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ファルファルとは何なのか
結論から言うと、ファルファルは騰の剣技が立てる音です。そして技の正体は「螺旋」で、剣を回しながら振ることで生まれます。
ただの擬音ではありません。この螺旋が増幅すると、当時最強の甲冑材だった楚鉄まで真っ二つになります。
この記事でわかること
- ファルファルの音が出る仕組み
- 師匠が教えた「螺旋」の意味
- 技が初めて描かれた戦い
- 合従軍戦で臨武君を討った場面
- ファルファルと並ぶ名言と珍言
- 実写映画で騰を演じた俳優
正体は螺旋を生む握り方です
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正体 | 螺旋。剣の旋回と剣先のわずかな回転が生む音 |
| 仕組み | 柄を小指で引っかける特殊な握り方 |
| 威力 | 回転で力が増幅し、楚鉄の甲冑も両断する |
| 出どころ | 54〜55巻のおまけ漫画。6歳からの修行 |
| 使い手 | 騰。王騎の副官から、王騎軍を継いだ将軍へ |
| 実写の配役 | 要潤 |
槍や矛が主流だった時代に、騰は剣で戦います。
その剣が、振るたびにファルファルファルと鳴ります。音の出どころは、柄の握り方でした。
小指で柄を引っかけるようにして握ります。
すると剣を旋回させたとき、刃先までわずかに回ります。
この二重の回転が、目に見えない円を空中に描きます。それが螺旋で、ファルファルという音はその副産物にあたります。
円は小さく始まります。
回転を続けるうちに力が乗り、やがて大きな螺旋になります。
楚鉄の甲冑を真っ二つにできるのは、この増幅があるからです。
僕はこう読む
ファルファルの怖さは、音がしている時点で手遅れなところだと思っています。
あれは技を出す前の掛け声ではなく、すでに回っている音です。
聞こえたときには、円がもう増幅を始めています。
だから作中では、音だけで戦場の空気が変わります。
敵が名前を知らなくても、あの音で誰が来たかは分かる。
技そのものが、名乗りの代わりになっている珍しい例です。
6歳の修行で教わりました
この技の始まりは、単行本54〜55巻のおまけ漫画で描かれています。
騰が6歳のころ、剣術の師匠に弟子入りした場面です。師匠が教えたのは技の形ではなく、螺旋が肝だという一点でした。
そしてもう一つ、有名な言葉を残しています。
「自分の最も高いファルファル音を探せ。それがお前のファルファルの道だ」
剣の道ではなく、ファルファルの道です。
この時点で、騰のつかみどころのなさはすでに完成しています。
幼いころから同じ調子だったようで、師匠もかなり苦労したと描かれていました。
僕はこう読む
師匠の教えが「高い音を探せ」だったのが、よくできていると思っています。
強く振れ、でも速く振れ、でもありません。
音を目標にすると、握りと回転を自分で詰めるしかなくなります。
形を教えないまま、答えだけを耳で示した指導です。
騰が主の意図を言われる前に汲み取れるのも、同じ性質でしょう。
説明されないものを読む訓練を、6歳から積んでいたことになります。
初めて描かれたのは馬陽の戦いです
騰の初登場は、成蟜の反乱を鎮める場面までさかのぼります。
ただし、そこでは実力が分かりません。王騎の命令を他人に振ったり、撤退命令が出る前に撤退したりと、最初からとぼけていました。
信の初陣である蛇甘平原でも、王騎の後ろに控えたままです。
実力が明かされたのは、王騎の復帰戦にあたる馬陽の防衛戦でした。
秦が韓へ攻め込んだ隙を突いて、趙が侵攻してきた戦いです。この戦いは、李牧と龐煖が初めて姿を見せた場でもあります。
王騎は、李牧の伏兵が着く前に決着をつけようとします。
そして趙軍総大将の趙荘を討つため、騰騎馬隊を出しました。
ここで初めて、ファルファルの音が戦場に鳴ります。
この戦いで王騎は討たれ、騰は残された軍を率いることになりました。隆国を証人とした遺言どおり、王騎軍はそのまま騰軍としてまとまります。
長く副官を務めた男の実力を、将たちは全員知っていたからです。
合従軍戦の中央は6万差でした
ファルファルがいちばん効いたのが、合従軍戦です。
騰と蒙武、そして王賁と蒙恬が中央に配置されました。相手は楚軍15万、こちらは騰軍3万と蒙武軍6万の計9万です。
6万の差があり、まともにぶつかれば押し切られます。
楚を止めるには、総大将である「楚の巨人」汗明を倒すしかありません。
そこで昌平君が授けた策が、主力を温存する形でした。蒙武軍を一切動かさず、まず楚の第一軍を討ち、無傷の蒙武軍を汗明へぶつけるという段取りです。
つまり第一軍を破る役目は、騰軍だけで背負うことになります。
その第一軍を率いていたのが臨武君でした。
楚という大国で将軍まで上り詰めた男で、陣を常に前へ置きます。
理由は、相手の強者に自分のところまで来させるためです。
録嗚未のピンチにファルファルが届きました
第一軍の陣を真っ先に突き破ったのは、録嗚未でした。
王騎軍のころから第一軍長を務め、軍内最強とも噂された武将です。ところが臨武君は、王騎軍第五軍長の同金を討ち取るほどの相手でした。
さらに厄介なのが、中華十弓の白麗です。
録嗚未より少し遅れて到着した第三軍長の鱗坊は、白麗の矢で命を落としました。
録嗚未は弓を気にしながら臨武君と斬り合うことになり、苦しくなります。そこへ聞こえてきたのが、ファルファルファル、という音でした。
白麗のほうは、蒙恬が執拗に追い詰めていました。
討ち取るまでは至らないものの、弓を引けないほどの深手を負わせています。
脅威が一つ消えたところへ、騰が本陣まで到達しました。
僕はこう読む
この場面の見せ方が、ファルファルの使い方としていちばん上手いところです。
読者は先に音を聞かされ、そのあとで姿を見ます。
録嗚未が苦戦している絵の外から、音だけが入ってきます。
助けが来たことを、名前でも台詞でもなく音で伝えている。
ここまで散々ふざけてきた男の登場に、ためが効いています。
擬音をキャラクターの看板にした、数少ない成功例だと思います。
臨武君を圧倒しました
絶妙なタイミングで現れた騰に、臨武君は武者震いします。
最初の一撃は受け止められました。しかも騰の巨体ごと跳ね返しているので、臨武君の力も本物です。
ところが、そこからが違いました。
幾人もの強者を討ってきた臨武君が、防戦一方になります。
楚で将軍まで上り詰めた意地で反撃しても、騰はすべて受け止めました。そして最後は、騰に軍配が上がります。
6万の戦力差がある戦場で、初日に起きた大番狂わせでした。
ただし騰本人からすれば、想定どおりだったはずです。
出陣前、蒙武に向かってこう言い切っていました。
「私は元から強い。緒戦はまかせなさい」
名言と珍言が同じ口から出ます
騰の面白さは、かっこいい言葉とふざけた言葉の距離が近いところです。
楚が秦へ攻め込み、南部防衛線の裏を取られそうになったときのことです。「この南部防衛線は一刻を争う状況だ。故に一刻かせぐは大きな益を生む」
そう言って、5千の兵で5万の大軍へ突撃しました。
おかげで裏を取られずに済んでいます。
蒙武に第一軍を討てるのかと問われたときの答えも有名です。「我が主であった大将軍 王騎の死はお前を強くした。そして、私は元から強い」
臨武君に「お前は何者だ」と問われたときは、「天下の大将軍だ」と返します。
すぐ横で録嗚未が、あんたは違うだろ、と心の中で突っ込みました。
極めつけは、臨武君を討ったあとの手向けの言葉です。
「あの世で同金、鱗坊、録嗚未と酒でも飲むがいい」
録嗚未は生きています。本人も心の中で、今、俺を入れたよな、と突っ込んでいました。
僕はこう読む
録嗚未いじりが、あの場面に入っているのが効いていると思っています。
強敵を討った直後で、普通なら締めて終わるところです。
そこへ死者の名簿に生きている部下を混ぜてきます。
王騎を失った軍が、笑える状態まで戻っている証拠でもあります。
藺家十傑は主を追って8人が死にましたが、王騎軍は誰も追いませんでした。
あの突っ込みは、軍が壊れなかったことの一番わかりやすい印だと思います。
実写映画では要潤が演じました
実写映画のキングダムで騰を演じているのは要潤です。
ファルファルは台詞ではなく、効果音として表現されました。要潤さん自身も、剣を振っているときに鳴っている音だと解釈して演じたと語っています。
原作のまま、という反応がファンから上がった場面です。
音で覚えられている技なので、映像との相性は良いはずです。
剣技が長く決まるほど、ファルファルの音も長く続きます。斬った数がそのまま音の長さになるので、聞いている側には戦況まで伝わります。
まとめ
ファルファルは、騰の剣が立てる音です。正体は螺旋で、柄を小指で引っかける特殊な握りが剣先をわずかに回転させます。
小さな円が回転を続けて増幅し、楚鉄の甲冑まで両断します。
由来は54〜55巻のおまけ漫画で語られました。6歳の騰に師匠が教えたのは、自分の最も高いファルファル音を探せ、という一言です。
技が初めて描かれたのは、王騎の復帰戦である馬陽の防衛戦でした。
合従軍戦では、6万の戦力差がある中央で臨武君を討ち取ります。苦戦していた録嗚未のもとへ、音だけが先に届いた場面が見どころです。
実写映画で騰を演じているのは要潤です。
僕はこう読む
ファルファルは、騰という人物の説明そのものだと思っています。
技の名前ではなく、勝手に鳴っている音が看板になりました。
本人は名乗らないのに、周りが音で呼ぶようになっています。
王騎の副官として、前に出ない生き方を長く続けた人です。
それでも戦場では、誰よりも先に存在が伝わってしまう。
控えているのに隠れられない、という矛盾が音に出ています。
だからファルファルの受け取り方は、二つに割れます。笑える擬音と取るか、王騎軍最強の証明と取るかです。
——あなたは、ファルファルをどちらで聞いていますか。騰のとぼけた味を出す音だと思いますか。それとも、敵が真っ先に恐れる合図だと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
ファルファルについて、よく出てくる疑問をまとめました。
Q. ファルファルとは何ですか。
A. 騰の剣技が立てる音です。技の正体は螺旋で、剣の旋回と剣先の回転から生まれます。
Q. 騰の剣はなぜあの音が鳴るのですか。
A. 柄を小指で引っかける特殊な握り方をしているためです。刃先までわずかに回ることで音が出ます。
Q. ファルファルの威力はどれくらいですか。
A. 回転で力が増幅し、当時最強の甲冑材だった楚鉄を真っ二つにできます。
Q. 由来はどこで語られていますか。
A. 単行本54〜55巻のおまけ漫画です。6歳の騰に師匠が螺旋の極意を教える場面が描かれています。
Q. 合従軍戦で騰は誰を討ちましたか。
A. 楚の第一軍を率いる臨武君です。苦戦していた録嗚未のもとへ駆けつけ、圧倒して討ち取りました。
Q. 実写映画で騰を演じたのは誰ですか。
A. 要潤です。ファルファルは台詞ではなく、効果音として表現されました。
騰の剣の次は、騰その人、成蟜を裏切った龍羽、騰軍を継いだ録嗚未へ。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月19日


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