ヴァルカン・リサ・ユウの3人で家族同然の絆を紡いでいたヴァルカン工房。
しかしリサの裏切りによって一転、物語は衝撃と悲しみに包まれます。
裏で糸を引いていたのは特殊消防隊大隊長でありながら伝導者一派として暗躍していたDr.ジョヴァンニ。
リサは、彼の指示のもと動いていた伝導者一派の「フィーラー」だったのです。
しかしそこには彼女なりの苦悩がある様子…?
そこで今回はリサのフィーラーとしての正体や、リサとして行動していた理由と目的、ヴァルカンやDr.ジョヴァンニとの関係などを詳しくご紹介していきます!
目次
【炎炎ノ消防隊】フィーラーとはリサ 漁辺(リサ・イサリベ)の本当の名前!プロフィールを紹介
作中では第53話で「フィーラー」ではなく「リサ漁辺」として登場します。
リサはシンラたちがヴァルカンの工房を訪れた際に出会った女性。
ポニーテールにしたロングヘアとヘソ出しタンクトップ姿のアクティブ印象のかっこいいお姉さんで、シンラたちが訪れた際にはいきなり缶を投げつけるなど強気な性格が窺えました。
焔ビトが原因の火事で両親を失っており、ヴァルカン工房のスクラップ場でひとり寝泊まりしていたところをヴァルカンに保護されて以来、ヴァルカンと共に生活。
口調は荒っぽくも面倒見の良い性格で、食事作りなどの生活面を担当しており、アザラシのオムライスを作るなど女子力は高めのようです。
しかし突如ヴァルカンを傷つけ、彼女が「フィーラー」であったことが発覚しました。
【炎炎ノ消防隊】フィーラーの能力は?
フィーラー(リサ)の能力は“漁り火”。
第三世代能力者で、タコの触手のような炎を使います。
その炎は磁性体で、生物の纏う微弱な磁気を感知し付きまとうという追尾力を持った厄介な能力。
周囲に磁気を発するものがあるとコントロールが聞きづらくなる反面、磁気を用いた能力者の攻撃を受けないという強みがあります。
【炎炎ノ消防隊】フィーラーとヴァルカンの関係は?
リサ(フィーラー)とヴァルカンの関係は『家族』。
と言っても血縁関係があるわけではなく、スクラップ場にいたリサをヴァルカンが保護して以来の同居人です。
しかし自身も父と祖父を失ってしまったヴァルカンにとって、新たに出会ったリサ、そして弟子志望のユウは紛れもない『家族』。
壊れないモノを造るのがポリシーのヴァルカンは、強い絆を感じる自分たち3人も“壊れない家族”だとして大事にしていました。
【炎炎ノ消防隊】フィーラーとDr.ジョヴァンニの関係は?
しかしDr.ジョヴァンニがヴァルカン工房を訪れたことにより、リサの「フィーラー」としての正体が明らかとなりました。
実はフィーラー(リサ)の正体は、Dr.ジョヴァンニが送り込んだスパイで、伝導者一派「灰焰騎士団」の団員だったのです。
リサ(フィーラー)がヴァルカンに保護されたのも偶然ではありませんでした。
フィーラーにとって、Dr.ジョヴァンニは恩人と言える人物。
両親を火事で亡くしたあと炎に怯えていたフィーラーは、Dr.ジョヴァンニが与えた“蟲”によって能力に目覚め、炎の恐怖と悲しみから逃れることが出来たのです。
しかしそこにはDr.ヴァルカンの恐怖による“洗脳”があったようです。
Dr.ジョヴァンニの圧に怯えるフィーラーの様子から、何らかの苦痛を伴う形の洗脳があったと考えられます。
あるいは“蟲”に適合したことで、アドラバーストに目覚めないかナタク孫のように様々な実験が行われていたのかもしれません。
明らかに無理やり叩き込まれた主従関係…それでも「おいていかないでください…」と涙ながらにDr.ジョヴァンニに縋るフィーラーは異常に見えますが、それだけ彼女にとってのDr.ジョヴァンが大きな存在であるということ。
自分を“救ってくれた”という感謝が洗脳の底に擦り込まれているのです。
そうしてDr.ジョヴァンニは、家族を失い独りだったフィーラーをまんまと自らの手駒として育て上げたのでした。
もしフィーラーがDr.ジョヴァンニではなく本当にヴァルカンが保護していたら、彼女の人生はきっと作中登場時のような穏やかなものだったのでしょう。
【炎炎ノ消防隊】フィーラーは何故ヴァルカンを裏切った?
フィーラーが正体を現しヴァルカンを裏切った理由は、「天照のキー」を手に入れるため。
『天照』を造った一家の子孫であるヴァルカンの元に「天照のキー」があるとして、それを探すためにDr.ジョヴァンニに指示され潜伏していたのです。
しかしいつまで経ってもヴァルカンは「天照のキー」の場所を明かさず、業を煮やしたDr.ジョヴァンニが工房を襲来したことにより、フィーラーは本来の姿を現して直接的に聞き出すことになりました。
ヴァルカンは変わらずリサを家族とし最後まで手を差し伸べましたが、結局リサはフィーラーとしてDr.ジョヴァンニと共に去ってしまったのでした。
【炎炎ノ消防隊】消防隊と敵対することになったフィーラー、戦いの結末はどうなった?
第75話、フィーラーは白装束のアジトである地下(ネザー)でDr.ジョヴァンニと共に第8特殊消防隊の前に立ちはだかりました。
対峙したのは桜備とヴァルカン。
フィーラーは無能力者である彼ら2人をあしらうように一方的に攻撃します。
しかし桜備とヴァルカンはリサを救うことを諦めませんでした。
桜備はフィーラーを説得しながら彼女の触手1本1本に消化グレネードを仕込んでいき、一気に爆発します。
そして触手を失い高所から落下するフィーラーを、ヴァルカンがお姫様抱っこでキャッチ!
フィーラーは思わずヴァルカンに泣きつきます。
リサを取り返せたと安心した矢先…フィーラーは恩を理由にDr.ジョヴァンニの元へと戻ろうとしました。
窮地を救ったヴァルカンと窮地でも見向きもしなかったDr.ジョヴァンニ、どちらが味方かは第三者の目には明らかですが、やはりそこには根深い洗脳があるのでしょう。
涙を流すフィーラーに心の揺らぎを感じます。
一方Dr.ジョヴァンニはそんなフィーラーを取引の人質にするなど、どこまでも彼女を利用しようとする姿勢を見せました。
結局Dr.ジョヴァンニがフィーラーを見捨て撤退したことで彼女は第8に保護されます。
しかしDr.ジョヴァンニは最後にこう言い残していきました。
「そいつの洗脳が解けることはない」
フィーラーは後に第8の一員として迎えられますが、Dr.ジョヴァンニの顔を思い出すと震えてしまうほど彼女の心は未だDr.ジョヴァンニに囚われたままなのです。
【炎炎ノ消防隊】フィーラー(リサ)のイメージはどう変わった?ファンの反応・感想
かっこいいアネゴ肌のリサから伝導者一派としての冷酷なフィーラーへ。
彼女の見せた変化にファンからはかなりの反響がありました。
一番の論点は、フィーラー(リサ)は洗脳された可哀想な女性orヴァルカンを傷付けた裏切り者?というところ。
やはりどうしようもなく優しい性格のヴァルカンがリサの裏切りによって再び家族を失おうと傷つく彼の姿が印象的でしたから、 “ヴァルカンを傷つけた裏切り者”というイメージがついてしまったことは間違いありません。
しかし物語が進みフィーラーとしての彼女が明らかになってくると、“Dr.ジョヴァンニに洗脳された可哀想な女性”として彼女に対するイメージが変化していきました。
特にヴァルカンにお姫様抱っこで救出され「ヴァルカンんんん~」と泣きついたアニメ1期23話でのフィーラーには、「リサかわいい!」という呟きが相次ぎました。
本来のリサの姿が垣間見えたことで一気にファンが増えたようです。
温かく守るヴァルカンと彼の優しさに照れくさそうにするリサ、信頼し合う2人に心掴まれたファンも多く、今ではすっかりファン一押しのカップリングとなっています。
【炎炎ノ消防隊】アニメ『炎炎ノ消防隊』でフィーラーを演じるのはこの人
アニメでフィーラーを演じているのは朝井彩加(あさい あやか)さん。
少女や若い女性役が多く、若年層を中心に人気上昇中の女性声優さんです。
『炎炎ノ消防隊』ではリサとしての明るく強気な姿とフィーラーとして使命を全うしようとする姿、2つの顔とその間で苦悩する彼女の様子を絶妙に演じ分けているので、朝井さんの演技力の深さを感じることが出来ますよ。
- 桜庭ローラ(アイカツスターズ!)
- 早坂美玲(アイドルマスター シンデレラガールズ劇場)
- ウァラク・クララ(魔入りました!入間くん)
- 環楓花(神田川JET GIRLS) etc.
まとめ
リサの裏切りは衝撃でしたが、そこには両親を失いひとりで恐怖と悲しみを抱えていた可哀想な少女と、彼女の立場を都合よく利用し洗脳によって縛り続けるクソ野郎の歪な関係がありました。
現在第8に保護されているリサは、フィーラーとしての能力や考えを役立てながら、再びリサとしての明るく強く女性らしい姿で穏やかに生活しています。
彼女の今後に期待するポイントは2点。
ひとつは第8特殊消防隊として活躍すること。
184話で伝導者一派のゴールドに立ち向かっていますが、磁性体の炎という独自の能力をもつ彼女はきっと、フィーラーとしてではなくリサとして特殊消防隊の強い味方となるはずです。
もうひとつは、Dr.ジョヴァンニの洗脳に打ち勝つこと。
未だにDr.ジョヴァンニの恐怖に怯えるフィーラーが、彼と再会することでリサとしての自分を貫くことが出来るのか注目ですね。
洗脳での主従関係と絆での信頼関係、2つの繋がりの間でもがく儚さと強さが彼女の魅力。
今後もフィーラー(リサ)の活躍に注目していきましょう!

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