立場も年齢も性別も越えそれぞれの熱き生き様が描かれる「ゴールデンカムイ」には、心を奮わせる名言・名場面がいっぱい!
今回はその中でも敢えてクセの強い刺青囚人たちの言葉をピックアップしてみました。
彼らの人生を表すセリフを振り返りながら、その生き様を胸に刻み付けましょう!
目次
- 1 【ゴールデンカムイ】白石由竹「あんな恋などせずに済んだのに」
- 2 【ゴールデンカムイ】土方歳三「チタタプ、チタタプ」(和泉守兼定Ver.)
- 3 【ゴールデンカムイ】牛山辰馬「女将、抱かせろ」
- 4 【ゴールデンカムイ】二瓶鉄造「猟師の魂が勃起する」
- 5 【ゴールデンカムイ】辺見和雄「ああ、この人に殺されたい」
- 6 【ゴールデンカムイ】家永カノ「生姜醤油で!!」
- 7 【ゴールデンカムイ】若山輝一郎「姫~ッ!!」
- 8 【ゴールデンカムイ】鈴川聖弘「よがへるとひぇっくっもんでな」
- 9 【ゴールデンカムイ】坂本慶一郎「走って走って走り続けよう、誰かが俺達の息の根を止めるまで」
- 10 【ゴールデンカムイ】姉畑支遁「好きで好きでたまらないんだ」
- 11 【ゴールデンカムイ】都丹庵士「おれ白髪になってる?昔は真っ黒だったのに」
- 12 【ゴールデンカムイ】岩息舞治「はぁッ☆」
- 13 【ゴールデンカムイ】松田平太「これは第二のゴールドラッシュなんですよ!」
- 14 【ゴールデンカムイ】海賊房太郎「俺は王様になる!」
- 15 【ゴールデンカムイ】上エ地圭二「この世界はね、いつだってがっかりすることばかりだから」
- 16 まとめ
【ゴールデンカムイ】白石由竹「あんな恋などせずに済んだのに」
それは作中で唯一描かれた白石由竹の恋物語。
当時樺戸集治監にいた白石は、絵が得意な贋札犯・熊岸長庵が描いたシスター宮沢という女性に恋心を抱き、本物の彼女に会うために脱獄することにします。
シスター宮沢を追い求め脱獄し、見つかって収監されては脱獄を繰り返し、いつしか白石は「脱獄王」と呼ばれるようになっていました。
そしていよいよ日本一厳重な監獄・網走監獄へ収監されてしまった白石でしたが、そこでついに念願のシスター宮沢との対面を果たします。
その恋の結末は…単行本9巻でお楽しみください。
この時のことを白石は綺麗な瞳で振り返りました。
「(熊岸と関わらなければ)あんな恋などせずに済んだのに」
話のくだらなさと、脱獄に対する執念と努力と技術の高さ、「脱獄王」と呼ばれる所以など、白石由竹がたっぷり詰まったエピソードでした。
【ゴールデンカムイ】土方歳三「チタタプ、チタタプ」(和泉守兼定Ver.)
杉元・土方一行が皆でチタタプしていた飯時の名シーン。
チタタプは“我々が刻むもの”という意味で、「チタタプ」と言いながら皆で食材を刃物でミンチにしていきます。
するとチカパシが「これでチタタプしてもいい?」と言って土方歳三の愛刀・和泉守兼定を持ち出してきたのです。
隣で恐れおののく永倉。
しかし土方は快く承諾し、チカパシを抱きかかえ「チタタプ、チタタプ」と一緒に鮭をチタタプしたのでした。
土方は規律で厳しく新撰組を統率していた反面、人を大事にし部下に慕われる人物だったと言いますから、このチタタプシーンにはそんな土方の情の厚さ、未来を担う子どもに対する優しさが溢れていると言えますね。
【ゴールデンカムイ】牛山辰馬「女将、抱かせろ」
牛山はとにかく性欲が旺盛な男。
定期的に女を抱かないと理性を失い、限界を突破すると近所の婦女子どころか永倉さえも襲いかねないと言われるほどです。
そんな牛山は、札幌世界ホテルで女将をしていた家永に対して「女将、抱かせろ」と強烈な壁ドンをし、執拗に狙い始めました。
家永は一見綺麗な女性ですからね。
しかもその後酔っぱらった牛山は白石をも襲いかけ、さらには家永の正体を知ってもなお「関係ねえ。女将と一発ヤラなきゃおさまらん」と性欲を漲らせていました。
普段は真摯なチンポ先生の、暴走状態の雄々しさが感じられるシーンです。
【ゴールデンカムイ】二瓶鉄造「猟師の魂が勃起する」
二瓶鉄造と言えば「勃起!」
普通に口にしていると変態ですが、二瓶の言うそれには、心が躍ったり震え立ったりするような意味が感じられます。
そんな二瓶に人生最大の勃起案件が訪れました。
狩りの果てに山で死にたいと願うほどひたすらに猟師人生を突き進んでいた二瓶が知ってしまったのは、エゾオオカミの存在。
二瓶は人間の罠によって絶滅したと言われた彼らの中で、賢く生き残ったと思われるその者(レタラ)と戦いたいと血が滾ってしまったのでした。
「猟師の魂が勃起する!!」
勝負の末に命を落とすかもしれない…しかしそれも本望。
猟師としての、漢としての二瓶の生き様が詰まった名セリフですね。
この魂は谷垣へ、そしてチカパシへと受け継がれているところも熱いです。
【ゴールデンカムイ】辺見和雄「ああ、この人に殺されたい」
辺見和雄は、人が死に抗う際の命の煌めきと虚ろに死にゆく姿に欲情を抱くという歪んだ性癖の持ち主。
自身も煌めきの中で死ぬことを望み続けていたところ、出会ってしまったのが杉元でした。
辺見ちゃんは杉元の優しさと、その中に潜在する自分と同じ“人殺し”のニオイを感じ、彼によって理想の死を遂げたいと願うようになります。
「ああ…この人に殺されたい」
そうして杉元に襲い掛かった辺見ちゃん。
結果は予想とは違ったものの、満足そうに煌めきながら逝ったのでした。
辺見ちゃんの異常性と理想への執着を感じるセリフでしたね。
【ゴールデンカムイ】家永カノ「生姜醤油で!!」
家永は天才外科医であり、まだ国内で数少ない脳の手術も行える医者でした。
何故なら趣味の拷問で何人もの開頭手術を行ってきたから。
「同物同治」を信じ食人を続けていた家永は、ちょっとずつ切り取った脳みそを本人の目の前で焼いて食べるのだと月島に説明しました。
「生姜醤油で!!」
生々しいと同時に少し「美味しそう」と思わせられるのが悔しいですが、食人を普通のグルメのように紹介する家永に改めて恐ろしさを感じるセリフでした。
そして「ズズズズ!ズチャッチャッ」と食べる真似をしてみせる家永とそれを聞く月島の真顔芸が秀逸。
【ゴールデンカムイ】若山輝一郎「姫~ッ!!」
日高で杉元たちとともに赤毛熊と戦うことになった若山輝一郎と仲沢達弥。
初めは他人を装っていたものの、実は2人は仲間であり、愛し合う恋人同士だったことが発覚します。
しかし若山の浮気を巡り、喧嘩別れしたまま若山が熊の土饅頭に。
悲しみに暮れる仲沢…ところがなんと若山が仲沢を救うため、「姫~ッ!!」と叫びながら舞い戻って来たのでした。
「姫」の呼び名に皆が混乱しつつも、2人の愛の深さが伝わりました。
若山がヒグマを討ち倒すも、最期は2人で手を握り合いながら死亡。
若山親分の漢気、そしてゴールデンカムイ随一の純愛を見せつけ、読者に謎の感動を与えたのでした。
【ゴールデンカムイ】鈴川聖弘「よがへるとひぇっくっもんでな」
第七師団に捕まった白石を救うため、天才詐欺師・鈴川聖弘とともに旭川の兵営に潜入。
犬童典獄に扮した鈴川が順調に話を進めていたその時、鶴見に指示された鯉登がやってきて、鈴川に薩摩弁で語りかけました。
犬童が薩摩の方言を流暢に使いこなすと聞いていたためカマをかけてきたのです。
しかし鈴川は動じず、薩摩弁で返したのでした。
「よがへるとひぇっくっもんでな」
その後も薩摩隼人の鯉登を相手に流暢な薩摩弁で受け答えをする鈴川。
なんと彼はただ犬童に成りすますだけでなく、その背景までしっかりと叩き込んでいたのです。
まさに天才詐欺師たる本領を見せつけた1シーンでした。
【ゴールデンカムイ】坂本慶一郎「走って走って走り続けよう、誰かが俺達の息の根を止めるまで」
揃って凶悪犯であり、銀行や郵便局を襲っていたことで“反権力の象徴”とも言われていた坂本慶一郎と蝮のお銀の夫婦。
互いに惹かれ合い愛し合う2人は、自分たちの凶悪な人生をこう誓い合いました。
「走って走って走り続けよう、誰かが俺たちの息の根を止めるまで」
素足で長距離でも稲妻の如く逃げ切り“稲妻強盗”と呼ばれた坂本自身のアイデンティティを込めつつ、最期まで2人で共に歩もうとする愛を感じるセリフですよね。
また、「誰かが息の根を止めるまで」という部分に、本当はもう普通の夫婦として生きたいのではという切なさも少し感じるのです。
結局2人はこの言葉の通りともに最期を迎えますが、愛の結晶である2人の赤ん坊はフチの元で健やかに育てられています。
【ゴールデンカムイ】姉畑支遁「好きで好きでたまらないんだ」
学者である姉畑先生は動植物が大好き。
生態にも詳しい姉畑先生はチカパシに胸を張って言います。
「好きで好きでたまらないんだ」
そう、姉畑先生は動植物が好きすぎました。
彼は動植物を調査する傍らで、彼らとウコチャヌプコロをして穢していたのです。
“生き物が好き”という親しみやすい言葉と人柄の中に、作中トップクラスの変態性を秘めた、まさに姉畑先生を表すセリフと言えます。
【ゴールデンカムイ】都丹庵士「おれ白髪になってる?昔は真っ黒だったのに」
かつて硫黄山で使役させられていた囚人で、その時に亜硫酸ガスによって失明してしまった都丹庵士。
都丹は人に言われてようやく自分の髪が白髪になっていることに気づきました。
「おれ白髪になってる?昔は真っ黒だったのに」
失明してからの長い年月を感じさせるセリフですね。
理不尽に視力を奪われた都丹の人生に胸が痛くなると同時に、彼の憎めない人柄も見えて温かい気持ちになります。
【ゴールデンカムイ】岩息舞治「はぁッ☆」
岩息舞治が目と背景をキラキラにさせていうセリフ。
「はぁッ☆」
岩息は暴力を自己表現として、殴り合うことで相手を知ったり自分を知ってもらうことに喜びをおぼえるアブナイ人物。
殴られることを楽しみ「もっとぉ!んもっとぉ!」と催促しながら、最後には軽く蹴散らすほどの力を持っています。
しかしその性格は非常におおらかで友好的。
「はあッ☆」には彼の明るい人柄と、強者としての余裕を感じますね。
【ゴールデンカムイ】松田平太「これは第二のゴールドラッシュなんですよ!」
杉元たちが雨竜川で出会った松田平太は、1日で50円稼いだという凄腕砂金掘り師。
彼はそのカラクリを杉元たちに教え、興奮しながら言いました。
「これは第二のゴールドラッシュなんですよ!」
平太の言葉に杉元と白石はズキュウウンと胸打たれ、思わず手を握り合っていました。
現実的な方法を示しながらも夢溢れる言葉に、杉元と白石は平太師匠と仰ぎながら砂金採りに夢中になってしまいます。
しかしこの平太師匠には深い闇があったのでした。
【ゴールデンカムイ】海賊房太郎「俺は王様になる!」
杉元・土方・鶴見の3陣営とは別に、独自で金塊を探していた海賊房太郎。
杉元たちと出会った彼は、自身が金塊を求める目的をこう語りました。
「俺は王様になる!」
その真意は、東南アジアの小さな島に自分の国を作ること。
一見子どものような夢ですが、房太郎は家族が疱瘡にかかった過去があるため、自分が王様になり、感染症による差別や迫害のない国を作ろうとしていたのです。
辛い過去に押し潰されず、世界を変えようと前向きに生きる房太郎のポジティブな人柄が表れているセリフですね。
【ゴールデンカムイ】上エ地圭二「この世界はね、いつだってがっかりすることばかりだから」
上エ地圭二は他人のがっかりする顔が大好き。
陽気に近づいてはその人にとって期待させることを言い、期待を裏切られた時の相手の顔を見て大笑いするゲス野郎です。
そんな彼が呟いた言葉。
「この世界はね、いつだってがっかりすることばかりだから」
上エ地は人のがっかりする顔を見るためなら、どんな残酷なこともやるクズ野郎です。
行動を見る限り快楽的な犯罪者ですが、しかしこのセリフの中に、上エ地自身の本音や過去が隠れている気がします。
まとめ
日本一厳重な網走監獄に入れられるだけあって、彼らの罪は重いものばかり。
しかし彼らには彼らなりの曲げられない理由とともにそれぞれの生き様があるのです。
その理由が歪んでいる者も多いですが、それでも自分の信念と共にまっすぐ生きる彼らには、恐れを越えて尊敬の念すら抱いてしまうほど。
行動は決してマネしてはいけませんが、“自分らしく生きる強さ”を感じる彼らの言葉は心に刻んでおきたいと思ってしまいますね。

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