自分の国、自分の故郷を作るために動き出した房太郎は、門倉の持っていた刺青人皮とアシリパを奪っていきました。
アシリパが抵抗を見せているうちに鯉登&月島と遭遇。
房太郎は地下へ逃げますが、鯉登に襲撃され、ビールの海に消えていきました。
しかし月島が現場へ到着した時、アシリパだけが残され、鯉登の姿が消えていたのです。
一方アシリパを奪われ、煙の中で自らの力不足に嘆いていた杉元の元には、白石が救けにやってきました。
果たして鯉登に何が起きたのか、杉元はアシリパを取り戻すことが出来るのか!?
第260話は『死守』ということで、それぞれの死守模様が描かれます!
目次
『ゴールデンカムイ』260話!のネタバレ
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野田サトル「ゴールデンカムイ」260話より引用
それでは『ゴールデンカムイ』260話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
アシリパを確保する月島
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野田サトル「ゴールデンカムイ」260話より引用
鯉登はやはり房太郎に水(ビール)中に引きずり込まれていました。
月島は「何があった!?鯉登少尉はどこだ!?」とアシリパに聞きますが、アシリパは逃走を図ります。
マキリを振り牽制しますが、すぐに月島に捕らえられてしまいました。
するとその時、月島の後方でゴボゴボという音が…そしてアシリパの「引きずり込まれた…」の言葉。
月島は鯉登の状況を察します。
しかし(今はアシリパが何よりも重要なのだ!!)と、アシリパを抱え上へ歩き始めました。
月島の選択
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野田サトル「ゴールデンカムイ」260話より引用
房太郎は自慢の髪の毛を鯉登の首に巻き付けることで、自身の身体ごと鯉登を水中に引きずり込んでいました。
いや本当にこの髪汎用性が高いですね。
房太郎は30分以上息を止めることが出来ますので、このまま難なく鯉登を溺死させられるでしょう。
鯉登は白目になってきました。
しかしそこで、月島が鯉登を助けるために戻って来ました!
房太郎の顔に蹴りを入れ、鯉登が離れてから銃で追撃します。
脇腹を撃たれた房太郎は再び水中を泳ぎ去っていきました。
ひとまず難は去ったものの「戻って来るかもしれない」と警戒する月島の横で、鯉登はあることに気づきました。
「アシリパはどうした!?」
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野田サトル「ゴールデンカムイ」260話より引用
アシリパはひとり逃走していました。
「すいません」と呟く月島。
今までの月島だったら、アシリパ(任務)より鯉登なんて絶対にしなかった選択でしょう。
これは鯉登によって月島が変わることが出来た証拠で読者としては嬉しくはあるのですが、第七師団の軍人としてはやってはいけないこと。
「馬鹿すったれ!!どちらを優先するべきか間違えるな!!」
自分の命がかかっていたのにこうして叱れる鯉登は本当に優秀ですね。
鯉登の言うことはもっともですし、月島自身も自分の行動が間違いだと分かっているとは思いますが、2人の絆と月島の本来の優しさが見えてやはり嬉しく思います。
鶴見と再会
一方、地下から逃れてきたアシリパ。
ようやく自由になりましたが、思わぬ人物と遭遇してしまいます。
なんと二階堂!!
駆け寄ってくる二階堂をアシリパはマキリで斬りつけますが、二階堂は義手で刃をキャッチ。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」260話より引用
その勢いで中指から箸が発射され、アシリパの額に命中しました。
「おはし役に立った!」
本当に…まさか箸箱義手がこんな回収のされ方をするとは。
二階堂は嬉しそうにアシリパを抱えて走り出します。
そして二階堂の行った先とはもちろん、鶴見の元です。
「よくやったぞ二階堂」
樺太以来の対面。
なんとアシリパはこの局面で鶴見に確保されてしまったのでした。
鯉登の変化がバレた…?
そこに鯉登&月島が合流します。
月島が状況を報告しようとするも、鯉登が先に話し出しました。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」260話より引用
「地下に入れ墨の脱獄囚がいましたが逃げられました。杉元や牛山もいましたので、土方たちもこのビール工場の…」
鯉登は途中で気づき焦って話すのをやめます。
お気づきでしょうか。
鯉登は鶴見に“普通の言葉で”報告したのです。
「…よくわかった鯉登少尉殿」と鶴見。
この“よくわかった”はとても重いですね。
鯉登は汗だく。
その横で月島は険しい表情。
鶴見はそれ以上は何も言わず、皆に今後の方針を伝えました。
房太郎は深追いしない、刺青人皮は宇佐美の持ってきたもので充分、目標枚数は揃ったのでこれ以上無駄な戦闘はしない。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」260話より引用
「アシリパ確保!!全員で死守だ!!」
鉄壁の守りで撤収する構え。
アシリパを確保していることを杉元や土方たちに気づかれずサッポロビール工場を離れることはできるでしょうか。
門倉の奇跡
房太郎はどこかの出口から脱出した様子。
かなり満身創痍ではありますが、引き続きアシリパを奪う考えです。
タフですね。
するとそこに鬼の形相の杉元が!
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野田サトル「ゴールデンカムイ」260話より引用
「アシリパさんを返せ!!」
銃を手に凄まじい勢いで駆けてきました。
一方、土方組。
門倉以外は合流したようで、白石が迎えに行った杉元組の到着を待っていました。
「もう少し待って来なければ私が行く」と土方。
キラウシだけは門倉の身を案じていました。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」260話より引用
「門倉は?誰も見てないのか?」と聞いている相手が都丹な時点でかなり焦っていますね。
都丹困惑しています。
その頃門倉はまだ工場の中で倒れており、意識を失う前に(土方さん…最後までお供できず申し訳ありません)と覚悟を決めていました。
建物は火事によりどんどん崩れていきます。
「門倉~わああ~」
泣き叫ぶキラウシが可愛いですが、崩壊した煙突が建物に倒れるなど、門倉の生存はもはや絶望的な状況。
そんな中で門倉本人は…不安定になった工場内で転がり、施設の瓦礫に引っ掛かり、そのまま街中へ引っ張られ、何故か布団に着地し、奇跡的に掛布団まで掛けられ、挙げ句枕元にはサッポロビールが…。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」260話より引用
「う~ん…むにゃむにゃ…うまいッもう一杯」と、もはや普通に寝ている門倉。
いやもうこの凶運ぷりは是非絵で見てください!
『ゴールデンカムイ』ネタバレ260-261話のまとめ
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野田サトル「ゴールデンカムイ」260話より引用
今回も衝撃続きでしたが、まずアシリパが普通に刃を振っていたことに驚きましたね。
場合によっては人を殺すことになり兼ねない直接的な戦闘はあまり見たことないような。
弓矢を持っていないことと意識朦朧の状態で余裕がないということが大きいでしょうが。
やはりアシリパとしても、この最終局面で自分の所在が如何に状況を左右するのか分かっているのでしょう。
一刻も早く杉元たちと合流して欲しかったですが、アシリパを確保したのはなんと第七師団。
一番恐れていた状況です。
しかし読者としては、鶴見とアシリパの再会は期待していたことのひとつではあります。
樺太でアシリパを逃した際、鶴見が「ゆっくりと話したいことがあったんだがな…」と呟いていたので、その“話したいこと”がここで改めて描かれるかもしれません。
その中で鶴見の本意が知れたらいいですよね。
その辺りでソフィアの再登場も期待したいです。
しかし対話をする時間はあるでしょうか。
アシリパを確保したことを杉元や土方たちが知れば即戦闘でしょうから、このまま撤収できるのかサッポロビール工場でまだ動きがあるのか注目です。
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野田サトル「ゴールデンカムイ」260話より引用
さらに重要なのが、鯉登の変化が鶴見に(十中八九)バレたこと。
鯉登は鶴見の目的を見定めるため、たとえ利用されていようと引き続きついていくつもりでいましたが、果たしてその心を知らない鶴見がそれを許すでしょうか。
そしてこうなってしまった以上、月島もどんな動きを見せていくのか気になります。
今回の行動からも月島にとって鯉登が任務を差し置いてでも助けたい存在だと分かりましたが、いざ鶴見が鯉登を処分の対象とした時も果たして鶴見を裏切り鯉登の味方となるのかというと、そこまではまだ分かりません。
どちらにせよ月島には厳しい展開が待っているのかも…。
鶴見は月島の変化にも気づいていそうですしね。
さて次回は杉元vs房太郎が匂わされていますが、アシリパ消失で憤怒状態の杉元と重傷の房太郎では勝負にならないでしょうから、アシリパがいないことに気づいてまた一時的にでも手を取ってくれないでしょうか。
房太郎も死んで欲しくないです。
そしてそろそろ狙撃手たちにも動きが出てくるのかもしれません。
次回も何が起きるのか、本日発売のファンブックで予習復習しつつまた楽しみに待ちましょう!

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