マキマに心臓を奪われ、デンジは倒れました。
決着の場となった墓場では、多くの人間が倒れています。
それらに背を向け、マキマはタバコに火をつけようとしていました。
慣れないタバコにマキマはむせます。
そして、デンジから奪った心臓を手に語りかけました。
「私はあなたに二度勝ちました」
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藤本タツキ「チェンソーマン」96話より引用
「これであなたは私のもの これからはずっと一緒です」
マキマは心臓に愛おしそうに頬を寄せました。
「一緒にたくさん食べて寝て 幸せな生活をしましょう」
マキマが勝利の余韻に浸っている頃、背後に転がる遺体の中の1つが立ち上がりました。
ヴヴ…同時に音が聞こえてきます。
その音は何度も聞いたことのある音です。
このままでは終われないデンジ、戦いはまだ終わっていません。
2人の”最後”の戦いはここからが幕開けとなるのでしょうか?!
『チェンソーマン』96話!のネタバレ
それでは『チェンソーマン』96話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
チェンソーを武器に
デンジは多くの遺体の1つとして転がっていました。
全てはマキマを油断させるためです。
手に持ったのはチェンソー。
自分の体をチェンソーにするのではなく、武器としてチェンソーを使いマキマに近づきました。
不意をつかれたマキマは、デンジの攻撃をもろに受けてしまいました。
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藤本タツキ「チェンソーマン」96話より引用
肩から腹部にかけてチェンソーはマキマを切り裂きました。
マキマにはまだ何が起きたかわかりません。
マキマの視界には、先ほど自分がトドメを刺したチェンソーマンが倒れています。
心臓を奪いとり、完全に倒れたチェンソーマンとは別にデンジが襲撃してくることなど想定外でした。
ポチタを返してもらう
体を切り裂かれたマキマは座りこみました。
「ポチタは返してもらうぜ」
デンジは状況を飲み込めない様子のマキマからチェンソーの心臓を奪い返しました。
その心臓を再び自分の体に戻したデンジは、マキマにネタバラシをします。
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藤本タツキ「チェンソーマン」96話より引用
「マキマさんがず〜っと戦ってたのは俺が心臓からもぎ取ったポチタですよ」
「そういう戦い方できるってボンヤリ覚えてたんで」
デンジが言っているのは、パワーを失った後、自我をチェンソーマンに奪われていた時のことです。
あの時、チェンソーの心臓そのものからチェンソーマンを作り出すことができることは証明済でした。
今までの状況から考えると、おそらくポチタにはちゃんと意思があり、話すことなどは精神世界でしかできませんが、チェンソーの心臓を通してポチタが戦うことは可能なのでしょう。
ポチタを隠れ蓑にし、デンジはマキマが油断する瞬間を待っていたのです。
パワーの血の効果
マキマはデンジに奇襲された傷を治そうと注力していました。
しかし…。
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藤本タツキ「チェンソーマン」96話より引用
「傷の治りが遅いでしょ?」
デンジはマキマの思いを先に口にしました。
実は、デンジが使ったチェンソーはデンジが貰ったパワーの血で作った特別なものでした。
「マキマさんの中で暴れさせてます」
パワーの血ならマキマの中で大喜びで暴れてくれそうですよねw
しかし、マキマは最強の支配の悪魔。
負ける気なんてありません。
「こんな事で…」
“私を殺せると思ったら大間違い”
そんな言葉が続きそうです。
デンジもそれはわかっていました。
「こんなんでマキマさんを殺せるなんて思ってませんよ」
マキマはデンジの含みのある言い方に警戒心を持った視線を向けました。
迎えにきた先生
その時、1台の白い車がやってきました。
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藤本タツキ「チェンソーマン」96話より引用
デンジはその車を見て「いいタイミングで先生迎えに来てくれたな」とつぶやきました。
マキマはデンジたちの思惑通りの展開が繰り広げられていることに気がついていますが、何もすることができません。
デンジは車に乗り込む前にもう1つ、大切なやり残しを実行しました。
「わりいな マキマさん」
チェンソーがマキマの首の近くで音を立てようとしていました…。
日常の中で
日が昇り、街を向きかう人々の波。
通学する子供たちや、通勤電車に揺られる大人たち。
そして、日没…。
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藤本タツキ「チェンソーマン」96話より引用
毎日繰り返される日常の片隅に、ボロいアパートがありました。
その名も『たつきコーポ』。(作者の藤本タツキ先生からとった名前でしょうね!)
たつきコーポの駐車場には、例の白い車が止められています。
たつきコーポの一室のドアが開けられていました。
中にいたのは岸辺とデンジです。
先生、とは岸辺のことだったようですね。
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藤本タツキ「チェンソーマン」96話より引用
岸辺はデンジに「これからだぞ これから全てお前がやるんだ」と念を押しました。
穏やかに見える日常の中でも、人々が犠牲になっていると岸辺は言いました。
だからできるだけ早く、デンジにはやり遂げてほしいみたいですが…。
「生理現象だからな…そういうワケにはいかねぇだろうな…」
「まっ…俺のペースでいかせてもらいますよ」
デンジは岸辺にそう返しました。
マキマを殺す方法
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藤本タツキ「チェンソーマン」96話より引用
「言っておくがお前が今からやる方法でマキマを殺せると俺は思えない」
「失敗して死ぬ覚悟はしておけよ」
どうやらデンジ発案で、マキマを殺す方法を実践しようとしているようですね。
デンジには失敗した時の覚悟もあるようです。
そんなデンジの様子を見た岸辺は、一瞬何も話さなくなりました。
岸辺はそのまま帰るためにドアを閉めようとしながら言いました。
「死ぬなよ デンジ」
「お前は俺が今まで会ってきたやつの中で1番デビルハンターに向いている」
一方的に言い残して、岸辺はドアを閉めて去って行きました。
不器用な岸辺なりの励ましなのかもしれませんね。
一つになる?!
岸辺が去った後、デンジは1人ぼっちの部屋に残されました。
寂しそうな表情を浮かべたデンジ。
かつてアキやパワーと賑やかに過ごした日々のことを思い出していたのかもしれませんね。
「腹へった…」
冷蔵庫を開けると、たくさんの箱詰された食材が並んでいました。
その一つを手に取ったデンジは、料理を始めます。
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藤本タツキ「チェンソーマン」96話より引用
「俺…あんな目にあっといて…まだ心底マキマさんが好きなんだ」
「でも…アンタが今までしたことは死んでった連中が許さねぇ」
「だから…さ 俺も一緒に背負うよ マキマさんの罪」
マキマには攻撃が通用しません。
適当な日本国民にその死が転換されるだけです。
そこで、デンジは閃きました。
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藤本タツキ「チェンソーマン」96話より引用
「マキマさんと俺…一つになりゃあいいんだ…」
そして料理は完成しました。
今日のメニューはごはんに味噌汁、生姜焼き。
自分で作った料理をデンジは食べ始めます。
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藤本タツキ「チェンソーマン」96話より引用
味噌汁、生姜焼き…なかなか味はいいようです。
そして、デンジから衝撃的な発言が飛び出すのです。
「マキマさんってこんな味かぁ…」
デンジが発案したマキマを殺す方法…それはマキマを食べることだったのです。
デンジの中でマキマは生きることになるのでしょうか?!
次週、最終回?!
急展開する物語…果たして月末はどうなるのでしょうか?!
『チェンソーマン』ネタバレ96-97話のまとめ
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藤本タツキ「チェンソーマン」96話より引用
マキマとデンジの戦いはマキマの完全勝利に思われましたが、それはデンジの作戦通りでした。
チェンソーの心臓そのものに戦わせ、デンジはマキマを油断させた時に奇襲をかけ、勝利しました。
岸辺は全面的に協力してくれているようですが、コベニは再登場なし。
デビルハンターは嫌がっていたので、別の人生を歩いているのかもしれませんね。
デンジがマキマを殺す、その方法はマキマを食するというもの…。
デンジの中でマキマは収まることができるのでしょうか?
マキマを奪われた日本政府は黙っているのでしょうか?
パワーやポチタとの約束は果たされないのでしょうか?
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藤本タツキ「チェンソーマン」96話より引用
やり残したことが多くあるように思われますが、次週は最終回と予告あり!
どんなラストになるのか、今から気になりますね!
来週もますます目が離せません♪

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