子供たちの未来のために独り戦ってきた男キロランケは長き旅を終え安らかな眠りに。
自身で使命を全うすることは出来なかったものの、その志をアシリパに託すことが出来ました。
結局父の友人であるキロランケから父親の死の真相を聞けなかったアシリパ。
暗号解読の鍵を思い出し、杉元とも無事再会した彼女が今後どう動くのか注目ですね。
今回はキロランケと入れ替わりに新キャラが登場し、新たな展開の幕開けといった感じです。
その新キャラもゴールデンカムイ特有の変態感を漂わせていますので要注目です!
Contents
『ゴールデンカムイ』191話!のネタバレ
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野田サトル「ゴールデンカムイ」191話より引用
それでは『ゴールデンカムイ』191話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
キロちゃんを氷葬する白石
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野田サトル「ゴールデンカムイ」191話より引用
流氷を手にしながら白石が「アムール川の水が河口で凍ったものなんだって」と言います。
それは旅の道中でキロランケが教えてくれたこと。
「春が来たらそのまま故郷の水に溶けて眠れる」
白石はそう言いながら氷でキロランケを覆っていくと、手袋を取りキロランケの目を閉じてあげました。
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「真面目すぎる男だったんだよキロちゃんはさ…!!」
野田サトル「ゴールデンカムイ」191話より引用
白石は小樽の山からこの樺太の流氷原まで一番長くキロランケと一緒にいたのではないですかね。
途中裏切りだの指名手配犯だの彼のなにやら危険な面が発覚しつつも、その内側に根付いた優しさと信念を貫こうとする力を白石は充分に知っていたのです。
がむしゃらに進みながらどんどん敵だらけになっていたので、最後こうして白石が看取ってくれて本当に良かったです。
白石の言葉を聞いている各々の顔が描写されていますが、やはり軍人ですから死に関していちいち感情を表には出さないという感じでしょうか。
アシリパも含め、このキロランケの死の一連を冷静に捉えている印象です。
鯉登を無視してソフィア探し
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野田サトル「ゴールデンカムイ」191話より引用
どうしてアチャは死ななければならなかったのか。
結局アシリパはその答えを得ることは出来ませんでした。
網走監獄にて「ウイルクが変わってしまい仲間を裏切った」とキロランケに聞いたインカラマッ。(14巻139話)
「アイヌを殺したのは自分じゃない」とウイルクに聞いた杉元。(同137話)
二つの言葉を聞いてもますます分からなくなるばかりで、今は知る由もありません。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」191話より引用
そこでアシリパはこの場にソフィアがいないことに気付きます。
ソフィアは監獄でキロランケと文通してましたから、彼女はすべてを知っているかもしれないので合流したいところです。
その横では、月島が首を押さえながら青ざめています。
あの爆発で首をやられて(189話)心配でしたが、やはりかなり無茶をして追いかけて来ていたようです。
189話はこちら⇒最新ネタバレ『ゴールデンカムイ』!上官・鯉登vs工兵・キロランケ!
鯉登をひとりにさせないよう自身のケガをおして必死で馳せ参じ、間一髪で救った月島はやはり男でした。
さて、月島も重傷で自身も谷垣もかなりケガを負っているので、急いで亜港へ引き返すよう指示を出す鯉登。
部下の一大事にテキパキと…上官ぶり継続中です。
しかしそれどころではない二人組がいます。
双眼鏡でスヴェトラーナを発見したさらに別の場所にも人影を見つけた杉元とアシリパ。
今の彼らの目的はソフィアですから。
それを見て鯉登がストップ。
彼らはアシリパを確保するために来ていて、杉元は協力者として同行している状況。
つまり基本的に行動の決定権は第七師団にありますから鯉登が「私の許可なしに離れるな」とアシリパに指示します。
しかし…
「ちょっと見てくる」と駆け出すアシリパ。
初対面でナメられる鯉登少尉。
最近すっかりカッコ良かったですがどうしてもボンボン感が溢れているんですかね、鯉登は鯉登でした。
そして「俺も行く」と、杉元に至っては背負っていた尾形を放って駆け出しました。
地面に落とされる尾形がシュールです。
色々あったけどやはりアシリパと杉元のこの感じは安心しますね。
岩息舞治再登場!
人影の元へ到着した杉元たち。
氷に隠れて様子を見ますが、何やら揉めている様子のそこから聞こえてきた声は
「もっとぉ!んもっとぉ!」
男二人から殴られているこの後ろ姿はまさか…
「はあッ☆」と振り向いたその顔はやはり
岩息舞治!!
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野田サトル「ゴールデンカムイ」191話より引用
早くも再登場!何だか一気に心が温かくなりました。
ありがとう岩息舞治!
(彼について振り返るなら15巻を是非。)
刺青囚人ですし、船での入国は危険だとして杉元たちと同じようなルートで北上していたようです。
月島は彼に亜港まで連れて行ってもらうことになりました。
相変わらずキラキラしながら月島をお姫様抱っこ。
その様子を見ている鯉登と谷垣の表情がなんかスゴイ無ですし、月島の無表情顔芸も活きてます(笑)
ソフィアの見送りで安らかに
「あばよキロランケ」
白石がキロランケの埋まった氷に言葉を置き、いよいよお別れです。
結局ソフィアは見つかりませんでした。
杉元がケガ人を亜港に置いてからまた探しに来ようかと聞くも、アシリパは「ソフィアは私を探しに来るはずだからまた会える」と言います。
杉元は預かっていたマキリをようやくアシリパに返し、さあ北海道へ帰りましょう!
ソフィアはキロランケのところにいました。
キロランケの元には彼のマキリが置かれています。
インカラマッを刺し、自身も谷垣に鯉登に刺され、彼の壮絶な運命を終わりに導いたマキリです。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」191話より引用
ソフィアは氷をどかし彼の顔を確認すると
「さようなら坊や…忘れないわ」
と、ともに戦ってきた同志に最後の別れを告げました。
亡くなった後とは言え最後はソフィアに見送られることが出来て良かったです。
新キャラ登場で波乱の予感?!
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野田サトル「ゴールデンカムイ」191話より引用
登別地獄谷。
場面は、当時北海道最大と言われた温泉地である登別へ移ります。
日清日露戦争後に第七師団傷病者による療養地に指定された場所だそうで、ここに第七師団・宇佐美と二階堂が来ていました。
「滝の湯」で各々打たせ湯を楽しむ二人。
二階堂は肩に、宇佐美は「入れ替わる!」と言いながら股間に滝を浴びていますが、宇佐美ってこんなキャラだったんですねと改めて…。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」191話より引用
そこへ話しかけてきたのは、菊田特務曹長。
額にはんぺん系の彫りの深いイケメンおじさんです。
彼は二人に有古(アラコ)一等卒の話を聞かせます。
それは、昨夜ここよりもっと山の奥の温泉で妙な男に会ったという話で、その男は真っ暗な雪山を灯りもつけずに下駄で逃げたんだそう。
宇佐美は「左右に入れ替わる~」と股間に凄い水圧を浴びていてまったく聞いていませんが、この話は恐らく都丹庵士ですね。
ということは今度は土方組と第七師団が対峙か?!といったところで今週は終わりです。
『ゴールデンカムイ』ネタバレ191話のまとめ
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野田サトル「ゴールデンカムイ」191話より引用
白石が辛そうな顔をしているのが印象的でした。
このシビアな物語の中、白石の人間味に読者皆が救われた気がしますね。
キロランケは志半ばで倒れてしまってツライと思いましたが、この場所なのがまた良かったのですね。
愛する故郷の水と共に安らかに眠って欲しいなと思います。
色々なことが判明してない以上アシリパがキロランケに託された想いをどう受けるかまだわかりませんが、樺太にてどんどん核心に迫ると思っていた金塊の真相が殆ど分からずじまいなのでまだまだいろんな展開がありそうですね。
キロランケ亡き今後ソフィアの動きも予想がつきません。
アシリパは「私を探しに来るはず」と確信しているようですが、樺太のうちに追いつくか、北海道へ帰った後かで展開が変わってきそうですね。
ひとりで北海道に来るとは思えませんし、もし来るなら他の仲間を連れてあるいは鶴見中尉絡みになってくるでしょうか。
そして今回の注目はやはり初登場の菊田特務曹長。
さっそく全裸で登場するという期待の新人です。
人は見かけで判断してはいけないとは言いますけど間違いなく変態ですね。
軍の階級にあまり詳しくないですが、特務曹長というのは恐らく鯉登と月島の間くらいですかね。
鶴見派か否かという彼の立ち位置に注目したいですね。
この人もガッツリ鶴見信者だったらそれもそれで面白いですし、裏があるならまた一波乱起きそうですし、このタイミングで新キャラが登場するとは思っていなかったのでとても期待しています。
都丹らしき情報も出てきたので、いよいよ土方側の動きも見えてきそうです。
次回も楽しみですね。

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