信が倒した武将は誰なのか?
結論から言うと、名のある将で8人です。馮忌・輪虎・万極・霊凰・慶舎・岳嬰・趙峩龍・龐煖。うち6人が趙の将で、最後の龐煖は王騎を討った男でした。
8人を並べると、信という主人公がどこで、誰を削って上がってきたのかがはっきり見えます。この記事では所属と戦いを先に表で出し、そのあと一人ずつ、どういう相手でどう決着したのかを書いていきます。
この記事でわかること
- 信が倒した8人の一覧(所属・戦い・分かるものは話数まで)
- ★馮忌の所属が「魏」と書かれることがある理由と、正しい所属
- 一人ずつの決着のつき方
- ★信が倒したと誤解されやすい相手(尭雲)との違い
- 8人に共通していること(カイの読み)
まず一覧で出します
| 敵将 | 所属 | 戦い | 話数・巻数 |
|---|---|---|---|
| 馮忌(ふうき) | 趙 | 馬陽の戦い | — |
| 輪虎(りんこ) | 魏・廉頗四天王 | 山陽の戦い | — |
| 万極(まんごく) | 趙 | 合従軍の戦い | — |
| 霊凰(れいおう) | 魏火龍七師 | 著雍の戦い | — |
| 慶舎(けいしゃ) | 趙 | 黒羊丘の戦い | 41〜45巻 |
| 岳嬰(がくえい) | 趙 | 朱海平原の戦い | — |
| 趙峩龍(ちょうがりゅう) | 趙・藺家十傑 | 朱海平原の戦い | 599話 |
| 龐煖(ほうけん) | 趙三大天 | 朱海平原の戦い | 58巻627話 |
話数の欄を「—」にしてあるのは、確かめられなかったからです。分かるものだけ入れました。埋めるために推測で数字を置くほうが、読む人に不親切だと考えています。
馮忌|趙の知将。★「魏」と書かれることがありますが誤りです
信が名のある将を初めて討ち取った相手が馮忌です。
所属は趙です。ここは注意してください。ネット上には馮忌を魏の将軍として紹介している記事がありますが、馮忌は馬陽の戦いで趙の右軍を指揮した将です。「頭脳の馮忌」と呼ばれた知将で、長距離戦に強いという評価をされていました。
馬陽の戦いは、怪鳥・王騎の復帰戦でもありました。信が率いる百人隊も参戦しています。
そこで王騎が下した命令が、百人隊に敵将・馮忌を討ち取れというものでした。大軍と大軍がぶつかる戦場で、たった百人で敵将の首を取る。普通なら不可能です。
それを信は奇襲でやってのけます。馮忌親衛隊は、三十人まで削られた飛信隊を討ち取ることができませんでした。
この一戦が飛信隊の誕生につながります。信のキャリアの起点にいるのが馮忌です。
輪虎|廉頗四天王。仲間を失いながらの一騎打ち
輪虎は、趙から魏へ移った元三大天・廉頗が率いる四天王の一人です。舞台は山陽の戦い。
信は輪虎と一騎打ちで決着をつけ、討ち取りました。
ただしこの勝利は、手放しで喜べるものではありません。同世代の仲間が命を落としていく中で、ようやく掴んだ勝ちでした。信が「将軍になる」と言い続けることの重さが変わる戦いです。
万極|恨みで起き上がる軍を率いた男
万極は「特攻の万極」と呼ばれた趙の将で、慶舎の副官にあたります。信とぶつかったのは合従軍の戦いでした。
この将が特別なのは、軍の成り立ちです。
万極の軍は、長平の戦いで秦から非道を受けた者と、その家族で構成されていました。恨みの力が強く、何度倒しても起き上がってくる兵ばかりだったと描かれています。
その話を聞かされた信は、当初は同情します。敵を憎めなくなる相手でした。
それでも決着はつきます。撤退しようとした万極を、信が飛び上がってからの一撃で討ち取りました。
霊凰|14年投獄されていた魏火龍七師
霊凰は魏火龍七師の一人です。14年間投獄されていましたが、呉鳳明が牢から出し、著雍の戦いで戦場へ復帰させます。
その復帰戦で、霊凰は信に討ち取られました。
僕はこう読む
ここまでの4人を並べると、信が当てられてきた相手の性格が見えてきます。
馮忌は「頭脳の馮忌」。慶舎はのちに触れますが「沈黙の狩人」。霊凰は14年ぶりに引っ張り出された魏火龍七師。正面からぶつかっても崩れない、策や格で戦うタイプが並んでいます。
信は策の人ではありません。だからこそ、この配置は作者の意図だと思っています。策で組み上げられた相手を、正面から破ってしまう。それが飛信隊の役割として繰り返し使われている。
万極だけが少し違います。あれは策ではなく恨みで組まれた軍でした。そして信は、初めて相手に同情します。崩し方が分からない相手が一度だけ出てきた、と読むと万極戦の位置がはっきりします。
慶舎|「待ちの達人」を、丘の上で崩した
慶舎は「沈黙の狩人」と呼ばれた趙の将です。舞台は黒羊丘の戦い(41〜45巻)。
李牧が「慶舎を討つのは自分でも困難だ」と評した相手でした。アミを張って待ち、獲物が入ってくるのを動かずに見ている。討つならアミの外へ出すしかない、という難物です。
実際この戦いでも、慶舎はアミの中でじっと観察し続けました。三日目に秦が大きな好機を掴んでも、動かずに桓騎の動きを注視しています。
決着はこう運びました。
- 中盤に飛信隊が巻き返し、秦軍が優勢に転じる
- 桓騎の策で慶舎を完全に追い込む
- ところが紀彗が間一髪で慶舎を救い出す
- 飛信隊が少数で一気に丘を駆け上がる
- 知力だけかと思われていた慶舎が、信との一騎打ちで互角に渡り合う
- 最後は信が討ち取る
慶舎は丘の趙軍側で討たれたため、趙軍はその死を隠し、紀彗を実質的な総大将として戦い続けました。倒した側にもすぐには伝わらない討ち取りでした。
岳嬰|慶舎の仇討ちを誓った副官
岳嬰は慶舎の副官を務めた将で、三大天候補と言われるほどの実力者でした。黒羊丘と朱海平原のどちらにも参戦しています。
主である慶舎を守れなかった岳嬰は、仇討ちを誓います。一人でも多くの秦兵を討ち、おそらくは死ぬ覚悟でした。
その岳嬰も、朱海平原で信に討たれます。のちの場面で岳嬰軍が「岳嬰様の仇だァ」と血走った目で飛信隊へ突っ込んでくる描写があり、恨みが引き継がれていったことが分かります。
趙峩龍|599話。気を失いかけながら捉えた
趙峩龍は藺家十傑の一人で、朱海平原の左翼を支えた将です。
この決着は簡単ではありませんでした。591話で「この流れのまま趙峩龍を討つんだ」と号令がかかり、飛信隊が防陣を飲み込んでいきますが、そこからさらに時間がかかります。594話・595話の時点でも、信は討つどころではない状態でした。
決着は599話です。気を失いそうになりながら、最後の意地で趙峩龍を捉えました。
森の中に「ついに趙峩龍を討ったぞオオ」という歓声が響き、一方で討たれた趙峩龍の周りでは部下たちが涙を流しています。この一報が朱海平原全体の流れを変えました。
龐煖|58巻627話。王騎の仇に、名を持たない男が届いた
そして龐煖です。趙三大天であり、摎・王騎・麃公という名のある武を討ってきた男でした。
朱海平原での決着は58巻627話。信が龐煖を討ち取ります。
ただしこの戦いは、勝って終わりではありませんでした。信自身も直後に一度息を引き取っています。信を生き返らせたのは羌瘣で、蚩尤族に伝わる禁術が使われました。
僕はこう読む
8人のうち6人が趙の将です。信のキャリアは、ほとんど趙を削ることでできています。
そして最後に討ったのが、王騎を討った男でした。信は王騎から矛を受け継ぎ、趙の将を一人ずつ削り、最後に仇へ届く。並べて初めて、この順番が一本の線に見えます。
面白いのは、龐煖の側から見たときです。龐煖が討ってきたのは摎・王騎・麃公と、いずれも名のある武でした。名を持つ者を選んで討ちに行っていたように見えます。
その男が、最後に名もなき下僕上がりの信に討たれる。武だけを求めた者の思想が、いちばん弱い形で否定される終わり方でした。
勝った信のほうも一度死んでいます。どちらも無事では終わらなかったところに、この8人目の重さがあると僕は読んでいます。
★信が倒したと誤解されやすい相手
一覧に入れなかった相手についても書いておきます。混同されやすいのが尭雲です。
尭雲は藺家十傑の一人で、朱海平原に出てきます。ただし信が倒した相手ではありません。むしろ逆で、王賁と信という期待の若手2人を、一騎打ちで圧倒した側です。
「朱海平原に出てきた強い趙将」でひとくくりにすると取り違えます。信が討ったのは岳嬰・趙峩龍・龐煖の3人で、尭雲はそこに入りません。
まとめ|信が倒した8人をどう読むか
- 名のある将で8人。馮忌・輪虎・万極・霊凰・慶舎・岳嬰・趙峩龍・龐煖
- 馮忌は趙の将。魏と書かれることがあるが誤り。馬陽の戦いで趙右軍を指揮した
- 話数が確かめられたのは趙峩龍599話と龐煖58巻627話の2人
- 8人中6人が趙。信のキャリアは趙を削ることでできている
- 最後の龐煖は王騎を討った男。討った信自身も一度息を引き取っている
- 尭雲は含まない。信と王賁を圧倒した側の将
信が倒した武将を調べに来た方が知りたいのは、結局どれだけ討ったのか、だと思います。名のある将で8人です。数としては多くありません。ただ、その8人がどの戦いに置かれているかを見ると、作者がどこで信を上げてきたかがはっきり分かります。
——あなたは信が討った8人のうち、いちばん印象に残っているのは誰ですか。やはり龐煖ですか、それとも同情しながら討った万極のほうですか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
Q. キングダムで信が倒した武将は誰ですか?
A. 名のある将で8人です。馮忌、輪虎、万極、霊凰、慶舎、岳嬰、趙峩龍、龐煖。うち6人が趙の将です。
Q. 馮忌は魏の将軍ではないのですか?
A. 趙の将です。馬陽の戦いで趙の右軍を指揮しました。「頭脳の馮忌」と呼ばれた知将で、信の奇襲によって討ち取られています。魏の将として紹介している記事がありますが、誤りです。
Q. 信が龐煖を倒したのは何話ですか?
A. 58巻627話です。朱海平原の戦いでの決着でした。なお信自身も直後に一度息を引き取り、羌瘣の禁術によって生き返っています。
Q. 信が趙峩龍を討ったのは何話ですか?
A. 599話です。591話で「趙峩龍を討つんだ」と号令がかかってから、594話・595話を経てようやく決着しました。
Q. 尭雲は信が倒したのですか?
A. 違います。尭雲は藺家十傑の一人で、王賁と信を一騎打ちで圧倒した側の将です。信が朱海平原で討ったのは岳嬰・趙峩龍・龐煖の3人です。
Q. 慶舎はどの戦いで討たれたのですか?
A. 黒羊丘の戦い(41〜45巻)です。桓騎の策で追い込まれ、紀彗に一度救い出されたあと、丘を駆け上がった飛信隊の信と一騎打ちになり討たれました。
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年8月26日
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