本ページはプロモーションが含まれています
1話の老人は誰なのか
結論から言うと、年をとった進平です。最終話の第79話で正体が明かされます。手紙を書いたのは紗都子で、蛍が光る場所でそれを読みながら涙を流している場面でした。
連載中、この老人が誰なのかは読者のあいだで割れていました。進平だという説と、康太郎だという説の2つです。
この記事でわかること
- 冒頭の老人が誰だったか
- 手紙を書いたのが誰か
- 手紙に何が書かれていたか
- いつ、どう回収されるか
- なぜ冒頭に置いたのか(カイの読み)
手紙に書かれていたこと
手紙を書いたのは紗都子です。綴られていたのは、愛してはいけない人を愛してしまったこと、そして自分はとても幸せだったということでした。
この一文だけで、読者は先に結末の色を受け取ります。幸せだった、と過去の形で書かれているからです。
だから1話を読んだ時点では、多くの人がこう思います。紗都子はもう亡くなっていて、残された誰かが手紙を読んでいるのだと。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場面 | 第1話の冒頭。蛍が光る場所 |
| 何をしているか | 老人が手紙を読んで涙を流している |
| 老人の正体 | 年をとった進平 |
| 手紙の書き手 | 紗都子 |
| 書かれていたこと | 愛してはいけない人を愛してしまった。とても幸せだった |
| 回収される場所 | 最終話の第79話「光が舞う島で」 |
| 連載中の説 | 進平説と康太郎説で割れていた |
康太郎説もありました
連載中、もうひとつ有力だったのが康太郎説です。康太郎は桐ヶ谷家のお付きで、紗都子の幼馴染にあたる用心棒です。
どんな局面でも紗都子を裏切らず、忠誠を尽くし続けた人物でした。だから紗都子が感謝を綴って渡した相手かもしれない、という読み方が出ています。
実際、康太郎は手紙の受け渡しに深く関わります。進平が島へ戻ったとき、待っていた康太郎から紗都子の手紙を受け取る場面があります。
僕はこう読む
康太郎説が強かったのは、勘違いではないと思っています。
手紙を運んだのは実際に康太郎です。
読者は「渡した相手」と「読んでいる人」を同じだと思ってしまう。
作者はそこを見越して、渡す役と読む役を別の人物に分けています。読み違えさせる仕掛けが最初から入っていました。
78話まで、死は書かれません
この作品は、紗都子の死をはっきり書きません。78話の時点でも、亡くなったとは明言されないまま進みます。
だから読者は、1話冒頭の印象を最後まで持ったまま読むことになります。幸せだった、と過去形で書かれた手紙の印象です。
そして79話で、紗都子が生きていることが分かります。助けたのは、光春が海外から連れてきた医師でした。
なぜ冒頭に置いたのか
結末の側の場面を1話の頭に置くのは、それなりに思い切った作りです。読者に「この恋は終わっている」と思わせたまま、79話ぶんを読ませることになります。
そのうえで、終わっていなかったと明かす。冒頭の場面は、死を告げる絵ではなく、離れていた時間の長さを見せる絵でした。
僕はこう読む
この手紙のいちばん怖いところは、一字も嘘を書いていないことだと思っています。
愛してはいけない人を愛した。とても幸せだった。
どちらも本当です。生きていても成り立つ文でした。
読者だけが過去形を死と読んだ。誤解させたのは作者ではなく、こちらの読み方のほうです。
まとめ
1話冒頭の老人は年をとった進平です。手紙を書いたのは紗都子でした。
押さえておきたい点を並べておきます。
- 1話冒頭で手紙を読んで泣いているのは、年をとった進平
- 手紙を書いたのは紗都子
- 内容は「愛してはいけない人を愛してしまった」「とても幸せだった」
- 連載中は進平説と康太郎説で割れていた
- 正体が明かされるのは最終話の第79話
僕はこう読む
冒頭を読み返すと、泣いている理由が変わります。
1話では、失った人の手紙を読んでいる涙に見えました。
79話まで読むと、会えないまま年を取った人間の涙になります。
死んだから泣いているのではなく、生きているのに届かなかったから泣いている。同じ絵で、意味が反対になります。
冒頭の涙を別れの涙と読むか、長すぎた距離の涙と読むかで、1話の意味がまるごと変わります。
——あなたは1話冒頭の進平の涙を、紗都子を失った涙だと思って読みましたか。それとも、会えないままだった年月の涙だと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
1話冒頭の老人と、手紙を書いた紗都子は別の人物です。ここが混ざりやすいところです。
Q. 1話冒頭で手紙を読んでいる老人は誰ですか。
A. 年をとった進平です。最終話の第79話で正体が明かされます。
Q. 手紙には何が書かれていたのですか。
A. 愛してはいけない人を愛してしまったこと、そして自分はとても幸せだったことです。書いたのは紗都子です。
Q. 康太郎ではないのですか。
A. 違います。ただし康太郎は手紙の受け渡しに関わっており、島へ戻った進平に紗都子の手紙を渡す場面があります。連載中に康太郎説が出たのは、そのためです。
この作品の面白さ、後藤進平の素顔、題名の意味へ。
面白いところどこが面白いのか?明治の殺し屋と令嬢が、キスまで33話かけて近づく話です!明治の殺し屋と令嬢が、キスまで33話かけて近づきます。
後藤進平とは後藤進平は何者なのか?殺しを生業とする青年で、三枝から紗都子の殺害を請け負います!若いころの進平は、誰から紗都子の殺害を請け負ったのか?
題名に込めた意味題名はどういう意味なのか?蛍は紗都子で、嫁入りは1話の嘘の求婚です!蛍は紗都子、嫁入りは1話の嘘の求婚を指しています。
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月15日


コメントを残す