「ゴールデンカムイ」は魂を揺さぶる名シーンだらけ!
すべてのキャラクターの生き方・生き様が物語に乗っているからこそ各シーンが悉く記憶に刻まれていきます。
そしてシリアスとギャグがジェットコースターのように目まぐるしく展開していくところも「ゴールデンカムイ」の人気の理由。
そこで今回は主人公である杉元一行に的を絞った上で、“面白かった名シーン”をピックアップしてみました。
爆笑名シーンと共に杉元一行の旅を振り返っていきましょう!
目次
- 1 【ゴールデンカムイ】アシリパを友達だと思っていたアザラシの悲劇
- 2 【ゴールデンカムイ】いつも脳みそを食べさせられる杉元の反応
- 3 【ゴールデンカムイ】オソマのおいしさに目覚めたアシリパ
- 4 【ゴールデンカムイ】杉元が興奮するほどやりやがった姉畑支遁
- 5 【ゴールデンカムイ】脳みそ欠け友達となった杉元と鶴見中尉
- 6 【ゴールデンカムイ】尾形が初めて「チタタプ」と言った瞬間
- 7 【ゴールデンカムイ】ラッコ鍋でおかしくなった男共
- 8 【ゴールデンカムイ】スチェンカからのバーニャ!!
- 9 【ゴールデンカムイ】杉元と再会するも白石の小便をかけられるアシリパ
- 10 【ゴールデンカムイ】迷子になった杉元とウパシちゃんの物語
- 11 【ゴールデンカムイ】杉元と頭巾ちゃんのコントのような触れ合い
- 12 【ゴールデンカムイ】アシリパの恋心を見抜く海賊房太郎
- 13 【ゴールデンカムイ】242話で樺太の旅が無駄ではなかったと泣く白石
- 14 まとめ
【ゴールデンカムイ】アシリパを友達だと思っていたアザラシの悲劇
まずお約束として挙げておきたいのがアザラシの悲劇。
ゴールデンカムイでは“扉絵に生き生きと描かれた動物は食べられる”という流れがお馴染みになっています。
中でも秀逸な生き様を見せたのが63話で登場したアザラシでした。
第63話の扉絵ではアザラシがアシリパと寄り添い昼寝をする姿や、何かに立ち向かっていく勇ましい姿が描かれます。
2人はまさに“相棒”といった様子。
しかしすっかり調教され始めていたゴールデンカムイ読者は、「まさか…」という胸騒ぎと共にページを捲りました。
すると次のページ…なんとアザラシはアシリパの容赦ない打撃で撲殺されてしまったのです。
食料になるというオチは分かっていたものの、このリアルな描写は完全に予想外。
アザラシの「ア゙ア゙ア゙~~~ッ」という悲痛な叫びも何とも生々しく、動物扉絵シリーズの伝説となったのでした。
【ゴールデンカムイ】いつも脳みそを食べさせられる杉元の反応
アシリパと出会ったことで、狩りを教わりながら様々なアイヌ料理を食べるようになった杉元。
しかしアシリパは必ず最初に脳みそを食べさせようとしてくるのです。
そして出されたら拒まないところが杉元の良いところ。
虚ろな表情で食べる杉元が見ものです。
しかし9巻の頃(牛山が脳みそを勧められ困惑ていた際)にはこなれた様子で食べてみせたのでした。
ちなみに脳みそや目玉は初見でも何とか口に運べる杉元でも、“カワウソの頭の丸ごと煮”はさすがに躊躇っていましたね。
【ゴールデンカムイ】オソマのおいしさに目覚めたアシリパ
アシリパとオソマの関係もゴールデンカムイの歴史のひとつです。
その歴史が開かれた第20話も名シーン。
アシリパは初めのうち、杉元が持ち歩いている味噌を「オソマ(うんこ)」と勘違いして嫌悪感を示していました。
しかし第七師団に捕まった杉元を救出した後の第20話、信頼を深めるためかアシリパは味噌の入っている桜鍋を口にしたのです。
「オソマおいしい」
ついに味噌の美味しさを知ってしまったアシリパ。
アシリパと味噌の歩み寄りに杉元も感涙です。
以来アシリパは事あるごとに催促し、果ては勝手に樺太にまで持って行くほど杉元のオソマに魅了されていったのでした。
そして味噌だけでなくカレーも「ヒンナすぎるオソマ」に認定されています。
【ゴールデンカムイ】杉元が興奮するほどやりやがった姉畑支遁
読者を最も震撼させたのが、刺青囚人・姉畑支遁の最期です。
動植物を愛するあまり野生動物と獣姦したり樹木で自慰行為を行うという、特殊な性嗜好の持ち主であった姉畑。
鹿にキツネに魚にニワトリ…様々な生き物たちと交わろうと奮闘していた彼が、強い興味を持ってしまったのがヒグマでした。
そして彼は、杉元や地元のアイヌたちの目の前でやってのけたのです。
ヒグマとのウコチャヌプコロを。
「やりやがった!マジかよあの野郎!姉畑支遁すげえッ!」
見事完遂した姉畑を賞賛する杉元…言葉を失う谷垣・尾形やアイヌたち…。
姉畑はそのまま腹上死してしまったものの、杉元と同じように妙に感動してしまった男性読者も多かったのではないでしょうか。
【ゴールデンカムイ】脳みそ欠け友達となった杉元と鶴見中尉
網走監獄の争乱の中で尾形に狙撃され、頭部に銃弾を受けてしまった杉元。
家永の治療と脅威の回復力で奇跡的に生き延びるも、脳の一部が欠けてしまいました。
脳が欠けていると言えば、日露戦争で前頭葉の一部が損傷してしまった鶴見ですよね。
脳欠けの先輩である鶴見は杉元に言いました。
「我々は“脳みそ欠け友達”だな」
そう、ふたりはカケトモ☆になったのです。
【ゴールデンカムイ】尾形が初めて「チタタプ」と言った瞬間
チタタプは皆で交代しつつ「チタタプ」と言いながら刃物で食材をミンチにする調理法。
ところが尾形は、順番が回っても手を動かすだけでまったく「チタタプ」と言う気配がありませんでした。
しかし第127話、皆で“本当のチタタプ(鮭のチタタプ)”をしていた時、ついに尾形が言ったのです!
「チタタプ」
網走監獄潜入作戦直前の食事で「みんなと気持ちをひとつにしておこうと思ったのに」というアシリパの言葉が響いたのか…。
後の行動を見るとその真意は測れませんが、もしかしたら一匹狼の彼も内面では皆と何かを成すことに憧れているのではないかと感じる名シーンでした。
【ゴールデンカムイ】ラッコ鍋でおかしくなった男共
読者が「一体何を見せられているんだ」と混乱したラッコ鍋の回も必須です。
突然の蝗害から逃れるべく近くの番屋に避難した杉元・白石・尾形・谷垣。
飛蝗たちがいつ去るか分からない状況で腹を空かした男4人は、谷垣の持っていたラッコで鍋を作りました。
しかしアイヌの言い伝えによれば、ラッコの肉が煮える臭いは欲情を刺激する媚薬のようなもの。
独特な臭いが充満する部屋で、男たちには仲間たちが色っぽく見えてきます。
「このマタギ…すけべ過ぎる!!」
キロランケも合流しさらに興奮の高まる男たちは、行き場のない欲情を相撲で発散させることにしたのでした。
体を火照らせ汗だくで裸をぶつけ合う男たち。
その後にイソイソと服を着る賢者モードの様子も含め、神回としてゴールデンカムイ史に刻まれたのでした。
【ゴールデンカムイ】スチェンカからのバーニャ!!
漢たちの熱気再び!
ラッコ鍋の後またもや裸の男たちの異様な熱で読者が倒れそうになったのが、スチェンカからのバーニャです。
岩息舞治と接触するため、ロシアの伝統的な競技“スチェンカ”に挑んだ杉元・谷垣・鯉登・月島。
男たちが上半身裸で殴り合うスチェンカでは、ラッコ鍋とはまた違う力強い熱気に包まれました。
そしてその後、暴走状態の杉元とクズリから逃げることになった男たちはある小屋へ入ったのですが、そこがやたら暑かった!
何故ならその小屋はロシア式蒸し風呂“バーニャ”だったからです。
熱すぎる!でも外にはクズリが…!どうする?!考えた谷垣たちは―
「バーニャ!!」
第120話温泉回以来の決め全裸を見せてくれました。
ヴェニク(白樺の葉を束ねたもの)で一心不乱に岩息を痛めつける谷垣・鯉登・月島の姿も忘れられません。
【ゴールデンカムイ】杉元と再会するも白石の小便をかけられるアシリパ
ゴールデンカムイ最大の名シーンと言えば、杉元とアシリパの再会です。
樺太編では別々に行動することになった杉元とアシリパでしたが、第188話でようやく再会を果たしました。
足元の流氷が割れていく中で杉元の胸に飛び込んだアシリパは、彼の生存と再会を喜び「離れない…!」と言ったのです。
杉元はもちろん、樺太でのアシリパの奮闘を知る読者にとってもグッとくる発言。
しかし言葉の意味が違っていました。
「なんか…まぶたがくっついて離れない!」
なんと杉元のコートの凍ったボタンにまぶたがくっついてしまい、本当に「離れない」状態になっていたのでした。
そして引き剥がすため杉元は、白石にオシッコをかけてくれと頼みます。
結局オチがギャグになってしまいましたが、白石のオシッコで輝く3人の笑顔はゴールデンカムイ史上最高の感動を呼びました。
感動シーンがオシッコまみれというのもゴールデンカムイらしさではないでしょうか。
【ゴールデンカムイ】迷子になった杉元とウパシちゃんの物語
第228話で描かれた杉元ガチキャンも外せません。
濃霧の中で迷子になってしまった杉元は、怪我をしていたシマエナガという鳥と共に霧が晴れるのを待つことにしました。
シマエナガに「ウパシちゃん」と名付け、アシリパから教わった知識を優しく教えながら夜を明かします。
しかし2日3日経っても霧は晴れず、アシリパが救けに来る気配もなくついに1週間…。
空腹が限界に達した杉元は、相棒のように過ごしてきたウパシちゃんと2人で山から脱出することを決意しました。
そして「俺は不死身の杉元だ!」といつものように己を奮い立たせると…
「ふいいい~…ごめんなさいごめんなさい…」
なんとウパシちゃんの羽をブチブチブチと毟り始めたのです!
串刺しにして焼いたウパシちゃんにかぶりついた杉元。
生きるために命を奪わなければならないという真理を改めて教えてくれた名シーンでしたね。
その矢先にアシリパが来て杉元が発狂するオチも秀逸でした。
【ゴールデンカムイ】杉元と頭巾ちゃんのコントのような触れ合い
新たに杉元一行に加わったヴァシリとの触れ合いも見どころです。
第216話でシロクマに出会った杉元たち。
シロクマの毛皮はヒグマの数倍~数十倍の高値で売れるらしいと興奮する彼らは、いかに傷つけないようにシロクマを仕留めるかを考え始めました。
しかしその時、ヴァシリが銃を構えてしまったのです。
興奮し海に足を滑らせたシロクマを狙おうとするヴァシリ。
「撃つな!ダメだ!」
杉元がヴァシリに言い聞かせると、ヴァシリはウンウンと頷きました。
しかし再びサッと銃を構えるヴァシリ。
「ダメだ!バーンしたらブクブクだ」ともう一度止める杉元。
ウンウンと頷いたヴァシリは、しかしまた銃を構えようとしたのです。
「お前クラァ!!」
ヴァシリは頭巾を掴まれ怒られてしまったのでした。
言葉が通じないからこそ生まれる絶妙な掛け合いです。
【ゴールデンカムイ】アシリパの恋心を見抜く海賊房太郎
新たに仲間となった海賊房太郎は人の機微に聡い人物で、アシリパの杉元への密かな想いにもすぐに気づきました。
問題は房太郎がグイグイ質問するタイプだということ。
房太郎は、杉元に食べさせようとチョウザメの脳みそを取り出しているアシリパに「チョウザメの脳みそが好きなのか」を聞きました。
「動物の脳みそなら何でも好きだ」と答えるアシリパ。
すると房太郎はこう微笑みました。
「好きな人には、自分の好きなものを好きになって欲しいもんねぇ」
白石や尾形などアシリパの心に気付いている者は多そうですが、こんなにハッキリ攻めるのは房太郎が初めて。
耳を真っ赤にするアシリパが新鮮です。
【ゴールデンカムイ】242話で樺太の旅が無駄ではなかったと泣く白石
北海道に戻ってからの最大の名シーンは第242話。
森林伐採の下敷きになってしまった杉元とアシリパは、白石が見つけてくれることを信じていました。
白石は杉元との約束を守り、樺太でずっとアシリパのそばに居続けてくれた存在。
初めは金塊の分け前目当てだっだかもしれませんが、白石との間にはしっかりと信頼が芽生えていたのです。
そして2人は“アシリパが金塊の暗号を解く鍵を思い出した”ことを白石に教えてあげようと決めました。
すると目の前で白石が顔を覗かせており、2人の話を聞いていたのです。
「樺太のことが無駄じゃなくてよかったよう…」
2人を見守りつつも、自分は完全に信用されてはいないのだろうと感じていた白石の不安が払拭された瞬間。
突然現れた白石の顔に笑いつつも、クスンと涙を流す白石にもらい泣きしてしまった名シーンです。
まとめ
物語的には非常にシリアスなのに、随所の笑いが強烈なのが「ゴールデンカムイ」の魅力ですよね。
感動シーン…緊迫のシーン…真面目な話をしているかと思えば気づけば笑わされていることや「あれ?何を見せられていたのだ」と思うことも少なくありません。
そしてその衝撃爆笑展開がいつどこで訪れるか分からないのがまた恐ろしい…。
今後も常に心の準備をして彼らの旅を見守っていきましょう!

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