獣の巨人を撃破するも中にジークはいませんでした。
そこでアルミンが巨人化しエレン巨人を吹き飛ばそうとしますが、一瞬の迷いの隙に巨人に囚われてしまいます。
急いで救出しようとするミカサたちでしたが、なんとベルトルトを含む歴代の九つの巨人たちが彼らの前に立ちはだかりました。
無限に生み出される強力な巨人たちに囲まれ、リヴァイも足を負傷し絶望に襲われる一同。
その時、翼を持つ巨人となったファルコと共にアニとガビがやってきて彼らを間一髪救出したのでした。
第136話は『心臓を捧げよ』。
マーレ人エルディア人が共に見上げる空の上から、無数の巨人たちが待ち構えるエレン巨人へ再突撃です!
目次
『進撃の巨人』136話!のネタバレ
それでは『進撃の巨人』136話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
ガビそしてファルコの覚悟
絶体絶命のところ、アニ・ガビ・鳥型巨人になったファルコの援軍により態勢を整えることが出来ました。
ただし3人が乗っていたアズマビトの船は、ファルコの巨人化に耐えきれず沈んでしまったそうです。
とは言えキヨミ様やイェレナなど乗員たちは小さい船で脱出し無事な様子。
キヨミ様は、ファルコが空を飛べる確証がないにも関わらず、すべてを承知して彼らを行かせたのだそうです。
「だから私達は地鳴らしを止めて!思いに応えなきゃいけないの!!」とガビ。
ライナーはガビが来てしまったことに戸惑っていましたが、ガビの覚悟を聞き何も言い返すことは出来ず、その代わりファルコに「俺との約束を覚えているか?」と聞きました。
それは第93話でのこの約束ですね。
「お前がガビを救い出すんだ。この真っ暗な俺達の未来から…」
ファルコは顎の巨人を継承したので当時の状況とは違いますが、今でこそこの言葉の重みがありますね。
(もちろんですよ…ブラウンさん、必ず…!)
ファルコの覚悟も固いです。
仲間たちも覚悟を決める
「…それでアルミン…いや、ピークは?」とアニ。
真っ先にアルミンの不在を気にするアニが可愛いですね。
そしてアルミンが巨人に囚われたことを聞くと目の色を変えました。
「アニ、力を貸して」とミカサに言われると、「あんたの幼馴染は囚われてばかりだね」と言いながら「もちろん。取り戻すよ」と返しました。
捕らえられたアルミンはエレン巨人の尾骨の方にいるはずです。
そしてピークは巨人のうなじの爆破を狙っていたので頭骨の方にいるはず。
うなじに爆弾を巻きつけることは出来ましたが、起爆装置を押す前に戦槌にやられてしまったんですよね。
そこでリヴァイが、二班に分かれて「両方同時に」やることを提案。
両方とはアルミンの救助とエレンのうなじの爆破です。
ミカサは「…でも」と言いますが、コニーはリヴァイに賛成しました。
もちろんリヴァイもコニーもエレンを諦めたくない気持ちはあります。
しかし始祖の巨人が相手ですしリヴァイも満身創痍ですし、状況がそれを許さないのです。
そしてジャンが苦しそうにハッキリと言葉にしました。
「…ミカサ、エレンを…殺そう」
放心するミカサ。
アニが胸ぐらを掴み「あんたはアルミンを救うことだけを考えな!それ以外は考えなくていいから…」というと、小さく「…うん」と呟きました。
そこでガビがおもむろにこんなことを話し出します。
以前ジークと接触する直前に対巨人ライフルでエレンの首を飛ばした時のこと。(第119話ですかね)
その時、エレンの背骨あたりから“光るムカデ”みたいなものが飛び出してエレンの首に繋がったのだそうです。
「それが始祖の巨人…イヤ…巨人の力の正体だとしたら…首を落とせばまた出てくるかも…」
何やら物語の鍵になりそうですね。
結局はマーレ人とエルディア人
鳥の巨人が舞う空の下。
「俺らもやるぞ!」と砲撃を構えるマーレ兵たちの元に、アニ父たちがやってきました。
彼らがエルディア人だと気づくと銃を構える兵たち。
そして咄嗟に銃を構え返すエルディア人たち。
エルディア人たちはマーレ兵を信じて負傷者の手当てを頼みに来たそうで、アニ父が止めようとしますが、結局互いに銃を向け合ってしまったのです。
そして「二度と同じ過ちは犯さないと誓う」と語っていたミュラー長官すらも銃を構えようとしていたのでした。
絶望するアニ父。
やはり長い歴史に染み付いたものは変えられないのでしょうか。
スラトア要塞に銃声が響きます。
ジャンとライナーがうなじ爆破へ
上空ではいよいよ再突撃態勢です。
戦槌の巨人たちが弓や槍など遠距離武器を構える中、ファルコがスピードを上げ突っ込んでいきました。
先陣はライナーとジャン。
「頼むから!死ぬなよ!」と仲間たちに見送られながら、エレンのうなじ爆破組として頭骨付近へ飛び降りていきます。
(戦槌の巨人は俺が引きつける!)
ライナーは鎧の巨人となり無数の戦槌と交戦し始めました。
その間にジャンが進みます。
(耐えてくれライナー!俺が起爆させるまで…!)
しかしジャンの進もうとする先にもまた次々に巨人が創り出されていくのでした。
ピークの援護で進むも…
戦槌の矛に貫かれてしまった車力でしたが、ピークは無事でした。
巨人化を解き「私も立体機動できたらな…」と言いながら矛の上を走り、そして再び巨人化。
車力を刺した戦槌のうなじを食いちぎり、ジャンの前に立ちはだかった巨人も倒します。
ジャンはピークを心配しますが、ピークはやられては巨人化を解き、また巨人化してを繰り返しながら巨人を倒していきます。
「私が戦闘に向かない雑用係の巨人だと思ったら間違いだよ」
車力の持続力なら、ピーク自身がやられない限り勝つまで戦えるのだと奮闘します。
「何百回でも」
だから心配せず起爆を目指せというピークの言葉で、ジャンは再び進み始めました。
が、やはりまた新たに生み出されていく巨人に阻まれてしまうのでした。
「まあ…百回勝っても敵が百万ならどうしようもないね…」とピーク。
気づけばまた周囲は巨人だらけ。
ジャンは進むことが出来ずエレン巨人のアバラに立体機動でぶら下がっている状態ですが、果たしてうなじに辿り着くことは出来るでしょうか。
リヴァイの役目とは
残るアルミン救出組。
上空から、一体だけ逃げるそれらしき巨人を見つけます。
車力か獣か顎か…何の巨人かは分かりませんが、ミカサ曰く「オカピ」。
アニは「豚か何か」と呼びますが、とにかく急いでオカピ(豚)を追うべくミカサ・アニ・コニーが飛び降りました。
「アルミンを取り戻す!!」
ファルコ上に残っているのは、対巨人ライフルを持ったガビと重傷で戦闘不可能のリヴァイ。
リヴァイは引き続きジークを探すも、足手まといとなるであろう自分の状態に苛立ちます。
そこでリヴァイが考えるのは、自分の役目は何なのかということ。
ジークを倒すというのはそもそもエルヴィンから受けた命令です。
リヴァイは今までエルヴィンの命令をしくじったことは一度もありませんでした。
しかしこの最後の命令だけ未だ果たせずにいます。
自分たちの役目はエレンたちを海に届けることだったのかもしれない…そんなことを考えます。
となるとエルヴィンたち仲間が捧げた命は地鳴らしを引き起こすためにあったのか…とも考えますがすぐに否定しました。
何故なら自分たちが夢見た巨人のいない世界は呆れるほどおめでたい理想の世界だったはずだから。
(そうでなければあいつらとの心臓と見合わない)
リヴァイは、あの時アルミンを選んだことに悔いはないとエルヴィンに告げました。
(お前らと同じ目をしたあいつに未来を託したことに…)
オカピはベルトルトの方に
下では巨人化したアニを中心にオカピを追いますが、巨人の数が多くその隙にオカピ巨人はどんどん逃げてしまいます。
そこでミカサがアニの手にアンカーを刺しアニに投げてもらいました。
「止まれオカピ!!」
しかしまた巨人たちに阻まれオカピを捉えることが出来ません。
中には鎧の獣もいてミカサは危うくなりますが、アニの援護でギリギリ助かりました。
この数の巨人ですから、いくらミカサと言えども一人で戦うのは無理そう。
その間にオカピは超大型(ベルトルト)のいる方に行ってしまいました。
果たしてアルミンを取り戻すことは出来るのか…3人を無数の巨人が囲みます。
アルミンはジークに会う
その頃アルミンはもう一人の自分を見ていました。
幽体離脱のような状態で、意識なく寝そべっている自分の体を見ている感じです。
「頼むから動いてくれ…みんなが…死んでしまう」
アルミンは必死に自分に声を掛けますが返事はありません。
「起きろよクズ!ゲス野郎!役立たず!」
それは皆が命がけで戦っている中で先に死んでしまった現在の自分に対する言葉でもあり、今までの自分への言葉でもありました。
「もらった命も!期待も!責任も!何も!何一つ!何にも返せなかったじゃないか!」
怒りと失望に蹲るアルミン。
しかし強く握りしめた拳に砂が握られていたことから、ここが死後の世界ではなく「道」だと気づき冷静さを取り戻します。
「ここは現実だ!!」
しかし巨人の口の中にいるはずなのに皆の状況がわかるのは何故か…エルディア人が「道」を通じて繋がっているからなのか…。
それならばとアルミンは「何かここで出来るかもしれない」と考え始めました。
その時、背後にジークがいることに気づきます。
ジークは座って虚ろな目で砂を捏ねている様子。
アルミンが声を掛けると「君もユミルに食われたか…」と呟きました。
ジークの言葉の意味は何なのか、2人がここで出会ったことで物語はどう動いていくのでしょうか!?
『進撃の巨人』ネタバレ136-137話のまとめ
今回のポイントは、エレンの首を飛ばすことで出てきた光のムカデのようなもの、オカピの巨人、アルミンとジークの邂逅ですかね。
光のムカデが巨人の正体だとすれば、それが巨人化できるエルディア人の血の大元であり、エルディア人が繋がる「道」であり、これを殺れば巨人の存在する世界の終わりでめでたしとなるということなのでしょうかね。
“エレンの首を飛ばす=エレンの死”ではない、物語の大きな鍵となりそうです。
そしてジークの「君もユミルに食われたか…」という言葉。
強制的に「道」に閉じ込められたことを言っているのでしょうが、アルミンを攫ったオカピ(豚)自体がユミルであるとも取れますよね。
やはり豚がすべての始まりと言えますが、ミカサたちはこのオカピの巨人に追いつきアルミンを取り戻せるのか、その中でアルミンが何を為すのかジークと出会ったことでどう展開していくのか。
リヴァイが選んだアルミンが皆の捧げてきた心臓を未来に繋げてくれることに期待ですね。
それからリヴァイやファルコの動きも気になりますし、彼らを含めてそれぞれが自分に出来る事を命がけでしようとしている姿から目が離せません。
アルミン&アニの対面より先にベルトルト巨人とアニの対面も何か起きるかもしれませんね。
先日講談社から正式に「4月9日発売の『別冊少年マガジン5月号』で最終話」だと発表されましたので、残るはあと3話。
本当に終わるの!?というくらいまだまだ見どころ盛りだくさんですから、気合いを入れてまた次回を楽しみに待ちましょう!

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