エルディア人にもかかわらず「救世主の末裔」と呼ばれ、マーレにおいて絶大な権利を持つタイバー家。
表舞台に出てくることは殆どないものの、その影響力はマーレにとどまらず世界に及んでいます。
なぜこれほどまでの権力や影響力を持っているのか、ダイバー家の歴史や巨人の力についてまとめてみました。
目次
【進撃の巨人】タイバー家の人物まとめ
現当主はマーレの影の統治者であり、各国の要人たちとも親交のあるヴィリー・タイバーです。
現在のマーレやエルディア人たちの立場を危惧し、歴代当主たちから受け継いできた“巨人大戦の真実とエルディア人の歴史”を演説で語りました。
そしてエレン達パラディ島勢力に襲われることを覚悟の上で宣戦布告し、タイバー家としての務めを果たしました。
ヴィリーの妹ラーラ・タイバーは、『戦鎚の巨人』の継承者であり、ヴィリーの宣戦布告に合わせて攻撃をしてきたエレン達と激しい戦いを繰り広げます。
本来はこの『戦鎚』の能力は当主ヴィリーが継ぐはずでしたが、タイバー家としての務めを果たすために妹ラーラが継承したようです。
ちなみに『戦鎚の巨人』の継承者はマーレ軍の中でもごく一部の人間しか知らされていない程の極秘事項でした。
タイバー家の“一族”が集まるシーンでは、現当主ヴィリーと妹ラーラ以外に、ヴィリーの妻、子どもたち、父母と思われる人物たちが確認できます。
作中ではヴィリーとラーラのみにフォーカスが当てられているため、他の人物たちの名前や関係などは不明です。
【進撃の巨人】タイバー家の生活はほとんど表や前に出てこない??
マーレで実権を握るほどの特権階級に位置しているタイバー家ですが、政治や戦争において表舞台にでてくることはなく、あくまで傍観者という立場を維持していました。
そもそもマーレの実権を握っているのがタイバー家であるという事実は軍上層部の一部にしか知らされていないということ、住まいもレベリオ収容区ではなく個人で持つ広大な敷地で暮らしているということから、国民の目に触れることもほとんどなかったと考えられます。
そのためタイバー家の生活や一族の詳細が表に出ることはなく、謎に包まれていたのではないでしょうか。
実際巨人の力を有するマーレの戦士たちの作戦会議においてタイバー家の名前が出てきた際には、ポルコが「いまさら英雄を気取るなんて虫が良すぎる」と発言するなど、傍観者として何もしてこなかったタイバー家に対してあまりよく思っていないエルディア人が多い様子が伺えます。
【進撃の巨人】タイバー家の管理する戦鎚の巨人とは??
『戦鎚の巨人』は、攻撃力・防御力ともに圧倒的な性能を持つ巨人です。
硬質化を自在に操り、戦鎚だけでなく様々な形の武器に変化させ攻撃をするほか、防具や建造物の生成も可能です。
特に戦鎚の破壊力は非常に強く、巨人化したエレンがガードするために硬質化した手を簡単に砕き、頭部を破壊するほどの威力です。
また、硬質化の応用を生かし操る人間が結晶体に身を包みながら戦鎚の巨人を動かすことができるため、他の巨人と違いうなじにいる必要がありません。
この特性を見破れない限りいつまでも倒すことができないため、まさに圧倒的な強さの巨人と言えます。
【進撃の巨人】タイバー家が救世主の末裔と言われる所以とは?
古代エルディア帝国は巨人の力を使い他の国々を圧倒し、世界を支配するまでにいたります。
戦う対象がいなくなってしまったエルディア帝国では、次第に巨人の力を持った家同士で争いが起こり始めます。
この内乱が“巨人大戦”と呼ばれるものです。
この内乱により衰退していくエルディア帝国を見てマーレの英雄『へーロス』は好機だと考え、巧みな情報操作によりエルディア帝国を混乱に陥れ9つのうち7つの巨人をマーレが手にします。
そしてへーロスは『戦鎚』を持つエルディア帝国の貴族タイバー家と手を組み、145代フリッツ王をパラディ島に退かせ、マーレを勝利に導きました。
これによりタイパー家は巨人大戦を終わらせた英雄として後世まで讃えられ、いつしか“救世主の末裔”と呼ばれるようになりました。
しかしこの語り継がれてきた歴史は誤りであったと、現当主ヴィリー・タイパーは演説で語ります。
実は巨人大戦を終わらせたのはカール・フリッツ王本人でした。
フリッツ王は平和な世界を願い、『始祖の巨人』を継承すると同時にタイバー家と結託し、エルディア帝国を終わりにするために“エルディア帝国滅亡”という歴史のあらすじを作りました。
自然な流れになるよう勝利に導く“英雄”を作り出し、自身はできる限りのエルディア人を連れて壁の中へ移住したというのが真実でした。
タイバー家は偽りの名誉でその地位を獲得してきた一族だったのです。
【進撃の巨人】タイバー家とマーレの関係とは??
フリッツ王との結託にて得た7つの巨人の力と知恵を授けたことで、マーレの実権はタイバー家にありました。
しかし表立って何かをすることはせず、実権はマーレ側に渡しあくまで傍観者としてマーレの行く末を見守っていました。
よってエルディア人の持つ巨人の力に頼った軍国強化に走り、今のような危機的な状況を招いたのはあくまで“マーレの意思”であると、ヴィリーも語っています。
【進撃の巨人】タイバー家と9つの巨人とは?
タイバー家が所有しているのは、強力な戦闘能力を持つ『戦鎚の巨人』です。
そして巨人大戦にてフリッツ王から得たのは、高い機動力を持つ『女型』、盾となり味方を守る『鎧』、破壊の神と恐れられる『超大型』、素早い行動ができる急襲型の『顎』、並外れた持続力と四足歩行が特徴の『車力』、ジークが持つまでは戦闘向きではなかった『獣』です。
タイバー家の『戦鎚』を合わせると7つの巨人の力をマーレは手にしたことになります。
『始祖』はフリッツ王が所有したまま壁の中に移住、『進撃』はいつの時代も自由を求める巨人のためマーレの手に渡ることはなく、エレンの父グリシャからエレンに引き継がれました。
【進撃の巨人】戦鎚の巨人がエレンに捕食される??
マーレの潜入に成功したエレン達パラディ島勢力は、ヴィリー・タイバーの宣戦布告中に襲撃し、妹ラーラが操る『戦鎚の巨人』と激しい戦闘になります。
戦争に参加することはなかったタイバー家ですが、ラーラの操る『戦鎚』は見事な攻撃を見せているため、日頃から訓練をしていたのではないかと考えられます。
しかしうなじが弱点ではないという特性を見抜かれてしまい、結晶に包まれたラーラはエレンに捕食されてしまいます。
【進撃の巨人】エレンの後は誰が戦鎚の巨人を継承する?
現在はエレンが『始祖』『戦鎚』『進撃』を所有しており、王家の血を引くジークも共に行動しているためほぼ“無敵”の状態です。
現在は壁外すべての世界を滅ぼそうとするエレンを、アルミンやミカサ、リヴァイなどの調査兵団メンバーとマーレ側エルディア人のガビ、ファルコ、アニやライナーなどが手を組み、止めるために戦っています。
今後の決着次第では、エレンの持つ巨人の力を継承する者が現れるかもしれません。
まとめ
“救世主の末裔”としてマーレの実権を握ってきたタイバー家。
傍観者として静観し続けてきた一族でしたが、現当主ヴィリー・タイバーは自身の代で勤めを果たすため、受け継がれてきた巨人大戦の真相を世界に公開し、命を懸けて宣戦布告をおこないました。
彼らのこの行動が今後どのように世界への影響をもたらしていくのか、注目していきたいと思います。

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