヒトは逆に先刻(256話)から言っていた予想に確信を持ち、「所詮、大多数の人間は確立者の燃料にすぎない」と断言しました。
「この物語(世界)を理解できず騒いでるだけの名もなきモブ人間を助けたところでなんの意味もないみたいだ」
“世の中価値のない人間なんていない”と思おうとしていましたが、どうやらモブに価値はなさそうなのです。
「いつの時代も世界は極一部の確立者だけで構成されている」とリヒト。
その頃シスタースミレも消防隊の活動を「無駄」だと呆れていました。
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大久保篤「炎炎ノ消防隊」261話より引用
「強者の絶望がある限り大災害は止まらない」
と、こっち(読者)に向かっていっているところがシスタースミレの次元を超えた存在感を感じます。
騎士王動く!!
場面は再び「覚醒の祠」へ。
勇者がついに竜王ドラゴーンの元に辿り着きました。
しかし決戦を目前にアーサーは急にコントローラーを置いてしまいます。
なんと「準備は整った」とのこと。
アーサーはそう言うとエクスカリバーを手に取りました。
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大久保篤「炎炎ノ消防隊」261話より引用
「ここからは自分自身の戦いだ、本当のドラゴンを討つ」
ただしその前にやることがあると言います。
アーサーはおもむろにヴァルカンにエクスカリバーを握るよう伝えました。
ヴァルカンは戸惑いますが、“エクスカリバーを天にかざせばユウの居所をエクスカリバーが示してくれる”と言うのです。
当然製作者のヴァルカンは「そんな機能つけていない」と抗議しますが、アーサーの確信に満ちた真面目な表情がただ物語っていました。
「本気で言ってるのか…?」
導いてくれたヴァルカンを今度は自分が導かんとアーサーは動き出しました。
「俺がなんとかする」という誓いを果たすため、騎士王出陣です!!
『炎炎ノ消防隊』ネタバレ261-262話のまとめ
「騎士王が立つ」というタイトルだったので、てっきりアーサー側のギャグ回だと思っていましたが、意外にもかなり真面目なシリアス回でした。
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大久保篤「炎炎ノ消防隊」261話より引用
ヴァルカンが「所詮俺は裏方の人間だ」と卑下し、自分に無力を感じていたのがツラかったです。
裏方のヴァルカンがいるからこそ第8がヒーローでいられるのに…。
きっと戻って来たとはいえリサの一件も含んでいるのでしょうね。
というかユウの持っているおもちゃ『ソウルイーター』のエクスカリバーですよね?
喋ってないと可愛いなあ。
未読の方はこの機会に是非『ソウルイーター』も読んでください!
そして「いつの時代も世界は極一部の確立者だけで構成されている」ということが、リヒトが考えていた「少し冷酷な予想」だと明らかになりました。
やはりリヒトやジョーカーを含む名のある登場人物たちの動きに掛かっているということなのでしょうが、でも人々の希望というのも大事だと思いますよ。
しかし話の内容といいシスタースミレがこちら側に話しかけていることといい、大久保先生に「黙って読んどけよモブ共」と言われているような気がします(笑)
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大久保篤「炎炎ノ消防隊」261話より引用
なので大人しく次回を待ちますが、次回は『誓いを剣に』ということなのでこのままアーサーたちの動向が描かれそうですね。
大真面目なアーサーは本当に安心感があります。
果たしてヴァルカンがエクスカリバーを天にかざすという貴重シーンが見られるのかも含め、また次回を楽しみにしていましょう!

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