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【ゴールデンカムイ】実在モデルは誰なのか?白石は脱獄王・白鳥由栄です。8人の元ネタ一覧!

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実在モデルは誰なのか

結論から言うと、確かなのは白石由竹の白鳥由栄と、牛山辰馬の牛島辰熊です。ほかの6人は、読者や雑誌から出た説として語られているものでした。

ゴールデンカムイは、実在の人物や場所を土台にして組み上げられています。ただし作者がモデルだと明かしたものと、読んだ人が似ていると言い出したものが、同じ調子で並べられていることが多いようです。

この記事では8人ぶんを表にして、どこまでが確かでどこからが説なのかを分けます。上位の記事がほぼ全部断定している杉元佐一の件も、生年をあたって確かめます。

この記事でわかること

  • 8人の実在モデルと、それぞれ何をした人か
  • 杉元佐一と舩坂弘が、年代の上では重ならないこと
  • 土方歳三たちは「モデル」ではないという線引き(カイの読み)

実在モデルの一覧

人物と、元になった実在の人物を並べます。名前に(説)が付いているものは、作者が明かしたものではなく、読者や雑誌から出た話です。

登場人物 実在の人物 何をした人か
白石由竹 白鳥由栄 昭和の脱獄王。4度脱獄し、関節を外して抜けた
牛山辰馬 牛島辰熊 柔道九段。木村政彦の師匠
杉元佐一 作者の曾祖父 日露戦争に出た屯田兵。名前の出どころ
二瓶鉄造 山本兵吉(説) 熊撃ちの名人。ヒグマを300頭撃ったと言われる
家永カノ H・H・ホームズ(説) 19世紀アメリカの殺人者。殺人ホテルを経営
江渡貝弥作 エド・ゲイン(説) アメリカの犯罪史に残る殺人者
鶴見中尉 須見新一郎(説) ノモンハン事件で知られる陸軍大佐
尾形百之助 カルロス・ハスコック(説) ベトナム戦争の狙撃手

説と付けた6人は、作者が明かしたものではありません。逸話が似ているところから語られはじめ、そのまま一覧に並んでいったものです。

僕はこう読む

この表を作っていて思ったのは、説が立つこと自体が作品の狙いどおりではないかということです。
野田サトルさんは、実在の人物や場所を細かく積み上げたうえで物語を乗せています。土台が本物だから、読者はほかの部分にも元ネタを探しにいきます。
「フィクションだからこそ事実に忠実な土台が必要」という言葉のとおりで、説が増えるのは土台が効いている証拠だと思っています。

白石由竹と白鳥由栄

いちばん確かなのが白石です。「昭和の脱獄王」と呼ばれた白鳥由栄は4度の脱獄をやってのけた人で、関節を外して手錠や窓を抜けました。

作中で白石が見せる脱獄のやり方は、この人の逸話をほぼそのまま持ってきています。味噌汁を鉄格子にかけて錆びさせるという手口も、白鳥が実際にやったことでした。

僕はこう読む

白石が作中でいちばん死ななそうに見えるのは、元になった人が本当に死ななかったからだと思っています。
脱獄王というあだ名は、捕まっても必ず出てくるという意味です。
金塊を追う話の中で、白石だけが命のやりとりから半歩ずれた位置にいるのは、あの逸話の手触りがそのまま持ち込まれているからだと読んでいます。

杉元佐一と舩坂弘は、年代が重なりません

杉元のモデルとして広く名前が挙がるのが、「不死身の分隊長」と呼ばれた舩坂弘です。作中の杉元も「不死身の杉元」と呼ばれています。ところが数字を並べると、話が合いません。

  • 作中の杉元が戦ったのは日露戦争(1904年から1905年)
  • 舩坂弘が生まれたのは1920年
  • 舩坂弘が知られているのは、太平洋戦争のアンガウルの戦い

名前の出どころとして確かなのは、日露戦争に出征した作者の曾祖父のほうです。屯田兵で、この人から作品そのものの着想も来ています。

舩坂弘の話は、連載中に読者から出た説です。毎日新聞も2023年の記事で、そういう声が上がっていると書く形にとどめています。

僕はこう読む

似ていることと、モデルであることは別だと思っています。
撃たれても立ち上がるという点で舩坂弘と杉元が重なるのは確かです。ただ、年代が十五年ずれている相手を土台と呼ぶのは無理があります。
幹は日露戦争から帰ってきた曾祖父で、舩坂弘のほうは枝だと読んでいます。
枝が目立つのは、その逸話のほうが語りやすいからです。

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江渡貝弥作とエド・ゲイン

作中で「変態剥製職人」と呼ばれる江渡貝弥作は、アメリカの殺人者エド・ゲインから来ていると言われます。

人の皮をなめして身につけるという点が重なるためで、この一致はかなり具体的です。家永カノについても同じで、殺人ホテルを経営したH・H・ホームズとのつながりが指摘されています。

ただし、どちらも作者が明かしたものではありません。逸話の形が似ているという理由で並べられ、そのまま一覧に定着していきました。

僕はこう読む

この2人に実在モデルが当てられるのは、やっていることが現実離れしすぎているからだと思っています。
読んでいて信じられない人物ほど、読者は「元になった誰かがいるはずだ」と探しにいきます。
ところが探すと本当に出てくるのが、この作品の厄介なところです。
現実のほうが先に振り切れていた、と分かった瞬間に、話の怖さが一段上がります。

土方歳三たちはモデルではありません

土方歳三、永倉新八、石川啄木は、モデルではなく実在の人物がそのまま出てきています。名前も経歴も本人のものです。

作中の土方は函館で死なずに生き延びた設定になっていますが、人物そのものを架空の名前に置き換えていない点が、ほかの8人とは違います。

まとめ

確かな実在モデルは、白石由竹の白鳥由栄と牛山辰馬の牛島辰熊です。残る6人は読者や雑誌から出た説として語られています。

この記事で見てきた決め手を並べておきます。

  • 白石由竹は「昭和の脱獄王」白鳥由栄。味噌汁の逸話まで同じ
  • 牛山辰馬は柔道九段の牛島辰熊。木村政彦の師匠
  • 杉元佐一の名前は、日露戦争に出た作者の曾祖父から
  • 舩坂弘は1920年生まれで、日露戦争とは年代が合わない
  • 土方歳三・永倉新八・石川啄木は実在の人物そのもの

僕はこう読む

この作品でいちばん怖いのは、どこまでが本当なのか読んでいる最中に分からなくなることだと思っています。
脱獄王も熊撃ちも殺人者も、全部そういう人が本当にいました。
実在の土台を積んだうえで金塊という嘘を乗せたので、嘘のほうまで本当らしく見えてきます。説が次々に生まれるのは、その仕掛けが効いているからだと読んでいます。

杉元の不死身を舩坂弘から来たものと読むか、曾祖父の日露戦争から来たものと読むかで、この作品の土台の見え方がずいぶん変わってきます。

——あなたは杉元の不死身を、舩坂弘から来たものだと思いますか。それとも作者の曾祖父から来たものだと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。

よくある質問

白鳥由栄と舩坂弘、確かな話と説の境目について、よく聞かれることをまとめました。

Q. 白石由竹のモデルは誰ですか。
A. 昭和の脱獄王と呼ばれた白鳥由栄です。4度の脱獄をやってのけた人で、味噌汁で鉄格子を錆びさせる手口も作中に出てきます。

Q. 杉元佐一のモデルは舩坂弘ですか。
A. 連載中に読者から出た説です。舩坂弘は1920年生まれで太平洋戦争の人なので、日露戦争とは年代が合いません。名前の出どころは作者の曾祖父です。

Q. 鶴見中尉に実在のモデルはいますか。
A. ノモンハン事件で知られる陸軍大佐の須見新一郎だと言われています。ただしこれも作者が明かしたものではなく、説にとどまります。

この記事の続きに

キャラの裏側にモデルがいます。実話の範囲も、杉元の曾祖父も、脱獄王の白鳥由栄も。

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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月21日

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