この記事では、巨人を駆逐するために日々壁の外で戦う調査兵団の団長、エルヴィン・スミスの私が心打たれた名言を多少ながらご紹介します。
エルヴィンについておさらいしたいという方や詳しく知りたいという方は是非ご覧ください。
目次
【進撃の巨人】エルヴィンのプロフィール!!
エルヴィン・スミスは10月14日生まれ。
身長188cm、体重92kg。
調査兵団13代団長。
アニメでは小野大輔さんが声を担当されています。
基本的に感情を出すことはほとんどありません。
リヴァイ、ハンジ、ナイルなどのつきあいが長い人物の前では一人称が「私」から「俺」に変わり、口調や表情も少し柔らかくなる一面を見せています。
考えと行動に意味深な部分もあり、目的のためなら仲間の命を捨てる覚悟をする非情で冷酷な一面もありますが、リヴァイをはじめ部下達からは「考えを理解できずとも付いていく」と深く信頼されています。
漫画84話「白夜」、ウォール・マリア奪還作戦にて奪還成功後名誉の死を遂げました。
【進撃の巨人】エルヴィンと人生における死の意味!!
エルヴィンは「我々はここで死に次の生者に意味を託す!」という言葉を生きる者・死んだ者、そして自分自身に向けて自分の最後の言葉として発しました。
死んだ仲間達の死を意味あるものにするのは生き残った者です。
仲間達の犠牲の上で得たものがあれば、仲間達の死は無駄死にではなく意味のある死になります。
エルヴィン達は自達の犠牲の上で得られる成果があると信じており、その成果を生き残った人達に託そうということです。
ウォール・マリア奪還作戦とは具体的にはエルヴィン達が犠牲になることでリヴァイに獣の巨人を倒してもらうという作戦でした。
この作戦の目的はウォール・マリアの領土の奪還とエレンの実家の地下室に隠された世界の真実を手に入れることです。
これは多くの仲間を犠牲にしてでも価値のあるものと判断されました。
残酷な世界に立ち向かうには仲間を犠牲にして前に進むしか方法がない、というのがこの言葉の真意でありエルヴィン自身の死の意味なのではないでしょうか。
【進撃の巨人】エルヴィンはこの世の真実を知りたがっている!!
漫画72話「奪還作戦の夜」にて、エルヴィンとリヴァイの会話シーンでエルヴィンの「この世の真実が明らかになる瞬間には私が立ち会わなければならない」という言葉を残します。
この言葉の意味は後に父親の仮説を証明するという野望につながっていると判明します。
エルヴィンの父はエルヴィンの故郷の地域の教員をしていました。
エルヴィンもその生徒のひとりでした。
ある日人類が壁内に逃げ込んだ歴史の授業をしていた時、エルヴィンは人類が逃げ込んだ際に外の世界の文献等が全く残されていない事を疑問に抱き父に質問をしました。
しかしエルヴィンの父は教室ではまともに質問に答えてくれず、自宅に帰ってからその質問に答えてくれました。
その内容はエルヴィンの子供心からも突拍子のない話ではありましたが、当時のエルヴィンは父親が教室ではなくあえて自宅で話した理由を察することができず、街の子供たちに父の仮説を話してしまいました。
その時憲兵団に声をかけられ詳細を尋ねられた後、父は遠く離れた街で事故死という形で憲兵団に殺されてしまいました。
自分のせいで父親を死に繋げてしまったエルヴィンは、いつしか父の仮説を証明する為に生きるようになりました。
調査兵団に入った目的も父の仮説を証明する為でもあり、仲間たちが人類の為に心臓を捧げて巨人と戦っている中、エルヴィンは自分だけ自分の持つ目的の為だけに調査兵団で戦い「人類のため」とみんなや自分自身さえも騙してきたと皮肉に感じるようになります。
その後も自身の信念のためにウォール・マリアを奪還し、エレンの地下室にたどり着くために奮闘しますが、道半ばで倒れることになります。
全ては父の仮説の正しさ、そして真実を確認する、それだけがエルヴィンの信念でした。
【進撃の巨人】エルヴィンは元の王政に託すべきと考えていた!?
漫画62話「罪」にて、王政に対するクーデターが成功し王都を後にする中、エルヴィンはザックレーに対し「人類を思えば元の王政にすべてを託すべきでした」と話します。
というのも、王政のほうが巨人に関する知識が豊富にあったので、中長期的にみれば、王政がそのまま対巨人の指揮をとっていたほうが、人類が生き残る可能性が高かったと思われるからです。
しかし、このクーデターを起こしたとき、エルヴィンが率いる調査兵団の兵士たちは、王政に身柄を拘束されていたり、指名手配をされていたりしました。
ここでもしエルヴィンがクーデターを起こさなければ、エルヴィンやその部下である調査兵団の兵士たちは殺されていました。
つまり、エルヴィンにとっては人類よりも人=仲間が尊くなり、クーデターを起こしたのです。
【進撃の巨人】ネット騒然!エルヴィンの後悔という名言とは??
原作15、16巻に限定版で付属していたOVAである「悔いなき選択」にて登場したエルヴィンの言葉が名言として当時ネットを騒がせました。
「結果など誰にもわからないのだ。一つの決断は次の決断のための材料にして、初めて意味を持つ。」
この言葉はリヴァイが初めて仲間の死に直面した時にエルヴィンが放った言葉です。
リヴァイは仲間たちとの会話を思い出し、仲間たちを置いて行くという決断をしてしまったことを公開しますが、エルヴィンはそんなリヴァイの考えを先に見抜き、落ち込むリヴァイに慰めの言葉ではなく生きるための術を教えていました。
エルヴィンは一見無感情のように見えますが、リヴァイの考えを先に読むなどの行動を考えると、リヴァイと出会うまでにエルヴィン自身がどれだけ後悔し、悩んできたのかということがわかります。
このシーンはとても感動的なので是非、ご自身の目でご覧いただきたいです!
【進撃の巨人】エルヴィン団長の兵士を鼓舞する演説が熱い!
80話の「名も無き兵士」にてエルヴィンが兵士たちに放った演説がとても熱いです。
「どんなに夢や希望を持っていても、幸福な人生を送ることができたとしても、岩で体を打ち砕かれても、同じだ。
人は、いずれ死ぬ。ならば人生に意味はないのか?
そもそも、生まれてきたことに意味は無かったのか?
死んだ仲間もそうなのか?
あの兵士達も…無意味だったのか?いや違う!!
あの兵士に意味を与えるのは我々だ!!
あの勇敢な死者を!!哀れな死者を!!想うことができるのは!!生者である我々だ!!我々はここで死に、次の生者に意味を託す!!それこそ唯一!!
この残酷な世界に抗う術なのだ!!兵士よ怒れ 兵士よ叫べ 兵士よ!!戦え!!」
このシーンは印象に残っている人も多いはずです。
エルヴィンはこれまでずっと「人類のために心臓を捧げよ!」と仲間たちを鼓舞してきました。
それは前章で述べたように人類のためではなく父親の仮説を証明するという自身の信念のためでした。そのエルヴィンが最後に自身の夢をあきらめて、人類の未来のために自分を犠牲にするという選択をしました。
ウォール・マリアを奪還し地下室に行くためにはもうそうするしかなかったのです。そこには犠牲にしてきた仲間たちの重みがあり、最後にリヴァイが後押しをしました。
故に、この演説は初めて本当に人類のために身を捧げることを決めたエルヴィンの真実の叫びだったといえます。
だからこそ、兵士達もその言葉に奮い立ち、地獄へと向かう覚悟を持ったのではないでしょうか。
【進撃の巨人】エルヴィンの言葉の重みはどこからくるのか!?
前章で述べたようにエルヴィンの父は、エルヴィンの育った地域の教員をしており、エルヴィンもその中の生徒のひとりでした。
しかし、自身の軽率な行動のせいで父親を死なせてしまうことになります。
そんなエルヴィンの口から出る言葉はどこか重くリアリティがあります。それは父親の仮設の証明のためにという自身の信念と、父親を殺してしまったという責任感からくるものだったのではないのでしょうか。
また、エルヴィンのように柔軟な思考が出来る者がいなければ巨人化を見せてしまったエレンは当然生きてはいられず、壁内人類が真実に辿り着く事も出来なかったのではないかとも考察され、それほどの事実に仮説で証明こそできなかったとはいえ辿り着く事ができたエルヴィンの父親も頭が良かったのだろうと考察されています。
まとめ
エルヴィンは宿命の中で生き、夢のままで死した「伝説の指揮官」となった男と呼べるでしょう。
その人生は壮絶で、とても耐えられるようなものではありません。そんなエルヴィンの口からでる言葉はどれも重みがあり、まさに名言となりえるものばかりです。
エルヴィンがこれまで人類のために、自身のためにやってきたことに意味を成すことはできるのでしょうか?それともエルヴィン死さえも無意味なものになってしまうのでしょうか?最後のときまで目がはなせません!

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