本ページはプロモーションが含まれています
キングダムの名シーンはどこなのか?
結論から言うと、泣ける名シーンの代表は王騎の最期(16巻172話)、かっこいい名シーンの代表は信が龐煖を討つ58巻627話です。
ほかにも、泣ける・感動する側には漂の死(1巻1話)と松左の最期(55巻595話)、かっこいい側には蒙武が汗明を討つ29巻314話や、政が蕞で民と戦う31巻があります。キングダムの名シーンは、ほとんどが誰かの死か、誰かが何かを受け取る場面です。漂から信へ、王騎から信へ、麃公から信へ。この記事では、泣ける場面とかっこいい場面を15選にしぼり、原作の何巻何話かを表にしてから、それぞれの場面で何が起きたのかを見ていきます。ここでは台詞の読み解きより、場面そのものを中心にします。
この記事でわかること
- 泣ける名シーン7選と、原作の巻・話数
- かっこいい名シーン8選と、原作の巻・話数
- それぞれの場面で何が起きたのか
- 映画の名シーン総選挙と、電子書籍ストアの名場面ランキング
- アニメで見るなら何期の何話か
- キングダムの名シーンが「受け渡し」の形をしている理由(カイの読み)
名シーン15選|巻・話数の一覧
まず15の場面を、泣ける場面とかっこいい場面に分けて並べます。いちばん多く挙がるのは、泣ける側なら王騎の最期、かっこいい側なら蕞で政が民と戦う場面です。
| 分類 | 場面 | 巻・話 |
|---|---|---|
| 泣ける | 漂が信に夢を託して息を引き取る | 1巻1話 |
| 泣ける | 紫夏が幼い政を秦へ送り届ける | 8巻 |
| 泣ける | 尾到が信を背負って逃げ、力尽きる | 14巻148話 |
| 泣ける | 王騎が信に矛を託し、馬上で息を引き取る | 16巻172話 |
| 泣ける | 麃公が龐煖と戦い、信に盾を託す | 30巻325話 |
| 泣ける | 成蟜が瑠衣のもとで息を引き取る | 35巻377話 |
| 泣ける | 松左が新兵を救い、信の胸で息を引き取る | 55巻595話 |
| かっこいい | 蒙武が楚の巨人・汗明を一騎打ちで討つ | 29巻314話 |
| かっこいい | 政が蕞で民に語りかけ、自ら剣を取る | 31巻(蕞の戦いは30巻320話〜33巻352話) |
| かっこいい | 楊端和の山の民が蕞に駆けつける | 33巻 |
| かっこいい | 羌瘣が姉の仇・幽連を討つ | 33巻356話〜34巻364話 |
| かっこいい | 黒羊丘で信が慶舎を討ち、羌瘣を救う | 44巻472話 |
| かっこいい | 政が斉王・王建に「法治国家」を語る | 45巻 |
| かっこいい | 信が龐煖を討ち取る | 58巻627話 |
| かっこいい | 信が将軍になり、政から「李」の姓を授かる | 59巻642話 |
僕はこう読む
泣ける場面を並べると、死ぬ側がほとんど何かを信に渡しています。
漂は夢と地図を、王騎は矛を、麃公は盾を。
キングダムの名シーンは、死の場面というより「受け渡しの場面」だと思っています。
だから泣いたあとに、信が前へ進む力に変わる。悲しいだけで終わらないのは、そこに理由があります。
泣ける名シーン|漂と紫夏
最初の2つは、信と政がまだ何者でもなかったころの場面です。
漂の死は、物語の1話目にあります。下僕仲間の漂は秦王・嬴政に瓜二つだったために王の影武者として王宮に上がり、王弟・成蟜の反乱で深手を負って、信のいる村へ戻ってきました。結果として漂は、政が待つ場所への地図と二人の天下の大将軍の夢を、自分を天下に連れて行ってくれという願いとともに信に託して息を引き取ります。キングダムという物語は、この受け渡しから走り出しています。
紫夏の場面は8巻です。趙に取り残されて虐げられ、痛みも味も感じなくなっていた幼い政を、闇商人の紫夏が秦へ逃がす仕事を引き受けました。義父の紫啓から受けた恩を次の者へ渡すという生き方が、紫夏を動かしています。仲間の亜門と江彰が命を落とし、紫夏自身も秦の迎えが着いたところで槍に貫かれますが、最期に政が偉大な王になれると告げて息を引き取りました。政が人の心を取り戻したのは、この道中です。
僕はこう読む
漂も紫夏も、自分の命と引き換えに、誰かを次の場所へ送り出しました。
漂は信を政のもとへ、紫夏は政を秦へ。
信と政は、どちらも誰かの死に背中を押されて物語に入ってきたと思っています。
紫夏の、受けた恩恵は次の者へという考え方は、そのままこの作品全体の約束事になっているように見えます。
泣ける名シーン|尾到と王騎
次の2つは、馬陽の戦いの中にあります。
尾到の最期は14巻148話です。飛信隊の名をもらい、趙の将・馮忌を討った夜、龐煖が単身で野営地に現れ、信は一撃で気を失います。仲間が次々に囮になって信を逃がし、兄の尾平は信を弟の尾到に託しました。信さえ生きていれば飛信隊は死なないと全員が信じていたのです。結果として、矢傷を負っていた尾到は目を覚ました信の隣で眠ったまま亡くなり、同じ夜、城戸村の婚約者の友里は尾到が詫びに来る夢を見ていました。
王騎の最期は16巻172話です。昭王の死後に戦場を退いていた王騎は、政に昭王と同じ目を見て馬陽で復帰し、摎を討った因縁の龐煖と向き合いました。読めなかったのは李牧の存在だけで、早すぎる伏兵で形勢が逆転し、一騎打ちの最中に矢で隙をつかれて深手を負います。退却の馬上で、王騎は信に将軍の見る景色を見せ、矛を託して息を引き取りました。李牧という予想外を笑って受け入れたのが、王騎らしい最期だったと思います。
僕はこう読む
馬陽の二つの死は、どちらも信を生かすための死です。
尾到は信を背負って、王騎は信を馬に乗せて。
一人は信の体を運び、もう一人は信の目を運んだと思っています。
尾到が命をつなぎ、王騎が行き先を見せた。同じ戦いの中で、役目がきれいに分かれています。
泣ける名シーン|麃公と成蟜
ここからは、物語が進んでからの別れです。
麃公の最期は30巻325話です。合従軍編の終盤、別の道から咸陽を目指した李牧にただ一人気づいた麃公は、飛信隊を連れて李牧の目前まで迫りますが、現れた龐煖に左腕を失い、右腕一本で龐煖の左腕を折ったあと、自分の盾を信に投げ渡して咸陽へ急げと命じ、龐煖に斬られました。
成蟜の最期は35巻377話です。1巻で政の命を狙った王弟の成蟜は、合従軍のあと心を入れ替えていましたが、妻の瑠衣の里の屯留で蒲鶮と龍羽の裏切りにあって捕らえられ、反乱の首謀者にされます。結果として牢を抜けて瑠衣を救い出し、追っ手を倒したところで力尽き、信に政の支えになるよう頼み、瑠衣に一派を託し、ずっと好きだったと告げて息を引き取りました。悪役として登場した成蟜が、守るもののために死ぬ。1巻の成蟜を知っている読者ほど、この場面は重く響きます。
僕はこう読む
成蟜の場面は、15選の中でいちばん意外な名シーンかもしれません。
1巻では政の敵で、漂を死に追いやった反乱の首謀者でした。
最初の悪役が、最後は政の味方として死んでいく。
その変化を35巻かけて見せたから、「知っています」の一言があれほど効くのだと思っています。
泣ける名シーン|松左
松左の最期は55巻595話、朱海平原です。亜光と王賁が倒れて信が右軍の総大将になり、河了貂は助からない者は助けないという非情な策を立てていました。それでも松左は、飛信隊に入ったことを喜んでいた新兵の干斗たちを助けに戻り、背中に槍を受けます。結果として、自分の槍を干斗に託し、崇原に信を頼むと伝え、信の胸の中で礼を言って息を引き取りました。策より仲間を選んだ最期が、飛信隊という隊の性格を表していると思います。
僕はこう読む
尾到と松左は、どちらも最期を信のそばで迎えました。
尾到は信を背負ったまま、松左はなるべく前にと頼んで。
飛信隊の兵にとって、信のそばは死に場所ではなく帰る場所だったように見えます。
将軍の最期より、名もない兵の最期のほうが胸に残る。そこがキングダムの泣ける場面の特徴だと思っています。
かっこいい名シーン|蒙武・政・楊端和
ここからは、鳥肌が立つ側の場面です。
蒙武が汗明を討つのは29巻314話です。合従軍の楚軍総大将で、自分こそ中華最強と疑わない汗明に、蒙武は真正面からぶつかりました。策も伏兵もなく、力と力だけで決着がつく一騎打ちは、キングダムでも数えるほどしかありません。王騎を失ってから変わった蒙武が、秦の武の象徴になっていく場面です。
政が蕞で戦う場面は、31巻を中心にした蕞の戦いの中にあります。李牧の別働隊が咸陽の手前の蕞へ迫り、まともな兵のいない城で、政は住民に事情を包み隠さず告げて戦ってほしいと語りかけ、自分も剣を取って城壁に立ちました。結果として、訓練も受けていない民兵が半数を失いながら7日間持ちこたえ、33巻で楊端和の山の民が駆けつけて李牧は退き、合従軍との戦いは秦の勝利で終わります。王が言葉だけでなく体を張ったことが、民を7日間支えたのだと思います。電子書籍ストアの名場面ランキングで1位に選ばれているのも、この場面です。
僕はこう読む
蕞の政は、剣の腕で民を動かしたわけではありません。
王が自分たちと同じ城壁に立っている、その事実だけで民は戦い続けました。
中華統一を語る王が、初めて自分の体を賭けた場面だと思っています。
紫夏に救われた子どもが、今度は民を救う側に立った。8巻と31巻は、一本の線でつながっているように見えます。
かっこいい名シーン|羌瘣・信・政
羌瘣が幽連を討つのは、33巻356話から34巻364話です。姉のように慕った羌象を謀殺した幽連に、羌瘣は巫舞で挑んで仇を討ちました。戦いの最中に帰る場所として飛信隊の仲間を思い出したことで、羌瘣にとって復讐より大事なものができていたと分かります。
黒羊丘で信が慶舎を討つのは44巻472話です。動かない桓騎にしびれを切らした慶舎が飛信隊に襲いかかったのは桓騎の狙いどおりで、信は劉冬を羌瘣に任せて丘を駆け上がり、慶舎を討ち取りました。直後に深手の羌瘣を趙兵から救い、「大将首、取ったぞ羌瘣」と声をかけています。斥候に出たまま戻らない羌瘣を、誰より案じていたのが信だったと分かる場面で、電子書籍ストアの名場面ランキングでも2位に入っています。
政が斉王・王建に「法治国家」を語るのは45巻です。蔡沢の導きで咸陽を訪れた王建は、中華統一のあと、亡国の民をどう扱うのかを政に問いました。政は、統一は征服ではなく新しい国を作る戦いであり、支配するのは人ではなく「法」だと答えます。法の前では秦人も斉人も、王侯も百姓も等しい。剣を一本も抜かずに、斉が事実上の降伏を決めた場面です。
信が龐煖を討つのは58巻627話、朱海平原の15日目です。王騎を、麃公を、そして飛信隊の去亥を討った相手でした。深手を負ったまま立ち上がり続けた信が、ついに武神を斬ります。その武功と鄴の攻略が認められ、信は59巻642話の論功行賞で将軍に上がりました。政から「李」の姓を授かり、ここで信は李信になります。漂と二人で見た天下の大将軍の夢に、はっきり近づいた場面です。
僕はこう読む
信が龐煖を討った場面が特別なのは、信一人の勝利ではないからです。
王騎の矛を持ち、麃公の盾を受け、去亥を失った先の一太刀でした。
受け取ってきたものを全部乗せて、ようやく届いた決着だと思っています。
泣ける場面で渡されたものが、かっこいい場面で使われる。15選を並べると、その順番が見えてきます。
ほかのランキングでは、どの場面が選ばれているか
名シーンの順位は、選ぶ場所によって少しずつ違います。二つ紹介します。
電子書籍ストア「ebookjapan」がまとめた名場面ランキングは、1位が31巻の「政、民衆と共に戦う」、2位が44巻の羌瘣救出、3位が14巻の尾到の場面でした。4位に8巻の紫夏、5位に30巻の場面が続きます。
実写映画の側では、第4作『大将軍の帰還』の公開にあわせて公式が「歴代名シーン総選挙」を開いています。1位は楊端和の山の民の場面「矢ごときに屈する我らではない」でした。2位は政が兵の士気を上げる場面、3位は信が左慈に立ち向かう場面、4位は羌瘣が尾平をかばう場面、5位は政と紫夏の約束の場面です。
僕はこう読む
原作のランキングでも映画の総選挙でも、上位には政の場面が入っています。
主人公は信なのに、名場面の中心にはいつも政がいる。
信が戦場の名シーンを作り、政が「なぜ戦うのか」の名シーンを作っていると思っています。
二人のどちらが欠けても、この作品の名場面は半分になってしまいます。
アニメで名シーンを見るなら
アニメで見るなら、紫夏の場面は第2シリーズ第8話「政と紫夏」で描かれています。合従軍編の蒙武と汗明、張唐と成恢、麃公の最期は第3シリーズです。政が王建に法治国家を語る場面は、第5シリーズ第13話「蔡沢の矜持」の流れにあります。
まとめ
泣ける名シーンは漂・王騎・松左の最期、かっこいい名シーンは政が蕞で民と戦う場面と、信が龐煖を討つ場面が代表です。
押さえておきたい点を並べます。
- 漂の死は1巻1話、王騎の最期は16巻172話
- 尾到は14巻148話、麃公は30巻325話、松左は55巻595話
- 蒙武が汗明を討つのは29巻314話
- 政が蕞で民と戦うのは31巻、山の民の援軍は33巻
- 信が慶舎を討ち羌瘣を救うのは44巻472話
- 信が龐煖を討つのは58巻627話、将軍になるのは59巻642話
僕はこう読む
15の場面は、1話の漂から59巻の李信まで、一つの道にそろっています。
託された夢が、将軍という形で一度かなうまでの道です。
名シーンを順に読むことが、そのまま信の成長をたどることになっていると思っています。
読み返すなら、泣ける場面とかっこいい場面を交互に読むのがおすすめです。
同じ15の場面でも、泣ける場面を先に思い出すか、かっこいい場面を先に思い出すかで、キングダムのどこが好きなのかがはっきり分かれます。
——あなたが先に思い出すキングダムの名シーンは、泣ける場面ですか。それともかっこいい場面ですか。よければコメントで、どの場面か教えてください。
よくある質問
王騎の最期や蕞の政など、名シーンが何巻何話かを短く答えます。
Q. 王騎の最期は何巻何話ですか?
A. 16巻172話です。馬陽で龐煖と戦い、矢で隙をつかれて深手を負ったあと、信に矛を託して馬上で息を引き取りました。
Q. キングダムでいちばん泣けるシーンはどこですか?
A. よく挙がるのは王騎の最期(16巻172話)と、尾到が信を背負って力尽きる場面(14巻148話)です。
Q. 政が蕞で戦う名シーンは何巻ですか?
A. 31巻を中心にした蕞の戦いです。蕞の戦いは30巻320話から33巻352話まで続きます。
Q. 信が龐煖を倒すのは何話ですか?
A. 58巻627話です。朱海平原の15日目に、深手を負ったまま龐煖を討ち取りました。
Q. 「大将首、取ったぞ羌瘣」は何巻ですか?
A. 44巻です。黒羊丘で信が慶舎を討ち(472話)、動けなくなった羌瘣を救ったときの言葉です。
Q. 紫夏の名シーンはアニメの何話ですか?
A. 第2シリーズ第8話「政と紫夏」です。原作では8巻にあたります。
泣けるのは言い残した人のほうです。紫夏の仲間や尾到の最期、麃公の火も置きました。
紫夏の仲間紫夏とは何者か?8巻で嬴政を趙から逃がし命を落とした闇商人で、実写は杏!偉大な王と言った紫夏の仲間たちです。
尾到の最期尾到の最期は何話か?14巻148話で、信を背負ったまま万極軍の矢傷で息絶えた!その言葉を残した尾到の最期の夜です。
麃公が残した火麃公(ひょうこう)とは何者か?本能型の大将軍で、30巻325話で龐煖に討たれ死亡!火を絶やすなと言った麃公の本能とは何でしょうか。
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月26日


コメントを残す