【チェンソーマン】藤本タツキの異色作『ファイアパンチ』あらすじ徹底解説!少年誌の常識を覆す展開とは? | 漫画コミック考察ブログ

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【チェンソーマン】藤本タツキの異色作『ファイアパンチ』あらすじ徹底解説!少年誌の常識を覆す展開とは?

チェンソーマン ファイアパンチ深い作品世界!
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この記事を読むとわかること
  • アグニは炎に包まれ生き延びる
  • ルナの死が復讐の引き金に
  • ジャンルが数回変わる衝撃展開

チェンソーマンの作者・藤本タツキ先生が過去に連載していたファイアパンチという作品をご存知でしょうか?

少年誌らしからぬグロテスクな展開や予想を裏切る超展開などが話題になりました。

ジャンプの中でも異色と言われるチェンソーマンとファイアパンチには多くの共通点がありました

天才とも奇才とも称される藤本タツキ先生が描くファイアパンチについてまとめてみました。

 

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【チェンソーマン】作者の初連載作品「ファイアパンチ」とは?

 

「ファイアパンチ」は、チェンソーマンの作者である藤本タツキ先生による初の連載作品です。

ウェブコミック配信サイト「少年ジャンプ+」にて、2016年4月18日より2018年1月1日まで毎週月曜日更新で連載されました。

復讐劇から始まる物語ですが、作者本人も「3回か4回、ジャンルが変わります」と語っていたように、数回ジャンル(復讐劇、ギャグ、王道など)が大きく変わる独特の作風となっています。

 

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【チェンソーマン】主なあらすじは?

 

「序章」「序章」「急章」の3部構成になっています。

舞台は文明崩壊後の地球、生まれながらに奇跡を使える人間・祝福者が存在する世界です。

地球は「氷の魔女」の力によって氷河期を迎え、雪と飢餓と狂気に覆われていました。

主人公の少年アグニと妹ルナは再生能力に優れた祝福者の力を利用し、自分の腕を切り落として食糧として村に配り、静かに暮らしていました。

ところがある日、ドマ率いる軍隊によって人肉食を咎められてしまいます。

その結果、ドマの焼け朽ちるまで消えない炎の祝福が村に放たれてしまいます。

再生能力に優れたアグニ以外は死んでしまい、妹のルナも命を落とす中、唯一生き残ったアグニは8年間ドマの消えない炎耐え続け、その身に炎を宿し生き長らえる術を身につけることになります…。

アグニの復讐を遂げるための旅が始まります

 

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【チェンソーマン】メインキャラクターは?

 

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アグニ

 

主人公。

再生の祝福者。

元は正義感の強い優しい少年。

ドマの祝福の炎でも再生能力の為死に切れず、全身を炎に包まれたままで生き延びることに。

ルナを殺されたことで復讐を誓い旅にでることになります。

焼かれた痛みによる幻覚・幻聴も大きく、時に正気を失ってしまうこともあります。

ユダやトガタとの出会いを通し、自分の元よりあった正義感に気づきていきます。

 

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ルナ

 

アグニの妹。

再生の祝福者だが、アグニに比べると弱め。

アグニを兄以上(異性)の存在として慕っており、子供を作ろうとしていました。

死際にアグニに「生きて」と言い残し、ドマの祝福の炎で焼け朽ちて死んでしまう。

 

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トガタ

 

強力な再生の祝福者。

年齢は約300歳。

自身を男性と自覚していますが、体は女性であり、そのことに激しい嫌悪感を抱いています。

映画マニアで、アグニを主役にドキュメンタリー映画を取ろうとしていました。

海で自殺を図るアグニを救うため、その炎に触れ、最期はルナ同様「生きて」と言い残し、焼け死んでしまう。

 

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ユダ

 

ルナにそっくりなベヘムドルクの高官。

再生の祝福者。

再生能力で130年以上生き続けたことで感情が薄れており、基本的に無表情。

スーリャの計画の元、あらゆる祝福を使えるようになり、巨大な木と化して生命の養分を吸い取り地球を温めようとします。

数千万年後、宇宙空間でサンと名乗るアグニと再び出会い、自身はルナと名乗り一緒に眠ることに。

 

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ドマ

 

アグニの村を襲った男でアグニの仇。

炎の祝福者。

ベヘムドルグ焼失で消息不明となっていたが、密かに逃げ延び子供らと生活をしていました。

アグニに現状について話し、生きることを許されるも、正気を失ったアグニによって(皮肉にも)自身の炎で焼かれて死んでしまう。

 

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【チェンソーマン】共通点①あえてタブーを狙う

 

もともと藤本タツキ先生は「「少年ジャンプ+」で連載をやるなら、「週刊少年ジャンプ」ではできないことをやろう、“アンチ・ジャンプ”的なことをやりたい」と意気込みを述べていたそうです。

ジャンプ編集陣は、その意気込みを尊重しており、ファイアパンチはグロテスクな表現や読者の想像を裏切る”超展開”を多用した作品となりました。

これはチェンソーマンにも通じるものがありますよね!

主人公はジャンプの主人公のプロトタイプの真逆を行き、大切な仲間として登場したキャラも途中退場は当たり前…。

だからこそファイアパンチは万人受けする作品とは言い難く、読者によってその評価は割れているものの、クセになる深い作品になっています。

 

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【チェンソーマン】共通点②読者の想像を超える展開

 

ファイアパンチは、読者の想像を超える展開が繰り広げられることでも話題になりました。

藤本タツキ先生自身が連載当初、「3回か4回、ジャンルが変わります」と語っていた通り、当初の暗く思い復讐劇が否定され、茶化したギャグマンガとなり、今度は主人公が目覚め、突然ヒーロー的ストーリーに変化しました

第一話を読んだ読者はまさかのジャンル変更に驚いたのではないでしょうか?

チェンソーマンではファイアパンチほどのジャンル変更はありませんが、恋愛漫画?!と思うほどの回が続いたかと思えばその相手と本気の殺し合いをしたり、味方だったキャラが突然敵に入れ替わったりと、読めない展開は健在です。

 

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【チェンソーマン】共通点③メッセージ性が強い描写とセリフ

 

ファイアパンチはグロテスクな描写に注目が集まることが多い作品ですが、印象に残る名セリフも多く生み出しています

一部をご紹介しましょう!

まずはルナがアグニへ行ったセリフ「兄さんはおいしいです!

再生の祝福者であったアグニは自分の腕を食料にして提供していました。

それにしても…シュールなセリフですよねw

次にスーリャが地球を凍らせた理由を語るシーンから「何万年時間をかけてもいい……!スターウォーズが作られた年代と全く同じ文化と教養レベルを作ってスターウォーズの新作を見る!これはその為の破壊だ!

もう何を言ってるのかわかりませんよね…。

みんなが苦労して氷の世界で過ごしているのは、スーリャがスターウォーズの新作を見るためだったわけです。

最後に、これはファイアパンチのテーマと言ってもいいのではないでしょうか?

ネネトが自分の村の謎風習から逃げ出してきたことを語り、宣言したセリフです。

私は私の常識で生きたいの

この世界では多数に染まるか、人々から離れて暮らすしかない…でも、自分で考えて自分の出した答えで生きていけたら一番ですよね。

チェンソーマンにも心に刺さるセリフ&珍セリフが多々登場しますよね!

両作共にセリフ一つにも藤本タツキ先生ワールド全開で読み応えがありますよ。

 

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【チェンソーマン】作者は韓国映画のような作品を作りたかった?

 

藤本タツキ先生は、無限の住人の作者でもある沙村広明先生と対談した際に「ずっと韓国映画みたいな漫画を描きたいと思っていて。」と発言しています。

影響を受けたのは「チェイサー」という映画のようです。

この作品は主人公が悪人を追うストーリーなのですが、実は開始30分ほどで悪役が主人公に捕まってしまいます。

結末にくるべきオチがすぐに起きる、そこからは次はどうなるんだ?!という繰り返しの展開が待っている作品なのです。

藤本タツキ先生は「韓国映画って、監督が何を思ってるか分からないとか言われがちなんですけど最後まで観れば、「これだ」っていうのが分かるんです。そういう風に作りたいなって思っています。」とまとめています。

ファイアパンチもチェンソーマンも”展開が読めない”と言われることがありますが、これは作者の意図的なものであることがわかりますね。

 

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【チェンソーマン】作者はアンチジャンプを心掛けている?

 

ファイアパンチの連載当時、意気込みとして掲げていたものの一つに「アンチジャンプ的なことをやりたい」がありました

さらに沙村広明先生との対談時にも「世間受けを気にしてない」と発言していました。

僕の作品は、ひと通り漫画読んで飽きた人が読んでいる気がします。」

この一言に藤本タツキ先生の作品感が出ていますよね!

王道から外れた作品=アンチジャンプ

王道的な展開はある程度先が読めますが、ファイアパンチもチェンソーマンもそれとは違う展開を見せることが多々あります。

それが作品の面白さにつながっていくわけですね。

 

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まとめ

チェンソーマンの作者・藤本タツキ先生の初連載作品「ファイアパンチ」。

読者の感想の中に多くあったのは、

“作者の頭の中は、どうなってるんだろう?”

というものです。

設定も独特、さらに展開が全く予想できないところはチェンソーマンにも通じるものがありますね!

(タイトルだけは非常にシンプルなところもw)

王道マンガにはない魅力がたっぷりなので、たくさんマンガを読んでいる人にとてもオススメです!

この記事のまとめ
  • ファイアパンチは復讐劇から始まる
  • アグニは全身炎に包まれる
  • ジャンルが数回変わる作品
  • グロテスクな表現が特徴
  • アンチジャンプ的な意図がある
  • 読者の想像を超える展開が続く
あいり
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